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元スレP「アイドルマスター殺人事件」
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P「隠れ場所はおそらくクローゼットの中だ」
P「響は海から帰ってきたところだから、シャワールームとトイレはすぐに見つかる可能性がある」
P「あえて埃まみれになる意味もないから、クローゼットの中が妥当だ」
P「この時に響の部屋の鍵はお前が持っていて内側から鍵をかけていたから、響は部屋に入れなかった」
P「やむなく俺は響にマスターキーを渡した」
P「わざわざ響の部屋の鍵を取った理由は、このためだろう」
P「お前にとって、この事は二つの重要な意味を持つ」
P「一つは、響がマスターキーを持っていると俺達に認識させるということ」
P「そうすることで、『容疑者役』の響がマスターキーを持っているという恐怖をみんなに植え付けた」
P「もう一つは、響からマスターキーを奪ってこの屋敷を自由に動けるようになるということ」
P「これで、『被害者役』をつくるのは極めて容易になる」
P「響は海から帰ってきたところだから、シャワールームとトイレはすぐに見つかる可能性がある」
P「あえて埃まみれになる意味もないから、クローゼットの中が妥当だ」
P「この時に響の部屋の鍵はお前が持っていて内側から鍵をかけていたから、響は部屋に入れなかった」
P「やむなく俺は響にマスターキーを渡した」
P「わざわざ響の部屋の鍵を取った理由は、このためだろう」
P「お前にとって、この事は二つの重要な意味を持つ」
P「一つは、響がマスターキーを持っていると俺達に認識させるということ」
P「そうすることで、『容疑者役』の響がマスターキーを持っているという恐怖をみんなに植え付けた」
P「もう一つは、響からマスターキーを奪ってこの屋敷を自由に動けるようになるということ」
P「これで、『被害者役』をつくるのは極めて容易になる」
P「お前は響が部屋に戻ってきてシャワーを浴びている最中にクローゼットから出た」
P「そして『容疑者役』をつくりあげるために響が出てくるのを待ち構えたんだ」
P「この時に使ったのはさっき言った包丁ではないはずだ」
P「響の血が部屋に残っていては『容疑者役』は務まらないからな」
P「おそらく、紐か何かで首を絞めて殺したんだろう」
P「お前の計画では、響の死体がそこにあってはならない」
P「響を殺すことではなく、その姿を消すことが目的だからだ」
P「そこでこの屋敷は、まさにそれにうってつけの建物だ」
P「部屋の窓から落とせば、あっという間に死体は海の中だからな」
P「お前は窓から響の遺体を海へ捨てようと窓を開けた」
P「しかし、ここで一つの懸念が生じたんだ、そうだろう?」
伊織「ええ」
P「そして『容疑者役』をつくりあげるために響が出てくるのを待ち構えたんだ」
P「この時に使ったのはさっき言った包丁ではないはずだ」
P「響の血が部屋に残っていては『容疑者役』は務まらないからな」
P「おそらく、紐か何かで首を絞めて殺したんだろう」
P「お前の計画では、響の死体がそこにあってはならない」
P「響を殺すことではなく、その姿を消すことが目的だからだ」
P「そこでこの屋敷は、まさにそれにうってつけの建物だ」
P「部屋の窓から落とせば、あっという間に死体は海の中だからな」
P「お前は窓から響の遺体を海へ捨てようと窓を開けた」
P「しかし、ここで一つの懸念が生じたんだ、そうだろう?」
伊織「ええ」
P「今になってようやく分かったよ、あの電話の意図が」
P「お前が響を外へ捨てようと窓を開けた時、真下の俺の部屋の窓も開いているのに気づいたはずだ」
