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元スレ恒一「小椋アフター」
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恒一「小椋さん……頼みがあるんだ」
小椋「え、何?」
恒一「僕と一緒に寝てくれないか?」
小椋「えっ、えええっ!?」
恒一「頼むよ……夜、一人じゃ心細いんだ。
それに小椋さんと一緒ならあの怖い夢も見ずに済む気がする」
小椋「だ、ダメだよ……私達まだそんな……」
恒一「頼む」
今の僕は本当に誰かに縋りたい気持ちだった
小椋さんを支えてあげなければ、なんて
偉そうなことを言っておきながら情けない気もする
でも時には甘えることも許されてもいいだろう
小椋「わ、分かった……
じゃあ今日の夜、恒一くんの家に行くね」
恒一「うん、ありがとう。今、家に誰もいないから気兼ねしなくていいよ」
小椋「う、うん……」
見崎「…………」
小椋「え、何?」
恒一「僕と一緒に寝てくれないか?」
小椋「えっ、えええっ!?」
恒一「頼むよ……夜、一人じゃ心細いんだ。
それに小椋さんと一緒ならあの怖い夢も見ずに済む気がする」
小椋「だ、ダメだよ……私達まだそんな……」
恒一「頼む」
今の僕は本当に誰かに縋りたい気持ちだった
小椋さんを支えてあげなければ、なんて
偉そうなことを言っておきながら情けない気もする
でも時には甘えることも許されてもいいだろう
小椋「わ、分かった……
じゃあ今日の夜、恒一くんの家に行くね」
恒一「うん、ありがとう。今、家に誰もいないから気兼ねしなくていいよ」
小椋「う、うん……」
見崎「…………」
墓地
赤沢「そ、そんな……恒一きゅんと由美がお泊り……!?」
鳴「残念だけど」
赤沢「それは確定情報なのよね? 間違いないわよね」
鳴「うん、今夜、榊原くんの家で二人はめくるめく愛のフルマラソンを」
赤沢「そ、そんな……!
まだ付き合って1ヶ月も経ってないのに……
というか二人ともまだ中学生なのに……
早すぎるわ、性が乱れてるわ、一億総淫売だわ……」
鳴「気を確かにもって。
そんな精神状態だと怨霊化してタイヘンなことになる」
赤沢「でもどうしろっていうのよ……
私はただ夜な夜な恒一くんの耳元で恨み言を呟くことしかできないのに」
鳴「陰湿にもほどがあるよね」
赤沢「……でも諦めないわ、きっと二人のゴールインを邪魔する方法があるはず……
私は対策係としては無能でも恋愛に関しては常に勝者でいたい」
鳴「できれば逆でいて欲しかった」
赤沢「今夜榊原くんの家に突撃かますわ。
この身に変えてでも二人の愛をたたきつぶしてみせる」
赤沢「そ、そんな……恒一きゅんと由美がお泊り……!?」
鳴「残念だけど」
赤沢「それは確定情報なのよね? 間違いないわよね」
鳴「うん、今夜、榊原くんの家で二人はめくるめく愛のフルマラソンを」
赤沢「そ、そんな……!
まだ付き合って1ヶ月も経ってないのに……
というか二人ともまだ中学生なのに……
早すぎるわ、性が乱れてるわ、一億総淫売だわ……」
鳴「気を確かにもって。
そんな精神状態だと怨霊化してタイヘンなことになる」
赤沢「でもどうしろっていうのよ……
私はただ夜な夜な恒一くんの耳元で恨み言を呟くことしかできないのに」
鳴「陰湿にもほどがあるよね」
赤沢「……でも諦めないわ、きっと二人のゴールインを邪魔する方法があるはず……
私は対策係としては無能でも恋愛に関しては常に勝者でいたい」
鳴「できれば逆でいて欲しかった」
赤沢「今夜榊原くんの家に突撃かますわ。
この身に変えてでも二人の愛をたたきつぶしてみせる」
その夜
小椋さんは僕の家に来てくれて
僕と一緒にカレーライスを作った
小椋さんは僕の料理の腕を羨ましがっていた
二人で一緒にカレーライスを食べる
小椋さんが来てくれて良かった
僕は心の底からそう思った
そばに居てほしい時にいてくれる
こんな単純なことでこんなにも心強くなれる
付き合うというのはそういうことなのかもしれない
小椋さんも僕の事をそんな風に思っていてくれているだろうか
食後のパパイヤを食べ終えた僕らは
特にすることもなくなってしまった
恒一「じゃ、そろそろ寝ようか」
小椋「え、も、もう!?
私まだお風呂入ってないんだけど」
恒一「そっか、じゃあ入ってきなよ」
小椋「恒一くんはもう入ったの?」
恒一「僕は小椋さんが来る前に入ったから、気にしなくていいよ」
小椋「わ、わかった……」
赤沢「クソッ、いちゃいちゃしやがって……」
小椋さんは僕の家に来てくれて
僕と一緒にカレーライスを作った
小椋さんは僕の料理の腕を羨ましがっていた
二人で一緒にカレーライスを食べる
小椋さんが来てくれて良かった
僕は心の底からそう思った
そばに居てほしい時にいてくれる
こんな単純なことでこんなにも心強くなれる
付き合うというのはそういうことなのかもしれない
小椋さんも僕の事をそんな風に思っていてくれているだろうか
食後のパパイヤを食べ終えた僕らは
特にすることもなくなってしまった
恒一「じゃ、そろそろ寝ようか」
小椋「え、も、もう!?
