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    元スレ恒一「有田さんの有田さんしか有田さんれなくなる有田さん?」

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    タグ : - Another + - アナザー + - 有田松子 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    杉浦「ごめんなさい。有田さん、通訳をお願いしてもいい?」

    有田「う、うん……私の名前しか話せなくなる現象? だって」

    杉浦「……そう、としか言えないわ。転入してそうそうだけれど、貴方は今年いっぱい、そのままだと思って頂戴」

    恒一「有田さん……(そんな……)」

    杉浦「そして、性格には有田さんの名前だけじゃないわ。クラスメイトの……」

    有田「ま、待って! その、それ以上は……」

    杉浦「……そうね。榊原君、とりあえず、貴方に関しては、有田さん以外の人には、貴方の言っている事のほとんどが「有田さん」に変わる。そういう認識をしておいて」

    恒一「有田さんが有田さんだよ(わけがわからないよ)」

    2 :

    有田さん(期待)

    4 = 1 :

    杉浦「本当は、私が話すべきじゃないんだけれど……対策係のあの子が……」チラッ

    赤沢「中尾……(ちくしょう……)」

    杉浦「本当は、転入してくる前に伝えておきたかったのだけれど……こっちも混乱してるの」

    杉浦「幸い、三神先生の家ということだし、あまり家に迷惑がかからなくてよかったわ」

    杉浦「これで、対策係代行としての説明は……あぁ、授業中は先生達が「いないもの」として扱ってくれるから、安心して頂戴」

    杉浦「質問はある?」

    恒一「有田さんだよ(ありまくりだよ)」

    5 = 1 :

    杉浦「無さそうね。一年間、頑張って頂戴」スタスタ

    恒一「有田さん……(そんなぁ……)」

    有田「え、えっと、その、ごめんね? 榊原君」

    恒一「有田さんだよ。有田さんが有田さんろうと有田さんた有田さんじゃ有田さん?(いいんだよ。有田さんがやろうとしたわけじゃ無いんでしょ?)」

    有田「…………う、うん。ごめんね、私としか会話出来ないなんて、その、昨日転入したばっかりなのに」

    6 = 1 :

    恒一「略(でも、有田さんだけでも会話が出来るだけ、僕は嬉しいかな)」

    有田「榊原君……」

    恒一「略(それより、この現象について、詳しく聞きたいんだけど……良いかな?)」

    有田「うん、私でよければ……じゃあ、放課後に残って貰っても良い?」

    恒一「略(良いよ。よろしくお願いするね)」

    7 :

    有田がゲシュタルト崩壊してきた

    9 = 1 :

    放課後

    恒一(本当に先生達は僕を無視するんだな……怜子さんですら、学校では僕の事を無視だし……)

    勅使河原「サカキ……いきなりだけど、頑張れよ?」

    恒一「有田さん、有田さん有田さんるよ!(ありがとう、僕頑張るよ!)」

    勅使河原「すまねえ、有田さんにしか聞こえねえ。じゃあな、サカキ」タタタタ

    恒一「有田さん……(勅使河原君……)」

    11 :

    有田さんだこの有田さん(なんだこのスレ)

    12 :

    有田さん(有田さん)

    13 = 1 :

    有田「えっと、じゃあ来てくれる?」

    恒一「略(どこに?)」

    有田「第二図書室、この現象を長年研究してる人がいるんだよ」

    恒一「略(そんな人がいるんだね)」

    有田「うん……ちょっと怖いけど、千曳先生と仲の良い子達が言うには、良い人なんだって」

    恒一「略(有田さんは面識無いの?)」

    有田「残念ながら、初対面なの……」

    14 :

    鳴ちゃん赤沢さん小椋ちゃん多々良さん(俺モテモテすぎワロタwwwwwww)

    15 :

    続けてください

    16 :

    有田産の顔がわからん

    17 = 1 :

    第二図書室

    恒一「有田さーん(失礼しまーす)」

    赤沢「中尾っ!?(えっ!?)」

    恒一「有田さんの有田、さん? (さっきの赤沢、さん?)」

    赤沢「……中尾中尾な中尾に! (何でこんな時に!)」

    恒一「有田さん、有田さん有田さんるか有田さん(ごめん、何言ってるかわからない)」

    赤沢「……中尾。中尾中尾れない中尾(……まあいいわ。どうせ伝わらないでしょう)」

    千曳「……尋常じゃないね」

    18 :

