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    元スレ見崎「榊原くんが私以上にミステリアスだった」恒一「ククク……」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アナザー + - 榊原さん + - 見崎鳴 + - 邪気眼 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 196 :

    恒一「あれは貴様らが会議とやらで教室を空け、暇を持て余していた日のことだ」

       「自由の翼を広げた俺は左腕の疼きに従い歩を進めていると、気がつくと旧校舎の中にいた」

       「老朽化が進んだせいか、二階への階段には黄色いロープが張られ、立ち入り禁止の札が下がっていた」

       「だが、禁とは破るためにある」ククク

    赤沢「そ、それで……?」

    恒一「割れた硝子に朽ちた床……実に廃屋然としたその内部に思わず胸が高鳴ったよ」ククク

       「黄昏時の旧校舎」

       「なんともお誂え向きなシュチュエーションじゃないか」

       「そして、欲望の赴くまま俺は余す所なく探索した、探求した」

       「きっと何かあるはず、謎が、秘密が、怪異の断片が!」

       「そして――」

    202 :

    榊原さんスゲー

    203 = 196 :

    一同「……」ゴクリ

    恒一「そしてまあ、先ほどの文章が書かれたモノを見つけたわけだが」

    勅使河原「だが? な、なんだよ?」

    恒一「言っただろう?」

       「『将来このクラスで理不尽な災いに苦しめられるであろう後輩たちに』」

       「生憎と俺はそのクラスの者ではなかったし、その時は災厄の存在を知らなかったものでね」

    望月「もしかして……?」

    恒一「嗚呼、元通りに戻しておいた」

    赤沢「なんでそんなトコだけ律儀なのよアンタ……」

    204 :

    わろたwww

    205 :

    立ち入り禁止は破るくせにテープは元に戻すのなwwww

    206 = 196 :

    赤沢「とりあえず松永って人にわざわざ会いに行く必要はなさそうね」

    望月「榊原さん、そのメッセージが書かれたものがあった場所って覚えてる?」

    恒一「愚問だな」ククク

    勅使河原「よっしゃー、んじゃ今度みんなで旧校舎探検しに行こうぜ!」

    赤沢「みんなの予定を合わせて、遅くても来週には行きましょう」

    望月「旧校舎だし、集合は美術室にしよっか」



    ~後日中尾家~

    ズデーン!

    中尾「いってぇ……」

    中尾母「だいじょうぶアンタ?」

        「どうせ何の予定もないんだし病院行ってきなさい」

    207 = 205 :

    中尾ひっそりとフラグ回避

    210 = 196 :

    ~浜辺~

    見崎「……」

       「あ、ヒトデ……」

       「……」ジー

       「……」ツンツン

       「……ひとでぼっち」

       「なんちゃって」

       「……」

       「……榊原くん」

    211 :

    見崎ちゃんマジ天使

    212 = 196 :

    ~校門~

    綾野「あれぇ? 榊原さんとてっしー?」

       「帰宅部のエースがなんで学校きてんの?」

    恒一「少々訳有りでな」ククク

    勅使河原「も、望月と待ち合わせでよ? つか、二人とも部活?」

    小椋「うん」

    綾野「ちょっと千曳先生にね、あの人演劇部の顧問だから」

    勅使河原「マジで!?」

    綾野「アレでけっこう演技指導うまいんだよねー?」

    小椋「演技してると何気にカッコよく見えるからフシギ」

    綾野「榊原さんには負けるけどね! で、二人は何しに来たのー?」

    恒一「鎮魂歌<レクイエム>を求めて」ククク

    小椋「そ、そう……じゃあ、また」ソソクサ

    綾野「あ、待ってよ由美ってばー!」

       「それじゃね榊原さん、また合宿でね!」タタタ

    213 :

    おぐおぐドン引き

    214 = 196 :

    ~美術室~

    勅使河原「あ、見崎……!?」

    見崎「……家にいても仕方ないから絵でも描こうかと来たんだけど」

       「あなた達は何をするつもりなの?」ワクワク

    勅使河原「あー……探検みたいな?」

    見崎「探検……どこを探検するつm

    タタタタ……ガララッ!

    望月「ごめんごめん!」ハァハァ

    見崎「……」ムゥ

    215 = 196 :

    見崎「……それで、三人でなにを探k

    赤沢「遅れてごめんなさい」ヒョコッ

    見崎「……四人でなn

    恒一「揃ったようだな、では参ろうか」ユラリ

    勅使河原「おう!」スタスタ

    赤沢「そうね」ツカツカ

    望月「まってよぉー」タタタ

    ――ピシャッ

    見崎「……」

    見崎「……」グスン

    216 :

    鳴ちゃんかわいいよ

    217 :

    鳴ちゃんェェ…

    218 = 211 :

    ここまで不遇な鳴ちゃんも珍しいがアカザーさんが一緒に探検とはレアだな
    しえん

    219 = 196 :

