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元スレあかり「マッチいりませんか?」
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ここは、とある町。
レンガ造りの建物が印象的な町だ。
今は冬。この町は特に冬が厳しい。
そんな町の…人が賑わう通りに一人。
健気な少女があたふたと動いている。
彼女の名前は…赤座あかり。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
レンガ造りの建物が印象的な町だ。
今は冬。この町は特に冬が厳しい。
そんな町の…人が賑わう通りに一人。
健気な少女があたふたと動いている。
彼女の名前は…赤座あかり。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
格好はボロボロ。
可愛らしい顔をしているものの、やせ細っている印象。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
彼女の持ち物はたった1つ。
これまたボロボロのカゴに、マッチをぎゅうぎゅうに詰めこんでいる。
可愛らしい顔をしているものの、やせ細っている印象。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
彼女の持ち物はたった1つ。
これまたボロボロのカゴに、マッチをぎゅうぎゅうに詰めこんでいる。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
「ちょ、邪魔!」ドン
あかり「きゃ…!」ドサッ
「人の邪魔にならないように商売しろ!」
あかり「…」スクッ
あかり「マッチいりませんか?」ニコッ
「買うワケねーだろバーカ!」
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
「ちょ、邪魔!」ドン
あかり「きゃ…!」ドサッ
「人の邪魔にならないように商売しろ!」
あかり「…」スクッ
あかり「マッチいりませんか?」ニコッ
「買うワケねーだろバーカ!」
>>8
wwwwwwwwwww
wwwwwwwwwww
あかり「そう…ですよね」
「当たり前だろ!マッチなんて誰が買うんだよ!」
あかり「…ありがとうございました」ペコリ
比較的、生活水準の高いこの町では、ほとんどの人々が家に帰れば、明かりもあるし暖をとることも出来る。
…マッチなど売れるわけがない。
あかり「…あかりだって、分かってるんだけどね…」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
「当たり前だろ!マッチなんて誰が買うんだよ!」
あかり「…ありがとうございました」ペコリ
比較的、生活水準の高いこの町では、ほとんどの人々が家に帰れば、明かりもあるし暖をとることも出来る。
…マッチなど売れるわけがない。
あかり「…あかりだって、分かってるんだけどね…」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
綾乃「とりあえずっ」バッ
綾乃「パンツは脱いだわっ」バッキン
千歳「綾乃ちゃん…まだはやいって」
綾乃「で、でも!ここから不意打ち濡れ場があるかもしれないし!」バッキン
千歳「そ、そうやったらうれしいなぁ~」ダバーッ
綾乃「パンツは脱いだわっ」バッキン
千歳「綾乃ちゃん…まだはやいって」
綾乃「で、でも!ここから不意打ち濡れ場があるかもしれないし!」バッキン
千歳「そ、そうやったらうれしいなぁ~」ダバーッ
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
「邪魔」
あかり「…すみません。マッチいりませんか?」
「…一応、値段は聞いてあげる。一本何円かしら?」
あかり「○○円になります」
それは…この町の人々のマッチへの価値観を大きく上回る値段だった。
「…売る気あるの?」
あかり「マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
「邪魔」
