元スレ恒一「小椋さんが捨てられてる…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
恒一(雨降ってきちゃったな…良かった傘持って来て)スタスタ
小椋「ひっく…うぅぅ~…」グスグス
恒一「って、お、小椋さん!? どうしたの段ボールなんかに入って…」
小椋「榊原君…」グスッ
恒一「(『拾ってください』って…)大丈夫? とりあえず傘の中入ってーー」
小椋「ぐすっ…うぇぇ…」ポロポロ
恒一「な、なんで泣くの!?」
2 :
恒一「落ち着いた?」
小椋「…」コクコク
恒一「良かった…。それでどうしたの? 遊びじゃないよね?」
小椋「…捨てられた」ボソッ
恒一「え?」
小椋「兄貴殴った。アタシが悪いって言われた。出てけって…いらないって…」グスグス
恒一「家族の人から言われたの?」
小椋「…」コク
恒一(おいおいマジかよ…)
3 :
恒一「えっと…」
小椋「…いいよ。もう疲れたし」
恒一「…」
小椋「アタシの兄貴さー、前は超優秀で色々期待されてたみたいでね。引き込もってる今もお父さん達は『ちょっと参ってるだけだ』なんて言ってさ…」
小椋「でもアイツいつまで経っても何もしなくて頭きてさ、殴ったらお父さん達に泣き付きやがって…そしたらバカ二人はアタシ追い出しやがった」
恒一「…どうするの?」
小椋「さぁ? いい加減愛想尽きちゃったし、謝るとか絶対嫌」
5 :
おぐおぐ!
6 :
小椋「ゴメンね」
恒一「何が?」
小椋「変な話聞かせちゃって。関係無いのにね」
恒一「…」
小椋「あーでもスッキリしたかも。これでバカな奴等に悩む事無いし…ぐすっ…好きな様に、できるしぃ…」ポロポロ
恒一「あの、小椋さん」
恒一「ウチ来る?」
小椋「…ふぇ?」
8 = 6 :
こっから誰か書いてくれませんかねぇ?
9 :
お前しか書ける奴はいない
10 :
小椋さんのオグラーおぐおぐしたい
13 :
お前ならやれる
14 :
三神家
恒一「ただいまー」
小椋「…やっぱアタシ帰る」
恒一「ここまで来て何言ってるの。ほら入って」グイッ
小椋「ちょ…」
恒一「タオル持ってくるから待っててね」
小椋「あ…行っちゃった…」
小椋(三神先生ん家住んでるんだっけ…)キョロキョロ
小椋「…」ソワソワ
小椋「…やっぱ帰ろ。迷惑だろうし」クルッ
恒一「どこにさ」バサッ
小椋「ひゃっ」
恒一「待っててって言ったでしょ」ワシワシ
小椋「じ、自分でするから…///」
恒一「いいから」ワシワシ
16 :
祖母「あら恒一ちゃん。おかえり」
恒一「ただいま」
小椋「…」コソッ
祖母「あら。お友達?」
小椋「ドモ…」ペコッ
祖母「あらあら。鳴ちゃんといい恒一ちゃんもやるわねぇ…」クスクス
恒一「そんなんじゃないってば。小椋さんも僕の後ろに隠れてないで」
小椋「…小椋由美です」
祖母「はい。よろしくね」ニコニコ
小椋「…」ペコッ
17 = 16 :
小椋「あの…アタシやっぱ――」
恒一「彼女の家族が今日からしばらく家にいないらしいんだ。泊めてあげてもいいかな?」
小椋「え!?」
祖母「いいよぉ」
小椋「えぇ!?」
祖母「あぁでも部屋が…」
恒一「僕の部屋でいいよ」
小椋「えぇぇ!?///」
19 = 16 :
恒一部屋
小椋(男の子の部屋とか初めて来た…)キョロキョロ
恒一「どうしたの?」
小椋「う、ううん。なんでもない」
恒一「そう? あと少ししたらご飯だから、ゆっくりしてていいよ」
