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    元スレ橘純一「決めた!僕は紳士になる!」

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    タグ : - アマガミ + - 紳士 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「いきなりで申し訳ないんだねどね」

    「……僕さ、このままではいけないと思うんだ」

    梅原「お?急にどうしたんだ?」

    「お宝本に目がなくて、女の子を見ればすぐに際どい妄想をして……」

    「自分で言うのも何だけどさ、まさに女性の敵って感じだよね……」

    「今年こそは、と息巻いてたけど……こんなダメな男に振り向いてくれる女の子なんているわけないよ……」

    田中「うんうん、橘君なんて早く逮捕されちゃえばいいのにね!」

    「だからさ……僕、ちゃんとしようと思って」

    梅原「ほう?」

    「ぼ、僕!紳士になろうと思う!!」

    「煩悩まみれの生活とはサヨナラするんだ!」

    梅原「……いや、無理だろ」

    田中「あはは、頭大丈夫?」

    2 :

    3 = 1 :

    「い、いや!僕の決意は揺るがないぞ!」

    「とりあえず、お宝本コレクションは処分するよ」

    「……というか、実はもう処分してきたんだ」

    梅原「な、何だって!?俺に一言も言わずにか!?」

    「うん、ごめんね?」

    「……今さ、焼却炉から煙が上がってるだろ?」

    梅原「ま、まさか……?」

    「うん、そのまさかなんだよ」

    「今日、朝一番で登校して全部放り込んできた」

    梅原「な!?も、勿体ねぇ!?」

    「これは僕の決意表明なんだ!そう、退路は自分で絶った!」

    田中「橘君のお宝本を燃やした煙を吸ってたかもなんて……頭がクラクラしてきた」

    4 :

    たんぽぽ!

    5 :

    田中さんカワユス

    6 :

    ふぅ…俺賢者になる

    7 = 1 :

    梅原「そうか……ここまでするほど本気なんだな?」

    「うん、でもこれはまだまだ序の口さ!」

    「まずね、生活態度を改めてようと思ってて」

    「登校時間を少し早めにして、授業の予習でもしようかと思うんだ!」

    「もちろん、放課後は図書室でその日の復習をするよ!」

    「紳士たるもの、やっぱり皆のお手本にならなきゃいけないよね!」

    梅原「何だか絢辻さんみたいだな」

    田中「きゃ、キャラ被りはご法度だよ!?」

    8 :

    みてるぞ続けろください

    9 :

    続きはよ

    10 = 1 :

    「それとね、紳士たるもの些細なことで動揺してはいけないと思うんだ」

    梅原「リアクション大きいもんな、大将」

    田中「うん、最早リアクション芸の域だよね」

    「だけど、いきなりそんな鋼の心臓を手に入れるのは無理だろ?」

    「……だからさ」

    「少なくとも、突発的な情事……そう!ラッキースケベに対しては平常心を保てるよう努めようと思うんだ!」

    梅原「な、何だって!?それって……」

    田中「か、考え直して!?ね!?」

    「いや!最初に言ったけど、僕は煩悩とサヨナラするんだ!」

    「色欲まみれのままじゃ紳士には……なれない!」

    「僕は!紳士になるんだ!!」

    11 :

    無理だろ

    12 = 1 :

    ~一ヶ月くらい後~

    生徒A「何だか……最近の橘君って凄いよね?」

    生徒B「うんうん、前とは別人というか……格好良くなったよね!」

    生徒C「え?私は前から格好いいと思ってたよ?」

    ワイワイガヤガヤ

    梅原「……本当に変わっちまうとはなぁ、大将」

    田中「……うん、何だかね?」

    絢辻「あら?喜ぶべきことじゃないの?」

    絢辻「私の仕事も減ったし、クラスの雰囲気も前よりよくなったし」

    梅原「いやさ、確かにそうなんだけどな?」

    田中「毎日の生活に張りがないというか……」

    棚町「最近のアイツ、つまんないのよ!」

    絢辻「……あ、確かに面白味はなくなったわね」

    13 = 4 :

    橘さんはもう死んだ……!