P「中で俺がどうしているかまでは分からなかっただろう」
P「しかし、落下する響の姿や海へ落ちる音、窓が開いているとこれらに気づかれてしまう可能性があった」
P「そこでお前は俺の気をそらす方法を思いついた」
P「それがあの無言電話だ」
P「お前は響を窓から落とす直前の状態にしておいて、内線を使い俺の部屋へ電話をかけた」
P「窓と電話は反対の位置にあるし、コール音はかなり大きい」
P「当然、俺の注意は窓の外から電話へと移った」
P「実際のところ、もし電話がなければ俺は響の落下に気づいたと思う」
P「しかし俺はまんまと罠にかかり、その隙にお前は響を海へ落とした」
P「お前が響を外へ捨てようと窓を開けた時、真下の俺の部屋の窓も開いているのに気づいたはずだ」
P「中で俺がどうしているかまでは分からなかっただろう」
P「しかし、落下する響の姿や海へ落ちる音、窓が開いているとこれらに気づかれてしまう可能性があった」
P「そこでお前は俺の気をそらす方法を思いついた」
P「それがあの無言電話だ」
P「お前は響を窓から落とす直前の状態にしておいて、内線を使い俺の部屋へ電話をかけた」
P「窓と電話は反対の位置にあるし、コール音はかなり大きい」
P「当然、俺の注意は窓の外から電話へと移った」
P「実際のところ、もし電話がなければ俺は響の落下に気づいたと思う」
P「しかし俺はまんまと罠にかかり、その隙にお前は響を海へ落とした」
ペット達も大分数減ってるだろうな
ワニ美辺りが全部食っちゃったんじゃないか?
ワニ美辺りが全部食っちゃったんじゃないか?
さるさんになりました
もう少し待っていてください
もう少し待っていてください
P「電話の役目は終わり、お前は何も言わずに受話器を元に戻した」
P「ここで、お前は少しだけ焦ったのかもしれない」
P「無言電話を受けた俺が、いつ響の部屋にやってくるかわからないからだ」
P「と言っても、俺に見つかってしまう可能性はほとんどなかった」
P「まず、俺の部屋は一階だから移動するのに時間がかかる」
P「しかも俺は折り返しの電話をしたり、途中で美希と千早と話をしたりしていた」
P「対してお前は窓にロックをしてマスターキーを持って鍵を閉めてから隣の部屋へ戻るだけ」
P「俺は階段を上がった時点で二人の部屋が見えるが、それでもどちらが早いかは明白だ」
P「俺は響の部屋に向かい、返事がなく鍵もかかっていることを確認した」
P「そして話を聞こうと俺がこの部屋を訪れたときには、お前はとっくに部屋に戻っていた」
P「ここで、お前は少しだけ焦ったのかもしれない」
P「無言電話を受けた俺が、いつ響の部屋にやってくるかわからないからだ」
P「と言っても、俺に見つかってしまう可能性はほとんどなかった」
P「まず、俺の部屋は一階だから移動するのに時間がかかる」
P「しかも俺は折り返しの電話をしたり、途中で美希と千早と話をしたりしていた」
P「対してお前は窓にロックをしてマスターキーを持って鍵を閉めてから隣の部屋へ戻るだけ」
P「俺は階段を上がった時点で二人の部屋が見えるが、それでもどちらが早いかは明白だ」
P「俺は響の部屋に向かい、返事がなく鍵もかかっていることを確認した」
P「そして話を聞こうと俺がこの部屋を訪れたときには、お前はとっくに部屋に戻っていた」
P「しかし、俺が美希と千早に会ったことはお前の想定外だろう」
P「あの時一階のロビーにいた二人は容疑者から外れるからだ」
P「俺はその後やよいに連絡したところ、やよいは一階の春香の部屋にずっといたという」
P「実際、春香の部屋にはやよいと春香がいた」
P「春香とやよいの共犯だったとしても、響の部屋から春香の部屋に行くのは時間がかかりすぎる」
P「部屋に戻る前に間違いなく俺とすれ違ってしまう」