小椋「うん…」ソワソワ
恒一「そういえば水野さんから借りた本読まないと…」ペラペラ
小椋「…」ソワソワ
恒一「…」ペラペラ
小椋(…落ち着かない)ソワソワ
21 = 16 :
小椋(…本と机と布団しかない…男の部屋ってこんなモンなの?)キョロキョロ
恒一「何か読む?」ペラペラ
小椋「へ!? あ、い、いいよ」
恒一「そう…」ペラペラ
小椋「…何読んでんの?」
恒一「スティーブン・キング。ホラーだよ」
小椋「うぇぇ…」
恒一「苦手?」
小椋「うん…」ガクブル
恒一「面白いけどなぁ…」ペラペラ
22 = 16 :
小椋「…あの」
恒一「ん?」
小椋「何で連れて来たの?」
恒一「…」
小椋「泣いてたから? 可哀そうだとか、憐み? それなら――」
恒一「違う」
小椋「…」
恒一「…って言えれば格好良いんだろうけどね。あんな所に放っておいたら可哀そうだからだよ」
小椋「…むかつく」
23 = 7 :
祖母「中学生同士かつ処女と童貞の裏ビデオだからねぇ、幾らで捌けるかねぇ」
24 = 16 :
小椋「やっぱ出て行く」スクッ
恒一「だめ」ガシッ
小椋「――離せ!」
恒一「やだ」
小椋「この…」
恒一「ウチ出てどこ行くの? 家には帰らないんでしょ? 綾野さんとか赤沢さん家行っても僕の家に居ると結局は一緒だよ?」
小椋「…」
恒一「…諦めなよ。君は僕が拾ったんだから、僕の家に居なきゃ駄目だ」
恒一(雨の中捜しに行くのも面倒だし…)
25 :
>>23
怜子「くくく…」
27 = 16 :
小椋「…ここ三神先生ん家じゃん」
恒一「ここは僕の部屋だよ?」
小椋「…………あーもう」ボスッ
恒一「小椋さん?」
小椋「うっさい。…しばらくお世話になってやるから少し黙ってて」
恒一「…うん。好きなだけ居ていいから」ナデナデ
小椋「…ばか」
怜子(は、入りにくい…)
28 :
良いよ良いよ!
29 = 16 :
怜子「…アノー。ゴハンデキタヨー?」コンコン
小椋「っ///」バッ
恒一「あ、はーい」
小椋「…」ジー
恒一「じゃあ行こうか」
小椋「う、うん…」
恒一「心配しなくても一杯あるから」
小椋「ち、違う!」
32 = 16 :
食卓
祖母「一杯食べてねぇ」ニコニコ
小椋「ハ、ハイ(多い…)」
恒一(お婆ちゃん…見崎は特別なんだよ…普通はそんな食べられないから…)
怜子「恒一君」コソッ
恒一「はい?」
怜子「事情、後で聞かせてね」コソコソ
恒一「(バレてたか)はい」
祖母「おかわりもあるよ」ニッコニッコ
小椋「ア、アリガトウゴザイマス…(無理!)」
祖父「かわいそうにな…」
33 :
恒一って誰だよ
外山かよ
34 :
まだ外山とか言っちゃうやついるんだ
35 = 16 :
怜子部屋
怜子「――ふーん。大変ねぇ小椋さんも」
恒一「僕は小椋さん間違ってないと思いますけどね」
怜子「まぁ出て行けってのは言い過ぎよね。本当に出て来ちゃった小椋さんも凄いけど」
恒一「あはは…。それでしばらくは…」
怜子「いいわよ。久保Dには私から事情話しとくから」
恒一「はい」
怜子「でも一つだけ」
恒一「?」
怜子「避妊は――」
恒一「じゃあおやすみなさい」ガチャ
36 = 16 :
恒一「お風呂空いたよ小椋さん」
小椋「はーい」
恒一「良かったの最後で」
小椋「いいの。家でも最後だったし」
恒一「…」
小椋「なによ」
恒一「じゃあ明日は一番風呂に入ってね」
小椋「何でそうなるのよ」