あかり「…すみません。マッチいりませんか?」
「…一応、値段は聞いてあげる。一本何円かしら?」
あかり「○○円になります」
それは…この町の人々のマッチへの価値観を大きく上回る値段だった。
「…売る気あるの?」
ぼく「マッチ100個くださいwwwwwwこれでwwwwwwぼくもポカポカwwwアッカリンの懐もポカポカwwwwwwwww」
あかり「…お願いします。この値段で売らないと…生活できないんです」ペコリ
「そんなの知らないわよ。その値段を10分の1にしたって、まだ高いわ!」
あかり「…」
「時間をムダにしたわ。それじゃ」
この通行人が特別冷たいワケではない。
マッチ売りに声をかけただけでも優しい方だろう。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
…赤座あかりは、幸せそうな人々を目で追いながら呼びかける。
ムダだと知りながら。
「そんなの知らないわよ。その値段を10分の1にしたって、まだ高いわ!」
あかり「…」
「時間をムダにしたわ。それじゃ」
この通行人が特別冷たいワケではない。
マッチ売りに声をかけただけでも優しい方だろう。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「マッチいりませんか?」
…赤座あかりは、幸せそうな人々を目で追いながら呼びかける。
ムダだと知りながら。
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
あかり「うぅ…寒い…はぁー…」カタカタ
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
もう夜にも関わらず、人々で賑わう通り。
いかにも楽しそうだ。
赤座あかり以外の人々は。
あかり「誰か…マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
「…ねぇ、これ欲しい!」
「…お前は子供か…」
すぐ隣で、金髪の少女と黒髪ショートの少女が楽しそうにガラスに並んだ商品を眺めている。
あかり「うぅ…寒い…はぁー…」カタカタ
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
もう夜にも関わらず、人々で賑わう通り。
いかにも楽しそうだ。
赤座あかり以外の人々は。
あかり「誰か…マッチいりませんか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
「…ねぇ、これ欲しい!」
「…お前は子供か…」
すぐ隣で、金髪の少女と黒髪ショートの少女が楽しそうにガラスに並んだ商品を眺めている。
「このトマトのパジャマにインスピレーションを感じたのだよ」
「そんなの知るか。自分の欲しいものは自分で買いなよ」
「えぇ~…結衣のケチ」
「京子に言われたくない」
赤座あかりは、休憩がてら二人の話を盗み聞いていた。
少しうらめしく思いながら。
あかり「うっ…つらぃ…うらやましぃ…苦しいよぉ…」グスッ
どうやら休憩になっていないようだ。
あかり「こんなマッチより…あんな暖かそうな服が欲しかったよぉ…」ポロポロ
「そんなの知るか。自分の欲しいものは自分で買いなよ」
「えぇ~…結衣のケチ」
「京子に言われたくない」
赤座あかりは、休憩がてら二人の話を盗み聞いていた。
少しうらめしく思いながら。
あかり「うっ…つらぃ…うらやましぃ…苦しいよぉ…」グスッ
どうやら休憩になっていないようだ。
あかり「こんなマッチより…あんな暖かそうな服が欲しかったよぉ…」ポロポロ
あかり「誰かぁ…助けてよぉ…」グスッ
京子「…結衣、何か聞こえない?」
結衣「ん?何の話?」
京子「いや、誰かの泣き声が…」
結衣「…冗談きついよ、京子」
京子「…本当は結衣だって気付いt」
あかり「すみません…きっと、泣き声って私の事です」ヌッ
京子&結衣「…」
あかり「…?」
京子&結衣「うわああああああああああああああああっ!!!!」
あかり「っ!?」ビクゥ
京子「…結衣、何か聞こえない?」
結衣「ん?何の話?」
京子「いや、誰かの泣き声が…」
結衣「…冗談きついよ、京子」
京子「…本当は結衣だって気付いt」
