元スレ織莉子「鹿目まどかとの対話を試みる」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
201 = 39 :
杏子ちゃんの件は事情話しちまえば一発よ
202 = 1 :
マミ「それで……」チラッ
杏子「………」
マミ「……久しぶりね、佐倉さん?」
杏子「あぁ……」
マミ「……」
杏子「……」
織莉子(な、なんだか気まずくない?)
キリカ(ちょうどわたしもそう思っていたところだよ)
ほむら(黙っていなさい、あなた達)
杏子「………じ、実は、さ」
マミ「なに、かしら?」
203 :
杏子「……ま、マミ……さん……」
マミ「…!」
杏子「マミさん……に、頼みたい事が、あって……」
マミ「わたしに、頼みたい事?」
杏子「……あと、何日かしたら、この街にワルプルギスの夜が……来る、らしい」
マミ「ワルプルギスの夜……」
杏子「あたしたち……ほむらと、織莉子と、キリカは、そいつを撃退する為に戦おうって思うんだけど……それに、マミさんも力を貸して欲しくって……」
マミ「…………」
織莉子(き、気まずいわ……なんだか背中もかゆくなってきたような気もする!)
キリカ(なんだ、この妙に暗い雰囲気は!?わたしは、こういうのが一番苦手なんだぞ!?)
ほむら(いいから黙っていなさいっ!!)
204 :
>>192
サンキュ見てきた
なんか一応終わらせてたようだが。
タイトルそのまんまだった(笑)
のくすに残っていたけど気づいてなかった(汗)
205 :
今北産業
206 :
杏子「お願い……出来ないかな?」
マミ「ワルプルギスの夜が来る、と言うのが本当なら……見過ごすわけにはいかないわね」
杏子「じ、じゃあ……!」
マミ「暁美さん、織莉子さん、キリカさんはともかく。あなたと共に戦うというのは、首を縦に振るのは難しいわね」
杏子「っ……」
マミ「あなたも、わかっているでしょう?」
杏子「………あぁ」
織莉子「どういう事、ですか?」
キリカ「悪いけど、話について行けてない」
ほむら「ちょっ、黙ってなさいって言ってるでしょう!?」
マミ「……いえ、いいのよ。わたしと佐倉さんはね、前に、コンビを組んでいたの」
織莉子「魔法少女のコンビを……?」
キリカ「……ふむ」
207 = 206 :
マミ「まぁ、ちょっとした意見のすれ違いで……別れる事になったのだけれど」
織莉子「意見のすれ違い?」
ほむら「その辺りは、また今度話すわ。今は、マミと杏子の話し合いを、見守って。お願いだから」
キリカ「ほむら?」
ほむら「………」
織莉子「……ごめんなさい。話、続けて」
杏子「………あたしも、悪かったって思ってる」
マミ「………」
杏子「ずっと、あたしは風見野でひとりぼっちで……マミさんも、それは同じだったんでしょ?」
マミ「そう、ね」
杏子「……寂しかった。でも、あたしから謝るのは癪で、つまんない意地張って、悪ぶって……」
208 :
てぃろふぃなーれ(笑)事件
209 = 206 :
キリカ(佐倉……)
杏子「それで、そこのキリカがこの前風見野に来たんだ。で、あたしと戦って……」
マミ「キリカさんと?」
キリカ「ああ。佐倉を見滝原に連れて来たのは、わたしだよ」
杏子「強かった。あたしだって、かなり強くなったつもりだったけどさ……やっぱ、誰かと一緒に戦ってる奴ってのは、得てして最後には勝つもんなんだよ」
織莉子「……」
杏子「やっぱ、一人ぼっちはダメなんだ。誰かと、一緒にいなきゃ、人は生きていけない。孤独を好む奴はいても、孤独に耐えられる奴はいないって思い知らされた」
杏子「だから、つまんない意地を張るのはやめにしたんだ」
杏子「………ごめんなさい、マミさん!」ガバッ
マミ「………」
210 = 206 :
マミ「佐倉さんの気持ちは、よくわかったわ」
杏子「………」
マミ「その言葉……信じても、いいのね?」
杏子「……うん」
マミ「……顔を上げて、佐倉さん」
杏子「マミさん……」
織莉子(巴さんは優しいわね。誰かと違って、イジワルな事をしないわ)
ほむら(うるさいわね。もう忘れなさいよ)
マミ「今のあなたなら、信じられそうね」ニコッ
杏子「マミさん……」
マミ「もう、いいのよ。わたしも、あなたの気持ちを考えられていなかったから。だから、わたしも、ごめんなさい」