恒一「気持ち良いよ?」
小椋「意味分かんない。じゃあ行ってきます」
恒一(うーん…)ポリポリ
37 = 16 :
小椋「はー…何やってんだろアタシ…」チャプチャプ
小椋「榊原君も榊原君だよ…。何だよ拾ったって…」
恒一『…諦めなよ。君は僕が拾ったんだから、僕の家に居なきゃ駄目だ』
小椋「…///」カー
小椋「いやいやいや!! 違うから!! そういう意味じゃないって!!」バチャバチャ
小椋「あー…もう考えんの止めよ。居ていいっつってんだからしばらく厄介になって――」
小椋(…そういえばアタシの前って榊原君が入ってたんだよね…)チャプ
小椋「………………も、もう上がろ」バチャ
38 = 16 :
小椋「た、ただいま」ホカホカ
恒一「うん」ペラペラ
小椋(また本読んでる…)
恒一「…」
小椋「ねぇ」
恒一「何?」
小椋「喉乾いた」
恒一「あぁ…ちょっと待ってね。持ってくるから」
小椋「うん」
39 :
きゃわいい
41 = 26 :
僕も拾いたい
42 = 16 :
恒一「はい。次からは勝手に持って来ていいよ」ヒョイ
小椋「ありがと」ゴクゴク
恒一「さて…」ペラペラ
小椋「…」ジー
恒一「…」
小椋「…ねぇ」
恒一「ん?」
小椋「えっと、その…」
恒一「お手洗いなら廊下の突き当たりだよ」
小椋「あ…うん」
43 = 16 :
小椋「…」ソワソワ
恒一「…ふー」パタン
小椋「読み終わった?」
恒一「? うん」
小椋「じゃ、じゃあ――」
恒一「えっと…次は何読もうかな…」ゴソゴソ
小椋「…むぅ」
恒一「なに?」
小椋「なんでもない」プイッ
44 = 28 :
かまってほしいんだな キャワワ
45 :
ほ
46 = 16 :
恒一「明日も学校だし、そろそろ寝ようか」
小椋「ソウダネ」ブスー
恒一「?」
小椋「アタシどこで寝ればいいの?」
恒一「僕の布団」
小椋「へ!?///」
恒一「僕は下のソファで寝るから。ゆっくりね」
小椋「は?」
恒一(怜子さんとこに掛け布団あったかな…)スタスタ
小椋「あ…」ポツーン
47 = 16 :
小椋(…別にいいけどさ。これが普通だし)モゾモゾ
小椋「おやすみー…」パチッ
小椋(…………)クンクン
小椋(…………いいにおい。安心するかも…)クンクン
ガタッ
小椋「…っ」ビクッ
小椋(な、何今の…)キョロキョロ
小椋(暗くて見えない…)
ギー
小椋「ひぅっ…」ビクッ
小椋(な、なによぉ…)ギュー
48 :
かわいい
49 = 16 :
小椋(…さっきのが気になって寝れない…)モゾモゾ
小椋(テレビでもあれば…でもこの部屋机と本しかないし…)
恒一『スティーブン・キング。ホラーだよ』
小椋(ホラー…ホラー…全部ホラー…)ビクビク
小椋(…違う事考えよ。彩とか泉美とか――榊原君とか…)
ガタタッ
小椋「ひっ…」ビクッ
小椋「…」
小椋「…」モゾモゾ
小椋「…」ペタペタ
50 = 16 :
小椋(ソファーの所って…ここ?)ヒョコ
恒一「Zzz」
小椋「おーい…」ボソッ
恒一「んがっ…Zzz…」
小椋「起きて。起きてってば…」ユサユサ
恒一「んー…Zzz…」
小椋「あーもう…せっかく怖い思いして来たのに…」
恒一「Zzz」
小椋「…」モゾモゾ
小椋(狭い…けど…)
小椋「おやすみ。榊原君」ギュー
みんなの評価 : ☆
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