元スレ竜華「ずっと一緒やで……怜」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 1 :
竜華「入るでー」
怜「…………」
竜華「久しぶりやで、怜」
怜「…………」コクン
竜華「今日何の日か知っとる?」
怜「……くりすます」
竜華「ああ、ここにカレンダーあるもんな。やられたわー」
怜「…………」
竜華「はい、怜。メリークリスマス」
怜「……ありがとな……りゅうか」
竜華「気にせんでもええよ。怜からのプレゼントは退院してからのお楽しみにしとくからな」
怜「…………」コクン
102 = 1 :
竜華「開けられる?」
怜「…………」
竜華「ほな貸してみ。よっと……」
竜華「はい、これ」
怜「…………!」
竜華「でじたるふぉとふれーむ?っていうらしいで。浩子がオススメしてくれたんやけど」
竜華「ほら、ここにSDカード差さっとるやろ。ここにみんなの写真入っとんねん」
竜華「インターハイの時のもあるし合宿の時のもあるで。ほら、ここのボタン押すとフォルダが選べるんや」
竜華「みんな怜のこと大好きやから、いっぱい写真よこしてくれたで」
竜華「みんな、あんたの帰りを待ってるんやからな……」
怜「うん…………」
怜「ありがとう…………」
竜華「ふふっ、無理せんでもええからな?」ナデナデ
怜「…………」コクン
103 = 1 :
竜華「面会許可がなかなか下りなくてなー、聞いたんやけど家族の方やないとダメらしいで」
竜華「そやから怜ん家のお母さんに頼み込んで家族ですー、って言ってもろて」
竜華「でも、怜も疲れるやろうから頻繁には来れへんけど」
竜華「寂しくなったらいつでも呼んでな?どこにいても飛んでくるから」
怜「…………うん」
怜「でも……」
竜華「ん?」
怜「あんた、もうすぐ、じゅけん……やん」
怜「こんなとこ、きとるばあいや、ない……で」
竜華「……そうやな」
104 = 1 :
竜華「そうそう。先生がな、あんたの分のセンター願書出しといてくれたんやで」
怜「…………」
竜華「怜ならきっと元気になって戻ってくるって、みんな信じとるんよ」
竜華「うちや麻雀部のみんなだけやない。学校のセンセーもクラスのみんなも……みんな待っとるんよ」
竜華「だから怜……早よう、良うなってな……」
怜「……ありがと、りゅうか」
怜「わたしも、みんなに、あいたいわ……」
怜「こんな、きゅうくつなとこに、ひとりぼっちやと、いきぐるしくて、かなわんわ……」
竜華「っ……怜……」
怜「はやく、そとに、でたい、なぁ……」
105 = 1 :
竜華「あかん……もう時間や」
怜「……そう、かぁ」
竜華「もう年末やし、今年中はもう会えへんかもしれん」
怜「…………」
竜華「ごめんな……あんたがこんなに辛い思いしてんのに……」
怜「そんな、かお、しんといて……」
怜「わたし、りゅうかの、わらった、かおが、すきやねん……」
怜「だい、すきな、りゅうかに、ないて、ほしくないねん……」
怜「だから、わらって……な?」
竜華「ううぅぅぅ……っ!」
竜華「とき……っ!」
109 :
こんな時にTさんがいれば
110 = 1 :
怜「あんたは、わたしの、ことになんか、かまわんで……」
怜「しっかり、べんきょう、して、しょうらいの、こと、かんがえるんやで」
怜「だから、ほら、そんな、なかんといて、や?」
竜華「怜………っ!ときぃ…っ!」
怜「ふふっ……なんや、りゅうか、こども、みたいやなぁ……」
怜「よしよし……なかんで、ええんよ……」
怜「なんも、こわいこと、あらへん、からなぁ……」
怜「なぁ……りゅうか……」
112 :
ブワってなったマジで・・・
113 = 1 :
竜華「…………」
竜華「…………」
竜華「…………」
竜華「……怜のいない大学なんて、行っても無駄や」
竜華「…………」
竜華「でも……それじゃ怜に顔向けできへんやん……」
竜華「なぁ……怜」
竜華「うち……あんたになにが出来るん……」
竜華「うち、なにをしたらええの……?」
114 = 1 :
竜華「大晦日やなぁ……」
竜華「夜中やっちゅーのに外がにぎやかやわ」
竜華「ああ、もう日付変わってたんやな」
竜華「初詣かぁ……」
竜華「…………」
竜華「怜と一緒に行きたかったなぁ」
竜華「…………」
竜華「…………」
竜華「…………」
116 = 21 :
このままじゃ竜華が病んでしまう
117 = 1 :
怜「…………」
怜「…………」
怜「…………」
怜「はっぴー、にゅう、いやー、やな……」
怜「…………」
怜「…………」
怜「…………」
怜「……らいねんは、どうなって、るんやろ、な……」
怜「…………」
怜「…………」
怜「……いきて、いたいなぁ」
119 :
奇跡も魔法も、あるんだよ
121 = 1 :
コンコン
怜「………?」
怜「…………」
怜「…………」
カチャ
怜「あけた、で」
怜「…………」
竜華「よいっしょ……っと」
怜「……りゅうか」
竜華「ふふっ、あけましておめでとう、怜」
122 = 112 :
この二人には幸せになって欲しい・・・
123 = 1 :
怜「あんた、なんじやと、おもてんの……」
竜華「あー、あはは……ごめん、来ちゃった」
怜「…………」
竜華「…………」
