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元スレ男「これが世界一のクソゲーか……」
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男(クリアできたら100万円!)
男(なぁ~んてうたい文句に誘われて、ついついプレイすることになってしまったが)
男(ウワサによれば、開発者の怨念が詰まったゲームだとか……)
男(果たしてどうなることやら……)
男(ルール自体は単純だし、クリアする自信はあるけど……)
男(なぁ~んてうたい文句に誘われて、ついついプレイすることになってしまったが)
男(ウワサによれば、開発者の怨念が詰まったゲームだとか……)
男(果たしてどうなることやら……)
男(ルール自体は単純だし、クリアする自信はあるけど……)
白衣A「ようこそ」
白衣B「こちらの部屋にどうぞ」
男「はい」
白衣B「説明書はちゃんと読みましたか?」
男「えぇ、大丈夫です」
白衣A「では始めてもらおう」
男「…………」ゴクッ
白衣B「こちらの部屋にどうぞ」
男「はい」
白衣B「説明書はちゃんと読みましたか?」
男「えぇ、大丈夫です」
白衣A「では始めてもらおう」
男「…………」ゴクッ
用意されていたのは、ポピュラーな据え置き型ゲーム機と、一枚のディスクのみ。
男「これが世界一のクソゲーか……」
男「見た目は……なんてこともないな」
男「フツーのディスクだ」
男「──って当たり前だけど」
男「とにかく……始めてみるか」
男「これが世界一のクソゲーか……」
男「見た目は……なんてこともないな」
男「フツーのディスクだ」
男「──って当たり前だけど」
男「とにかく……始めてみるか」
男「!?」
男「うわっ、なんだこりゃ!?」
男「いきなり格闘ゲームが始まったぞ!」
男「やべっ、ボタン押さなきゃ、ボタン!」
男「ええい、レバガチャだ!」カチャカチャ
男「なにい、こっちの攻撃はシッペだけかよ!?」カチャカチャ
男「しかも向こうは打撃、関節、寝技と多種多様の技を使ってくる!」カチャカチャ
男「どうなってんだ、これ!?」カチャカチャ
男「うわっ、なんだこりゃ!?」
男「いきなり格闘ゲームが始まったぞ!」
男「やべっ、ボタン押さなきゃ、ボタン!」
男「ええい、レバガチャだ!」カチャカチャ
男「なにい、こっちの攻撃はシッペだけかよ!?」カチャカチャ
男「しかも向こうは打撃、関節、寝技と多種多様の技を使ってくる!」カチャカチャ
男「どうなってんだ、これ!?」カチャカチャ
男「うわぁ、こっちの体力ゲージっぽいのがガンガン減っていく!」カチャカチャ
男「ていうか、減りすぎだろこれ!」カチャカチャ
男「もうとっくに死んでね!?」カチャカチャ
男「減りすぎてマイナスになって、表示が完全にバグってるし!」カチャカチャ
男「いつになったら俺のキャラはやられるの!?」カチャカチャ
男「え、これ、なに?」カチャカチャ
男「いつ終わんの、この戦い!?」カチャカチャ
男「ていうか、減りすぎだろこれ!」カチャカチャ
男「もうとっくに死んでね!?」カチャカチャ
男「減りすぎてマイナスになって、表示が完全にバグってるし!」カチャカチャ
男「いつになったら俺のキャラはやられるの!?」カチャカチャ
男「え、これ、なに?」カチャカチャ
男「いつ終わんの、この戦い!?」カチャカチャ
男「──あ、終わった!」
男「俺の負けか……」
男「負けた悔しさより、戦いが終わったことへの安堵が完全に勝ってるな」
『KQ!』
男「京急!?」
男「もしかしてKOの間違いか!?」
男「しかも負けたのに得点が入りまくってるし」
男「なんなのこれ、どういうことなの」
男「俺の負けか……」
