私的良スレ書庫
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元スレえる「いつもご苦労様です、折木さん」 折木「毎度どうも」
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>>185
あれ、俺もうレスしたっけ
あれ、俺もうレスしたっけ
>>204
ほんとに買ってやがる
ほんとに買ってやがる
>>204
取り敢えず髪切ろうぜ
取り敢えず髪切ろうぜ
折木「しかし、あの二人が結婚とは……」
える「早いような、遅いようなといった感じでしょうか」
折木「そうですね……」
える「…………」
折木「どうかしましたか?」
える「いえ………」
少しの間口ごもっていた千反田は、
呼吸を整えるように間を取った後、
える「どうして、人は変わってしまうんでしょう」
そんなことを言った。
える「早いような、遅いようなといった感じでしょうか」
折木「そうですね……」
える「…………」
折木「どうかしましたか?」
える「いえ………」
少しの間口ごもっていた千反田は、
呼吸を整えるように間を取った後、
える「どうして、人は変わってしまうんでしょう」
そんなことを言った。
>>204
しね
しね
>>204が2,358円のお会計に対して2千いくらを払いお釣りがいくらだったのか
私、気になります
私、気になります
折木「どういう意味ですか?」
える「いえ、大したことじゃないんです。
たとえば、福部さんと摩耶花さんは、高校の時からお付き合いをしていらして」
折木「ええ」
える「その……恋人同士だったわけじゃないですか」
折木「それが……?」
える「どうして、恋人のままではいられなかったのでしょう?」
ああなるほど。
える「いえ、大したことじゃないんです。
たとえば、福部さんと摩耶花さんは、高校の時からお付き合いをしていらして」
折木「ええ」
える「その……恋人同士だったわけじゃないですか」
折木「それが……?」
える「どうして、恋人のままではいられなかったのでしょう?」
ああなるほど。
>>209
氷菓は表紙じゃなくて帯だが
氷菓は表紙じゃなくて帯だが
える「お互いをいつくしみ、愛し合っているならば、必ずしも結婚という形を取る必要はないのではないでしょうか?」
まぁ、恋人から夫婦に変わることを変化と呼ぶならそうだろうが。
理屈は分からなくもないが……
折木「結婚というのは一つの社会システムですから。
税金も安くなったりしますし」
える「それが、結婚する理由……ですか?」
そういう場合もある、というだけの話だ。
折木「あるいは、一つのケジメ、のようなものでもあるでしょうね」
える「けじめ…………」
そこまで言うと千反田はまた俯いてしまった。
『変化』そして『ケジメ』。
それが、千反田の頭に引っかかっているキーワードのようだ。
まぁ、恋人から夫婦に変わることを変化と呼ぶならそうだろうが。
理屈は分からなくもないが……
折木「結婚というのは一つの社会システムですから。
税金も安くなったりしますし」
える「それが、結婚する理由……ですか?」
そういう場合もある、というだけの話だ。
折木「あるいは、一つのケジメ、のようなものでもあるでしょうね」
える「けじめ…………」
そこまで言うと千反田はまた俯いてしまった。
『変化』そして『ケジメ』。
それが、千反田の頭に引っかかっているキーワードのようだ。
『ホータローはさ、変化を受け入れるべきなんじゃないかな』
………………!!!!
『えっ?またまたぁ。本当は気付いているんだろう?』
やめろ。
『ひょっとしてわざとやってるのかい?それはあまりにも残酷ってもんじゃないかなぁ』
……やめろ。
『…………それとも、本当に気づいていないなら………』
やめてくれ!
『やっぱりキミは、どうしようもなく残酷だ』
やめろ!!!
