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    元スレ恒一「小椋さんが捨てられてる…」

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    1 :

    恒一(雨降ってきちゃったな…良かった傘持って来て)スタスタ

    小椋「ひっく…うぅぅ~…」グスグス

    恒一「って、お、小椋さん!? どうしたの段ボールなんかに入って…」

    小椋「榊原君…」グスッ

    恒一「(『拾ってください』って…)大丈夫? とりあえず傘の中入ってーー」

    小椋「ぐすっ…うぇぇ…」ポロポロ

    恒一「な、なんで泣くの!?」

    2 :

    恒一「落ち着いた?」

    小椋「…」コクコク

    恒一「良かった…。それでどうしたの? 遊びじゃないよね?」

    小椋「…捨てられた」ボソッ

    恒一「え?」

    小椋「兄貴殴った。アタシが悪いって言われた。出てけって…いらないって…」グスグス

    恒一「家族の人から言われたの?」

    小椋「…」コク

    恒一(おいおいマジかよ…)

    3 :

    恒一「えっと…」

    小椋「…いいよ。もう疲れたし」

    恒一「…」

    小椋「アタシの兄貴さー、前は超優秀で色々期待されてたみたいでね。引き込もってる今もお父さん達は『ちょっと参ってるだけだ』なんて言ってさ…」

    小椋「でもアイツいつまで経っても何もしなくて頭きてさ、殴ったらお父さん達に泣き付きやがって…そしたらバカ二人はアタシ追い出しやがった」

    恒一「…どうするの?」

    小椋「さぁ? いい加減愛想尽きちゃったし、謝るとか絶対嫌」

    5 :

    おぐおぐ!

    6 :

    小椋「ゴメンね」

    恒一「何が?」

    小椋「変な話聞かせちゃって。関係無いのにね」

    恒一「…」

    小椋「あーでもスッキリしたかも。これでバカな奴等に悩む事無いし…ぐすっ…好きな様に、できるしぃ…」ポロポロ

    恒一「あの、小椋さん」

    恒一「ウチ来る?」

    小椋「…ふぇ?」

    8 = 6 :

    こっから誰か書いてくれませんかねぇ?

    9 :

    お前しか書ける奴はいない

    10 :

    小椋さんのオグラーおぐおぐしたい

    13 :

    お前ならやれる

    14 :

    三神家

    恒一「ただいまー」

    小椋「…やっぱアタシ帰る」

    恒一「ここまで来て何言ってるの。ほら入って」グイッ

    小椋「ちょ…」

    恒一「タオル持ってくるから待っててね」

    小椋「あ…行っちゃった…」

    小椋(三神先生ん家住んでるんだっけ…)キョロキョロ

    小椋「…」ソワソワ

    小椋「…やっぱ帰ろ。迷惑だろうし」クルッ

    恒一「どこにさ」バサッ

    小椋「ひゃっ」

    恒一「待っててって言ったでしょ」ワシワシ

    小椋「じ、自分でするから…///」

    恒一「いいから」ワシワシ

    16 :

    祖母「あら恒一ちゃん。おかえり」

    恒一「ただいま」

    小椋「…」コソッ

    祖母「あら。お友達?」

    小椋「ドモ…」ペコッ

    祖母「あらあら。鳴ちゃんといい恒一ちゃんもやるわねぇ…」クスクス

    恒一「そんなんじゃないってば。小椋さんも僕の後ろに隠れてないで」

    小椋「…小椋由美です」

    祖母「はい。よろしくね」ニコニコ

    小椋「…」ペコッ

    17 = 16 :

    小椋「あの…アタシやっぱ――」

    恒一「彼女の家族が今日からしばらく家にいないらしいんだ。泊めてあげてもいいかな?」

    小椋「え!?」

    祖母「いいよぉ」

    小椋「えぇ!?」

    祖母「あぁでも部屋が…」

    恒一「僕の部屋でいいよ」

    小椋「えぇぇ!?///」

    19 = 16 :

