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元スレP「アイドルマスター殺人事件」
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【初日・19時】
律子「…やっぱり、今日と明日は来るのが難しいそうです…」
P「…そうだろうな」
あれから再びペンションの中を探し回ったが、やはり響はどこにもいなかった
警察に連絡はしたものの、この天気では船が出せないという
律子「まさか、窓から落ちたんじゃ…」
P「いや、窓は閉まっていたんだ」
律子「そうですか…」
美希「響、まだ見つからないの?」
P「ああ…」
美希が俺たちに尋ねた
いつになく暗い顔だ
P「みんなはどうしてる?」
美希「向こうでゴハン作ってるよ」
美希の言う通り、4人がキッチンで料理に励んでいる
俺達以外には誰もいないので、食事の準備も自分達でしなければならない
食材や調理器具は揃っているから、船が来なくても飢えることはないだろう
律子「…やっぱり、今日と明日は来るのが難しいそうです…」
P「…そうだろうな」
あれから再びペンションの中を探し回ったが、やはり響はどこにもいなかった
警察に連絡はしたものの、この天気では船が出せないという
律子「まさか、窓から落ちたんじゃ…」
P「いや、窓は閉まっていたんだ」
律子「そうですか…」
美希「響、まだ見つからないの?」
P「ああ…」
美希が俺たちに尋ねた
いつになく暗い顔だ
P「みんなはどうしてる?」
美希「向こうでゴハン作ってるよ」
美希の言う通り、4人がキッチンで料理に励んでいる
俺達以外には誰もいないので、食事の準備も自分達でしなければならない
食材や調理器具は揃っているから、船が来なくても飢えることはないだろう
我那覇くんマスターキー持ってるのな
誰かが殺して奪って捨てたって可能性もあるけど
誰かが殺して奪って捨てたって可能性もあるけど
春香「響ちゃん、まだ見つからないんですか…?」
P「ああ…」
一段落を終えたみんなが心配そうな顔で佇んでいる
千早「警察に届けたほうがいいのでは…」
P「連絡はしたんだが、天候が悪くてまだ来れないんだ」
千早「そうですか…」
伊織「全く、なにやってんのかしらね」
やよい「響さん、どこいっちゃったんでしょう…」
皆が心配そうに話す
伊織はもうすっかり体調が戻ったようだ
P「ああ…」
一段落を終えたみんなが心配そうな顔で佇んでいる
千早「警察に届けたほうがいいのでは…」
P「連絡はしたんだが、天候が悪くてまだ来れないんだ」
千早「そうですか…」
伊織「全く、なにやってんのかしらね」
やよい「響さん、どこいっちゃったんでしょう…」
皆が心配そうに話す
伊織はもうすっかり体調が戻ったようだ
伊織「もう先に食べちゃいましょうよ」
伊織「響が出てきたら残り物でも勝手に食べればいいわ」
美希「ふーん」
伊織「な、何よ」
美希「でこちゃん、優しいの」
伊織「そ、そんなんじゃないわよ!」
P「…そうだな」
律子「はい、じゃあみんな席につきなさい!」
律子の号令で、響以外の全員が食卓についた
伊織「響が出てきたら残り物でも勝手に食べればいいわ」
美希「ふーん」
伊織「な、何よ」
美希「でこちゃん、優しいの」
伊織「そ、そんなんじゃないわよ!」
P「…そうだな」
律子「はい、じゃあみんな席につきなさい!」
律子の号令で、響以外の全員が食卓についた
P「みんな、ちょっと聞いてくれ」
食事を終えてから、俺は話を始めた
P「響がどこにいるのかはまだ分からない」
P「屋敷の外に出て帰れなくなってしまっているのかもしれない」
P「もしかしたら、もしかしたらだが」
P「外部の人間が何かしら絡んでいるのかもしれない」
P「だから、今夜は各自で鍵を自分の部屋の中に持ち込んできちんと戸締りをしてくれ」