あかり「すみません…きっと、泣き声って私の事です」ヌッ
京子&結衣「…」
あかり「…?」
京子&結衣「うわああああああああああああああああっ!!!!」
あかり「っ!?」ビクゥ
京子「おおおおおおおおばけぇ!?」
結衣「え、うそっ、ええ…!」
あかり「…あー。良く言われます。オバケのマッチ売りだ!…って子供に」
京子「…あ。人間?」
結衣「す、すみません!いきなり後ろにいたし、痩せ細っていたのでつい…!」
あかり「こちらこそ、ごめんなさい。ビックリさせちゃいましたよね」
京子「いや、なんのなんの」ニコッ
結衣「何で偉そうなんだよお前は…失礼な事をしてすみません。お詫びに何か…」
あかり「…あ!それなら!」
あかり「マッチいりませんか?」
結衣「え、うそっ、ええ…!」
あかり「…あー。良く言われます。オバケのマッチ売りだ!…って子供に」
京子「…あ。人間?」
結衣「す、すみません!いきなり後ろにいたし、痩せ細っていたのでつい…!」
あかり「こちらこそ、ごめんなさい。ビックリさせちゃいましたよね」
京子「いや、なんのなんの」ニコッ
結衣「何で偉そうなんだよお前は…失礼な事をしてすみません。お詫びに何か…」
あかり「…あ!それなら!」
あかり「マッチいりませんか?」
京子「マッチぃ?………」
結衣「おい、京子…。分かりました。おいくらですか?」
あかり「○○円です…」
京子&結衣「…え?」
絶句する二人の少女。
当たり前である。マッチにしては法外な値段なのだから。
結衣「…えーと…もう少し安くなりませんか?マッチ一本にその値段はちょっと」
あかり「すみません…生活がかかってるんです…」
沈黙。
赤座あかりも容易に結果は予想できた。
…が、その予想は外れた。
結衣「わかりました…一本なら」
結衣「おい、京子…。分かりました。おいくらですか?」
あかり「○○円です…」
京子&結衣「…え?」
絶句する二人の少女。
当たり前である。マッチにしては法外な値段なのだから。
結衣「…えーと…もう少し安くなりませんか?マッチ一本にその値段はちょっと」
あかり「すみません…生活がかかってるんです…」
沈黙。
赤座あかりも容易に結果は予想できた。
…が、その予想は外れた。
結衣「わかりました…一本なら」
あかり「…ですよね。すみませんでした…」ペコリ
京子「…ちょいちょーい!」
あかり「…クレームを相手できる気分じゃなくて…ごめんなさい」
もちろん、歳納京子が慌てて呼びかけた理由はクレームではない。
船見結衣は確かに「買う」と言ったのだ。
結衣「…落ちついて下さい。一本なら買います…下さい」
あかり「…ごめんなさい。もう一度お願いしますぅ…」
結衣「…マッチ一本ください」
あかり「…!!」
京子「…ちょいちょーい!」
あかり「…クレームを相手できる気分じゃなくて…ごめんなさい」
もちろん、歳納京子が慌てて呼びかけた理由はクレームではない。
船見結衣は確かに「買う」と言ったのだ。
結衣「…落ちついて下さい。一本なら買います…下さい」
あかり「…ごめんなさい。もう一度お願いしますぅ…」
結衣「…マッチ一本ください」
あかり「…!!」
あかり「マッチ一本…これが今なら!」
結衣「…い、いくらなんだ…」
京子「…」ワクワク
あかり「二万九千八百円!」
結衣「…い、いくらなんだ…」
京子「…」ワクワク
あかり「二万九千八百円!」
あかり「…う、そ…夢…?」ポロポロ
京子「…夢じゃないよ!安心しな!」ビシッ
赤座あかりは一ヶ月も前からマッチ売りを始めた。
だが、一本も売れた試しがなかったのだ。
…たとえ状況は特殊でも、商談成立には変わりはない。
あかり「…」涙フキフキ
あかり「○○円になります!はい、マッチです!」ニコッ
結衣「…ふふ。はい、○○円。」
あかり「ありがとうございます!」ニコニコ
京子「…夢じゃないよ!安心しな!」ビシッ
赤座あかりは一ヶ月も前からマッチ売りを始めた。
だが、一本も売れた試しがなかったのだ。
…たとえ状況は特殊でも、商談成立には変わりはない。
あかり「…」涙フキフキ
あかり「○○円になります!はい、マッチです!」ニコッ
結衣「…ふふ。はい、○○円。」
あかり「ありがとうございます!」ニコニコ
…たかがマッチ一本。
…されどマッチ一本。