杏子「………」
マミ「これで、おあいこ。でしょう?」
杏子「……ありがとう、マミさん」
211 :
ほむん
212 :
しえん
213 :
杏子ちゃん天使
214 = 206 :
ほむら「一件落着……かしら?」
マミ「ええ。ワルプルギスの夜……来るのでしょう?わたしも、戦わせてもらうわ」
織莉子「それじゃ、これで……?」
ほむら「ええ……そうね」
キリカ「対ワルプルギスの夜への戦力、揃ったわけだね!」
杏子「……はぁ、疲れた……」
ほむら「お疲れ様、杏子」
織莉子「何より誰より疲れたのはわたし達よ……結局、来た意味なかったじゃないの……」
キリカ「妙に背中がムズムズしただけで終わったね」
杏子「大体、こうして素直に謝るってのはあたしの性分じゃねぇんだよ!」
マミ「あら、素直なのはいいことよ、佐倉さん?」
杏子「参った参った!もうあんたらにはかなわねぇよ」
織莉子「ふふ……後は、嵐の夜を乗り越えるだけ、ね……」
215 = 206 :
夜―――
ほむら「それじゃ、わたし達はお先に失礼させてもらうわ」
キリカ「後は、元コンビ共々、よろしくやんなよ」
杏子「うっせぇ!キリカ、あんたとはいずれまた勝負してやるからな!」
キリカ「ふふ、わたしに勝てるかな?」
杏子「次も同じように行くと思うな!なんたって、あたしにはベテラン魔法少女のマミさんが付いてんだからな!」
マミ「わたしは関係ないでしょう!?」
杏子「マミさんに特訓付けてもらうんだよ!お願いします、マミさん!」
マミ「もう、都合のいいことばかり言って……」
織莉子「では、行きましょうか」
杏子「おう!じゃな、ほむら、織莉子、キリカ!」
216 = 206 :
織莉子「これで、ひと安心ね」
ほむら「えぇ……理想的、とさえ言えるわ」
キリカ「でも、よかったのかい?」
ほむら「え?」
キリカ「わたしと織莉子、ほむらは魔法少女の真実とやらを知ってるけどさ。あの二人は、知らないんだろう?教えた方がよかったんじゃ?」
ほむら「……杏子はともかく、マミは機を見た方がいいわ」
織莉子「どういうこと?」
ほむら「彼女は、なにより魔法少女が希望の存在だと信じて疑わないし、それが何よりの生きがいだから。もし自分が魔女になるだなんて知ったら、酷く落ち込んでしまう」
キリカ「………ふむ」
ほむら「ワルプルギスの夜を無事、乗り越える事が出来たなら……その時、落ち着いて話せる席を用意しましょう」
217 = 206 :
織莉子「なら、その時はわたしの家でお茶でも飲みながら話をする事にしましょうか」
ほむら「織莉子の家で?」
織莉子「約束、したものね。今度はわたしの淹れた紅茶を御馳走するって」
ほむら「………」
キリカ「キミは飲んだ事あるだろう?織莉子の紅茶は絶品なんだぞ?」
ほむら「そう、ね。おいしかったわ、織莉子の紅茶は」
織莉子「ふふ、ありがとう、ほむらさん。また飲みたかったら、頑張らないとね?」
ほむら「それは、当然……!今度こそ、決着をつけてやるわ……ワルプルギスの夜!!」
織莉子「………」
218 = 206 :
数日後、ワルプルギスの夜襲来前日―――
ほむら「ついに、明日に迫ったわ」
キリカ「意外と、早かったね。まだまだ日はあるとばかり思っていたけれど」
杏子「ま、何だ。どんな化けモンだろうと、ぶっつぶしてやろうじゃないの!」
マミ「油断は禁物よ、佐倉さん?」
杏子「わかってるっての!」
ほむら「奴は、見滝原の河川敷の向こうからやってくる。だから、この川のほとりを中心にして、いくつかのポイントに構える必要があるわ」
杏子「奴に弱点とかは無いのか?」
ほむら「弱点なんて、奴にあるとは思えない。どんな攻撃を受けても平気で、とてつもなくしぶとい……」
ほむら「しかも、嵐をも巻き起こすから、油断していると風で飛ばされて来た物にぶつかったりもする」
ほむら「奴を前にして、一切の油断も見せちゃダメよ」
織莉子「………火力の高い攻撃を、ぶつけ続けるしかない、ということね」
ほむら「そういうことね。攻撃の手を緩めてはダメ。常に誰かが攻撃を加えて、反撃を許さないくらいの気持ちで行きましょう」
220 :
まどかとさやかが空気
221 :
またさるった…
あと少しで終わりなのに…
222 :
15分休憩や!!!!!
