元スレ男「これが世界一のクソゲーか……」

みんなの評価 : ☆
1 :
男(クリアできたら100万円!)
男(なぁ~んてうたい文句に誘われて、ついついプレイすることになってしまったが)
男(ウワサによれば、開発者の怨念が詰まったゲームだとか……)
男(果たしてどうなることやら……)
男(ルール自体は単純だし、クリアする自信はあるけど……)
3 :
4 = 1 :
白衣A「ようこそ」
白衣B「こちらの部屋にどうぞ」
男「はい」
白衣B「説明書はちゃんと読みましたか?」
男「えぇ、大丈夫です」
白衣A「では始めてもらおう」
男「…………」ゴクッ
5 = 1 :
用意されていたのは、ポピュラーな据え置き型ゲーム機と、一枚のディスクのみ。
男「これが世界一のクソゲーか……」
男「見た目は……なんてこともないな」
男「フツーのディスクだ」
男「──って当たり前だけど」
男「とにかく……始めてみるか」
6 :
家でやってる訳じゃないのか
7 = 1 :
男「!?」
男「うわっ、なんだこりゃ!?」
男「いきなり格闘ゲームが始まったぞ!」
男「やべっ、ボタン押さなきゃ、ボタン!」
男「ええい、レバガチャだ!」カチャカチャ
男「なにい、こっちの攻撃はシッペだけかよ!?」カチャカチャ
男「しかも向こうは打撃、関節、寝技と多種多様の技を使ってくる!」カチャカチャ
男「どうなってんだ、これ!?」カチャカチャ
8 :
バグってハニー思いだした
9 = 1 :
男「うわぁ、こっちの体力ゲージっぽいのがガンガン減っていく!」カチャカチャ
男「ていうか、減りすぎだろこれ!」カチャカチャ
男「もうとっくに死んでね!?」カチャカチャ
男「減りすぎてマイナスになって、表示が完全にバグってるし!」カチャカチャ
男「いつになったら俺のキャラはやられるの!?」カチャカチャ
男「え、これ、なに?」カチャカチャ
男「いつ終わんの、この戦い!?」カチャカチャ
10 = 1 :
男「──あ、終わった!」
男「俺の負けか……」
男「負けた悔しさより、戦いが終わったことへの安堵が完全に勝ってるな」
『KQ!』
男「京急!?」
男「もしかしてKOの間違いか!?」
男「しかも負けたのに得点が入りまくってるし」
男「なんなのこれ、どういうことなの」
11 = 1 :
男「あ」
男「名前入力画面が始まった!」
男「だれの名前だよ、これ。今操作した茶髪の空手家みたいなヤツか!?」
男「攻撃はシッペしかできなかったけど……」
男「えぇ~と……」
男「あ、決める前に終わっちゃった!」
男「制限時間短すぎだろ!」
男「少しは悩ませろよ!」
12 :
陣内スレ
13 = 1 :
男「え、なんかまたすごい勢いで得点が入ってるし!」
男「そもそもこの数字は得点なのか……?」
男「いやぁ~なにもかも意味分からん」
男「あぁ~頭が混乱してきた!」
男「さすがは世界一のクソゲー!」
男「お、なんかムービーが始まった!」
14 = 1 :
男「なんだこのムービー!?」
男「棒人間みたいのが、ウネウネ動いてるだけじゃん!」
男「なんか洗脳されそうだよ!」
男「しかもボイス付き! しかも棒読み! しかも噛みまくり!」
男「絶対この声やってるの社員だろ!」
男「まあこんなクソゲーに声優なんて使えないわな」
男「……長いな」
男「終わんねぇ!」
男「もうそろそろプレイ始めてから10分になるけど」
男「半分以上、このムービーじゃねえか!」
15 = 1 :
男「あ、終わった」
男「なんだったんだ、いったい」
『あなたはもうこのゲームをクリアできません』
男「!?」
男「なんだこのメッセージ!」
男「早くも詰んだってか!?」
男「どんだけクソゲーだよ、オイ!」
男「まぁ俺だってこれまでも数々の難ゲーを攻略してきたゲーマーだ!」
男「負けねぇぞ!」
16 = 1 :
男「お、やっと動かせる」
男「2DのRPG……っぽいな」
男「主人公は……黒髪の男か? ──だよな!? グラフィック粗すぎ!」
男「さっきの空手家はなんだったワケ!?」
男「まあシッペしかできない奴よりはいいけどさ!」
男「つか、操作もっさりしすぎ!」
男「いや、もっさりなんてもんじゃねえ!」
男「キー入力から動くまでが数秒はズレてんぞ、これ!」
男「ここまでくると、時差だよ時差!」
17 = 1 :
男「お、なんか通行人がいた」
男「話しかけてみるか」カチッ
男「……ん、ボタン押しても反応がない」
男「あ、そうか、説明書に書いてあったな」
男「波動拳コマンドで“話しかける”だったか」
男「めんどくせぇ!」
男「どんだけ強い奴に会いたいんだよ!」
18 = 1 :
↓\→ + P
