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    元スレ恒一「赤沢さんが突然泣き喚き始めた」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アナザー + - 小椋 + - 杉浦うぜぇな... + - 神スレ + - 結局、杉浦は屑だったな + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    701 = 688 :

    子機しか持ってないよ

    702 = 680 :

    家電の子機なら持ってる

    703 :

    赤沢「携帯は持ったわ」

    706 = 663 :

    コキ沢さん

    707 = 666 :

    >>706
    なにこいてるんだろうね?

    708 = 667 :

    屁だろ

    709 = 660 :

    黄昏時の夜見山の街を、僕は血眼になって赤沢さんを探しながら駆けずり回った。
    退行現象が収まりつつあったとはいえ、もし赤沢さんが外で……一人の状況で……誰の庇護もない状況で退行してしまっていたら……?
    最悪のシナリオが頭の中を何度も掠めていき、僕は何度もそれを汗と一緒に振り払った。

    僕が市街地で不自然な人だかりを見つけたのは、もう日がすっかり沈んで夏虫がサイレンのように鳴き喚く頃だった。


    ザワザワ  ガヤガヤ エーナニアレー キメェー ザワザワ

    恒一「すみません!すみません、通してください!」

    赤沢「うわぁぁぁぁぁああああああああん!!いないよおおおおおおぉぉぉぉおおおお。゚(゚´Д`゚)゚。」ビエーッ

    赤沢「みさきさんがいないのおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!わたしやっぱりなにもできないよおおおおおおおおぉぉ。゚(゚´Д`゚)゚。」ワァァァァン

    恒一「赤沢……さん……」

    赤沢「こういぢぐん……ぶわあああぁぁぁぁぁあああああん。゚(゚´Д`゚)゚。」ひしっ

    衆人環視の中、アスファルトに座って泣きじゃくっていたのは……耳慣れた泣き声を……この世の何よりも非力で頼りない声をあげていたのは、赤沢さんだった。
    僕が育てて、手離した、あの……。

    710 :

    恒一がまたおかしくなってきたぞ

    711 = 674 :

    こんなに頼られたら惚れるだろ

    712 = 688 :

    いや育ててはいないだろwwww

    713 :

    共依存からの共倒れくるでー

    715 = 664 :

    赤沢はワシが育てた

    716 = 654 :

    えんだああああああああああああああああああああああああ

    718 :

    眠いからはやく続きかいてー

    719 = 667 :

    赤ちゃん沢についてはトイレのしつけから何からぜんぶ覚えさせたんだから育てたっつっても違和感はない

    720 = 660 :

    赤沢「ごべんなざぁぁぁぁぁああああい!!むのうでごめんなざいいいいいいいいいいい。゚(゚´Д`゚)゚。」ギャアアン

    恒一「大丈夫だから。赤沢さんは無能なんかじゃないから……」

    赤沢「うっ……う……ううううう……」ズビズビ

    安心させようと抱き寄せると、汗と涙で彼女の服がずぶ濡れになっているのがわかった。
    「強そう」
    かつて僕は赤沢さんにそういうイメージを抱いていた。
    でもそれは間違っていた。
    彼女はとても一人じゃ生きられない。自分を保つ事すらできない。
    非力な彼女を、彼女自身が刃となって責め立てる。
    誰かが側にいてやらなくちゃいけないんだ。
    いや、「誰か」じゃない。僕なんだ。彼女の手が求めているのは、他でもない僕なんだ。

    恒一「頑張ったね赤沢さん」

    赤沢「ひっく……えぐっ……う……あうううう……」グスグス

    地べたにぺたんとついた赤沢さんの脚の数センチ先で、裏返しになった蝉の羽が少し震えて、そして動かなくなった。
    ゾンビとなって蘇る事もなく、そのまま蝉の命は儚く終わった。

    721 = 713 :

    堕ちた!恒一が堕ちましたぞー!

    723 = 662 :

    いきなり蝉の話とか…(´・ω・`)
    例えるにしてももうちょっと違うのを使えよ

    724 = 713 :

    いきなりじゃないぞ

    727 = 666 :

    こういっちゃんwww終わったwww

    728 = 656 :

    >>723
    >>497
    ……そして、事件は起こった。
    蝉が最後の命の炎を燃やして謳う、八月のある日の事だった。

    地べたにぺたんとついた赤沢さんの脚の数センチ先で、裏返しになった蝉の羽が少し震えて、そして動かなくなった。
    ゾンビとなって蘇る事もなく、そのまま蝉の命は儚く終わった。


    この事件の終わりを告げてるんだろ 

    729 = 660 :

    ……
    ………
    ……………

    あれから赤沢さんの退行現象は悪化する一方で、彼女が正気でいられるのは1日のうち二、三時間程度になっていた。
    結局災厄のほうも止める事はできないまま時間が過ぎ、王子くん、猿田くん、それからクラスメイトの家族の数人が犠牲となって、僕達は夜見北中を卒業した。

    赤沢「こういちくん、ごはんはー?」

    恒一「もうすぐできるよ。イイ子にして待ってたらデザート多めに持ってあげるからね」

    赤沢「やった!こういちくんだいすき!」

    彼女が正気でいられるのは1日二、三時間って言ったけど、実際のところはどうなのか僕にもわからない。
    彼女が退行している『フリ』をしている場合もあるからだ。
    時々彼女はそういう素振りを見せたし、自分でそれを示唆する事すらあった。
    「恒一くんが退行にかこつけて、私に変な事しないように見張ってるの」
    赤沢さんはそう言って笑ったけど、変な事とやらが一体何を指しているのかわからない。
    とっくに身体の関係は持っているのに、今更何を気にしてるんだろう。

    僕と赤沢さんは、恋人とも夫婦とも親子ともつかない関係を続けている。
    でも僕は何一つ後悔してないし、むしろ幸せだと思っている。

    今年、僕達は三十二歳になりました。



    おわり

    730 = 654 :

    無理に地の分しなくてもいいんやで

    731 = 710 :

    限りなくバッドエンドに近いハッピーエンドだな

    732 = 666 :

    お疲れ様

    734 :

    おつ

    735 = 674 :

    ハッピーエンドにしてやれよ

    739 :

    お、乙…

    740 = 713 :


    添い遂げたのか…すげえ…

    741 :

    乙、こういっちゃんバッドエンドだと気付いてないのか

    742 :

    赤沢(32)「うええええええええええん!!おもらししぢゃっだよごういぢぐううううううううん!!!!!」

    743 :



    >>742
    腹パンな

    744 = 680 :

    普通にバッドエンドに染まってるな

    745 :

    これ歳とればとるほど悲惨だよな……

    746 :

    バッドエンドかー

    747 :

    もう介護やな……

    748 :

    赤沢さんかわいいかわいい

    749 :

    見崎ちゃんエンドはないのか

    750 :

    あー退行赤沢さんおもいっきり殴りたい


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