P「もちろんそんなことは無いと思うが、念のためにだ」
P「余計な心配をせずに、ぐっすりと眠るためにだ」
P「響が無事に戻ってくることを信じて、元気に過ごそう」
我ながら、楽天的なことを言ってしまったと思う
しかし、彼女達を不安にさせても仕方が無いのだ
料理の出来は良かったが、ほとんどが残り物になってしまった
食事を終えてから、俺は話を始めた
P「響がどこにいるのかはまだ分からない」
P「屋敷の外に出て帰れなくなってしまっているのかもしれない」
P「もしかしたら、もしかしたらだが」
P「外部の人間が何かしら絡んでいるのかもしれない」
P「だから、今夜は各自で鍵を自分の部屋の中に持ち込んできちんと戸締りをしてくれ」
P「もちろんそんなことは無いと思うが、念のためにだ」
P「余計な心配をせずに、ぐっすりと眠るためにだ」
P「響が無事に戻ってくることを信じて、元気に過ごそう」
我ながら、楽天的なことを言ってしまったと思う
しかし、彼女達を不安にさせても仕方が無いのだ
料理の出来は良かったが、ほとんどが残り物になってしまった
【初日・22時】
律子「プロデューサー、いますか?」
律子が俺の部屋をノックして言った
俺はドアを開けた
P「ああ、どうした?」
律子「お風呂、みんな済みましたから」
P「そうか、ありがとう」
律子「いえ」
P「…なあ律子」
律子「なんですか?」
P「俺が響がいないことに気づく前に、響の部屋から電話があったんだ」
律子はにわかに表情を変えた
律子「プロデューサー、いますか?」
律子が俺の部屋をノックして言った
俺はドアを開けた
P「ああ、どうした?」
律子「お風呂、みんな済みましたから」
P「そうか、ありがとう」
律子「いえ」
P「…なあ律子」
律子「なんですか?」
P「俺が響がいないことに気づく前に、響の部屋から電話があったんだ」
律子はにわかに表情を変えた
律子「ひ、響はなんて言ってたんですか?」
P「いや、何も言わなかった」
P「何度か声をかけたんだが、10秒くらい経ってから切れたんだ」
律子「それは、なんででしょうか…」
P「分からない、確かに受話器を置く音が聞こえたから故障では無いと思う」
律子「その時には響はまだ部屋にいたってことでしょうか」
P「そうかもしれない、しかしそのあとすぐに部屋に電話をしたが出なかったんだ」
P「そしてそれから響の部屋を確認しに行ったが、ドアが閉まっていた」
律子「…」
P「もちろん、何らかの理由で部屋に閉じこもっていたとも考えられるが…」
しかしそれもおそらくないだろう
あの時は俺たちが屋敷中を歩き回っていたから、
響が部屋からこっそり出てきたとしたら間違いなく誰かが気づいたはずだ
つまり、俺が響の部屋についたときにはあの中にはすでに誰もいなかったのだ
P「いや、何も言わなかった」
P「何度か声をかけたんだが、10秒くらい経ってから切れたんだ」
律子「それは、なんででしょうか…」
P「分からない、確かに受話器を置く音が聞こえたから故障では無いと思う」
律子「その時には響はまだ部屋にいたってことでしょうか」
P「そうかもしれない、しかしそのあとすぐに部屋に電話をしたが出なかったんだ」
P「そしてそれから響の部屋を確認しに行ったが、ドアが閉まっていた」
律子「…」
P「もちろん、何らかの理由で部屋に閉じこもっていたとも考えられるが…」
しかしそれもおそらくないだろう
あの時は俺たちが屋敷中を歩き回っていたから、
響が部屋からこっそり出てきたとしたら間違いなく誰かが気づいたはずだ
つまり、俺が響の部屋についたときにはあの中にはすでに誰もいなかったのだ
律子はこの事について深く悩んでいるようだった
責任感の強い人間だから、なんとかしなければと思っているのだろう
そして旅の疲れも相まって、心身ともにだいぶ参っているようだった
律子「あの、プロデューサー…、みんなの巡回頼めますか」