男「負けた悔しさより、戦いが終わったことへの安堵が完全に勝ってるな」
『KQ!』
男「京急!?」
男「もしかしてKOの間違いか!?」
男「しかも負けたのに得点が入りまくってるし」
男「なんなのこれ、どういうことなの」
男「あ」
男「名前入力画面が始まった!」
男「だれの名前だよ、これ。今操作した茶髪の空手家みたいなヤツか!?」
男「攻撃はシッペしかできなかったけど……」
男「えぇ~と……」
男「あ、決める前に終わっちゃった!」
男「制限時間短すぎだろ!」
男「少しは悩ませろよ!」
男「名前入力画面が始まった!」
男「だれの名前だよ、これ。今操作した茶髪の空手家みたいなヤツか!?」
男「攻撃はシッペしかできなかったけど……」
男「えぇ~と……」
男「あ、決める前に終わっちゃった!」
男「制限時間短すぎだろ!」
男「少しは悩ませろよ!」
男「え、なんかまたすごい勢いで得点が入ってるし!」
男「そもそもこの数字は得点なのか……?」
男「いやぁ~なにもかも意味分からん」
男「あぁ~頭が混乱してきた!」
男「さすがは世界一のクソゲー!」
男「お、なんかムービーが始まった!」
男「そもそもこの数字は得点なのか……?」
男「いやぁ~なにもかも意味分からん」
男「あぁ~頭が混乱してきた!」
男「さすがは世界一のクソゲー!」
男「お、なんかムービーが始まった!」
男「なんだこのムービー!?」
男「棒人間みたいのが、ウネウネ動いてるだけじゃん!」
男「なんか洗脳されそうだよ!」
男「しかもボイス付き! しかも棒読み! しかも噛みまくり!」
男「絶対この声やってるの社員だろ!」
男「まあこんなクソゲーに声優なんて使えないわな」
男「……長いな」
男「終わんねぇ!」
男「もうそろそろプレイ始めてから10分になるけど」
男「半分以上、このムービーじゃねえか!」
男「棒人間みたいのが、ウネウネ動いてるだけじゃん!」
男「なんか洗脳されそうだよ!」
男「しかもボイス付き! しかも棒読み! しかも噛みまくり!」
男「絶対この声やってるの社員だろ!」
男「まあこんなクソゲーに声優なんて使えないわな」
男「……長いな」
男「終わんねぇ!」
男「もうそろそろプレイ始めてから10分になるけど」
男「半分以上、このムービーじゃねえか!」
男「あ、終わった」
男「なんだったんだ、いったい」
『あなたはもうこのゲームをクリアできません』
男「!?」
男「なんだこのメッセージ!」
男「早くも詰んだってか!?」
男「どんだけクソゲーだよ、オイ!」
男「まぁ俺だってこれまでも数々の難ゲーを攻略してきたゲーマーだ!」
男「負けねぇぞ!」
男「なんだったんだ、いったい」
『あなたはもうこのゲームをクリアできません』
男「!?」
男「なんだこのメッセージ!」
男「早くも詰んだってか!?」
男「どんだけクソゲーだよ、オイ!」
男「まぁ俺だってこれまでも数々の難ゲーを攻略してきたゲーマーだ!」
男「負けねぇぞ!」
男「お、やっと動かせる」
男「2DのRPG……っぽいな」
男「主人公は……黒髪の男か? ──だよな!? グラフィック粗すぎ!」
男「さっきの空手家はなんだったワケ!?」
男「まあシッペしかできない奴よりはいいけどさ!」
男「つか、操作もっさりしすぎ!」
男「いや、もっさりなんてもんじゃねえ!」
男「キー入力から動くまでが数秒はズレてんぞ、これ!」
男「ここまでくると、時差だよ時差!」
男「2DのRPG……っぽいな」
男「主人公は……黒髪の男か? ──だよな!? グラフィック粗すぎ!」
男「さっきの空手家はなんだったワケ!?」
男「まあシッペしかできない奴よりはいいけどさ!」
男「つか、操作もっさりしすぎ!」
男「いや、もっさりなんてもんじゃねえ!」