赤座あかりの喜びようは、天にも昇るようだった。
あかり「本当にありがとうございます!ああ、うれしいよぉ…!」ニコニコ
京子「…こりゃ、失礼なことをして良かったね~結衣?」
結衣「…まぁな。この子を笑顔に出来たなら、○○円なんて安いものだよ」
あかり「お二方、本当にありがとうございます…!!」ペコペコ
京子「いやぁ…そんなそんな…」
結衣「なぜお前が偉そうなんだ」コツン
京子「いたっ」
…冷たい人間も居れば、暖かい人間もいる。
…されどマッチ一本。
赤座あかりの喜びようは、天にも昇るようだった。
あかり「本当にありがとうございます!ああ、うれしいよぉ…!」ニコニコ
京子「…こりゃ、失礼なことをして良かったね~結衣?」
結衣「…まぁな。この子を笑顔に出来たなら、○○円なんて安いものだよ」
あかり「お二方、本当にありがとうございます…!!」ペコペコ
京子「いやぁ…そんなそんな…」
結衣「なぜお前が偉そうなんだ」コツン
京子「いたっ」
…冷たい人間も居れば、暖かい人間もいる。
つまんねえSSだな
>>1死ね
>>1死ね
あかり「残念ですがバラ売りはできません。
箱でご購入いただかなければなりませんので、
30本入りで○○○○円になります。」ニコニコ
箱でご購入いただかなければなりませんので、
30本入りで○○○○円になります。」ニコニコ
それから、三人は意気投合。
2時間ほど話をしていく中で、互いを深く知った。
歳納京子と船見結衣は裕福な家庭で生まれた兄弟らしい。
歳納京子と船見結衣は、赤座あかりとたった一歳違いであることを知り、驚いた。
それほど、赤座あかりの体は小さく縮こまり、痩せ細っていたのだ。
…歳納京子と船見結衣は暖かい人間。
こう考えるのは自然である。
「この子を助けたい」
2時間ほど話をしていく中で、互いを深く知った。
歳納京子と船見結衣は裕福な家庭で生まれた兄弟らしい。
歳納京子と船見結衣は、赤座あかりとたった一歳違いであることを知り、驚いた。
それほど、赤座あかりの体は小さく縮こまり、痩せ細っていたのだ。
…歳納京子と船見結衣は暖かい人間。
こう考えるのは自然である。
「この子を助けたい」
その考えは、赤座あかりの話を聞く度に深くなっていった。
あかり「私、お姉ちゃんと二人暮らしなんだけどね…お姉ちゃんは頑張りすぎで倒れちゃって」
あかり「私が働かなくちゃいけないって思って…でも、私みたいな少女を雇ってくれるとこなんて無くて」
あかり「…貯蓄も尽きてきて…いよいよかな、って所で二人が助けてくれたんだ」ニコッ
京子「…あかり…私達なんてこんな…幸せボケしてるわー…」
結衣「…でも、さっきの金だってスグに無くなっちゃうだろ?」
あかり「うん…」
あかり「私、お姉ちゃんと二人暮らしなんだけどね…お姉ちゃんは頑張りすぎで倒れちゃって」
あかり「私が働かなくちゃいけないって思って…でも、私みたいな少女を雇ってくれるとこなんて無くて」
あかり「…貯蓄も尽きてきて…いよいよかな、って所で二人が助けてくれたんだ」ニコッ
京子「…あかり…私達なんてこんな…幸せボケしてるわー…」
結衣「…でも、さっきの金だってスグに無くなっちゃうだろ?」
あかり「うん…」
>>46
養子とかじゃね?
養子とかじゃね?
結衣「…ごめんね。私達、小遣いもあんまり無くて…お金はあんまり」
あかり「い、いやいや!マッチを買ってくれただけでも本当にありがたいよぉ!」
京子「…じゃあ…」ニヤッ
歳納京子が不敵な笑みを浮かべる。
結衣「…どうした、京子」
京子「私がビジネス戦略というものを教えてやろう!マッチを大量に売るのだ!」ビシッ
あかり「び、ビジネスぅ!?」
結衣「…」
歳納京子は本気である。赤座あかりを助けるために、本気で言っている。
あかり「い、いやいや!マッチを買ってくれただけでも本当にありがたいよぉ!」
京子「…じゃあ…」ニヤッ
歳納京子が不敵な笑みを浮かべる。
結衣「…どうした、京子」
京子「私がビジネス戦略というものを教えてやろう!マッチを大量に売るのだ!」ビシッ
あかり「び、ビジネスぅ!?」
結衣「…」
歳納京子は本気である。赤座あかりを助けるために、本気で言っている。
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