P「ああ、構わないよ」
律子「…すみませんプロデューサー、お願いします」
P「今日はもう休んだほうがいい」
律子「ええ、そうします…」
律子は覚束ない足取りで階段を上っていった
責任感の強い人間だから、なんとかしなければと思っているのだろう
そして旅の疲れも相まって、心身ともにだいぶ参っているようだった
律子「あの、プロデューサー…、みんなの巡回頼めますか」
P「ああ、構わないよ」
律子「…すみませんプロデューサー、お願いします」
P「今日はもう休んだほうがいい」
律子「ええ、そうします…」
律子は覚束ない足取りで階段を上っていった
俺は風呂に入る前に各自の部屋を回った
春香と美希はまだ起きていたが、言われたとおりに部屋に鍵を閉めていた
美希「ハニー、おやすみなさいなの」
P「ああ、おやすみ」
美希「ねえ、夜中ハニーの部屋に行ってもいい?」
P「ダメだ」
春香「プロデューサーさん、おやすみなさい!」
P「ああ、おやすみ」
春香「あ、あの!夜中お部屋に行ってもいいですか!?」
P「ダメだ」
千早の部屋をノックしたときには返事がなかった
すこし不安だったか、鍵がかかっているのを確認して声をかけるのはやめておいた
千早のことだから、もう眠っているのだろう
春香と美希はまだ起きていたが、言われたとおりに部屋に鍵を閉めていた
美希「ハニー、おやすみなさいなの」
P「ああ、おやすみ」
美希「ねえ、夜中ハニーの部屋に行ってもいい?」
P「ダメだ」
春香「プロデューサーさん、おやすみなさい!」
P「ああ、おやすみ」
春香「あ、あの!夜中お部屋に行ってもいいですか!?」
P「ダメだ」
千早の部屋をノックしたときには返事がなかった
すこし不安だったか、鍵がかかっているのを確認して声をかけるのはやめておいた
千早のことだから、もう眠っているのだろう
俺はやよいの部屋をノックした
P「やよい、起きてるか?」
返事は無かったが、思い当たって隣の伊織の部屋をあたった
伊織「やよい?いるわよ」
やよい「あ、プロデューサー…」
P「今日は伊織の部屋で寝るのか?」
やよい「はい、良いですか…?」
P「もちろんだよ、修学旅行じゃないんだから」
やよい「あ、ありがとうございますっ!」
伊織「良かったわね、やよい」
やよい「うんっ!」
P「伊織、やよいをよろしくな」
伊織「ええ、任せなさい!」
P「やよい、起きてるか?」
返事は無かったが、思い当たって隣の伊織の部屋をあたった
伊織「やよい?いるわよ」
やよい「あ、プロデューサー…」
P「今日は伊織の部屋で寝るのか?」
やよい「はい、良いですか…?」
P「もちろんだよ、修学旅行じゃないんだから」
やよい「あ、ありがとうございますっ!」
伊織「良かったわね、やよい」
やよい「うんっ!」
P「伊織、やよいをよろしくな」
伊織「ええ、任せなさい!」
風呂は一つしかないので、必然的に男の俺の順番は最後になる
しかし、響だけはまだこの風呂に入っていないだろう
…それにしても一体あの電話は…
確かに「3」の、響の部屋からだった…
響は俺に何かを言おうとしたのだろうか…
それとも…
…
そして…響は消えた…
…ドアも窓も閉まっていた…
…密室だ…
しかし………
………………
どうして…………
…………………………
……………………………………………
しかし、響だけはまだこの風呂に入っていないだろう
…それにしても一体あの電話は…
確かに「3」の、響の部屋からだった…
響は俺に何かを言おうとしたのだろうか…
それとも…
…
そして…響は消えた…
…ドアも窓も閉まっていた…
…密室だ…
しかし………
………………
どうして…………
…………………………
……………………………………………
【二日目・1時】
俺はいつの間にか眠ってしまっていた
今が何時なのか分からない
湯船から上がり、脱衣所の時計で時刻を確認した