男「キー入力から動くまでが数秒はズレてんぞ、これ!」
男「ここまでくると、時差だよ時差!」
男「お、なんか通行人がいた」
男「話しかけてみるか」カチッ
男「……ん、ボタン押しても反応がない」
男「あ、そうか、説明書に書いてあったな」
男「波動拳コマンドで“話しかける”だったか」
男「めんどくせぇ!」
男「どんだけ強い奴に会いたいんだよ!」
男「話しかけてみるか」カチッ
男「……ん、ボタン押しても反応がない」
男「あ、そうか、説明書に書いてあったな」
男「波動拳コマンドで“話しかける”だったか」
男「めんどくせぇ!」
男「どんだけ強い奴に会いたいんだよ!」
↓\→ + P
通行人『邪雷王ギガースを倒すには七つの星が必要だ』
通行人『七つの星とは古代の賢者が作り上げた至宝だ』
男「うわ……なんかわけわからん設定が」
男「なんだよ邪雷王って……こいつがラスボスってことか?」
通行人『七つの星はブラックスター、シューティングスター、エメラルドスター』
通行人『スーパースター、ダイヤモンドスター、ファイナルスター、地獄星の七つ』
男「スターで統一しろや!」
通行人『ギガースには四天王という最強の部下がいて』
通行人『さらに四天王はそれぞれ五大幹部を従えている』
通行人『五大幹部の下には七大聖天使が存在する』
男「まさかこれ全員倒すの!?」
男「多すぎだろ……」
通行人『邪雷王ギガースを倒すには七つの星が必要だ』
通行人『七つの星とは古代の賢者が作り上げた至宝だ』
男「うわ……なんかわけわからん設定が」
男「なんだよ邪雷王って……こいつがラスボスってことか?」
通行人『七つの星はブラックスター、シューティングスター、エメラルドスター』
通行人『スーパースター、ダイヤモンドスター、ファイナルスター、地獄星の七つ』
男「スターで統一しろや!」
通行人『ギガースには四天王という最強の部下がいて』
通行人『さらに四天王はそれぞれ五大幹部を従えている』
通行人『五大幹部の下には七大聖天使が存在する』
男「まさかこれ全員倒すの!?」
男「多すぎだろ……」
通行人『彼らを倒すには、愚物粉砕拳をマスターする必要があるだろう』
通行人『愚物粉砕拳を教えてもらうにはここから西へ行って』
通行人『“灼熱の滅王”ことピロリⅡ世に会わねばならない』
男「いきなり固有名詞出すぎだろ……」
男「早くもストーリーについてけないんだけど……」
通行人『そしてピロリⅡ世の許可をもらったら』
通行人『魔炎術と獄炎術により、運命(デスティニー)を融合させ』
通行人『ポーツマス神殿の紋章の上で聖なる儀式を行わねばならない』
男「専門用語ドバドバ出すぎだろ! もうなにがなんだか分かんねえよ!」
通行人『以上だ』
男「終わっちゃったよ!」
通行人『愚物粉砕拳を教えてもらうにはここから西へ行って』
通行人『“灼熱の滅王”ことピロリⅡ世に会わねばならない』
男「いきなり固有名詞出すぎだろ……」
男「早くもストーリーについてけないんだけど……」
通行人『そしてピロリⅡ世の許可をもらったら』
通行人『魔炎術と獄炎術により、運命(デスティニー)を融合させ』
通行人『ポーツマス神殿の紋章の上で聖なる儀式を行わねばならない』
男「専門用語ドバドバ出すぎだろ! もうなにがなんだか分かんねえよ!」
通行人『以上だ』
男「終わっちゃったよ!」
男「やべぇ、ちゃんと話聞いてなかったな」
男「えぇと最初はどうすりゃいいんだっけ……?」
男「もう一回話しかけないと」
↓\→ + P
通行人『以上だ』
男「は!?」
↓\→ + P
通行人『以上だ』
男「はぁぁぁぁぁ!?」
男「えぇと最初はどうすりゃいいんだっけ……?」
男「もう一回話しかけないと」
↓\→ + P
通行人『以上だ』
