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元スレあぎり「ソーニャが、死んだ?」

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EDのラストでただ一人寂しげに座っているあぎりさんを思い出すな
あぎり「……すみません、変なこと言っちゃいましたね」
やすな「…………」
あぎり「今日はもう遅いですから……帰ったほうが、いいと思いますよ」
私がそう言うと、彼女は何も言わずに教室を出ていった。
……
「殺し屋の女の子とその同級生の女の子の話」
いくらでも重くできる題材でキルミーダンスとか言ってる作者は人間の鑑
いくらでも重くできる題材でキルミーダンスとか言ってる作者は人間の鑑
あの声で怒ってるのが想像できない
ここまで脳内再生が難しいのは初めてだ
ここまで脳内再生が難しいのは初めてだ
――その日の夜、自宅。
私は制服のままで、布団の上に転がっていた。
当然明日も学校がある。 でも、行きたいとは思えなかった。
学校に行くなら、当然ソーニャとしてだ。
私ではなくソーニャとして、彼女と会い、話す。
今の私に、それが出来るだろうか?
これまで普通にやっていたことなのに、今は想像するだけで吐き気がする。
いや、前も同じだったに違いない。
無理をして、目をそらしていただけだ。
毎朝明るい笑顔で話しかけてくれるのも。
少し黙っていただけで、心配そうに顔を覗き込まれるのも。
すべてソーニャであって、私じゃない。
私が何を思って、何をしても、それは彼女には伝わらない。
わかっていたつもりなのに、それが嫌だった。
私自身が、彼女の友達でいたかった。
じゃあ、なんでこんなことを始めたんだろう?
その答えは、いつの間にか出ていた。
たぶん、知りたかったからだ。 彼女がどういう人間なのか。
組織で知り合った頃のソーニャは、冷徹で、人間味がなくて、殺すための機械のようだった。
それがいつしか、ただの人間に変わっていた。
変えたのは当然、彼女だ。
私はそれに興味を持った。
機械を人間にした彼女がどのような存在か、確かめてみたくなった。
そうして彼女と付き合っている内に、私は彼女が、ごく普通の、
少し馬鹿で寂しがり屋なだけの女の子であることを知った。
それなのに、私は彼女から離れられなくなった。
私もソーニャと同じように、ただの人間になっていた。
私は両手で、自分の顔を強く掴んだ。
口からは自然に嗚咽が漏れる。
私はどうすれば良い?
もう逃げることはできない。 明日ソーニャが登校しなければ、私との関係を疑われる。
そうなれば、彼女にソーニャの死がバレてしまうかもしれない。
いっそのこと、すべて話してしまおうか。
ソーニャが死んだことを伝えて、最初からやり直そうか。
でも、それはきっと、私自身が耐えられない。
こんなこと言える立場じゃないけど、これ以上彼女を悲しませたくない。
……どちらにしても、明日の朝までに決めなくてはならない。
あぎり「私はどうすれば、いいんでしょうか……」
あぎり「……やすなさん……」
――――――――――
キルミーベイベーっていうのはソーニャやあぎりみたいな殺し屋側からの訴えだった説
殺人サイボーグな私を殺して普通の女の子に、みたいな
殺人サイボーグな私を殺して普通の女の子に、みたいな
――数週間後。 教室。
やすな「おはよう、ソーニャちゃん!」
ソーニャ「ああ、おはよう」
やすな「ふう……なんか暑いねえ」
ソーニャ「もうすぐ夏だからな」
やすな「あーあ、なんかかき氷食べたいなあ……」
ソーニャ「まだ流石に早すぎるだろ……」
やすな「そんなこと言って、去年は秋ギリギリに食べたじゃーん」
ソーニャ「……そういえばそうだったな」
やすな「そうだよ! もうあんな失敗はしたくないし、冷たいものは暑い時に食べたい!」
ソーニャ「そうは言っても、売ってないんだから仕方ないだろ?」
やすな「無いなら作れば良いじゃない! というわけで、帰りに氷買ってこ?」
ソーニャ「……まあいいけど、かき氷機まだ残ってるのか?」
やすな「おっ、珍しく乗り気だね? やっぱり暑いんだー」
ソーニャ「当然だろ? 私だって人間だ」
やすな「ふふん、大丈夫大丈夫、去年買ったのが……あ」
