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元スレ恒一「赤沢さんと付き合いたい?」 中尾「おう!!」

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中尾(こ、この席順は――――!)
勅使河原(おっしゃあ!! 赤沢の隣だ!!)グッ
恒一(なんか赤沢さんがこっち睨んでる気がするのは何でだろう……)
【席順】
中尾 赤沢 勅使河原
小椋 恒一 綾野
赤沢(くっ、じゃんけんで負けたのが痛かったわね……!)
小椋(ホントは榊原くんの隣は私が独占したかったけど、ここは我慢するしかないわ)
綾野(少なくとも一番危険な泉美を離せただけ良しね)
恒一「え、えーと、じゃあとりあえず何か頼もうか?」
勅使河原「ドリンクバーでいいんじゃね?」
赤沢「そんなのあるわけないでしょ。ばっかじゃないの」
勅使河原「まだ怒ってんのかよ……」ガクッ
赤沢「子供じゃあるまいし、そんな引きずったりしてないわよ。あと近い。100メートルは離れなさいよ」
勅使河原「俺、店の外に出るだろそれ!!」
恒一「あはは、赤沢さんと勅使河原って結構お似合いだよね」ニコ
勅使河原「!!」
赤沢「えっ!?」
小椋(チャンス!)
小椋「あー、分かる分かる! ケンカするほど仲が良いってやつよね!」
綾野「何だかんだこういう二人がくっついたりするのよねー」ニヤニヤ
中尾「な、何言ってんだよお前ら!」
勅使河原(これは俺に協力してくれてるのか……! ホントに良い友達持ったぜ!)
勅使河原「ま、まぁ本当はそこまで仲悪いってわけじゃない……よな?」チラッ
赤沢「……ねぇ、恒一くん」
勅使河原「無視かよ!!」
恒一「ん、どうしたの赤沢さん」
赤沢「私と恒一くんはお似合いじゃないからしら?」ニコ
恒一「……え?」
綾野・小椋「「ッ!!」」
中尾「そんな事はねえって!!」
赤沢「私は恒一くんに聞いてるの」
恒一「ぼ、僕……か。うーん、どうだろうねー」アセアセ
恒一(これはどう答えればいいんだろう……)チラッ
綾野「…………!!」ブンブン!!
恒一(なんか首振りまくってる……よし)
恒一「え、えっと、僕は赤沢さんには合わないんじゃないかなー、なんて」ハハ
赤沢「……どうして?」
恒一「ほら、赤沢さんってすごくしっかりしてるしさ、やっぱり相手の方も頼れる男らしい人がいいんじゃないかな。
僕なんかより、中尾くんとか勅使河原の方がずっと頼りになるよ」
勅使河原(サカキ……お前ってやつは……!!)
中尾(感謝するぜ……!!)
赤沢「…………」シュン
小椋(泉美には悪いけど、これが女の勝負よ……!)
綾野(どんな手を使ってでも、こういっちゃんは渡さない!)
恒一「というわけで、赤沢さんには僕なんかよりももっと良い人が……」
赤沢「――分かった」
中尾・勅使河原「「!!」」
中尾(今の『分かった』っていうのは、俺達の事も考えてくれるという事か!?)
勅使河原(よ、よし!! 今まで色々やっちまったけど、これでやっとスタートラインに……)
赤沢「こんな回りくどいのは、やっぱり私の性に合わないわ。ハッキリ言う事にする」
恒一以外「「!!!!!」」
恒一「ハッキリ……?」
綾野(こ、これってもしかして……!)
小椋(まさかこんなみんな居る所で!? いや、でも泉美なら無いとは言えない!!)
中尾(も、もしかして告白か!? さっきの榊原の言葉で俺への気持ちに気付いたとかで……!!!)ドキドキ
勅使河原(おいおいおい!! こんな所で言われても心の準備ってやつが……!!)テレテレ
赤沢「あ、あのね。私、実は――――///」カァァ
恒一(顔真っ赤だ……一体何を言うつもりなんだろう)
中尾・勅使河原「…………!!」ゴクリ
赤沢「こ、こうい――」
♪~♪~
赤沢「……え?? な、何よこの曲」
http://www.youtube.com/watch?v=UeJqjAupFNE
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小椋「…………」ガタッ
恒一「お、小椋さん? どうしたの、いきなり踊りだして――」
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綾野「ゆ、由美ぃぃいいいいいいいいい!!!」
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赤沢「……まったく、何やってんのよあんた」ハァ
小椋「あ、あはは、ごめんごめん。あの曲聞くと踊りたくなっちゃうのよね~」チラッ
智香「…………」グッ
小椋(合図したらあの曲流すように、前もって智香さんに頼んでおいたのよね)ドヤァ
恒一「でもすごい音したよ? 本当に大丈夫?」スッ
小椋「ひゃん!!!」ビクン
小椋(榊原くんに首筋を……な、撫で、なでででで///)
恒一「ご、ごめん!! 痛かった!?」
小椋「あっ、ううん、ビックリしただけ///」
綾野(由美のやつ、自分の身を犠牲にしてまで……! なんて執念!!)