P「よって、春香とやよいにも響は殺せない」
P「つまり、よく考えればこの時点で犯人は伊織、お前か律子に絞られるんだ」
P「そして律子が殺された時点で、自動的に犯人は特定される」
P「律子の状態はどうみても自殺ではなかったからな」
P「あの時一階のロビーにいた二人は容疑者から外れるからだ」
P「俺はその後やよいに連絡したところ、やよいは一階の春香の部屋にずっといたという」
P「実際、春香の部屋にはやよいと春香がいた」
P「春香とやよいの共犯だったとしても、響の部屋から春香の部屋に行くのは時間がかかりすぎる」
P「部屋に戻る前に間違いなく俺とすれ違ってしまう」
P「よって、春香とやよいにも響は殺せない」
P「つまり、よく考えればこの時点で犯人は伊織、お前か律子に絞られるんだ」
P「そして律子が殺された時点で、自動的に犯人は特定される」
P「律子の状態はどうみても自殺ではなかったからな」
P「あとはごく単純だ」
P「夜中、同じ部屋で寝ているやよいを起こさないようにお前は部屋を出た」
P「俺はその時、外へ響を探しに行っていたから当然部屋にはいない」
P「そして標的を変え、律子の部屋にマスターキーを使って侵入した」
P「あとは用意してあった包丁で殺害、鍵を閉めて自分の部屋へ戻るだけだ」
P「最初に盗んでおいた響の部屋の鍵を元の場所に戻したのもこの時だ」
P「響がまだこの屋敷にいるのかもしれないという恐怖を煽るためだろう」
P「その後は他のみんなに紛れ、何者かに怯える少女を演じ続けた」
P「そして今に至る…」
伊織「へえ、さすがね」
伊織は不敵に笑っていた
その手にはまだ火のついたライターが握られている
P「夜中、同じ部屋で寝ているやよいを起こさないようにお前は部屋を出た」
P「俺はその時、外へ響を探しに行っていたから当然部屋にはいない」
P「そして標的を変え、律子の部屋にマスターキーを使って侵入した」
P「あとは用意してあった包丁で殺害、鍵を閉めて自分の部屋へ戻るだけだ」
P「最初に盗んでおいた響の部屋の鍵を元の場所に戻したのもこの時だ」
P「響がまだこの屋敷にいるのかもしれないという恐怖を煽るためだろう」
P「その後は他のみんなに紛れ、何者かに怯える少女を演じ続けた」
P「そして今に至る…」
伊織「へえ、さすがね」
伊織は不敵に笑っていた
その手にはまだ火のついたライターが握られている
P「しかし、この計画は完璧とはいえないな」
P「少なくとも、100パーセント成功するものでは決してない」
P「例えば、俺がずっとロビーにいたとしたら鍵の回収はできなかったはずだ」
伊織「ええ、そうね」
P「もしそんなことがあったらどうするつもりだったんだ?」
伊織「そんなの、いくらでもやり方があるわ」
伊織「響にそうしたように、紐で首を絞めるとかね」
伊織「要するに、誰かがいなくなって誰かが死ねばそれでよかったのよ」
伊織「ま、成功の見込みがなければ今回は無理にやるつもりはなかったわ」
P「今回は…、か」
P「しかし、成功といえる今回の件でも警察は確実に犯人を特定する」
P「お前の年齢を考えても、重罪は免れない」
伊織は満ち足りた表情で俺に言った
伊織「そんなのどうでもいいのよ、私は今日これから死ぬんだから」
伊織「大成功の人生のまま、幸せに死ねるんだから」
P「少なくとも、100パーセント成功するものでは決してない」
P「例えば、俺がずっとロビーにいたとしたら鍵の回収はできなかったはずだ」
伊織「ええ、そうね」
P「もしそんなことがあったらどうするつもりだったんだ?」
伊織「そんなの、いくらでもやり方があるわ」
伊織「響にそうしたように、紐で首を絞めるとかね」
伊織「要するに、誰かがいなくなって誰かが死ねばそれでよかったのよ」
伊織「ま、成功の見込みがなければ今回は無理にやるつもりはなかったわ」