223 :
朝には流石に終わってるかな……
224 :
>>220
まぁ仕方ないと思う
225 = 69 :
>>224
本編でもまどかは空気だったしなぁ
契約しないとようなしなんだろうな
226 = 206 :
数時間後―――
マミ「外も、少し風が強くなってきたわね……」
ほむら「すでに、近くまで来ているのかもしれないわ。気をつけて帰ってね、みんな」
杏子「おう!んじゃ、明日。川んとこで会おうぜ!」
マミ「見滝原の魔法少女の力、歴史に名を残す魔女に見せてあげましょう!」
ほむら「……頼もしいわ。お願いね、みんな。わたしに、力を貸してちょうだい」
織莉子「………」
キリカ「………」
227 = 224 :
>>225
活躍はしてないけど大体どこにも居合わせてストーリー自体はおおむねまどかの主観で進むんだけどなぁ
228 = 206 :
マミ「それじゃ、織莉子さんキリカさん。明日、河川敷で会いましょう?」
杏子「寝坊すんなよ!」
織莉子「……ええ、ありがとう二人とも」
キリカ「心配しなくても、奴を倒さなきゃわたし達の身も危ないからね」
マミ「………また、会えるわよね?」
織莉子「…!」
マミ「……いえ、ごめんなさい。妙な質問だったわね」
織莉子「………」
マミ「行きましょう、佐倉さん」
杏子「ああ。明日に備えて、しっかり寝ないとな!」
229 = 69 :
>>227
前半はまどか主観だったけどマミさんが死んでからはさやか主観だったよな
さやかが死んでからはまどか、ほむらみたいな感じだったな
230 = 204 :
>>227
それを傍観者と呼ぶ。
231 = 206 :
織莉子「………。さて、キリカ」
キリカ「うん、わかっているよ」
織莉子「河川敷で、合流しましょう」
キリカ「ああ。………やっぱり、やるんだね?」
織莉子「ええ……」
キリカ「わかった。わたしはどこまでも、織莉子について行くからね」
織莉子「ありがとう、キリカ……」
232 :
そろそろキュゥべえ御大の出番やで
233 :
おりキリってどんな声してるんだろ?
声優で言うと誰かな
脳内再生に苦労してんだよね
234 = 206 :
さやかのマンション前―――
ピンポーン
さやか『はい、美樹ですが」
キリカ「ああ、美樹さやかかい?わたしだよ、呉キリカ」
さやか『キリカさん?どうしたんですか?』
キリカ「直接会って、話したいことがあるんだ。出てきてくれるかい?」
さやか『わ、わかりました』 ガチャ
キリカ「………さて、と。これを置いて……」カサ
キリカ「じゃあね、美樹。幸せ、掴みなよ」スタスタ
235 = 224 :
生き別れの姉妹
236 = 206 :
ウィィィン
さやか「……あれ?」キョロキョロ
さやか「キリカさん……?」
さやか「ん、紙が置いてある……?」カサ
『ほむらや巴、佐倉の事をよろしくね。あと、少年にもよろしく。
わたしも、織莉子も、楽しかったよ。 呉キリカ』
さやか「………。何、これ……?」
237 = 206 :
鹿目家―――
QB「……おや?」
織莉子「キュゥべえ……まだ、鹿目まどかとの契約を諦めていなかったのね」
QB「当然だろう?彼女ほどの素質を秘めた少女は希少なんだ。諦めるわけがないだろう?」
織莉子「……消えなさい、キュゥべえ。わたしはまどかさんと、大事な話があるの」
QB「………………。やれやれ……仕方ないな」トコトコ
織莉子「………」
ピンポーン
まどか「はーい……」ガチャ
織莉子「こんばんは、まどかさん」ニコッ
まどか「織莉子、さん……?」
238 = 206 :
織莉子「魔法少女の契約、していないのね?」
まどか「ええと、はい」
織莉子「……ほむらさんの想いは?何か、聞いている?」
まどか「ほむらちゃんの、想い?」
織莉子「………その様子だと、何も聞いていないようですね。なら、わたしからは何も言いません」
まどか「織莉子さん……?どうしたんですか?」