赤沢(羨ましい羨ましい羨ましい)
恒一(な、何かまた微妙な雰囲気に……。とりあえず、綾野さん達の台本通りに……)
恒一「そ、そうだ! これからどっか遊びに行こうよ!」
中尾「おっ、いいな!!」
小椋「それなら遊園地行こうよ!」
赤沢「……何か話がトントン拍子に進み過ぎじゃない?」
勅使河原「そ、そうか? 気にしすぎだろ!!」ギクッ
綾野「でも泉美も行きたいでしょ!? ねっ!!」
赤沢「え、そ、そうね……」チラッ
恒一「?」
赤沢「た、たまにはいいわね///」
綾野「よし、決まりー!!」
【遊園地】
赤沢「遊園地なんて久しぶりね」
恒一「赤沢さんはあんまり来たりしないの?」
赤沢「えぇ、小学生の頃に来て以来かしらね」
中尾「赤沢さんはあまり遊園地好きじゃないんだ」
赤沢「ううん、そんな事はないわよ。ただ機会がなかったっていうだけ」
勅使河原(という事はデートコースに遊園地はあり……と)メモメモ
綾野「こういっちゃんは東京の遊園地とか行かないの? あ、向こうの方だとディズニーランドになるのかな?」
恒一「うーん、僕もあんまり行ったりしないかな。友達は家族でディズニーランドとか行ったことある人は多かったよ。
でもうちは父親もほとんど海外だしね」
勅使河原「とか何とか言いながら、実は向こうの彼女とかと行ったことあるんじゃねえの?」ニヤニヤ
女子「「!!!」」
恒一「はは、ないない。彼女とかできたことないよ」
中尾「本当か? 意外だな」
赤沢(勅使河原のやつ、たまにはいい仕事するじゃない)
小椋(良かった~。つまり、榊原くんと付き合えれば私が最初で最後の恋人!!)
綾野(よし、今日は頑張ってアピールしないと!)
綾野「それじゃ、早速何か乗ってみようか!」
小椋「んー、でもどれも待ち時間がすごいね……。あっ、お化け屋敷はすぐ入れそうだよ!」
赤沢「えっ……」
綾野「あれ、もしかして泉美、お化け屋敷苦手だったり?」ニヤニヤ
中尾・勅使河原「「!!!!!」」
恒一「へぇ~、ちょっと意外かも」
赤沢「そ、そんな事ないわよ!!」ギクッ
小椋「焦ってるところがまた怪しいわね~。よし、じゃあペアでも作ろうか!」
赤沢「え、ペア?」
綾野「うん、せっかく男女で同じ人数なんだし、ペアで行ったほうが面白いじゃん!!」
中尾「そうだな!!」
聴けないから質問だけど、>>106に貼られてるのて予告のアレ?
勅使河原「俺、ちょうど割り箸で作ったクジ持ってきてるぜ!」
赤沢「……やけに準備よくない?」
勅使河原「た、たまたまだって!」ギクゥ
綾野「まぁまぁ、とにかくサクッと引いちゃおうよ!」
赤沢(クジは3本。1本ずつに男子の名前が書いてあるのね……確率は3分の1!)
赤沢「じゃあ、私がクジ持つから、二人共引いて。三人で引くよりは効率的でしょ」スッ
小椋「…………」ニヤ
【お化け屋敷】
赤沢(……はぁ。まぁそこまで上手くいくとは思ってないけどさ)
中尾「おぉ、中々雰囲気あるね!」
赤沢「こんなの、基本は子供騙しよ。さっさと進んじゃうわよ」スタスタ
中尾「そ、そうだね」アセアセ
中尾(綾野達には手くらい繋げとかって言われたが……)チラッ
赤沢「うっ……く、暗いわね……」ビクビク
中尾(か、かわいい……!! よし、今だ!!)
ギュッ
赤沢「ッ!!!」ビクッ
中尾「……え?」
赤沢「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
ダダダダダダダダダ!!!!!
中尾「ちょ、赤沢さん!? ……行っちまった」
中尾(でも……手柔らかかったな……ぐふふ)
中尾「って早く探さねえと!」ダダッ
恒一「なんか赤沢さんらしき悲鳴が聞こえてきた気がするんだけど……」
小椋「泉美はこういうの苦手っぽいからねー」アハハ
恒一「はは、例の災厄もこっち系だと思うけど、それは大丈夫なんだね」
小椋「そこら辺は別腹って感じなんじゃない? 榊原くんはホラー系好きなんだよね?」
恒一「うん、でもこういうのはどうしても人の手によるものっていう先入観が出ちゃうから、あんまり怖くはならないんだよね」
小椋「榊原くん、お化け役の人にピクリとも驚かないからねー。私が怖がってばっか」
恒一「女の子らしくていいと思うよ」ハハ
小椋(ふふ、ぶっちゃけ私もこういうの全然平気なんだけど、今なら怖がったふりしてたくさん抱きつけるしね!)