通行人『邪雷王ギガースを倒すには七つの星が必要だ』
通行人『七つの星とは古代の賢者が作り上げた至宝だ』
男「うわ……なんかわけわからん設定が」
男「なんだよ邪雷王って……こいつがラスボスってことか?」
通行人『七つの星はブラックスター、シューティングスター、エメラルドスター』
通行人『スーパースター、ダイヤモンドスター、ファイナルスター、地獄星の七つ』
男「スターで統一しろや!」
通行人『ギガースには四天王という最強の部下がいて』
通行人『さらに四天王はそれぞれ五大幹部を従えている』
通行人『五大幹部の下には七大聖天使が存在する』
男「まさかこれ全員倒すの!?」
男「多すぎだろ……」
19 = 1 :
通行人『彼らを倒すには、愚物粉砕拳をマスターする必要があるだろう』
通行人『愚物粉砕拳を教えてもらうにはここから西へ行って』
通行人『“灼熱の滅王”ことピロリⅡ世に会わねばならない』
男「いきなり固有名詞出すぎだろ……」
男「早くもストーリーについてけないんだけど……」
通行人『そしてピロリⅡ世の許可をもらったら』
通行人『魔炎術と獄炎術により、運命(デスティニー)を融合させ』
通行人『ポーツマス神殿の紋章の上で聖なる儀式を行わねばならない』
男「専門用語ドバドバ出すぎだろ! もうなにがなんだか分かんねえよ!」
通行人『以上だ』
男「終わっちゃったよ!」
20 = 1 :
男「やべぇ、ちゃんと話聞いてなかったな」
男「えぇと最初はどうすりゃいいんだっけ……?」
男「もう一回話しかけないと」
↓\→ + P
通行人『以上だ』
男「は!?」
↓\→ + P
通行人『以上だ』
男「はぁぁぁぁぁ!?」
21 :
独り言多いな
22 = 1 :
男「あんなプレイヤー置いてきぼりの説明が一度きりとか……勘弁してくれぇ」
男「『もう一度説明を聞くか?』とか」
男「せめて『まずは○○だな』くらいいってくれよ!」
男「メモ取ってなかった……どうしよう」
男「とりあえず……西、だよな」
男「汚物なんたら拳だかを会得するのに、西に行け、みたいな話だったよな」
男「あ~……もうラスボスっぽいヤツの名前忘れたし」
男「まぁいいや、どうせまた名前出てくるだろ」
23 :
製作者の悪意が透けて見える
24 = 1 :
ギギギギギ……
男「うわっ! なんだこの耳障りな音は!?」
男「──エンカウントだ!」
男「敵は……スライムが5体か」
男「グロテスクなスライムだな……グラフィック気合入りすぎだろ」
男「勝負方法は──」
男「チェス!?」
25 :
なんかしらんが面白い
26 = 1 :
男「敵と出会うたびにチェスすんのかよ!」
男「ロード時間なげぇし……めんどくせえ……!」
男「とりあえず、ポーン動かすか」
ビシッ!
男「!?」
男「えぇ~! 駒動かすたびに敵にダメージが入るシステム!?」
男「チェスを介する必要性ないだろ!」
27 :
まあ続けてみろ
28 = 1 :
『MIN!』
男「なんか適当にやったら勝てた……」
男「MINってのは多分WINだよな?」
男「朱元璋じゃないよな?」
男「まぁいいや、先に進み──」
ギギギギギ……
男「一歩進んだらまたエンカウントかよ!」
男「しかもいちいちチェスとか、冗談じゃねえぞ!」
男「あと、いちいち黒板ひっかく音みたいなエンカウントやめろ!」
29 = 1 :
男「一時間かけてようやく最初の町か!」
男「この一時間は人生でもっとも無駄な時間だったと断言できる!」
男「対決方法は、チェスだったりオセロだったり将棋だったりしたけど」
男「結局やることは一緒だし!」
男「まあ今のところ何をしていいのかサッパリだから」
男「町の人に話しかけて情報収集するか……」
30 = 1 :
↓\→ + P
町民『俺と勝負するかい?』
はい
いいえ
男「なんでいきなり勝負なんだよ! いいえだ、いいえ!」
町民『俺と勝負するかい?』
男「無限ループかよ……せめてセリフ変えろよ」
男「『おっと逃がさないぜ』とかさぁ」
男「はい、だ!」
31 :
これが世界一のクソssか…
32 = 1 :
男「チェスかと思いきや、また最初の格闘ゲームかよ!」
男「こいつもシッペしかできないし!」
男「ガンガン主人公の体力らしきものが減ってく!」
男「てか、町民強すぎ! もうお前が世界救えよ!」
男「うわ、あっさりやられた!」
『KQ!』
男「出たよKQ!」
男「しかも、やっぱり得点が入るしよ! もう1000万点超えたぞ!」
33 :
なんかしらんがわろた
34 :
投稿遅くてスピード感が台無しに
35 = 1 :
─
──
───
男「けっこう進んだな……」
男「げほっ、ごほっ」
男(ノドが痛い……最後まで持つか!?)
