元スレ男「これが世界一のクソゲーか……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 :
ごくり
102 :
このスレに出てくるゲームも伝説のクソゲー「Big rigs」に比べればマシだな
103 = 93 :
すると──
パアァァァァァ……
白衣B「な、なんだ!?」
白衣B「ゴミ箱に突っ込んだディスクが光り出して……!?」
クソゲー『ありがとう……』
白衣B「クソゲーがしゃべった!?」
クソゲー『よくぞこのゲームをクリアしてくれた……ありがとう』
104 :
しゃべんなwww
105 :
これは…?
106 = 93 :
クソゲー『私はある潰れる寸前の零細ゲームメーカーによって生み出された』
クソゲー『コンセプトは“開始10分でゴミ箱に突っ込みたくなるようなクソゲー”』
クソゲー『もはや倒産を待つのみだった彼らの、最後の意地だったのだ』
クソゲー『自分たちのゲームは世の中にウケなかった』
クソゲー『ならばいっそ最悪のゲームを世に出して、最期を飾ろう、と……』
クソゲー『しかし……この最後の作品はほとんど世に出回ることはなかった』
クソゲー『おそらく現存しているのは私のみだろう』
クソゲー『最後の意地が空回りに終わったスタッフは……全員自ら命を絶った』
クソゲー『そして……彼らの怨念が、私に宿ったのだ』
107 :
>>15
ムービーが終わってもうクリアできないっていうのは本当だったのか
108 = 93 :
クソゲー『元々は半永久的に意味不明な展開が続くだけのゲームだった私に』
クソゲー『悪魔の力が備わってしまった』
クソゲー『開発者の想いを満たせなかったプレイヤーを異次元へ消し去るという力が……』
白衣B「開発者の想い……」
白衣B「──そうか!」
白衣B「このゲームのクリア条件は」
白衣B「“プレイ開始10分以内にディスクをゴミ箱に突っ込むこと”だったのか!」
109 :
ふむ
110 :
それに気付くまでに何人のもの人が消えたんだよww
111 = 93 :
クソゲー『その通り……』
クソゲー『説明書の“突っ込め”とは、“ツッコミ”のことではない』
クソゲー『文字通り、ゴミ箱かなにかにゲームを突っ込め、ということだったのだ』
白衣B「そうだったのか……」
白衣B「つまり、最初のムービー後に出てくる……」
白衣B「“もうあなたはクリアできない”ってのは──」
クソゲー『ああ、挑発でも嫌がらせでもなく』
クソゲー『クリア不可能になったことを知らせるメッセージだったのだ』
クソゲー『しかし、君のおかげで私に宿っていたスタッフの怨念は満足したようだ』
クソゲー『心から礼をいう』
白衣B「…………」
112 = 93 :
クソゲー『怨念の消滅とともに、私の存在も消え去るだろう』
クソゲー『そうなれば、今まで異次元に飛ばされていたプレイヤーたちも』
クソゲー『元に戻れることだろう』
白衣B「最後に一ついいかな、クソゲー」
クソゲー『なんだ?』
白衣B「もし伝えることができるなら、あなたを作った人たちに伝えてくれ」
白衣B「あなたたちの作ったゲームは、文句無しに世界一のクソゲーだったと」
クソゲー『…………』
クソゲー『ありがとう』
113 = 101 :
感動した
115 = 93 :
クソゲー『最後に……せめてクソゲーなりに誠意を尽くそう』
クソゲー『異次元に飛ばされていた者全員に、私の最後の力で恩恵を授けよう』
クソゲー『おそらくプレイ時間やプレイスタイルを反映した能力を得られるだろう』
クソゲー『では、さらばだ……』
パキィィィン!
白衣B(ディスクが……!)
白衣B(さよなら……世界一のクソゲー……)
116 :
このクソゲーやりたい
117 :
白衣Aは超人になるな
118 :
これを知ったあとにもうあなたはクリアできないの文字を見るとゾクっとくるな怖い
119 :
これはおもしろいのか?
って少し考えちゃったからおもしろくないな
120 = 93 :
─
──
───
白衣B(こうして全てが元通りになった……)
白衣B(消えた人たちに、消えていた最中の記憶はなかった)
白衣B(長時間消えていた人たちが社会に順応するのは大変だったが)
白衣B(みんななにかしらの能力を授かっていたので、なんとかなったようだ)
白衣B(例えば副部長なんかは……なぜか裁縫が得意になっており)
白衣B(現在その方面で大活躍しているとか……)
白衣B(ちなみにボクはというと、クリアしてしまったので能力は得られず)
白衣B(100万円もとても受け取る気にはなれなかったので、断ってしまった)
121 = 93 :
白衣B(しかし能力や報酬は得られなくとも、得たものはある!)
白衣B(世界一のクソゲーを攻略したという自信が、ボクを突き動かすのだ)
白衣B(世界一面白いゲームを作ってみせろと!)
白衣B(いつかきっと……)
白衣B(ボクに自信をくれた世界一のクソゲーに、胸を張れるように──)
おわり
122 = 116 :
ちょっとクソゲー買ってくる
124 :
自分たちで100万用意したんじゃないのか
125 :
乙でした
126 :
面白かったわwww乙!
127 = 99 :
面白かったぞ乙
129 = 104 :
終わったか
乙だ!
130 :
~ 3年後 ~
某大学ゲームサークルにて──
部長「ついに手に入れたぞ!」
副部長「え、なにをだ?」
部長「ある零細ゲーム会社が、社運を賭けて作り上げたという伝説のクソゲーだ!」
副部長「ホントかよ!」
――歴史は繰り返す。
乙!
131 = 93 :
ありがとうございました
あと>>81途中からAとBが入れ替わってる
すいませんでした
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