怜「……ぷっ、くくく」
竜華「……あはっ、あはは」
怜「あんたは、あほやなぁ」
竜華「うちもそう思うで」
怜「でも……」
竜華「うん」
怜「あいたかったで」
竜華「……うちもや、怜」
125 = 1 :
竜華「…………」
竜華「なぁ怜、今からこそっと抜けださへんか」
怜「…………」
竜華「ずっと病院の中やったし、この時間なら病院のセンセーにもばれへんやろ」
怜「…………」
竜華「もちろん、無理せん程度にやけどな?」
怜「……うん」
怜「りゅうかと、いっしょに、なら」
怜「わたしも、そとに、でたい……」
竜華「そっか、わかった」
126 = 1 :
竜華「あ、しまったわ……あんたの上着もってこんかったわ」
怜「あんたは、いつも、どこか、ぬけてるなぁ」
竜華「ま、ええわ。ほなこれ着とき」
怜「…………」
怜「それじゃ、あんたのが……」
竜華「うちなんか怜に比べたら全然へっちゃらや。ここまで自転車で来たから体暖まっとるし」
怜「……ありがと」
竜華「ええってええって。ほんで、行きたいとこある?神社に初詣でもどこでも」
怜「…………」
怜「…………」
怜「……がっこう、いきたい」
127 :
ほ
129 = 1 :
竜華「…………」
怜「…………」
竜華「…………そか。わかった」
怜「…………うん」
竜華「センセーの見回りが来るまでの間のお出かけやけど、ほな、いこか」
怜「…………うん」
竜華「怜の病室が一階でよかったなぁ」
怜「…………」
竜華「はい、怜。おんぶ」
怜「…………わたし、こどもや、ないで」
竜華「わかっとるって。ほら、しっかりつかまっとくんやで?」
怜「…………うん」
130 = 1 :
竜華「怜は後ろな。自転車から落ちんようにまたちゃんとつかまっとるんやで」
怜「…………うん」
竜華「ほな、出発や!」
怜「…………」
竜華「なんや、怜軽いなぁ。一人で乗ってるのと大して変わらんで?」
怜「…………」
竜華「怜―、寒くないかー?」
怜「…………」コクン
竜華「そっかー。それにしても二人乗りなんて久しぶりやなぁ」
竜華「昼間はおまわりさんがおってできんようになったからなぁ」
竜華「…………」
怜「……かぜが、きもち、ええわ」
竜華「……そうやな」
131 = 3 :
これはあかん死ぬ
133 = 1 :
竜華「こうやって夜中に外出るとちょっと新鮮やな」
竜華「いつもと同じ道なのに、真っ暗なだけで全然違うようにみえるなぁ」
怜「…………うん」
竜華「ついこの間まで一緒に通ってた道なのに……不思議やなぁ」
怜「…………」
竜華「こんな冷えてんのに……今はなんかあったかいわ」
怜「……そうやな」
竜華「ぽっかぽかやでぇ……」
怜「わたしも、あったかいわ……」
134 = 1 :
竜華「ほな、着いたで」
怜「…………」
竜華「自転車はこの辺にとめといて……はい、またおんぶ」
怜「…………」
竜華「あんたは病人なんやから遠慮せんでもええの」
怜「…………うん」
竜華「よいしょっと」
竜華「…………」
怜「…………」
135 :
やめて
つづけて
137 :
葬式に来た照が罵倒される展開が見える
138 = 112 :
胸に来るよこれは・・・
139 = 1 :
竜華「思った通りやけど……正面玄関はカギしまっとるな」
怜「…………どうするん」
竜華「こうするんよ」
怜「…………それ」
竜華「うん。部室棟のカギ」
怜「……なんで、あんたが、もってんねん」
竜華「それはまぁ……元麻雀部部長の権限で?」
怜「……ぷっ。なんや、それ」
竜華「ふふっ、まぁいくで」
141 :
題名的に怜が未来視して竜華の命を死守するSSの続きかと思ったんだが違うか
142 = 1 :
竜華「当たり前やけど、真っ暗やな」
怜「……うん」
竜華「でもお月様が出とるからちょっとはマシか」
竜華「はい、開いたで」
怜「……おりるで」
竜華「うん」
怜「…………」
竜華「…………」
怜「……ぶしつ、なつかしいわ……」
竜華「そうやな……」
143 :
照がどうとか言ってる奴いるけど照まったく悪くないやん
145 = 21 :
>>141
あれもすばらでした
支援
146 = 1 :
>>141
あれは竜華がアレだったから今度は怜の番
147 = 127 :
コークスクリュー腹パンだろ
あかんわ
149 = 1 :
竜華「宿直のセンセーとかに出くわしたらどうしよか?」
怜「…………」
竜華「まあなんとかなるやろ」
怜「…………」
竜華「教室とかにも行く?」
怜「…………ううん、ここが、ええ」
竜華「そっか」
怜「ここが、わたしらの、いばしょ、やから、なぁ……」
竜華「そうやな……教室よりも居た時間長いと思うわ」
竜華「やっぱ部室が一番落ち着くなぁ……」
150 = 1 :
竜華「…………」
怜「…………」
竜華「…………」
怜「…………」
怜「りゅうか」
竜華「ん?」
怜「りゅうかの、ふともも、きもち、ええなぁ……」
竜華「ふふっ、怜はほんまうちの膝枕が好きやなぁ」
怜「……うん、だいすき、や」
怜「……ずっと、こうして、いたい」
竜華「うん……うちもやで……」ナデナデ
みんなの評価 : ★
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