    意味不だが発想だけは買ったwww

    20 :

    高林「フェ、フェアフェアフェアフェラ…!…フェエ…/////」

    21 = 1 :

    赤沢「中尾、中尾中尾。中尾は中尾中尾ります(先生、ありがとうございました。今日は一旦帰ります)」

    千曳「あぁ、帰るのか……気をつけて帰るんだぞ。今の君は、まともに悲鳴もあげられないんだから」

    赤沢「中尾(さようなら)」タタタタ

    恒一「有田さんも、有田さん有田さんだ(あの子も、大変そうだ)」

    有田「それでも、中尾君と一緒にいるのは嫌がるんだよね……」

    22 = 1 :

    千曳「それで、君が今月のいないもので、もう一人の君が、その相手か」

    恒一「有田さん(はい)」

    千曳「有田さんか、現象の成り立ちを聞きに来たといった所だね。時間はあるのかい?」

    有田「私は、あります。榊原君は?」

    恒一「有田さんも有田さん(僕も大丈夫)」

    有田「大丈夫だそうです」

    23 = 10 :

    中尾どんまい

    24 = 1 :

    千曳「そうか、なら、少し待っていてくれ。本しか無いところだが、コーヒーくらいは出そう」

    恒一「略(たしかに、初対面だと怖いけど、良い人みたいだね)」

    有田「うん、私もちょっとだけ緊張しちゃったよ」

    恒一「略(そういえば……)」

    有田「どうしたの?」

    恒一「略(僕のお母さん、ここの卒業生なんだ。だから、卒業アルバムがあるかなって」

    有田「そうなんだ。じゃあ一緒に探す?)」

    恒一「略(じゃあ、お願いするよ)」

    25 :

    ありたしょうこ

    26 = 1 :

    千曳「おや、先に持ってきてくれたのか……話が速くて助かる」

    恒一「略(どういう事です?)」

    千曳「ちょうどその年、この現象が生まれる原因が出来たんだよ」

    千曳「この年に、夜見山岬という少年がいた。あまり目立つ子じゃなくてね。その本心を、親も、担任……私も、クラスメイトも、推し量る事が出来ない子だった」

    千曳「ただ一つわかっていた事は、彼は、恋をしていた。ということだけだ」

    千曳「相手の子は、なんというか、クラスの花形といえばわかるかな」

    千曳「あまり生徒にこういう例えを使うのは良くないが、月とスッポンと言われるくらい、釣り合っていなかった」

    28 = 1 :

    千曳「そんな中、彼は何を思ったか、授業中にいきなり立ち上がり、告白をしたんだ」

    千曳「しんと静まった教室でね、血走った目で彼は彼女を見つめていたよ」

    千曳「だが、大方予想通りな事に、彼女は彼をふったんだ。あんな状況でも、真面目に、誠実に、笑いを交える事無く、自分の言葉で彼女は彼をふった」

    千曳「その途端、彼は走り出し、教室から逃げ出した。先生の制止もまったく聞かず、全力でね」

    千曳「以降、誰一人として、彼の事を見た者はいない」

    恒一「有田さんが有田さん有田さんる有田さん? (それがどう関わるんですか?)」

    千曳「大体言いたいことはわかるよ。安心してくれ、この話はここで終わりじゃない」

    29 :

    リツコさんか?

    30 :

    有田さんprpr

    31 :

    ゲシュタルト崩壊した

    32 = 1 :

    千曳「彼が消えた、次の年だ」

    千曳「四月の中頃に、三年三組で異変が起きた」

    千曳「突然、生徒の一人が、恋人の名前しか言えなくなった」

    千曳「最初は、ひどいイタズラだと思った。だが、どんなに怒ろうと、家でもどこでも、寝言さえその名前だった」

    千曳「そして、その恋人は言うんだ。俺には、こいつが何を言っているのかわかる。とね」

    千曳「だが、次の月、その恋人も、同じ状態になった。二人の間では、会話が成立していたらしいが、周りにはさっぱりだった」

    33 :