・・・まさか3時間近くも眠ってしまったなんて…
自分でも思っていた以上に疲れていたのかもしれない
俺は手早く服を着て、ロビーに出た
どこの部屋も電気は落とされているようだ
俺は響の部屋に向かい、ドアを開けた
以前と変わらない光景が、俺の僅かな希望を砕いた
…もう睡眠は充分だ
俺は懐中電灯とビニール傘を持って外に出た
俺はいつの間にか眠ってしまっていた
今が何時なのか分からない
湯船から上がり、脱衣所の時計で時刻を確認した
・・・まさか3時間近くも眠ってしまったなんて…
自分でも思っていた以上に疲れていたのかもしれない
俺は手早く服を着て、ロビーに出た
どこの部屋も電気は落とされているようだ
俺は響の部屋に向かい、ドアを開けた
以前と変わらない光景が、俺の僅かな希望を砕いた
…もう睡眠は充分だ
俺は懐中電灯とビニール傘を持って外に出た
外は信じられないくらいの豪雨だった
そしてこのペンション以外に建物らしい建物のないこの島の夜はまさに真っ暗闇だ
響にしろ、俺達の知らない誰かにしろ、この状況で外で無事に過ごせるとは思えない
しかし、何もせずにはいられなかった
俺は屋敷の明かりを見失わないように、風で飛ばされないように、歩いた
P「ひびきーっ!!」
P「ひびきーっ!!聞こえてるかー!!」
P「ひびきーっ!!どこにいるんだー!!!」
俺の声は、空しく雨音にかき消されていくだけだった
そしてこのペンション以外に建物らしい建物のないこの島の夜はまさに真っ暗闇だ
響にしろ、俺達の知らない誰かにしろ、この状況で外で無事に過ごせるとは思えない
しかし、何もせずにはいられなかった
俺は屋敷の明かりを見失わないように、風で飛ばされないように、歩いた
P「ひびきーっ!!」
P「ひびきーっ!!聞こえてるかー!!」
P「ひびきーっ!!どこにいるんだー!!!」
俺の声は、空しく雨音にかき消されていくだけだった
犯人は>>1
【二日目・4時】
結局、夜中中の捜索が実を結ぶことは無かった
俺はペンションに戻り鍵を閉め、
玄関の鍵を「E」(entranceのことだろう)のフックに戻した
その時、俺はあることに気が付いた
響が失くしたと言っていた、3の鍵がかけてあるのだ
ここを出る数時間前にはなかったはずだ
誰が、なぜこんな時間に…?
他の個室の鍵は全てかかっていない
みんな、俺の忠告を聞いてくれたのだ
響の部屋の鍵はいつの間にか戻ってきている
そして、「M」の鍵は響と共に姿を消している…
ずぶ濡れになった俺はもう一度風呂に入った
一応、また響の部屋を覗いたのものの結果は変わらない
みんなに朝食を作ろうかとも思ったが、冷蔵庫の中は昨晩の残り物で一杯だった
P「(…ひと眠りするか)」
俺は毛布を部屋から持ってきて、ロビーのソファに横になった
ここならば、早起きした誰かが起こしてくれるだろう…
結局、夜中中の捜索が実を結ぶことは無かった
俺はペンションに戻り鍵を閉め、
玄関の鍵を「E」(entranceのことだろう)のフックに戻した
その時、俺はあることに気が付いた
響が失くしたと言っていた、3の鍵がかけてあるのだ
ここを出る数時間前にはなかったはずだ
誰が、なぜこんな時間に…?
他の個室の鍵は全てかかっていない
みんな、俺の忠告を聞いてくれたのだ
響の部屋の鍵はいつの間にか戻ってきている
そして、「M」の鍵は響と共に姿を消している…
ずぶ濡れになった俺はもう一度風呂に入った
一応、また響の部屋を覗いたのものの結果は変わらない
みんなに朝食を作ろうかとも思ったが、冷蔵庫の中は昨晩の残り物で一杯だった
P「(…ひと眠りするか)」
俺は毛布を部屋から持ってきて、ロビーのソファに横になった
ここならば、早起きした誰かが起こしてくれるだろう…
Pが響を探しに行ったって書いてあるけど
実は始末にいってましたーっていう叙述トリックかもしれないだろ!