男「は!?」
↓\→ + P
通行人『以上だ』
男「はぁぁぁぁぁ!?」
男「あんなプレイヤー置いてきぼりの説明が一度きりとか……勘弁してくれぇ」
男「『もう一度説明を聞くか?』とか」
男「せめて『まずは○○だな』くらいいってくれよ!」
男「メモ取ってなかった……どうしよう」
男「とりあえず……西、だよな」
男「汚物なんたら拳だかを会得するのに、西に行け、みたいな話だったよな」
男「あ~……もうラスボスっぽいヤツの名前忘れたし」
男「まぁいいや、どうせまた名前出てくるだろ」
男「『もう一度説明を聞くか?』とか」
男「せめて『まずは○○だな』くらいいってくれよ!」
男「メモ取ってなかった……どうしよう」
男「とりあえず……西、だよな」
男「汚物なんたら拳だかを会得するのに、西に行け、みたいな話だったよな」
男「あ~……もうラスボスっぽいヤツの名前忘れたし」
男「まぁいいや、どうせまた名前出てくるだろ」
ギギギギギ……
男「うわっ! なんだこの耳障りな音は!?」
男「──エンカウントだ!」
男「敵は……スライムが5体か」
男「グロテスクなスライムだな……グラフィック気合入りすぎだろ」
男「勝負方法は──」
男「チェス!?」
男「うわっ! なんだこの耳障りな音は!?」
男「──エンカウントだ!」
男「敵は……スライムが5体か」
男「グロテスクなスライムだな……グラフィック気合入りすぎだろ」
男「勝負方法は──」
男「チェス!?」
男「敵と出会うたびにチェスすんのかよ!」
男「ロード時間なげぇし……めんどくせえ……!」
男「とりあえず、ポーン動かすか」
ビシッ!
男「!?」
男「えぇ~! 駒動かすたびに敵にダメージが入るシステム!?」
男「チェスを介する必要性ないだろ!」
男「ロード時間なげぇし……めんどくせえ……!」
男「とりあえず、ポーン動かすか」
ビシッ!
男「!?」
男「えぇ~! 駒動かすたびに敵にダメージが入るシステム!?」
男「チェスを介する必要性ないだろ!」
『MIN!』
男「なんか適当にやったら勝てた……」
男「MINってのは多分WINだよな?」
男「朱元璋じゃないよな?」
男「まぁいいや、先に進み──」
ギギギギギ……
男「一歩進んだらまたエンカウントかよ!」
男「しかもいちいちチェスとか、冗談じゃねえぞ!」
男「あと、いちいち黒板ひっかく音みたいなエンカウントやめろ!」
男「なんか適当にやったら勝てた……」
男「MINってのは多分WINだよな?」
男「朱元璋じゃないよな?」
男「まぁいいや、先に進み──」
ギギギギギ……
男「一歩進んだらまたエンカウントかよ!」
男「しかもいちいちチェスとか、冗談じゃねえぞ!」
男「あと、いちいち黒板ひっかく音みたいなエンカウントやめろ!」
男「一時間かけてようやく最初の町か!」
男「この一時間は人生でもっとも無駄な時間だったと断言できる!」
男「対決方法は、チェスだったりオセロだったり将棋だったりしたけど」
男「結局やることは一緒だし!」
男「まあ今のところ何をしていいのかサッパリだから」
男「町の人に話しかけて情報収集するか……」
男「この一時間は人生でもっとも無駄な時間だったと断言できる!」
男「対決方法は、チェスだったりオセロだったり将棋だったりしたけど」
男「結局やることは一緒だし!」
男「まあ今のところ何をしていいのかサッパリだから」
男「町の人に話しかけて情報収集するか……」
↓\→ + P
町民『俺と勝負するかい?』
はい
いいえ
男「なんでいきなり勝負なんだよ! いいえだ、いいえ!」
町民『俺と勝負するかい?』
男「無限ループかよ……せめてセリフ変えろよ」
男「『おっと逃がさないぜ』とかさぁ」
男「はい、だ!」
町民『俺と勝負するかい?』
はい