    14 = 1 :

    梅原「そういえば、我らが紳士・橘はどこに行っちまったんだ?」

    田中「あー、さっき森島先輩に呼ばれて教室出て行ったよ?」

    棚町「あらあら、早速紳士効果があったのかしらねぇ?」

    絢辻「……何それ、面白くない」

    梅原「ん?どうした?絢辻さん?」

    絢辻「面白くない!はっ?何それ!?」

    絢辻「……あたし、少し様子見てくる」

    棚町「あ、ならアタシもご一緒しちゃおうかな?」

    15 = 1 :

    ~屋上~

    「森島先輩?お話というのは……?」

    森島「うん、あのね?」

    森島「……橘くんさ?私のこと嫌いになっちゃった?」

    「……えっ?」

    森島「だ、だって最近の橘君何かよそよそしいよ?」

    森島「私がふざけても冷静に流しちゃうし……」

    「そ、それはですね……」

    森島「ねぇ!?私、何かした!?」

    森島「謝るから!悪いことしちゃってたなら謝るから!」

    「いえ、先輩に何かされたということはないのですが……」

    森島「じゃあ何でなのよ!?」

    「そ、それは……」



    18 = 1 :

    森島「……紳士に?」

    「えぇ、紳士になると決めたんです」

    森島「うーん、紳士かぁ……橘くんらしい発想ではあるわね」

    森島「でも、私は……前の橘くんの方が素敵だったと思うし、好きだよ?」

    森島「あ!ねぇねぇ?紳士の橘くんとしてはさ?」

    森島「えい!」ピラッ

    森島「こ、こうして私が膝裏とか見せちゃったらどうするのかな?」

    「え?いや……そのですね?」

    森島「むむむっ……やっぱり反応小さいなぁ」

    森島「……私決めた!」

    「な、何をですか?」

    森島「私が卒業するまでに、橘くんを前の橘くんに戻してやるわ!」

    「えぇ!?」

    19 :

    さすがラブリー

    20 :

    二の腕の人ですか

    21 = 1 :

    森島「今のキミは正直退屈よ!悪い意味でマジメ君過ぎるわ!」

    「そ、そんな……僕、紳士になるために今日まで毎日頑張ってきたのに……」

    森島「ふふふっ、私が全身全霊を持ってキミを前の可愛い子犬ちゃんに矯正しちゃうんだから!」

    森島「覚悟なさい!?」

    「か、覚悟!?僕、何をされるんですか!?」

    絢辻「あ、森島先輩?あたしもそれ、協力します」ヌッ

    棚町「アタシも協力しま~す」ヌッ

    「あ、絢辻さん!?薫!?」

    絢辻「よく考えたら、あたしが勝ち取ってきたポジションを橘君風情に奪われるのは不愉快だし」

    棚町「アンタねぇ、素直に前の純一の方がよかったことを認めなさいよ?」

    森島「わぉ!三人寄ればなんとやらね!」

    22 = 1 :

    絢辻「じゃあ作戦会議でもします?」

    棚町「そうね、昼休みに食堂でご飯でも食べなから話し合いますか!」

    森島「うんうん!そうしよ!そうしよ!」

    絢辻「あ、橘君?紳士なあなたならまさかやらないとは思うけど」

    絢辻「盗み聞きなんてしにきたら……埋めるわよ?」

    「う、埋める!?どこに!?」

    キーンコーンカーンコーン

    絢辻「あ、チャイムなっちゃった」

    棚町「ヤバッ!そういえば次の授業移動教室じゃん!?」

    森島「わ、私は体育だったわ!」

    絢辻「……急ぎましょう」タタタッ

    棚町「えぇ、さすがにマズイわ」タタタッ

    森島「じゃあね、橘くん!また後で!」タタタッ

    「は、ははっ……僕どうなっちゃうの?」

    24 = 16 :

    アマガミはコミュ障フカフカ以外が可愛いから困る

    25 :

    ほんとアマガミって凄いよなコミュ障フカフカ以外ハズレキャラ居ないんだから

    26 = 1 :

    ~次の日の朝~

    (こうやって朝一番に登校するのも慣れればなんてことないよね)

    (そういえば、結局昨日はあの後何もなかったなぁ……)

    (いや、何もないに越したことはないんだけども)

    (……僕、何かを期待しちゃってるのかな?)