ソーニャ「どうした」
やすな「前にもう一回ドラアイス削ってみたら壊れたんだった……」
ソーニャ「…………」
やすな「どうしよう……」
ソーニャ「諦めろよ」
やすな「いや……あ! あ、でもなあ……」
ソーニャ「なんだ?」
やすな「その……あぎりさんが何か持ってないかな、って」
ソーニャ「ああ……まあ持ってるかもな」
やすな「…………」
ソーニャ「……どうした? あぎりと何かあったのか?」
やすな「え? う、うん……まあ、ちょっと」
ソーニャ「ふーん……でも、どっちにしろ無理だろ」
やすな「? 何が?」
ソーニャ「いや……聞いてないのか?」
ソーニャ「あいつ、もうこの街に居ないからな」
やすな「……え? 何で?」
ソーニャ「この前、仕事の都合で引っ越して行った」
やすな「そんな……何も知らされてないよ!」
ソーニャ「仕事が仕事だからな……私も住所は教えられてないし」
やすな「…………」
ソーニャ「……一生会えないわけじゃ無いんだ、そう落ち込むことでも無いだろ」
やすな「……そんなことないよ」
ソーニャ「……あっそ」
やすな「…………」
ソーニャ「…………」
ソーニャ「……そういえば」
ソーニャ「あいつが出ていく前に、運びきれない荷物とか、結構押し付けられたな」
ソーニャ「ほとんどパーティーグッズだったけど……何かあるかもしれない」
やすな「……え?」
ソーニャ「……探してみるか?」
やすな「……う、うん!」
ソーニャ「じゃあ、放課後私の家に寄るか」
やすな「えっ、いいの!?」
ソーニャ「目隠し耳栓付きでな」
やすな「ええー……」
ソーニャ「当然だろ? ああ、でも結構面倒なんだよな……」
やすな「じゃあ教えてよー、ソーニャちゃんの家」
ソーニャ「…………」
ソーニャ「まあそれくらい良いか……なんかあった時のために、な」
―――――
――放課後、ソーニャ宅。
あぎり「……ちゃんと、効いてますね」
私は彼女がすっかり眠っていることを確認して、顔のマスクを剥ぎとった。
薬の効き目は、もって10分ほど。
体に全く悪影響を残さないためには、これが限界の時間だった。
あぎり「こんなにかき氷食べて、お腹壊しますよ……?」
彼女の体を膝の上に乗せて、髪をすこし撫でてみる。
そこまで動かしても、寝言すら言わない。
薬のせいで、かなり深い眠りについているようだ。
それでいい。 今目を覚まされたら、私の姿を見られてしまう。
私は、彼女と二度と会わないことにした。
学校は転校扱いにして、町からも引っ越したという体にする。
家ももう、引き払ってしまった。 今ではここが私の家だ。
呉織あぎりが彼女の周りから消えれば、もう同僚に仕事を依頼する必要もない。
正体がばれる確率も、ずっと低くなる。
それが、私の出した結論だった。
彼女にとって、ソーニャがいなくなることはありえない。
だから、絶対に正体がばれてはいけない。
私がいなくなることで不安要素が消えるなら、それくらいお安い御用だ。
あぎり「でも……」
私は彼女を持ち上げて、そっと抱きしめた。
少し痩せ気味で小さな体は、想像よりも重く感じる。
……この10分間だけは、こうしていさせて欲しい。
ソーニャの代わりとしてではなく、私として彼女に触れていたい。
それくらいは、許されないだろうか。
あぎり「……ねえ、やすなさん」
あぎり「いつまで……こうして、二人で居られるんでしょうね?」
あぎり「やっぱりいつかは、バレちゃうんでしょうか……」
あぎり「変装はともかく、物真似は少し苦手ですし」
あぎり「……それとも」
あぎり「私も、ソーニャみたいに……」
あぎり「…………」
あぎり「……でも、それでも私は幸せですよ」
あぎり「だって、私はあなたを……」
……いや、やめよう。
あぎり「……本当の気持ちは、秘密にしておきますね?」
終わり
>>1乙
さて寝るか
さて寝るか
ものまねすきるがみじゅく…
そういうのもあるのか!
にしても、おつ
そういうのもあるのか!
にしても、おつ
乙!
切ない・・・・・・
切ないといえば昨日売ってたカヅホさんの同人誌も・・・・・・・
切ない・・・・・・
切ないといえば昨日売ってたカヅホさんの同人誌も・・・・・・・
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