いいえ
男「なんでいきなり勝負なんだよ! いいえだ、いいえ!」
町民『俺と勝負するかい?』
男「無限ループかよ……せめてセリフ変えろよ」
男「『おっと逃がさないぜ』とかさぁ」
男「はい、だ!」
男「チェスかと思いきや、また最初の格闘ゲームかよ!」
男「こいつもシッペしかできないし!」
男「ガンガン主人公の体力らしきものが減ってく!」
男「てか、町民強すぎ! もうお前が世界救えよ!」
男「うわ、あっさりやられた!」
『KQ!』
男「出たよKQ!」
男「しかも、やっぱり得点が入るしよ! もう1000万点超えたぞ!」
男「こいつもシッペしかできないし!」
男「ガンガン主人公の体力らしきものが減ってく!」
男「てか、町民強すぎ! もうお前が世界救えよ!」
男「うわ、あっさりやられた!」
『KQ!』
男「出たよKQ!」
男「しかも、やっぱり得点が入るしよ! もう1000万点超えたぞ!」
─
──
───
男「けっこう進んだな……」
男「げほっ、ごほっ」
男(ノドが痛い……最後まで持つか!?)
男「いや、大丈夫だ!」ゲホッ
男「やっと最初の中ボスか……」
男「うっわ、グロッ!」
男「脳みそから無数の眼球と触手が生えたような形状で、常に粘液を飛ばしている!」
男「さっきから敵はやたらグラフィックがすごいな!」
男「この労力を少しは主人公に回してやれよ!」
──
───
男「けっこう進んだな……」
男「げほっ、ごほっ」
男(ノドが痛い……最後まで持つか!?)
男「いや、大丈夫だ!」ゲホッ
男「やっと最初の中ボスか……」
男「うっわ、グロッ!」
男「脳みそから無数の眼球と触手が生えたような形状で、常に粘液を飛ばしている!」
男「さっきから敵はやたらグラフィックがすごいな!」
男「この労力を少しは主人公に回してやれよ!」
男「しかも対戦はまたチェスかよ!」
男「あ、一回動かしただけで倒せた! 見かけ倒しにもほどがあんぞ!」
男「得点も少ないし!」
男「ゲームバランスメチャクチャだな、オイ!」
中ボス『これで子供たちは解放してくれるんだな……!?』
主人公『しない』
中ボス『お、おのれぇ……グワァァァ……』シュウウ…
男「えぇ~……事情がある系の敵だったのかよ……」
男「あ、一回動かしただけで倒せた! 見かけ倒しにもほどがあんぞ!」
男「得点も少ないし!」
男「ゲームバランスメチャクチャだな、オイ!」
中ボス『これで子供たちは解放してくれるんだな……!?』
主人公『しない』
中ボス『お、おのれぇ……グワァァァ……』シュウウ…
男「えぇ~……事情がある系の敵だったのかよ……」
─
──
───
男「色々あって仲間が100人くらいになったけど」
男「100人ってのはまだいい」
男「実際、そんくらい仲間になるゲームもあるしな」
男「だけどさ……」
男「100人全員を主人公についてこさせるなよ!」
男「ただでさえスーパーもっさり操作なのに、処理落ちでひどいことになってんぞ!」
男「これフリーズとかしないだろうな、大丈夫だろうな!?」
──
───
男「色々あって仲間が100人くらいになったけど」
男「100人ってのはまだいい」
男「実際、そんくらい仲間になるゲームもあるしな」
男「だけどさ……」
男「100人全員を主人公についてこさせるなよ!」
男「ただでさえスーパーもっさり操作なのに、処理落ちでひどいことになってんぞ!」
男「これフリーズとかしないだろうな、大丈夫だろうな!?」
男「ストーリーは全く理解してないけど」
男「道路が一本道だからまったく迷わなかったな」
男「にしても、ひっでぇなぁ」
男「多分もう終盤だと思うけど」
男「ダンジョンも町もほとんど最初のやつの使い回しだ」
男「というか、住民も敵も会話の内容すらも使い回しだ」
