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    元スレ恒一「女の子を酔っ払わせてしまった・・・」

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    51 = 1 :

    翌日 学校

    恒一(あれから佐藤さんは何を言うこともなく僕の家から帰って行った……というか僕が色々と口実をつけて帰してしまった)

    恒一(佐藤さんはあのことを覚えているのだろうか? どちらにしても僕は告白の返事をしなければならないので、佐藤さんに話しかけなくてはいけない)

    恒一「あ、あのさ、佐藤さん」

    佐藤「あ、榊原君。昨日はごめんね、榊原君のおうちで寝ちゃうなんて……」

    恒一「あーいいんだよ、きっと佐藤さんも疲れてたんだろうし……それより、昨日何があったか、覚えてる?」

    佐藤「? んー……それがね、行ったことは覚えてるんだけど、何したか、までは……」

    佐藤「でもタッパの中身が空っぽだったから、味見はしてくれたんだよね?」

    恒一「う、うん。おいしかったよ」

    佐藤「そっか、よかったぁ。今日はね、トマトソースをかけたアジを持ってきたんだけど……」

    恒一(まるで覚えていないらしい。恐ろしいな、アルコール3%……)

    恒一「あの、さ。佐藤さん。それより話したいことが、あってね……」

    佐藤「? なに?」

    52 :

    続けてください

    54 = 1 :

    恒一「正直に言うけど……昨日、佐藤さんは僕の家で酔っ払っちゃったんだ。僕が差しだしたお酒を飲んで」

    佐藤「え……?」

    恒一「実は、その時の拍子に僕は佐藤さんから好き、って言われたんだ」

    佐藤「……えっ……ふえぇぇっ!?」

    恒一「あ、あの、酔った勢いだったろうし、それに好きっていうのも一度だけだったし、確証は持てないんだけど……」

    佐藤「あ、あうぅ……」カァ

    恒一「でも、昨日の内に考えてみたんだ。酔った勢いで、なんて片付けるのは、申し訳ないし」

    恒一「それに、僕自身佐藤さんから好きって言われて、それからずっと佐藤さんのことばっかり考えてた」

    佐藤「あ、あ……」ジワッ

    55 = 6 :

    56 = 1 :

    恒一「僕は、佐藤さんのことが好きです」

    佐藤「わ、私も、榊原君が好きです……に、二度目だけど……」

    恒一「うん、よかった、聞き違いなんかじゃなくて」ニコッ

    佐藤「は、はい……」ウルウル

    恒一「あ、涙」スッ

    佐藤「あ、ありがとう……ぐすっ、で、でね、私も、言わなくちゃいけないことがあるの」

    恒一「?」

    佐藤「本当は、覚えてるの、昨日のこと。それに、酔っ払ってる間もぎりぎり正気で……」

    恒一「え、えっ!?」

    佐藤「ご、ごめんなさい……」

    恒一「あ、謝らなくてもいいけど……ど、どのあたり?」

    佐藤「ね、眠っちゃうところまで……?」

    恒一「……」

    57 = 1 :

    佐藤「抑制は効いてなかったし、体の動くままに任せてたけど、でもこれでいいや、ってことは考えてて」

    佐藤「いざとなったら忘れてた、ってことにして、後のことはほとんど考えずに……」

    恒一「……ということは?」

    佐藤「お、おおむね願望通り……?」

    恒一「……ああいうことをしたかった、と?」

    佐藤「……」コクリ

    恒一「……」カァ

    佐藤「……」ジィッ

    恒一(覚悟を、決めなければならないんだよな……)

    佐藤ルートEND

    58 = 18 :

    まだ他の√があるとな?

    59 :

    それでそれで?

    60 :

    佐藤さん可愛い!
    また安価か?

    61 = 1 :

    正直いきなり佐藤さんの安価に当たるとは思わんかった。ある程度頭の中でスケッチはしてたけど

    需要があれば
    >>70

    64 = 49 :

    怜子さん!!!1

    65 = 18 :

    綾野さん!

    66 = 60 :

    渡辺さん

    67 :

    屈指の大人っぽい中学生渡辺さんさん!

    68 = 41 :

    多々良さん

    69 :

    全然書かれない人だな


    中島

    70 :

    見崎鳴ちゃん!

    71 = 28 :

    デスメタルバンドのベースを担当している渡辺さん

    73 = 9 :

    おぐりん

    74 :

    普通な有田さん!

    76 :

    見崎さん来たかwww

    77 = 67 :

    渡辺さんさんけっこう人気あるな

    80 :

    うっきゃあああああ

    81 = 1 :

    三神宅

    恒一「上がっていいよ」

    「お邪魔します」

    恒一「ええと、僕の部屋はこっちだから」

    「そう」テクテク

    恒一「一人で大丈夫?」

    「大丈夫よ」

    恒一「……それ以上行ったら行き止まりだよ。僕の部屋はそこの襖を開けたところ」

    「っ! な、何か見えたから……」

    恒一「そっか、じゃあ僕は飲み物取ってくるから」

    「……」

    82 = 67 :

    見崎鳴とか…
    どうせああいう根暗は酔っ払ってもクダ巻いたりいきなりメソメソしたり
    奇行を働いたり普段は言わないようなワガママ言ったり

    あれ?鳴ちゃんかわいい…

    83 = 1 :

    「……」クンクン

    (ちょっと腐った木の匂い。空き部屋だったのか……)