    ~旧校舎~

    勅使河原「へー、ここが昔の3年3組かあ」

          「で、お目当てのモンはどこにあんだ?」

    恒一「この掃除用具入れの天板の……これだ」ベリッ

    赤沢「貸して」

       「『将来このクラスで理不尽な災いに苦しめられるであろう後輩たちに』、か」

       「……ビンゴね」

    望月「ねえ、開けてみようよ」

    赤沢「そうね」


    ビッ…ビッ…ビリリ……



    220 = 196 :

    赤沢「カセット……?」

    恒一「そのようだな」

    勅使河原「はやく聴いてみようぜ!」

    望月「放送室なら機材があるんじゃないかな?」

    赤沢「勝手に使っていいの?」

    勅使河原「バレなきゃ問題ねーって」

    恒一「これだから貴様は愚か者だと言うのだ」

       「万が一にも無断使用を教員に見咎められたらどうする」

       「単なる叱責で済めば良いが、最悪カセットを没収されかねんぞ」

       「コレは災厄を殺すことのできる、唯一無二の武器となる可能性が非常に高い」

       「そんなシロモノを失いかねないような憂いの念は出来得る限り絶つべきだ、そうだろう?」

    赤沢「恒一くんの言うとおりだわ」

       「誰か、テープレコーダーを持ってる人はいない?」

    望月「えっと、僕の家にあるよ」

    恒一「決まりだな――これより望月家に向かう」

    221 :

    赤沢さんにカセットを触らせるのが怖い

    222 = 211 :

    アニメに沿ってるようでちょいちょいオリジナル展開があんのな
    先が読めん
    しえん

    223 = 199 :

    >>221
    赤沢「無くさないように、マグネットで黒板にとめておきましょう」

    224 = 196 :

    ~道中~

    望月「みんなーこっちだよー」トコトコ

    恒一「いつか還るべき大地の香りが鼻腔をくすぐる……」ククク

    赤沢「今にも降り出しそうなイヤな空ね……」

    勅使河原「雷がぴっしゃーん!って落ちてきたりしてな」ハハ

    赤沢「笑えない冗談言わないで」

    勅使河原「……すまん」ショボン

    望月「ははは……」

    パラ…パラ…
    シトシトシト……

    赤沢「うわ、ほんとに降りだしてきた……」

    勅使河原「マジかよー」

    望月「仕方ない走ろう、みんな着いてきて!」タタタ

    恒一「……雨に抱かれるのも悪くないものなのだがな」フン

    225 = 204 :

    あの厚さだと磁石じゃくっつかないだろ

    226 = 196 :

    恒一「のんびり歩いていたら望月たちとはぐれてしまったようだ」

       「ここはどこだ……む?」

       「あれは……おいそこの貴様」

    運ちゃん「アン? なんだァ?」

    恒一「……サイドブレーキだ」

    運ちゃん「ンァ?」

    恒一「後ろを見ろたわけ、事故の慰謝料で家族を路頭に迷わせたいのか?」

    運ちゃん「アァ? 何を言って……ってマジだやべェ!」ダダダ ガコッ

         「ふー……危うく大事故になるトコだったぜ……」ヒヤリ

         「あンがとなボウズ……てアレ? どこ行っちまったンだァ?」キョロキョロ

    227 = 199 :

    >>225
    赤沢「そう思って、超協力なのを用意したわ」フフン

    228 = 211 :

    無能どころか害悪じゃねえかwww

    229 :

    鋭すぎる 厨ニ以外は完璧超人じゃねえかwww

    230 = 195 :

    恒一「ほんの手付け金だ。裏と表が逆の10円玉をくれてやろう!」

    231 = 196 :

    ~望月家~
    望月「もー。 榊原さんったらどっか行っちゃうんだから、探したよー」

    恒一「細かいことは気にするな、さっさと聴くぞ」

    カチッ キュルルキュル……

    松永『……えっと、オレの、オレの名前は……松永克己……』ザザザ…

    望月「!」

    勅使河原「アタリだぜ!」

    赤沢「しっ、静かに」

    松永『オレがこんなテープを残そうと決めたのには、ふたつの意味があるんだ……』

       『一つはオレの……オレ自身の罪の告白……』

       『もう一つの意味は……後輩であるキミたちに、アドバイスを伝えたい……』
     ・
     ・
     ・
    松永『死者を死に還すんだ。それが始まってしまった災厄を止める方法だ』カチッ…

    赤沢「……名前、分からなかったわね」

    恒一「改竄の影響がテープにまで及んでいるということだろう」

       「そしてそれこそがコレが本物であるという何よりの証拠だ」ククク

    233 :

    鳴ちゃんも仲間に入れたげて><

    234 :

    でしゃばりな無能は~

    235 = 196 :