    有田さん有田さん(多々良さんペロペロ)

    34 = 30 :

    >>33
    有田さんは有田さんの有田さん(多々良さんは俺の嫁)

    35 :

    本日のゲシュタルト崩壊スレ

    36 = 1 :

    千曳「その年は、幸いその二人だけだった」

    千曳「だが、次の年には合計して十二人がそうなった」

    千曳「月に最高で一人ずつ、呪われるんだよ。効果は、君も知っての通りだ」

    千曳「そして、それがどうして起きるかと言うと……」

    有田「ま、待ってください! お願いします、その先は……まだ……」

    千曳「……そうか、伝えていないんだね。だが、いずれどこからか伝わる事ではないかい?」

    有田「……わかってます。でも、まだ私には……」

    千曳「そうか……君にも深く関わる事だ。私からはこれ以上は言わないよ。だが、自分で伝えたいのなら、早い方が良い」

    有田「はい……」

    37 = 19 :

    有田さんってどういう意味だっけ……?

    38 :

    なるほど

    39 = 33 :

    多々良さんが多々良さん…(こうしといた方が良さそうだな)

    40 = 35 :

    てか女子で生き残る主要キャラってほとんどいないんだな

    41 = 1 :

    恒一「有田さん? (どういう事?)」

    有田「ごめんね、もう少しだけ待って。そしたら、私も覚悟出来るから」

    恒一「有田さん……(う、うん……)」

    千曳「さて、さっき君達が持ってきた卒業アルバムだが……」

    千曳「本来なら、彼の写真はここに載せるべきでは無かったのだがね、その、彼をふった彼女が強く希望してね。親御さんや同学年の生徒にも賛同してもらったため、載せてもらったんだ」

    恒一「有田さん、有田さん(うわぁ、普通だね)」

    有田「本当に、普通」

    恒一「有田さん、有田さん有田さん有田さんた有田さんて……有田さん? (すみません、もしかして振った生徒って……この人ですか?)」

    千曳「うん? 理津子君か、彼女が彼をふったのだが、よくわかったね」

    有田「榊原君、もしかしてこの人……」

    恒一「有田さんの、有田さんです(僕の、お母さんです)」

    42 :

    アクセルワールドのブタかと

    43 = 1 :

    千曳「うん、榊原……あぁ、そうか。君がそうだったのか」

    千曳「理津子君は、とても良い生徒だったよ。葬式には、私も行った。あの時の赤ちゃんが、君だったのか」

    恒一「略(はい……)」

    有田(気まずいよ……)

    44 :

    筆談…

    46 = 1 :

    帰り道

    恒一「略(有田さん、家はこっちなの?)」

    有田「ううん、違うよ。でも、その、こうなっちゃったから、家族の方にくちど……挨拶に行こうかなって」

    恒一「略(うん? 何て言おうとしたの? それより、挨拶なんて大丈夫だよ。怜子さんもいるし、それにおばあちゃん達に何て言ったら良いか……)」

    有田「あぁ、榊原は知らないんだね。多分大丈夫だよ」

    恒一「略(えっ?)」

    有田「夜見山じゃ、この呪いは有名なの。一時期は学者さんやらが押しかけて大変だったらしいんだけど、結局原因は掴めないし、その、プライバシーの問題とかで騒ぎにもならなかったんだ!」

    恒一「略(へぇー)」

    47 :

    どうすんだこれ…

    48 = 1 :

    「略(○○)」=『○○』

    恒一宅

    恒一『本当に来るの?』

    有田「うん……榊原君は、その、嫌なの?」

    恒一『そんな事は、無いけど……』

    恒一(転入二日目で女の子と一緒に帰って来るって……どうなのさ)

    「あら? 恒一君?」

    49 :

    江藤さん(支援)

    50 = 1 :

    恒一『れ、怜子さん!? えっとその、これは……』

    「事象は知ってるわよ。それと、ごめんなさい、何を言ってるかわからないの」

    恒一『うぅ……』

    「それより、有田さんは上がっていくの? あ、ちょうどケーキが安かったから買っちゃったんだけど、食べる?」

    有田「あ、ありがとうございます!」

    恒一『うぅ……』


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