える「………さん。
…………きさん。
………………折れ木さん!」
折木「!」ハッ
える「急に喋らなくなったのでびっくりしてしまいました。大丈夫ですか?」
折木「あっ……はい、大丈夫です」
える「でもすごい汗ですよ?」
折木「ああ……実は、少し暑さで頭がボーッと」
える「まぁ大変!すぐに冷たい御飲み物をお持ちしますね!」
折木「いえ!そんな……」
…………きさん。
………………折れ木さん!」
折木「!」ハッ
える「急に喋らなくなったのでびっくりしてしまいました。大丈夫ですか?」
折木「あっ……はい、大丈夫です」
える「でもすごい汗ですよ?」
折木「ああ……実は、少し暑さで頭がボーッと」
える「まぁ大変!すぐに冷たい御飲み物をお持ちしますね!」
折木「いえ!そんな……」
える「だめです!午後からもがんばってもらわないといけませんので。
今日中に終わらないかもしれませんよ?」
折木「それは、その……」
える「少しだけ待っていてください!」
トットットット
そう言い残して千反田は軽い足取りで階下へ降りていった。
それにしてもさっきのは一体何だったのだろう。
白昼夢?それとも本当に暑さで頭がやられたのか?
とりあえず里志よ。
………肝心な連絡はよこさんくせに、要らん時ばかり人の頭に入ってくるんじゃない
………
……………
…………………
今日中に終わらないかもしれませんよ?」
折木「それは、その……」
える「少しだけ待っていてください!」
トットットット
そう言い残して千反田は軽い足取りで階下へ降りていった。
それにしてもさっきのは一体何だったのだろう。
白昼夢?それとも本当に暑さで頭がやられたのか?
とりあえず里志よ。
………肝心な連絡はよこさんくせに、要らん時ばかり人の頭に入ってくるんじゃない
………
……………
…………………
折木「これで最後…………っと」ドサッ
ようやく最後の一箱を積み込んだ。
これで本当に、あのバカでかい書庫もカラッポだ。
える「折木さん。お疲れ様でした」
折木「いえ……では、この伝票にサインを」
える「はい」
サラサラッ
える「どうぞ」
折木「……確かに受け取りました」
これで、この長かった仕事も終わりだ。
える「これで、本当におしまいなんですね」
そうだ。
折木「そうですね……………
さて、ここからは俺の番だぞ、千反田」
える「!!」
そして、俺の悪あがきの始まりだ。
折木「そうですね……………
さて、ここからは俺の番だぞ、千反田」
える「!!」
そして、俺の悪あがきの始まりだ。
える「折木……さん…?」
折木「最初からおかしいとは思っていたんだ。蔵書の引き取りを俺に一任すると聞いた時からな」
える「えっと……」
折木「うん?ああ口調か。さっきお前がサインをした時点で契約は満了したからな。
もう顧客と企業の関係じゃない」
える「」
折木「さて何から訊いたものか………」
折木「最初からおかしいとは思っていたんだ。蔵書の引き取りを俺に一任すると聞いた時からな」
える「えっと……」
折木「うん?ああ口調か。さっきお前がサインをした時点で契約は満了したからな。
もう顧客と企業の関係じゃない」
える「」
折木「さて何から訊いたものか………」
折木「そうだな、まずは5ヶ月間俺を書庫の二階に近づけさせなかった理由から訊こうか?」
える「!!」
第一に、万端すぎる準備。
100冊以下ならともかく、
毎月500冊の叢書を自分で箱に詰めるという作業はどう考えても余計だ。
引き取る側としてはありがたいことこの上ないが、
3000冊の蔵書を処分しようとする人間のすることではない。
折木「それなのにもかかわらず、先月までは俺が行った時にはすでに箱に詰められて
入口の前に積まれていた。
これは明らかに、相手を奥へ入れたくないという意思表示だ」
える「……………」
折木「書庫の構造上入った時点で一階の様子は丸見えだ。
必然的に、お前が俺に隠したかったものは二階にある、ということだ」
える「!!」
第一に、万端すぎる準備。
100冊以下ならともかく、
毎月500冊の叢書を自分で箱に詰めるという作業はどう考えても余計だ。
引き取る側としてはありがたいことこの上ないが、
3000冊の蔵書を処分しようとする人間のすることではない。
折木「それなのにもかかわらず、先月までは俺が行った時にはすでに箱に詰められて
入口の前に積まれていた。
これは明らかに、相手を奥へ入れたくないという意思表示だ」
える「……………」
折木「書庫の構造上入った時点で一階の様子は丸見えだ。
必然的に、お前が俺に隠したかったものは二階にある、ということだ」
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