織莉子「……」
まどか「なんだか、寂しそうな顔をしてますよ……?」
織莉子「っ……ごめんなさい。この一ヶ月、本当に楽しかったから」
まどか「何、を……?」
織莉子「あなたを大切に思う存在に、なるべく早く気付いてあげてね。それだけ、言いたかったの」
まどか「………」
織莉子「それじゃ、ね。またいつか、会えたらいいわね」スタスタスタ……
まどか「……織莉子、さん………?」
239 = 206 :
深夜・見滝原の河川敷―――
キリカ「………織莉子」
織莉子「さやかさんに、ちゃんと伝えてきてくれた?」
キリカ「ああ」
織莉子「それじゃ……行きましょうか」
キリカ「どこまでも、ついて行くよ」
QB「待つんだ、キミ達」
織莉子・キリカ「っ!」
QB「何をしようとしているんだい?」
織莉子「キュゥべえ……」
キリカ「キミには関係ない事だ、キュゥべえ」
QB「………ここへ来る前に、刺し違えるつもりかい?」
織莉子「言ったはずよ、キュゥべえ。消えなさい、と」
QB「ワルプルギスの夜は、僕にとってもまどかの契約に対する切り札なんだ。そんな事をされたら、困るよ」
キリカ「それはそれは。いい事を聴かせてもらったよ」
240 = 206 :
QB「止めるつもりは、ないのかい?」
織莉子「何度も言わないわよ、キュゥべえ。………消えなさい」
QB「……………キミ達二人で、本当にどうにかなるt」グシャ
織莉子「………」
キリカ「小うるさい奴だね。わたし達の決意にあーだこーだ言わないで欲しいもんだ」
織莉子「……さて。邪魔が入ったけれど。行くわよ、キリカ」
キリカ「ああ」
織莉子「さあ、この水晶に乗って……」タンッ
キリカ「……」タンッ
そうして、織莉子とキリカは大空へと飛び立った―――
241 = 69 :
さる?
242 :
どうなる
243 = 222 :
いや雉だろ
244 = 206 :
―――どうだい、織莉子?未来の光景は?―――
―――ええ。とても、とても明るくて暖かい光に満ちているわ―――
―――そっか。なら、わたし達のこの行動も無駄じゃなかったって事だね―――
―――そうだと、いいわね―――
―――耳障りな笑い声が、近づいて来たね―――
⑤
―――そうね。長い間聞いていたくは無いわ―――
④
―――なに、すぐだよ織莉子。さくっとやってやろうじゃないか―――
②
―――あなたと一緒なら、本当にさくっと終わらせられそうだわ―――
①
―――見えた。あれが、ワルプルギスの夜―――
キャハハハハハハ……アハハハハハハハハハハ……ヒャハハハハハハハハハハハハハハハ………
―――さあ。わたし達の目指す救世は、すぐそこよ、キリカ―――
246 = 206 :
翌日。
窓から差す光に、暁美ほむらは起こされた。
おかしいと想い、カーテンを開けた。
そこには、スーパーセルなど微塵も感じさせない、見事なまでの空が広がっていた。
「……嘘。ワルプルギスの夜は……?」
信じられない光景を目の当たりにしたと言いたげなほむらは、急いで部屋着から普段着へと着替え、外へ飛び出した。
辺りは、いつも通りというのが躊躇われるほどにいつも通りだった。
行き交う人の中を、ほむらは河川敷目掛け走り抜けていく。
目的地には、既に二人の少女が構えていた。
「暁美さん!」
「どういうことだよ、おい!?ワルプルギスの夜は!?」
「わ、わたしにもわからないわ。織莉子とキリカは!?」
「それが、まだ姿を現していないの。もう来てもいい頃だと思うのだけれど……」
247 = 222 :
俺「やれやれ、少しばかりきつい仕事だったな」
248 = 242 :
おいおい…まさか本当に
249 = 223 :
しかしよく勝てたな
歯車に水晶挟んだのかえ?
250 = 69 :
まてよ
みんなの評価 : ★
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