実は始末にいってましたーっていう叙述トリックかもしれないだろ!
【二日目・6時】
やよい「プロデューサー、起きてください」
P「…ん」
やよい「プロデューサーっ」
P「…ああ、やよいか、おはよう」
やよい「おはようございます!どうしてこんな所で寝てるんですか?」
P「…ちょっとな、今何時だ?」
やよい「えっと、6時ですよ」
P「伊織は?」
やよい「まだ寝てます」
P「…やよいは早起きなんだな」
俺はやよいの頭を撫でた
やよい「えへへーっ」
どうやら一番の早起きはやよいらしい
俺たちは二人で顔を洗いに行った
やよい「プロデューサー、起きてください」
P「…ん」
やよい「プロデューサーっ」
P「…ああ、やよいか、おはよう」
やよい「おはようございます!どうしてこんな所で寝てるんですか?」
P「…ちょっとな、今何時だ?」
やよい「えっと、6時ですよ」
P「伊織は?」
やよい「まだ寝てます」
P「…やよいは早起きなんだな」
俺はやよいの頭を撫でた
やよい「えへへーっ」
どうやら一番の早起きはやよいらしい
俺たちは二人で顔を洗いに行った
やよい「響さん、まだ見つからないんですか…?」
P「ああ…」
やよい「そうですか…」
P「優しいな、やよいは」
やよい「そんな、心配になるのは当たり前です」
P「ま、そのうち見つかるさ」
やよい「はい、そうですね…」
この時にも響の部屋を確認したが、結果は同じだった
P「ああ…」
やよい「そうですか…」
P「優しいな、やよいは」
やよい「そんな、心配になるのは当たり前です」
P「ま、そのうち見つかるさ」
やよい「はい、そうですね…」
この時にも響の部屋を確認したが、結果は同じだった
【二日目・8時】
朝食の前に俺はまた外に響を探しに行ったが、成果は無かった
雨はまだ強く降っているが、ほんの少しだけ和らいできている
予報だと、今日の午後には船が出せるまでに回復するらしい
千早・春香・伊織の三人は俺が戻ってきたときには部屋から出てきていた
昨日は就寝時間が早かったせいか、思っていたよりもみんな早起きだ
伊織「もう8時だけど、律子と美希はまだ寝てるの?」
千早「美希はともかく、律子が寝坊してるのは意外ね」
P「あいつ、相当疲れてたからな」
伊織「もう先にご飯食べちゃいましょうよ、おなか減ったわ」
P「そうだな」
俺たちは食堂で昨日の残り物をレンジで暖めて食べた
食後、やよいが淹れてくれたコーヒーがとても美味しかった
朝食の前に俺はまた外に響を探しに行ったが、成果は無かった
雨はまだ強く降っているが、ほんの少しだけ和らいできている
予報だと、今日の午後には船が出せるまでに回復するらしい
千早・春香・伊織の三人は俺が戻ってきたときには部屋から出てきていた
昨日は就寝時間が早かったせいか、思っていたよりもみんな早起きだ
伊織「もう8時だけど、律子と美希はまだ寝てるの?」
千早「美希はともかく、律子が寝坊してるのは意外ね」
P「あいつ、相当疲れてたからな」
伊織「もう先にご飯食べちゃいましょうよ、おなか減ったわ」
P「そうだな」
俺たちは食堂で昨日の残り物をレンジで暖めて食べた
食後、やよいが淹れてくれたコーヒーがとても美味しかった
【二日目・10時】
春香「プロデューサーさん、…どうでしたか?」
P「いや、ダメだったよ」
やはりいくら外を探しても響は見つからない
みんなも探しに行きたがっていたが、危険なので反対した
美希「ふわあ、おはようなのー」
ちょうど、美希が起きて二階から降りてきた
伊織「もう昼よ」
美希「…響は?」
P「まだ見つかっていない」
美希「ふーん…、みんな何やってるの?」
千早「大富豪よ」
美希「誰?大富豪」
やよい「えへへ、私です」
美希「大貧民は?」
伊織「わ、私だけど…」
春香「プロデューサーさん、…どうでしたか?」
P「いや、ダメだったよ」