P「今回は…、か」
P「しかし、成功といえる今回の件でも警察は確実に犯人を特定する」
P「お前の年齢を考えても、重罪は免れない」
伊織は満ち足りた表情で俺に言った
伊織「そんなのどうでもいいのよ、私は今日これから死ぬんだから」
伊織「大成功の人生のまま、幸せに死ねるんだから」
P「伊織、俺にはお前の人生はこの上なく恵まれているように思えたよ」
P「経済的な面だけじゃない」
P「やよいをはじめ、お前にはかけがえのない仲間がいた」
P「そして響と律子も当然その中にいたはずだ」
P「その仲間達と過ごすお前の姿は本当に幸せそうに見えた」
P「誰もがうらやむ境遇を、お前はあっさりと捨ててしまうのか?」
伊織「他の人がどう思うかなんて知らないわ」
伊織「私の幸せは、私が決めるの」
伊織「確かに、これまでの人生も私の大切な思い出よ」
伊織「けれど、本当の幸せのためには、この二日間が絶対に必要だった」
伊織「これだけは、やり残してはいけなかったの」
伊織「そして今日、私の人生は最高のハッピーエンドを迎えるのよ」
伊織「二人の気の毒な犠牲の上にね」
P「経済的な面だけじゃない」
P「やよいをはじめ、お前にはかけがえのない仲間がいた」
P「そして響と律子も当然その中にいたはずだ」
P「その仲間達と過ごすお前の姿は本当に幸せそうに見えた」
P「誰もがうらやむ境遇を、お前はあっさりと捨ててしまうのか?」
伊織「他の人がどう思うかなんて知らないわ」
伊織「私の幸せは、私が決めるの」
伊織「確かに、これまでの人生も私の大切な思い出よ」
伊織「けれど、本当の幸せのためには、この二日間が絶対に必要だった」
伊織「これだけは、やり残してはいけなかったの」
伊織「そして今日、私の人生は最高のハッピーエンドを迎えるのよ」
伊織「二人の気の毒な犠牲の上にね」
伊織にはこれからも生きて罪を償って欲しい
そして命のありがたみを自分自身で感じ取って欲しい
しかし、そんな月並みな考えを彼女は持ち得ない
罪だとか命の価値だとか、そういう話ではないのだ
伊織にとって大事なものは、伊織にしか分からない
俺は彼女に何を言うべきだろう
伊織「ねえ、最後に頼みを聞いてくれない?」
P「ずいぶんと自分勝手だな」
伊織「にひひっ!私はいつもそうだったでしょ?」
P「分かったよ、出来ることならな」
伊織「やよいに、お別れが言いたいわ」
俺は少し考えた
これはチャンスかもしれない
そして命のありがたみを自分自身で感じ取って欲しい
しかし、そんな月並みな考えを彼女は持ち得ない
罪だとか命の価値だとか、そういう話ではないのだ
伊織にとって大事なものは、伊織にしか分からない
俺は彼女に何を言うべきだろう
伊織「ねえ、最後に頼みを聞いてくれない?」
P「ずいぶんと自分勝手だな」
伊織「にひひっ!私はいつもそうだったでしょ?」
P「分かったよ、出来ることならな」
伊織「やよいに、お別れが言いたいわ」
俺は少し考えた
これはチャンスかもしれない
隠れる場所がない時点で響が突き落とされたこと確定だと何故おれは気づかなかったのか
P「いいだろう、その代わりライターの火を消してくれ」
P「やよいまで巻き込むつもりはないだろう?」
伊織「…いいわ、でも壁に背中をつけて動かないで」
伊織「おかしな動きを見せたらすぐに火をつけるわ」
P「分かった」
俺はやよいの携帯電話に連絡した
他の3人は少し屋敷から離れるように
そしてやよいは一人で伊織の部屋まで来るように、と
伊織はライターの火を消した
油断をつけば、取り押さえることが出来る距離だ
P「やよいまで巻き込むつもりはないだろう?」
伊織「…いいわ、でも壁に背中をつけて動かないで」
伊織「おかしな動きを見せたらすぐに火をつけるわ」
P「分かった」