男「新しい土地にやってきても新鮮味ゼロ!」
男「さすが世界一のクソゲーだよまったく!」
男「道路が一本道だからまったく迷わなかったな」
男「にしても、ひっでぇなぁ」
男「多分もう終盤だと思うけど」
男「ダンジョンも町もほとんど最初のやつの使い回しだ」
男「というか、住民も敵も会話の内容すらも使い回しだ」
男「新しい土地にやってきても新鮮味ゼロ!」
男「さすが世界一のクソゲーだよまったく!」
男「話の流れからして、いよいよここがラストダンジョンか……」
男「雰囲気は不気味だが、BGMはサンバ……なめてんのか」
門番『ここは、門番であるワイが通さへんでぇ!』
男「なんで急に関西弁キャラが……」
男「しかも主人公とグラフィックが全く同じだし」
男「紛らわしい……」
男「よし、サクッと片付けるか」
男「雰囲気は不気味だが、BGMはサンバ……なめてんのか」
門番『ここは、門番であるワイが通さへんでぇ!』
男「なんで急に関西弁キャラが……」
男「しかも主人公とグラフィックが全く同じだし」
男「紛らわしい……」
男「よし、サクッと片付けるか」
男「……死闘だったな」
男「HPを1ずつ削り合う超持久戦だった……」
男「三時間も戦ってしまった」
男「──ん!?」
男「なんか人の名前が流れ始めた!」
男「これは……」
男「これはまさか、スタッフロール!?」
男「え、え、え、え、え!?」
男「まさか、今の門番がラスボス!?」
男「HPを1ずつ削り合う超持久戦だった……」
男「三時間も戦ってしまった」
男「──ん!?」
男「なんか人の名前が流れ始めた!」
男「これは……」
男「これはまさか、スタッフロール!?」
男「え、え、え、え、え!?」
男「まさか、今の門番がラスボス!?」
男「終わった……のか!?」
男「なんという尻切れトンボ!」
男「なんも解決してないんだけど……いいのかよ、これ」
男(だが……終わった!)
男(こんなクソゲーを丸一日プレイしちゃったけど、その甲斐はあった!)
男(これで100万円は俺のモノ──!)
男「なんという尻切れトンボ!」
男「なんも解決してないんだけど……いいのかよ、これ」
男(だが……終わった!)
男(こんなクソゲーを丸一日プレイしちゃったけど、その甲斐はあった!)
男(これで100万円は俺のモノ──!)
主人公『──なんだ、夢か』
男「え!?」
『ここまでのストーリーはほんの序章に過ぎない』
男「はぁぁぁぁ!?」
『ディスク2に交換して下さい』
男「いや、ディスク2なんてねーぞ!?」
『やっぱりしなくていいです』
男「どっちだよ!」
男「──って、また得点が入った!」
男「え、なに、これ、もうどういうこと!?」
男「え!?」
『ここまでのストーリーはほんの序章に過ぎない』
男「はぁぁぁぁ!?」
『ディスク2に交換して下さい』
男「いや、ディスク2なんてねーぞ!?」
『やっぱりしなくていいです』
男「どっちだよ!」
男「──って、また得点が入った!」
男「え、なに、これ、もうどういうこと!?」
男「ああ、マズイ!」
男「もう……もう……」
男「もう突っ込みきれない!」
男「──しまった!」
男「うっ!」ビクッ
男「体が……動かな……!」
男「うわぁぁぁぁぁぁ……!」
バシュゥゥゥゥゥ……
男「もう……もう……」
男「もう突っ込みきれない!」
男「──しまった!」
男「うっ!」ビクッ
男「体が……動かな……!」
男「うわぁぁぁぁぁぁ……!」
バシュゥゥゥゥゥ……
こんなつくられたクソゲーに価値はない
製作者が本気を出したのに糞だから価値があるんだ
製作者が本気を出したのに糞だから価値があるんだ
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