やはりいくら外を探しても響は見つからない
みんなも探しに行きたがっていたが、危険なので反対した
美希「ふわあ、おはようなのー」
ちょうど、美希が起きて二階から降りてきた
伊織「もう昼よ」
美希「…響は?」
P「まだ見つかっていない」
美希「ふーん…、みんな何やってるの?」
千早「大富豪よ」
美希「誰?大富豪」
やよい「えへへ、私です」
美希「大貧民は?」
伊織「わ、私だけど…」
美希「あれ、律子…さんはまだ寝てるの?」
P「そういえば…、ちょっと寝すぎてるな」
昨晩、あいつと話したのは22時頃だ
すぐにでも眠ってしまいそうな様子だったから、12時間近く寝ていることになる
酒を呑んでいたわけでもないし、いくらなんでも寝すぎている
春香「それじゃあ、私が起こしてきますよ」
P「ああ、頼む」
そういって春香は階段を上がり、律子の部屋へ向かった
しかし、すこししてから一階に戻ってきた
春香「だめです、返事がありませんでした」
P「鍵は開いていたか?」
春香「いえ、閉まってます」
今度は俺と春香で律子の部屋の前まで来た
強くドアをノックし声をかけるがやはり返事は無い
P「そういえば…、ちょっと寝すぎてるな」
昨晩、あいつと話したのは22時頃だ
すぐにでも眠ってしまいそうな様子だったから、12時間近く寝ていることになる
酒を呑んでいたわけでもないし、いくらなんでも寝すぎている
春香「それじゃあ、私が起こしてきますよ」
P「ああ、頼む」
そういって春香は階段を上がり、律子の部屋へ向かった
しかし、すこししてから一階に戻ってきた
春香「だめです、返事がありませんでした」
P「鍵は開いていたか?」
春香「いえ、閉まってます」
今度は俺と春香で律子の部屋の前まで来た
強くドアをノックし声をかけるがやはり返事は無い
まさか…
嫌な想像がした
P「律子ー!いないのかー!?」
ロビーには律子の部屋の8の鍵は無い
そのうえマスターキーも無いのだから、律子は中にいるということだ
俺は再びドアを破る決心をした
中でぐっすり眠っていたのなら、それでいい
今夜は俺の部屋を明け渡して、俺はその辺で寝ればいい
俺は今一度ロビーから斧を持ってきた
二回目だからか、作業はあっさりと完了した
俺は響の部屋と同じ手順でドアを開ける
P「律子っ!」
春香「ひっ」
部屋の中央のベッドで律子は寝ていた
布団を真っ赤に染め、胸に包丁をつき立てられている状態で
嫌な想像がした
P「律子ー!いないのかー!?」
ロビーには律子の部屋の8の鍵は無い
そのうえマスターキーも無いのだから、律子は中にいるということだ
俺は再びドアを破る決心をした
中でぐっすり眠っていたのなら、それでいい
今夜は俺の部屋を明け渡して、俺はその辺で寝ればいい
俺は今一度ロビーから斧を持ってきた
二回目だからか、作業はあっさりと完了した
俺は響の部屋と同じ手順でドアを開ける
P「律子っ!」
春香「ひっ」
部屋の中央のベッドで律子は寝ていた
布団を真っ赤に染め、胸に包丁をつき立てられている状態で
【二日目・11時】
P「春香、大丈夫か」
春香「…はい…」
大丈夫なわけがないだろう
軽薄な言葉をかけた自身にそう思った
俺は春香をその場所からロビーまで連れ出してから、一人で再び律子の部屋に戻った
そしてそれが律子の遺体であることを確認し、その事を下にいた4人に伝えた
やよいは大声で泣き喚き、伊織は目に涙を溜めてスカートの裾を握り締めていた
千早と美希は素直にその事実を受け入れたが、ショックを受けているのは明らかだった
そして死体を直視してしまった春香は、数分前にようやく泣き止んだ
俺は改めて警察に連絡しこの旨を伝えた
天候が回復するまであと数時間待っていて欲しい
凶悪犯がその島に潜んでいる可能性が高い
慎重に行動し、なんとかこれ以上犠牲者を出さないようにしてくれ
要約すれば彼らはこのような事を言っていた