俺はやよいの携帯電話に連絡した
他の3人は少し屋敷から離れるように
そしてやよいは一人で伊織の部屋まで来るように、と
伊織はライターの火を消した
油断をつけば、取り押さえることが出来る距離だ
P「もうすぐ来るよ」
伊織「ええ、ありがと」
P「伊織、お前にとってやよいは特別な人間なんだな」
伊織「そうね、やよいだけは殺さないと決めてたわ」
P「例え殺されなくても、やよいは今回とても傷ついたはずだ」
伊織「それは悪かったと思うわ、でもね」
伊織「それよりも、私の目的の方が大切だったのよ」
伊織「…きっと、アンタにはわからないでしょうね」
俺は正直に言った
P「ああ、さっぱりわからないよ」
伊織「ええ、ありがと」
P「伊織、お前にとってやよいは特別な人間なんだな」
伊織「そうね、やよいだけは殺さないと決めてたわ」
P「例え殺されなくても、やよいは今回とても傷ついたはずだ」
伊織「それは悪かったと思うわ、でもね」
伊織「それよりも、私の目的の方が大切だったのよ」
伊織「…きっと、アンタにはわからないでしょうね」
俺は正直に言った
P「ああ、さっぱりわからないよ」
やよい「あの、どうしたんですか?」
やよいが部屋に入ってきた
P「やよい、ドアを閉めないで俺のそばにいろ」
やよい「え?はい…、どうしたんですか?二人とも」
やよいは状況が飲み込めずにいた
彼女が真相を知ったらどんなに悲しむだろう
伊織「プロデューサー、やよいを抱っこしなさい」
その言葉を聞いて、背中に冷や汗が流れた
…まずい
彼女の手はいつでも火をつける準備が出来ている
やよいが部屋に入ってきた
P「やよい、ドアを閉めないで俺のそばにいろ」
やよい「え?はい…、どうしたんですか?二人とも」
やよいは状況が飲み込めずにいた
彼女が真相を知ったらどんなに悲しむだろう
伊織「プロデューサー、やよいを抱っこしなさい」
その言葉を聞いて、背中に冷や汗が流れた
…まずい
彼女の手はいつでも火をつける準備が出来ている
P「…ああ」
俺はやよいをお姫様だっこした
やよい「え?え?プロデューサー?」
この体勢では…
伊織「やよい」
やよい「伊織ちゃん…?」
伊織「やよい、今までありがとう!」
やよい「え?」
伊織はライターに火をつけ、それを床のガソリンに放った
俺はやよいをすぐに床におろし、伊織の方へ飛び込んだ
俺はやよいをお姫様だっこした
やよい「え?え?プロデューサー?」
この体勢では…
伊織「やよい」
やよい「伊織ちゃん…?」
伊織「やよい、今までありがとう!」
やよい「え?」
伊織はライターに火をつけ、それを床のガソリンに放った
俺はやよいをすぐに床におろし、伊織の方へ飛び込んだ
やよい「伊織ちゃん!プロデューサー!」
P「やよい!早く逃げろ!」
やよい「だ、だめです!伊織ちゃんとプロデューサーが…!」
火の壁を越え、俺は伊織のすぐ近くまでたどり着いた
P「伊織!」
彼女は窓に腰掛け、俺に優しい声でその言葉をささやいた
俺は手を伸ばして彼女の体を引き寄せようとした
しかし、彼女は静かに体重を窓の外に預け、海へ落ちた
P「伊織!」
ぼちゃん、という音がした
頭の中では伊織の最後の言葉がまだ響いている
P「やよい!早く逃げろ!」
やよい「だ、だめです!伊織ちゃんとプロデューサーが…!」
火の壁を越え、俺は伊織のすぐ近くまでたどり着いた
P「伊織!」
彼女は窓に腰掛け、俺に優しい声でその言葉をささやいた
俺は手を伸ばして彼女の体を引き寄せようとした
しかし、彼女は静かに体重を窓の外に預け、海へ落ちた
P「伊織!」
ぼちゃん、という音がした
頭の中では伊織の最後の言葉がまだ響いている
P「やよい!」
やよい「プロデューサー!伊織ちゃんは…!」
俺はやよいを抱え、全速力で走った
もう炎は廊下まで広がっている