    「……」ガサゴソ

    「これって榊原君のお母さん……?」スッ

    「やっぱり……ちょっと似てるな。三神先生よりも、榊原君の方に」

    85 = 70 :

    >>84
    何この可愛い子

    87 = 1 :

    恒一「請け合ったは良いけど何もなかったので怜子さんの飲み物をくすねてきました」

    ガラッ

    恒一「おまたせ、あ、それ……」

    「あ、ごめんね。見えちゃったから……お母さん、だよね?」

    恒一「うん。わかると思うけど、隣が三神先生」

    「お母さんも、絵を描いてたの?」

    恒一「趣味程度だったらしいけどね。僕と同じ。遺伝なのかな、ここの家の、それからもっとさかのぼって先祖代々の」

    「どうかしら。でもどの道、榊原君の中にお母さんの性格が残ってることになるよね」

    恒一「……飲み物、飲む?」

    「ありがとう、あれ、榊原君のは?」

    恒一「ああ、これしかなくて。遠慮しないで」

    「そう、じゃあいただきます」ゴクゴク

    89 :

    やめい

    設定資料欲しくなる

    90 = 1 :

    恒一「へえ、これがベクシンスキー……おどろおどろしいね、ドクロとか、スケルトンの恐竜かな、これ」

    「この絵を三回見たら死ぬ、って噂があるくらいだしね」

    恒一「ええっ」

    「まあ眉唾だよ。それにね、そんなことは絶対にない。だってこの絵からは死の色は見えない。むしろすごく活き活きとしてる」

    恒一「確かに、素人目だけどデッサンもしっかりしてるし、細部もこまやかで……あ、これ良いな。色も鮮やかだし、退廃的なのになぜか明るさを感じる」

    「でしょう? ベクシンスキーが描いてた時、どう思ってたのかなんてわかるはずもないけど、間違いなく相当の努力を注いでる」

    「死にからめとられていた人が、こんなに躍動した絵を描けるはずはない」

    恒一「そういえば、小説家にもそんな人がいたな。おどろおどろしい世界を描くけれど、本人はすごく明るくて健康的だったっていう人」

    92 = 1 :

    「これだったかな、三回見たら死ぬ絵」

    恒一「うわ、首だけがあってその下に、蝋なのかな、これ……」

    「まあ気持ちはわからないでもないよね。生きてるこっちの常識を揺るがしてくるわけだ、し……?」クラッ

    恒一「この湖はなんなんだろうなぁ」ジィ

    「……?」フルフル

    恒一「ねえ、見崎はどう思う? この画集の絵って大抵は終末を描いた絵みたいだけど……」

    「……どうでもいいんじゃない?」

    恒一「えっ?」

    「大体ベクシンスキーってそういう型にはめる解釈は嫌ってたし、絵なんて所詮はキャンバスに色を塗りつけてるだけだし」ツーン

    恒一「……」

    恒一(あ、あれ?)

    93 = 70 :

    飲むと無気力になるタイプか

    94 = 1 :

    「大体3回見たら死ぬって何よ死ぬって。おかしいと思わない、自分達の行き場のない恐怖を何かに投影してそれで安心を得てるようなものじゃない」

    恒一「み、見崎……」

    「そんな連中の我がままがたまたま、自分の思うとおりに描いただけのベクシンスキーに降りかかって面白おかしく語られて、たまったもんじゃない」

    恒一「見崎、落ち着いて……」

    「恒一君はそんな解釈、しないよね?」ニコォ

    恒一「う、うん……」

    「ふう、頭痛い……そんな連中にかかずらってるだけでも無駄だっていうのにね、でもあいつらが……」ブツブツ

    恒一(な、なんか今日の見崎はおかしいな)

    96 = 23 :

    ぐちぐち言うタイプか

    97 :

    「だからピカソだとかデシャンが生まれてこざるを得なかったのよ、彼らの芸術がわからないんじゃない、わからないのは……」ブツブツ

    恒一「あ、こ、この絵凄いな、女の人の骨格がしっかり描かれてるや」

    「……そう、グラマラスな女性が好きなのね、榊原君は」ジトッ

    恒一「え!? ち、違うよ、純粋に絵だけを……」

    「それにさ、なんで女の人の骨格がちゃんとわかるの? 見てるんでしょ、わかった、あの看護婦さんね、水野君のお姉さん」

    恒一「い、いや……」

    「あぁ、はいはいわかってるわかってる。そうみせかけておいて本命は赤沢さん、でしょ?」ヤレヤレ

    恒一「ええと、見崎……?」

    「榊原君だけは違うと思ったのにな、脳味噌が下半身に直結してる男の人じゃないって。あーあ、がっかり……」ハァ

    恒一(おかしいな、明らかにおかしい……)

    100 = 97 :

    恒一「あ、あのさ見崎、僕はあくまでこの絵が凄いって言ってるんであって、女の人のスタイルがどうこうってわけじゃ……」

    「……わかったわ、そういうことにしてあげる」

    恒一「ほっ」

    「じゃあ改めて訊くわ。榊原君が好きな女の子の体形は?」ジィ

    恒一「えぇっ……」

    「ほら口ごもった。他ならぬ私の前で。どう答えても慰めにもならないものね、それは困るわよ、うん」

    「言っておくけどスタイルなんて気にしないなんて詭弁はやめてね、深層心理の中では気にしてるんだから、絶対」

    「その証拠がその絵に向かったっていう事実。どう?」

    恒一「……」

    恒一(め、めんどくさい……)


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