まず何よりも優先すべきは、安否の分からない響を含め
残りの全員が無事にこの島を脱出することだ
P「春香、大丈夫か」
春香「…はい…」
大丈夫なわけがないだろう
軽薄な言葉をかけた自身にそう思った
俺は春香をその場所からロビーまで連れ出してから、一人で再び律子の部屋に戻った
そしてそれが律子の遺体であることを確認し、その事を下にいた4人に伝えた
やよいは大声で泣き喚き、伊織は目に涙を溜めてスカートの裾を握り締めていた
千早と美希は素直にその事実を受け入れたが、ショックを受けているのは明らかだった
そして死体を直視してしまった春香は、数分前にようやく泣き止んだ
俺は改めて警察に連絡しこの旨を伝えた
天候が回復するまであと数時間待っていて欲しい
凶悪犯がその島に潜んでいる可能性が高い
慎重に行動し、なんとかこれ以上犠牲者を出さないようにしてくれ
要約すれば彼らはこのような事を言っていた
まず何よりも優先すべきは、安否の分からない響を含め
残りの全員が無事にこの島を脱出することだ
…しかし、どうしても疑問は残る
俺はタバコを吸おうとした
だが、ロビーに置いてあったタバコとライターがなくなっている
不幸は続くものだ
俺はため息をつき、諦めてほかの事を考えた
一体、律子は誰に殺されたのだ
俺が律子の部屋に入った時、7の鍵は部屋の机の上に置いてあった
おそらく、俺の言うとおりに部屋の中に持っていったのだろう
それに窓は閉まってロックされていたし
そもそもあの窓から出て移動するのは不可能だ
足場は無く、数メートル下に海が広がっている
おまけにこの天気だ…
ようするに、これは密室殺人だった
あの部屋に入るにはさっきのように扉を壊すしかない
…マスターキーを使わない限りは
凶器は包丁だった
しかし、飛行機を利用した俺たちは当然そんなものは持ち込んでいない
俺が律子と最後に会ったのは昨日の22時頃
死体を確認した今日の10時までは12時間もある
但し、8時過ぎに朝食を食べ終わってからは誰かしらがロビーにいた
そのため、犯行があったのは22時から8時ということになる
俺はタバコを吸おうとした
だが、ロビーに置いてあったタバコとライターがなくなっている
不幸は続くものだ
俺はため息をつき、諦めてほかの事を考えた
一体、律子は誰に殺されたのだ
俺が律子の部屋に入った時、7の鍵は部屋の机の上に置いてあった
おそらく、俺の言うとおりに部屋の中に持っていったのだろう
それに窓は閉まってロックされていたし
そもそもあの窓から出て移動するのは不可能だ
足場は無く、数メートル下に海が広がっている
おまけにこの天気だ…
ようするに、これは密室殺人だった
あの部屋に入るにはさっきのように扉を壊すしかない
…マスターキーを使わない限りは
凶器は包丁だった
しかし、飛行機を利用した俺たちは当然そんなものは持ち込んでいない
俺が律子と最後に会ったのは昨日の22時頃
死体を確認した今日の10時までは12時間もある
但し、8時過ぎに朝食を食べ終わってからは誰かしらがロビーにいた
そのため、犯行があったのは22時から8時ということになる
P「美希」
美希「…なあに?」
P「昨晩、何か声は聞こえなかったか?」
美希「ううん…」
P「そうか…」
律子の部屋は端にあるので、
何か聞こえたとしたら隣の美希だけだったが手がかりは無いようだ
そもそもこの建物は部屋の外の物音はほとんど聞こえないようになっている
雨音も強かったし仕方が無いだろう
美希「…なあに?」
P「昨晩、何か声は聞こえなかったか?」
美希「ううん…」
P「そうか…」
律子の部屋は端にあるので、
何か聞こえたとしたら隣の美希だけだったが手がかりは無いようだ
そもそもこの建物は部屋の外の物音はほとんど聞こえないようになっている
雨音も強かったし仕方が無いだろう
ここまでである程度は推理可能なのか?