    (さて下駄箱に着いたことだし、上履きに履き替えますか)

    ガチャッ

    (……ん?何か入ってるな?)ゴソゴソ

    (……よっと、何だろうこれ?)

    「……こ、これは!?」

    「僕が涙を流しながら焼却炉に放り込んだ、お宝本ランキング一位の『飛び出す温泉』じゃないか!?」

    「な、何でここに……?」

    27 :

    しえんぬ

    28 = 1 :

    (……ってあまりのことに思わず取り乱しちゃったよ!)

    (紳士はうろたえない!輝日東の紳士はうろたえないッ!)

    (……そっか、これ森島先輩達の仕業か)

    (まさかお宝本ランキング一位を下駄箱に忍ばせておくなんて……)

    (……ってなんで僕のお宝本ランキングが把握されてるんだ!?)

    (……)ゴクリ

    (でも、どうしよう……このお宝本)

    (ここに放置するわけにもいかないし……)

    (よし、取り敢えず鞄に入れておこう)

    (か、勘違いしないでよね!?べ、別にお持ち帰りして読んだりしないんだから!)

    29 = 1 :

    ~教室~

    (うぅっ……鞄に入ってるお宝本のせいで、予習に全然集中できないよ)

    (な、なんていうか……引き裂かれた自分の半身を見つけてしまったような……)

    (い、今は教室にいるの僕だけだし……)

    (気分転換に読んじゃおうかな?)

    (……ってイカン、イカンなぁ!)

    (煩悩は捨てたはず!僕は紳士なんだ!)

    (こ、こんなお宝本……!)

    (仕方ないな、梅原の机にでも入れておこう)

    (こ、これは逃げなんかじゃないぞ!?)

    (決して!『後で借りればいっか!』とかそういうことではございませんから!)

    (よ、よし!そうと決まれば早速行動だ!)ゴソゴソ

    絢辻「あら?今日も早いのね?感心感心」

    「!?」

    30 = 4 :

    やっぱり大将は大将だった

    31 = 17 :

    相変わらずお宝本のセンスがいいな

    32 = 1 :

    「あ、絢辻さんも早いね……おはよう!」

    絢辻「おはよう、橘君」

    絢辻「プレゼントは気に入ってもらえたかしら?」

    「プ、プレゼント?」

    絢辻「あら?下駄箱に入ってたでしょ?」

    絢辻「お・た・か・ら・ぼ・ん」

    「あ、絢辻さんが入れたの!?」

    絢辻「えぇ、あたしが入れましたけど。それが何か?」

    絢辻「あれ買うの、ものすっごく!恥ずかしかったんだから」

    絢辻「気に入ってもらえると嬉しいな?」

    「いやだなぁ、絢辻さん?僕は紳士を目指してるんだ」

    「いくら絢辻さんが恥を忍んで買ってきたとはいえ、こんなもの受け取るわけには……」

    「……って、絢辻さんが買ってきたの!?」

    絢辻「えぇ、あたしが買いましたけど?」

    33 :

    胸熱

    34 = 1 :

    絢辻「わざわざ本屋を何軒も回り、店員さんに在庫の確認をし……」

    絢辻「普通の書店じゃ置いてないみたいだから、少しいかがわしい本屋の暖簾もくぐり抜け……」

    絢辻「やっと買えたのが、その『飛び出す温泉』よ?」

    絢辻「……ちなみに制服で買いに行ったわ」

    「制服で!?」

    絢辻「本来18歳未満閲覧禁止の不適切な図書だけど、店員さんもさすがに苦笑いして売ってくれたわ」

    絢辻「あの笑顔……あたしが穢されたようで屈辱だったけどね」

    「な、なんてことだ……絢辻さんがそんな思いをしてまで……」

    「そのシチュエーションをかんがえるだけで……僕、僕!」

    「……って、その手には乗らないぞ!?」

    絢辻「あら?十分面白い反応してくれたじゃない?」

    絢辻「ふふっ、効いてる効いてる」

    35 = 19 :