    恒一部屋

    小椋(男の子の部屋とか初めて来た…)キョロキョロ

    恒一「どうしたの?」

    小椋「う、ううん。なんでもない」

    恒一「そう? あと少ししたらご飯だから、ゆっくりしてていいよ」

    小椋「うん…」ソワソワ

    恒一「そういえば水野さんから借りた本読まないと…」ペラペラ

    小椋「…」ソワソワ

    恒一「…」ペラペラ

    小椋(…落ち着かない)ソワソワ

    21 = 16 :

    小椋(…本と机と布団しかない…男の部屋ってこんなモンなの?)キョロキョロ

    恒一「何か読む?」ペラペラ

    小椋「へ!? あ、い、いいよ」

    恒一「そう…」ペラペラ

    小椋「…何読んでんの?」

    恒一「スティーブン・キング。ホラーだよ」

    小椋「うぇぇ…」

    恒一「苦手?」

    小椋「うん…」ガクブル

    恒一「面白いけどなぁ…」ペラペラ

    22 = 16 :

    小椋「…あの」

    恒一「ん?」

    小椋「何で連れて来たの?」

    恒一「…」

    小椋「泣いてたから? 可哀そうだとか、憐み? それなら――」

    恒一「違う」

    小椋「…」

    恒一「…って言えれば格好良いんだろうけどね。あんな所に放っておいたら可哀そうだからだよ」

    小椋「…むかつく」

    23 = 7 :

    祖母「中学生同士かつ処女と童貞の裏ビデオだからねぇ、幾らで捌けるかねぇ」

    24 = 16 :

    小椋「やっぱ出て行く」スクッ

    恒一「だめ」ガシッ

    小椋「――離せ!」

    恒一「やだ」

    小椋「この…」

    恒一「ウチ出てどこ行くの? 家には帰らないんでしょ? 綾野さんとか赤沢さん家行っても僕の家に居ると結局は一緒だよ?」

    小椋「…」

    恒一「…諦めなよ。君は僕が拾ったんだから、僕の家に居なきゃ駄目だ」

    恒一(雨の中捜しに行くのも面倒だし…)

    25 :

    >>23
    「くくく…」

    27 = 16 :

    小椋「…ここ三神先生ん家じゃん」

    恒一「ここは僕の部屋だよ?」

    小椋「…………あーもう」ボスッ

    恒一「小椋さん?」

    小椋「うっさい。…しばらくお世話になってやるから少し黙ってて」

    恒一「…うん。好きなだけ居ていいから」ナデナデ

    小椋「…ばか」


    (は、入りにくい…)

    28 :

    良いよ良いよ!

    29 = 16 :

    「…アノー。ゴハンデキタヨー?」コンコン

    小椋「っ///」バッ

    恒一「あ、はーい」

    小椋「…」ジー

    恒一「じゃあ行こうか」

    小椋「う、うん…」

    恒一「心配しなくても一杯あるから」

    小椋「ち、違う!」

    32 = 16 :

    食卓

    祖母「一杯食べてねぇ」ニコニコ

    小椋「ハ、ハイ(多い…)」

    恒一(お婆ちゃん…見崎は特別なんだよ…普通はそんな食べられないから…)

    「恒一君」コソッ

    恒一「はい?」

    「事情、後で聞かせてね」コソコソ

    恒一「(バレてたか)はい」

    祖母「おかわりもあるよ」ニッコニッコ

    小椋「ア、アリガトウゴザイマス…(無理!)」

    祖父「かわいそうにな…」

    33 :

    恒一って誰だよ


    外山かよ

    34 :

    まだ外山とか言っちゃうやついるんだ

    35 = 16 :

    怜子部屋

    「――ふーん。大変ねぇ小椋さんも」

    恒一「僕は小椋さん間違ってないと思いますけどね」

    「まぁ出て行けってのは言い過ぎよね。本当に出て来ちゃった小椋さんも凄いけど」

    恒一「あはは…。それでしばらくは…」

    「いいわよ。久保Dには私から事情話しとくから」

    恒一「はい」

    「でも一つだけ」

    恒一「?」

    「避妊は――」

    恒一「じゃあおやすみなさい」ガチャ

    36 = 16 :