    勅使河原「……けどよ、肝心のもう一人って誰なんだ?」

    望月「見分ける方法はないって聞いたよ」

    恒一「それ以前に、仮に見分けが付いたとして、だ」

    赤沢「なによ?」

    恒一「――貴様らに学友を殺す覚悟はあるのか?」

    赤沢「……ッ」

    望月「それは……」

    勅使河原「そんなこと……」

    恒一「……まあ、そうだろうな」ククク

       「今すぐ決断を迫られず逆に良かったじゃあないか」

       「死人探しも良いが、まずはその苦悩でその身を焦がし尽くせ」

       「それに何より、じきに嫌でもクラス一同顔を合わせねばならなくなる」

    赤沢「……合宿、ね」

    恒一「そういうことだ、わざわざ殺す相手の玄関を叩くのは億劫だろう?」

       「死者探しも殺すべきか否かも、それまでの宿題としようじゃないか」ククク

    236 :

    鳴ちゃんは毎晩枕を濡らしてるんやで…

    237 = 196 :

    ~そして合宿当日~

    勅使河原「……死者の見分け方はなんか思いついたか?」コソコソ

    望月「ぜんぜんだよ……」ヒソヒソ

    赤沢「これじゃ対策係失格ね……」ショボン

    恒一「ほう、これは『いかにも』な洋館だ……」ククク

    千曳「地元の企業が使っていた保養所を寄付してくれたんだよ」

       「正直な所、学校では持て余しているようだがね」

    恒一「一法人がどうにか出来るシロモノではない、ということか」ククク

       「クランクだけは持参してきたがエンブレムは現地調達するしかなさそうだな」

    千曳「……世界的製薬会社は関係ないよ」

    238 = 202 :

    鳴ちゃんは眼を見せればまだ希望が……!

    239 :

    たまにフェア林しんでないのにババアが狂ってる展開のssあるけど、なんでなんでしょ

    240 = 199 :

    「キーピックはまかせて」

    241 = 196 :

    久井(製薬……薬……)ハッ

        「あの、すいません先生、喘息の薬切らしちゃってることに今気付いたんですけど……」

    千曳「それは尋常じゃないね」

       「大事を取って家まで一度取りに戻るのが良い、車で送ろう」

    久保寺「ええ、それではひとまずここは私に任せてください」


    ブロロロロロ――


    管理人「あらあら、いらっしゃい」ニコニコ

    高林「こんな大勢でおしかけちゃってごめんね」

    管理人「いいのよ郁夫ちゃんのお友達だもの、おばあちゃん頑張っておもてなししちゃう」フフ

    242 = 196 :

    ~食堂、夕食~

    勅使河原「なあオレさ、もう一人が誰なのかずっと考えてたんだけどさ」カチャカチャ

    恒一「ほう、もう殺す覚悟の方はできたわけか」

    勅使河原「いやいや、ただ死者を見分ける方法ってなんかあるんじゃねーのかって……」モグモグ

    見崎「!」ピクッ

    恒一「確かに出来ないと決め付けるのは容易いが、思考を止めるのは愚か者のすることだ」ククク

    望月「けど死んだ人を見分けるなんて、それこそ特別な目でもないと……」

    見崎「……」ソワソワ

    恒一「ほう、魔眼の持ち手か……良い着眼点だ、望月よ」

    望月「そ、そんなことないって」テレテレ

    見崎「……」ソワソワソワ

    243 = 199 :

    鳴ちゃんソワソワかわいい

    244 = 211 :

    鳴ちゃんタイムキター!

    245 = 196 :

    見崎「……わたs


    ――ガシャン!


    風見「和久井っ!?」

    久井「――っ」ヒュー…ヒュー…

    風見「苦しいのか!?」

    千曳「和久井くん、落ち着いて!」

       「さあ、さっき取りに戻ったこの薬を吸って……」

    久井「――……」フゥ

    千曳「もう安心だ、みんな心配はいらないよ」

    見崎「……」

    246 = 234 :

    この榊原さんなら魔眼無くてもなんとか見分けてしまいそうで…
    鳴ちゃん可哀想に…

    247 :

    >>195
    クリスティーナ乙

    248 = 196 :

    ~夕食後~

    久井「いやぁ、みんなごめんね心配かけちゃって」

    風見「もう、本当にびっくりしたよ」

    勅使河原「お前すっげー取り乱してたもんな」ハハハ

    風見「か、からかうなよ」

    桜木「まあまあ、こうして無事だったんだから良いじゃないですか」フフ

    綾野「そーそー、終わりよければすべてよし!ってね」

    勅使河原「じゃあこのまま食堂でウノ大会でもやるか!」

    猿田「何がじゃあなのかわからんのう」

    多々良「ふふ、楽しそうで良いじゃない」

    赤沢「対策しなくていいのかしら……」

    249 = 196 :

    恒一「フン、現象とやらも手ぬるいな」

    見崎「……あのね、榊原くん」ソワソワ

    恒一「見崎鳴か、どうした」

    見崎「えっと、その……」モジモジ

    恒一「煮え切らなんヤツだな、さっさと用件を話せ」

    見崎「……」ゴクリ

       「あ、あのね……後で私の部屋にきて欲しいの」

       「同室の子がいなくてひとりだから……その……」

    恒一「面倒だここで話せ」

    見崎「もしこの眼帯の下に秘められたチカラがあるって言ったらどうする?」

    恒一「よし行こう」

    250 = 194 :

    鳴ちゃん扱いが上手くなってきたな


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