    絢辻さんがお宝本買ってる姿を想像したら親知らずの痛みが吹き飛んだ

    36 = 1 :

    絢辻「ちなみに今の話はね?……嘘よ?」

    「よかった……お宝本を大事に抱えた女子高生はいなかったんだね?」

    絢辻「えぇ、それは梅原君に借りたの」

    「何だ……梅原も持ってたのか」

    絢辻「あなたはあの時いなかったから知らないだろうけど」

    絢辻「『う、梅原君!?私にお宝本を貸して欲しいの!!』って叫びを教室中に響かせてやったのよ?」

    「ど、どっちにしろハードなことになってる!?」

    絢辻「そんなあたしの痴態の上に成り立ってるお宝本を……受け取ってくれないんだ?」

    「だ、だって……僕は……」

    絢辻「そう……もっと恥ずかしいことをしろっていうのね?」

    「えっ?」

    37 = 1 :

    絢辻「……し、仕方ないわね」

    絢辻「じゃあ、これも橘君にあげるわ」ゴソゴソ

    「え~と……これはお宝漫画?」

    絢辻「さっきね、すぐそこのコンビニで買ってきたの」

    「そ、そんな!?学校の近くのコンビニで!?朝ご飯を買うようなカジュアルな感覚でお宝漫画を!?」

    絢辻「……店員さんのニヤついた笑いが凄く気持ち悪かった」

    「……すっかりお宝女子高生じゃないか」

    絢辻「……ねぇ?まだ足りない?足りないなら今からもう一冊買いに……」

    「だ、ダメだよ!?そろそろ一般生徒の登校時間だ!」

    38 = 4 :

    絢辻さん本気やな

    39 = 33 :

    絢辻さん身体張りすぎだろ

    40 = 1 :

    絢辻「別にいいわよ、もう」

    「よ、よくないよ!」

    絢辻「こんなのあなたにやられた、あの時の恥ずかしさに比べたら大したことないわ」

    絢辻「……あたしね、以前のあなたを取り戻す為なら何でもしようって誓ったの」

    絢辻「……だからっ」

    「わかった!わかったよ!」

    「とりあえず、このお宝本達は受け取るから!」

    「それ以上いけない!」

    絢辻「……仕方ないわね、今回はこれで引き下がってやるわ」

    絢辻「……次、覚悟しておきなさい?」

    (絢辻さん……あの目)

    (こ、怖い!次は何をされるんだ!?)

    (でも、僕は!紳士になるのを諦めないぞ!)

    41 = 1 :

    ~昼休み~

    棚町「ねぇねぇ?純一?」

    「うん?」

    棚町「アタシ、ちょっとバイトのし過ぎか肩が凝っちゃってて」

    「……お疲れ様です」

    棚町「ちょっと!?アンタ紳士なんでしょ?こうなったら紳士的に判断して揉みなさいよ!?」

    「……ここは紳士的に拒否をしたいんだけど」

    棚町「あ、ありがとう!さすが紳士を目指してるだけあるわね!」

    「話を聞いて?ね?」

    棚町「ここじゃなんだし、二人っきりにらなれるところいこっか!」

    「だから!僕の話を聞いてくれないか!?」

    棚町「れっつごー!」

    「……ごー!」

    42 = 17 :

    46 :

    絢辻さん:腹黒
    七咲:スク水
    デブ:梨穂子
    森島先輩:マジラブリー
    棚町:へそ
    田中さん:モブ

    アマガミ未プレイの俺はこんな印象

    47 = 16 :

    >>46
    消えろ

    48 :

    世界はまだ紳士の活躍をのぞんでいる…!!

    49 :

    あれ?

    50 :

    紳士は元々紳士じゃないか!
    変態という名の、だけど


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