    恒一「お風呂空いたよ小椋さん」

    小椋「はーい」

    恒一「良かったの最後で」

    小椋「いいの。家でも最後だったし」

    恒一「…」

    小椋「なによ」

    恒一「じゃあ明日は一番風呂に入ってね」

    小椋「何でそうなるのよ」

    恒一「気持ち良いよ?」

    小椋「意味分かんない。じゃあ行ってきます」

    恒一(うーん…)ポリポリ

    37 = 16 :

    小椋「はー…何やってんだろアタシ…」チャプチャプ

    小椋「榊原君も榊原君だよ…。何だよ拾ったって…」


    恒一『…諦めなよ。君は僕が拾ったんだから、僕の家に居なきゃ駄目だ』


    小椋「…///」カー

    小椋「いやいやいや!! 違うから!! そういう意味じゃないって!!」バチャバチャ

    小椋「あー…もう考えんの止めよ。居ていいっつってんだからしばらく厄介になって――」

    小椋(…そういえばアタシの前って榊原君が入ってたんだよね…)チャプ

    小椋「………………も、もう上がろ」バチャ

    38 = 16 :

    小椋「た、ただいま」ホカホカ

    恒一「うん」ペラペラ

    小椋(また本読んでる…)

    恒一「…」

    小椋「ねぇ」

    恒一「何?」

    小椋「喉乾いた」

    恒一「あぁ…ちょっと待ってね。持ってくるから」

    小椋「うん」

    39 :

    きゃわいい

    41 = 26 :

    僕も拾いたい

    42 = 16 :

    恒一「はい。次からは勝手に持って来ていいよ」ヒョイ

    小椋「ありがと」ゴクゴク

    恒一「さて…」ペラペラ

    小椋「…」ジー

    恒一「…」

    小椋「…ねぇ」

    恒一「ん?」

    小椋「えっと、その…」

    恒一「お手洗いなら廊下の突き当たりだよ」

    小椋「あ…うん」

    43 = 16 :

    小椋「…」ソワソワ

    恒一「…ふー」パタン

    小椋「読み終わった?」

    恒一「? うん」

    小椋「じゃ、じゃあ――」

    恒一「えっと…次は何読もうかな…」ゴソゴソ

    小椋「…むぅ」

    恒一「なに?」

    小椋「なんでもない」プイッ

    44 = 28 :

    かまってほしいんだな キャワワ

    45 :

    46 = 16 :

    恒一「明日も学校だし、そろそろ寝ようか」

    小椋「ソウダネ」ブスー

    恒一「?」

    小椋「アタシどこで寝ればいいの?」

    恒一「僕の布団」

    小椋「へ!?///」

    恒一「僕は下のソファで寝るから。ゆっくりね」

    小椋「は?」

    恒一(怜子さんとこに掛け布団あったかな…)スタスタ

    小椋「あ…」ポツーン

    47 = 16 :

    小椋(…別にいいけどさ。これが普通だし)モゾモゾ

    小椋「おやすみー…」パチッ

    小椋(…………)クンクン

    小椋(…………いいにおい。安心するかも…)クンクン

    ガタッ

    小椋「…っ」ビクッ

    小椋(な、何今の…)キョロキョロ

    小椋(暗くて見えない…)

    ギー

    小椋「ひぅっ…」ビクッ

    小椋(な、なによぉ…)ギュー

    48 :

    かわいい

    49 = 16 :

    小椋(…さっきのが気になって寝れない…)モゾモゾ

    小椋(テレビでもあれば…でもこの部屋机と本しかないし…)


    恒一『スティーブン・キング。ホラーだよ』


    小椋(ホラー…ホラー…全部ホラー…)ビクビク

    小椋(…違う事考えよ。彩とか泉美とか――榊原君とか…)

    ガタタッ

    小椋「ひっ…」ビクッ

    小椋「…」

    小椋「…」モゾモゾ

    小椋「…」ペタペタ

    50 = 16 :

    小椋(ソファーの所って…ここ?)ヒョコ

    恒一「Zzz」

    小椋「おーい…」ボソッ

    恒一「んがっ…Zzz…」

    小椋「起きて。起きてってば…」ユサユサ

    恒一「んー…Zzz…」

    小椋「あーもう…せっかく怖い思いして来たのに…」

    恒一「Zzz」

    小椋「…」モゾモゾ

    小椋(狭い…けど…)

    小椋「おやすみ。榊原君」ギュー


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