やよい「伊織ちゃん!プロデューサー、伊織ちゃんは!?」
P「ダメだ…」
やよい「そんな、伊織ちゃん…、伊織ちゃーん…!」
やよいの悲痛な叫びが、屋敷にこだました
やよい「プロデューサー!伊織ちゃんは…!」
俺はやよいを抱え、全速力で走った
もう炎は廊下まで広がっている
やよい「伊織ちゃん!プロデューサー、伊織ちゃんは!?」
P「ダメだ…」
やよい「そんな、伊織ちゃん…、伊織ちゃーん…!」
やよいの悲痛な叫びが、屋敷にこだました
春香「二人とも、どうしたんですか!?何があったんですか!?」
外で春香たちが俺たちを待っていた
春香「急に炎が上がって…、伊織はどうしたんですか!?」
P「…伊織は死んだよ」
春香「そ、そんな…」
P「…詳しいことはあとで話す」
すでに警察が島に上陸している
しかし、彼らがすべきことはもうほとんどないだろう
俺は一人の死体が屋敷の中に、二人の死体が海の中にあることを警察に伝えた
俺は船が出る前に全員にこの事件のあらましを簡単に伝えた
美希はなんとなく気づいていたようだが、三人はショックを受け泣いていた
外で春香たちが俺たちを待っていた
春香「急に炎が上がって…、伊織はどうしたんですか!?」
P「…伊織は死んだよ」
春香「そ、そんな…」
P「…詳しいことはあとで話す」
すでに警察が島に上陸している
しかし、彼らがすべきことはもうほとんどないだろう
俺は一人の死体が屋敷の中に、二人の死体が海の中にあることを警察に伝えた
俺は船が出る前に全員にこの事件のあらましを簡単に伝えた
美希はなんとなく気づいていたようだが、三人はショックを受け泣いていた
やがて船は、この忌まわしい島から本島へ向かって動き始めた
俺は炎を上げて崩れ落ちる屋敷を眺めていた
やよい「プロデューサー…」
やよいが、べそをかきながら外へ出てきた
P「やよい、まだ休んでいたほうがいいぞ」
やよい「いえ、いいんです…」
彼女もまた屋敷を眺めている
泣きはらした眼は炎を映し、いっそう赤くなっていた
俺は炎を上げて崩れ落ちる屋敷を眺めていた
やよい「プロデューサー…」
やよいが、べそをかきながら外へ出てきた
P「やよい、まだ休んでいたほうがいいぞ」
やよい「いえ、いいんです…」
彼女もまた屋敷を眺めている
泣きはらした眼は炎を映し、いっそう赤くなっていた
やよい「伊織ちゃんはどうしてあんな…」
P「…伊織にとって、何よりも大切だったのは自分の目的だったんだ」
P「それは歪んだ形の目的だが、彼女はそれに自分の人生をかけて成功させた」
P「その結果が、これだ」
やよい「…よく、分かりません」
P「ああ、俺にも分からない」
P「でもな、伊織にとってその次に大切だったものがある」
やよい「何ですか…?」
P「お前だよ、やよい」
やよい「私…?」
P「ああ」
P「…伊織にとって、何よりも大切だったのは自分の目的だったんだ」
P「それは歪んだ形の目的だが、彼女はそれに自分の人生をかけて成功させた」
P「その結果が、これだ」
やよい「…よく、分かりません」
P「ああ、俺にも分からない」
P「でもな、伊織にとってその次に大切だったものがある」
やよい「何ですか…?」
P「お前だよ、やよい」
やよい「私…?」
P「ああ」
P「最後の最後、炎に包まれながら伊織は俺にこう言ったんだ」
P「『やよいをよろしくね』ってね」
おわり
P「『やよいをよろしくね』ってね」
おわり
以上です
投下のペースが不規則で申し訳ないです
何か質問とか感想とかダメ出しとかあれば書いてってください
投下のペースが不規則で申し訳ないです
何か質問とか感想とかダメ出しとかあれば書いてってください
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