ダダダダダダダダダ!!!!!
恒一「……ん? なんかすごい足音が」
ドカッ!!!
恒一「うわっ!?」ヨロッ
小椋「だ、大丈夫、榊原くん!?」
恒一「う、うん。何かぶつかってきて……」
赤沢「うっ……うぅ…………ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ブルブル
恒一「……赤沢さん?」
赤沢「え、こ、恒一くん?」ウルッ
恒一「ッ!!!」ドキッ
恒一(あ、赤沢さんの涙目上目遣いって珍しいけど、かわいいな……)
小椋「……む」
恒一「え、えっと、大丈夫? ほら、立てるかな?」スッ
赤沢「うん……」ギュッ
グイッ
恒一「一緒に居た中尾くんは?」
赤沢「わ、分かんない。私、やみくもに走ってたから……」
恒一「そっか……まぁ中尾くんなら一人でも大丈夫かな。とりあえず僕達と一緒にここから出ようか?」パッ
赤沢「あ……」
恒一「ん? どうしたの?」
赤沢「あの、その……できれば、手を繋いでてほしい、かな。落ち着くし」モジモジ
恒一「あー、うん、もちろんいいよ」ニコ
さすがシェイクハンド赤沢
ギュッ
赤沢「///」
恒一「じゃあ、行こっか」
小椋「うぅ……」ブルブル
恒一「お、小椋さん? どうしたの?」
小椋「わ、私も怖くなっちゃって……」ウルウル
恒一「えっ、でもさっきまでは――」
小椋「さ、さっきの首なしライダーが怖くなってきちゃったの! 時間差で!」
恒一「そ、そう……」
恒一(時間差で怖がるって珍しいな……)
小椋「だから、その、私も手……」チラッ
恒一「あー、うん。いいよ」ニコ
ギュッ
小椋「///」
恒一(まるで子供を連れる父親の気分だなぁ)
【お化け屋敷外】
綾野「あああああ!! 何でそんな状況になってんの!?」
勅使河原「あ、赤沢!?」
恒一「えっと、まぁ、色々あって。ほら二人共、もう大丈夫だよね?」
小椋「う、うん///」
赤沢「ありがとう///」
綾野「むぅ、クジは順番だし、仕方ないか……」ブツブツ
赤沢「順番? 何のこと?」
綾野「えっ、いやいや! 何でもないよ~」ギクッ
勅使河原「(おいサカキ! お前何だかんだ言ってやっぱ赤沢の事……!!)」コソコソ
恒一「(違うって! アクシデントだよ!)」
小椋「あれ、でも中尾は?」
綾野「泉美は知らないの?」
赤沢「ううん。私、中尾置いて走って行っちゃったから……」
恒一「あっ、今出てきたみたいだよ」
中尾「…………」ズーン
勅使河原「ど、どうした?」
中尾「赤沢さん探してたら、他の客に化物だと思われて叫ばれまくった……」ズーン
綾野「ぷっ、た、確かにあの暗闇でその目元とかは怖いかも……」プルプル
赤沢「ご、ごめんね中尾」
中尾「いや、いいよ。うん」
中尾(赤沢さんの手の感触の代償だと思えばこのくらい……)
【ジェットコースター乗り場】
綾野「やっぱ遊園地って言ったらこれだよね!」
恒一「はは、綾野さんはこういうの好きそうだよね」
綾野「おっ、分かってんじゃんこういっちゃん!」
赤沢(くっ、またクジで恒一くんの隣を取れなかった……)
小椋(まっ、お化け屋敷では存分に堪能したしね)
中尾「おっ、次みたいだぞー」
勅使河原(来たぜ……ついに来たぜ俺の時代が!!)グッ
席順
恒一 綾野
勅使河原 赤沢
中尾 小椋
ウィーン……
勅使河原「おぉ、結構高くまで上がっていくんだな。赤沢はこういうのもダメな感じ?」
赤沢「ふん、残念だったわね。こういうのは大丈夫よ」ニヤ
勅使河原「んな事しねえって!」
赤沢「どーだか」ツーン
勅使河原(……手を握るくらいはいいよな?)スッ
サッ
勅使河原「あ」
赤沢「やっぱ何かしようとしてたじゃない」ジト
勅使河原「手くらいいいじゃねえかよー」ガクッ
赤沢「い・や。あ、でもそうね……」ウーン
勅使河原「ん?」
赤沢「――よし、じゃあただ乗るのも面白くないし、勝負しましょうか?」ニヤ
勅使河原「勝負?」
赤沢「このジェットコースターには大きな坂が二つあるでしょ。その二つで少しも叫ばなかったら、手くらいは繋いであげるわ」
勅使河原「よっしゃあ!! その坂って今登ってるのと、アレでいいんだよな!?」スッ
赤沢「そうそう」
勅使河原「よし、約束だかんな!!」
赤沢「はいはい、せいぜい頑張りなさいよ」
綾野「うんうん、いいねいいね、この上がってく時のワクワク感がたまんないんだよね!」
恒一「あぁ、うん、何となく分かるよ」ニコ
綾野「あれ? もしかしてこういっちゃんもこういうのは平気な感じ?」
恒一「そうだね。得意ってわけでもないけど」
綾野(むぅ、苦手だったらそれを口実に手を繋ぐこともできたんだけどなー。まぁいいや!)