男「いや、大丈夫だ!」ゲホッ
男「やっと最初の中ボスか……」
男「うっわ、グロッ!」
男「脳みそから無数の眼球と触手が生えたような形状で、常に粘液を飛ばしている!」
男「さっきから敵はやたらグラフィックがすごいな!」
男「この労力を少しは主人公に回してやれよ!」
36 = 1 :
男「しかも対戦はまたチェスかよ!」
男「あ、一回動かしただけで倒せた! 見かけ倒しにもほどがあんぞ!」
男「得点も少ないし!」
男「ゲームバランスメチャクチャだな、オイ!」
中ボス『これで子供たちは解放してくれるんだな……!?』
主人公『しない』
中ボス『お、おのれぇ……グワァァァ……』シュウウ…
男「えぇ~……事情がある系の敵だったのかよ……」
37 :
少しペース遅い
38 :
割と好きだ
39 = 1 :
─
──
───
男「色々あって仲間が100人くらいになったけど」
男「100人ってのはまだいい」
男「実際、そんくらい仲間になるゲームもあるしな」
男「だけどさ……」
男「100人全員を主人公についてこさせるなよ!」
男「ただでさえスーパーもっさり操作なのに、処理落ちでひどいことになってんぞ!」
男「これフリーズとかしないだろうな、大丈夫だろうな!?」
40 :
クソゲーな気がしない
41 = 1 :
男「ストーリーは全く理解してないけど」
男「道路が一本道だからまったく迷わなかったな」
男「にしても、ひっでぇなぁ」
男「多分もう終盤だと思うけど」
男「ダンジョンも町もほとんど最初のやつの使い回しだ」
男「というか、住民も敵も会話の内容すらも使い回しだ」
男「新しい土地にやってきても新鮮味ゼロ!」
男「さすが世界一のクソゲーだよまったく!」
42 = 1 :
男「話の流れからして、いよいよここがラストダンジョンか……」
男「雰囲気は不気味だが、BGMはサンバ……なめてんのか」
門番『ここは、門番であるワイが通さへんでぇ!』
男「なんで急に関西弁キャラが……」
男「しかも主人公とグラフィックが全く同じだし」
男「紛らわしい……」
男「よし、サクッと片付けるか」
44 = 1 :
男「……死闘だったな」
男「HPを1ずつ削り合う超持久戦だった……」
男「三時間も戦ってしまった」
男「──ん!?」
男「なんか人の名前が流れ始めた!」
男「これは……」
男「これはまさか、スタッフロール!?」
男「え、え、え、え、え!?」
男「まさか、今の門番がラスボス!?」
45 = 1 :
男「終わった……のか!?」
男「なんという尻切れトンボ!」
男「なんも解決してないんだけど……いいのかよ、これ」
男(だが……終わった!)
男(こんなクソゲーを丸一日プレイしちゃったけど、その甲斐はあった!)
男(これで100万円は俺のモノ──!)
46 = 1 :
主人公『──なんだ、夢か』
男「え!?」
『ここまでのストーリーはほんの序章に過ぎない』
男「はぁぁぁぁ!?」
『ディスク2に交換して下さい』
男「いや、ディスク2なんてねーぞ!?」
『やっぱりしなくていいです』
男「どっちだよ!」
男「──って、また得点が入った!」
男「え、なに、これ、もうどういうこと!?」
48 = 1 :
男「ああ、マズイ!」
男「もう……もう……」
男「もう突っ込みきれない!」
男「──しまった!」
男「うっ!」ビクッ
男「体が……動かな……!」
男「うわぁぁぁぁぁぁ……!」
バシュゥゥゥゥゥ……
49 :
こんなつくられたクソゲーに価値はない
製作者が本気を出したのに糞だから価値があるんだ
50 = 27 :
超展開wwwww
みんなの評価 : ☆
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