それともまだまだ伏線があるのか?
ううむ、わからん
それともまだまだ伏線があるのか?
ううむ、わからん
千早「あの、プロデューサー」
P「ん?」
千早「犯人は、合鍵を持っているんでしょうか?」
P「…そうかもしれない」
千早「マスターキーはプロデューサーが持っているんですか?」
俺は迷ったが、正直に言った
P「響に渡した」
その瞬間、空気が凍った
誰もが次の言葉を出すのを躊躇した
それを言ってしまえば、大切なものが崩れてしまうと分かっていたのだ
P「ん?」
千早「犯人は、合鍵を持っているんでしょうか?」
P「…そうかもしれない」
千早「マスターキーはプロデューサーが持っているんですか?」
俺は迷ったが、正直に言った
P「響に渡した」
その瞬間、空気が凍った
誰もが次の言葉を出すのを躊躇した
それを言ってしまえば、大切なものが崩れてしまうと分かっていたのだ
俺は響の部屋の鍵のことを思い出し、
だれか3番の鍵を元の場所に戻していないかをみんなに聞いた
しかし、誰もそのことは知らないという
一体あの鍵は今日の夜中に誰が元に戻したのだ…
P「あるいは」
P「あるいは、他に鍵を開ける手段を持った犯人がこの島に潜んでいるのかもしれない」
P「いずれにしても、これからは誰も一人にならないように行動しよう」
俺は、その場を支配していた空気を払うようにそう言った
だれか3番の鍵を元の場所に戻していないかをみんなに聞いた
しかし、誰もそのことは知らないという
一体あの鍵は今日の夜中に誰が元に戻したのだ…
P「あるいは」
P「あるいは、他に鍵を開ける手段を持った犯人がこの島に潜んでいるのかもしれない」
P「いずれにしても、これからは誰も一人にならないように行動しよう」
俺は、その場を支配していた空気を払うようにそう言った
俺は律子の遺体の様子を改めて確認することにした
包丁は布団の上から胸の辺りに突き刺さっている
おそらく声を潰すためだろう、喉にも深い傷があった
刺さっている包丁を抜いてやろうとも思ったが、
状況を保つためにそのままにしておいた
それにしても、凶器の包丁の出所は…
包丁は布団の上から胸の辺りに突き刺さっている
おそらく声を潰すためだろう、喉にも深い傷があった
刺さっている包丁を抜いてやろうとも思ったが、
状況を保つためにそのままにしておいた
それにしても、凶器の包丁の出所は…
やよい「えっと…、確か2本だけだったと思います」
P「最初に見たときからか?」
やよい「はい、数が変わったら気づくと思います…」
春香「うん、ちょっと少ないなと思ったから印象に残ってます」
P「最後に確認したのはいつだ?」
春香「今日はお料理してませんから…、昨日の夜ですね」
P「つまり、昨日の夜には確かにここに2本の包丁があったはずだな?」
千早「ええ、私もそうだったと思います」
伊織「まさか、そのうちの一本で律子が…」
P「…それを確認しよう」
俺を含む全員がつばを飲む
俺は包丁の入っている棚を開けた
種類の違う2本の包丁が丁寧に置かれていた
P「最初に見たときからか?」
やよい「はい、数が変わったら気づくと思います…」
春香「うん、ちょっと少ないなと思ったから印象に残ってます」
P「最後に確認したのはいつだ?」
春香「今日はお料理してませんから…、昨日の夜ですね」
P「つまり、昨日の夜には確かにここに2本の包丁があったはずだな?」
千早「ええ、私もそうだったと思います」
伊織「まさか、そのうちの一本で律子が…」
P「…それを確認しよう」
俺を含む全員がつばを飲む
俺は包丁の入っている棚を開けた
種類の違う2本の包丁が丁寧に置かれていた
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