綾野「えいっ!」
ギュッ
恒一「へ?」
綾野「えへへ、ジェットコースターってこういうノリじゃない?」ニコ
恒一「そ、そうかな……? まぁいいけど」ドキッ
綾野「……あ、こういっちゃん、今ちょっとドキッとしたでしょ?」ニヤ
恒一「そ、そんな事ないよ!」ギクッ
綾野「ふーん? あ、でもね――――」
綾野「――――あたしはすっごくドキドキしてるよ?」ニコ
恒一「え……?」
ガクン、ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
綾野「きゃああああああああああああああ!!!!!」
恒一「う、うわっ!」
恒一(思ってたより速っ……!!!)
勅使河原「ぐっ!!!」
勅使河原(い、意外とはえーじゃねえか……!! けどこんくらいで叫んでたまるか!!)
赤沢(へぇ、結構頑張ってるじゃない)
ビュォォォオオオオオオオ!!!!!
勅使河原(よし、トンネルを抜けた次の坂! それを耐えれば……!!)ギリッ
「ちょ、ちょっと中尾!? 大丈夫!?」
「う、うっぷ……」
勅使河原「……ん? 何か後ろが騒が」
中尾「うおおおおええええええええええええええええ!!!!!」ゲロッ
ビチャァァァァァァ!!!
勅使河原「うぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!」
【広場】
中尾「……うっぷ」ゲッソリ
勅使河原「…………」
赤沢「……ふう、匂いはだいぶマシになってきたけど、服はやっぱりダメね」フキフキ
勅使河原(赤沢に拭いてもらってるのは嬉しい……けど代償でかすぎだろこれ…………)
タッタッタ……
恒一「ほら、着替え買ってきたよ。ここに売ってるやつだからキャラ物だけど」
綾野「あと薬も! 意外とあるもんだねー」
赤沢「ありがとう、二人共」
小椋「もう、やけに口数少ないと思ったら。ホントびっくりしたわよ」
中尾「……ふう」
赤沢「ちょっと良くなってきた? 横になれればいいけど、堅いベンチだし……」
恒一「それなら、膝枕すればいいんじゃない?」
綾野「おっ!! こういっちゃんナイスアイデア!!」
小椋「そうね、それがいいよ!」
勅使河原「は、はぁ!? 中尾得しすぎだろそれ!!!」
赤沢「仕方ないじゃない。病人なんだし」
勅使河原「ま、マジで……?」
赤沢「えぇ、だから勅使河原、頼んだわよ」
勅使河原「……え?」
・
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・
勅使河原「…………」
中尾「…………」
「ねぇねぇ、あそこお兄ちゃん同士で膝枕してるー!!」
「ほら、指差しちゃダメよ。すっごく仲良しなのよ」
「アッー!っていうんだよね?」
「どこでそんな言葉覚えたの!?」
勅使河原「…………」
中尾「…………」
ジェットコースターで前の席に飛ぶってどんな勢いでゲロ吐いてるんだよ
【お店】
恒一「んー」
赤沢「あら、お家の人に何か買って帰るの?」
恒一「あー、いや、見崎に何買えばいいのかなって……」
綾野「えっ!?」
小椋「見崎鳴……やっぱりあの子がラスボスね……!!」ギリッ
赤沢「み、見崎さんにはお人形なんかでいいんじゃないかしら?」ニコ
綾野(泉美、笑ってるけど凄く動揺してる)
恒一「僕も人形でいいかなって思ったんだけど、ここにあるようなのって見崎が好きな感じのやつとはちょっと違う気がするんだよね」
赤沢「ず、随分良く知ってるのねー」プルプル
恒一「はは、一時期はずっと一緒に居たからね。ほら、いないもの同士で」
赤沢「うっ、あの時はごめんなさい……」
恒一「全然気にしてないって。見崎もそこは分かってるよ」
小椋(榊原くんと仲良くなれるなら正直私がいないものでも良かった……)
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