私まだお風呂入ってないんだけど」
恒一「そっか、じゃあ入ってきなよ」
小椋「恒一くんはもう入ったの?」
恒一「僕は小椋さんが来る前に入ったから、気にしなくていいよ」
小椋「わ、わかった……」
赤沢「クソッ、いちゃいちゃしやがって……」
小椋さんがお風呂に入っている間に
僕は布団を敷いておくことにした
二人で過ごす初めての夜だ
記念すべき夜なのだ
布団はなるべくくっつけて敷いたほうがいいだろう
ちょっと小恥ずかしいけれど
お風呂から上がった小椋さんが部屋に来た
お湯に濡れた髪と火照った体にドキッとする
どちらかといえば子供っぽい感じの女の子だと思っていたけど
歳相応に大人っぽさも併せ持っているようだった
僕は恥ずかしくなって目を逸らした
小椋さんも恥ずかしがっているようだった
小椋「あ、あの……」
恒一「な、なに?」
小椋「布団……ぴったりくっついてるんだね」
恒一「うん……初めての夜だし、こういうほうがいいかなって」
小椋「も、もう……」
恒一「ダメだったかな」
小椋「だ、ダメじゃないよ……」
恒一「そっか、よかった」
僕は布団を敷いておくことにした
二人で過ごす初めての夜だ
記念すべき夜なのだ
布団はなるべくくっつけて敷いたほうがいいだろう
ちょっと小恥ずかしいけれど
お風呂から上がった小椋さんが部屋に来た
お湯に濡れた髪と火照った体にドキッとする
どちらかといえば子供っぽい感じの女の子だと思っていたけど
歳相応に大人っぽさも併せ持っているようだった
僕は恥ずかしくなって目を逸らした
小椋さんも恥ずかしがっているようだった
小椋「あ、あの……」
恒一「な、なに?」
小椋「布団……ぴったりくっついてるんだね」
恒一「うん……初めての夜だし、こういうほうがいいかなって」
小椋「も、もう……」
恒一「ダメだったかな」
小椋「だ、ダメじゃないよ……」
恒一「そっか、よかった」
小椋「ねえ、恒一くん」
恒一「なに、小椋さん」
小椋「…………」
恒一「どうしたの、言いたいことがあったら言って」
小椋「いや、やっぱりなんでもない」
恒一「そう。じゃあ、もう寝ようか……」
小椋「えっ、あ、うん……!」
恒一「電気消すね……」
小椋「…………」
消灯するというのに小椋さんは目を輝かせていた
そして布団の端っこをぎゅっと掴んで息を弾ませていた
僕は不思議に感じたが、眠たかったのでそのまま電気を消した
そして布団に入って寝た
恒一「ぐうー…………」
小椋「恒一……くん?」
恒一「ぐうー…………」
小椋「ホントに寝るだけなのかよクソッ!!」
恒一「なに、小椋さん」
小椋「…………」
恒一「どうしたの、言いたいことがあったら言って」
小椋「いや、やっぱりなんでもない」
恒一「そう。じゃあ、もう寝ようか……」
小椋「えっ、あ、うん……!」
恒一「電気消すね……」
小椋「…………」
消灯するというのに小椋さんは目を輝かせていた
そして布団の端っこをぎゅっと掴んで息を弾ませていた
僕は不思議に感じたが、眠たかったのでそのまま電気を消した
そして布団に入って寝た
恒一「ぐうー…………」
小椋「恒一……くん?」
恒一「ぐうー…………」
小椋「ホントに寝るだけなのかよクソッ!!」
赤沢「ナイス!ナイス!ナイスなやつだぜ恒一くん!
やっぱり中学生の恋愛はこうでなくちゃねうんうん」
小椋「ねえ、起きてよ恒一くん、恒一くん!」ユサユサ
恒一「うーん……マカロニパスタ……」ムニャムニャ
小椋「くそっ、起きない……
せっかく学校から帰ってすぐ新しい下着を買いに行ったのに……
こんなインポ野郎だったとは思わなかった」
赤沢「由美、プライベートだと口悪いのね……」
小椋「もういいや、私も寝よっ」
赤沢「ふう……なんとか危機は回避できたわね」
赤沢「でもそれは今夜のピンチを凌いだに過ぎないわ……
このまま二人が仲良くなっていけば
いつかの夜には本当にコトに及んでしまうかもしれない……」
赤沢「今のうちに二人を破局させておかないと」
由美「うーん……オムライス……」ムニャムニャ
赤沢「そうだわ、今夜は由美に呪詛を吐いてみよう」
やっぱり中学生の恋愛はこうでなくちゃねうんうん」
小椋「ねえ、起きてよ恒一くん、恒一くん!」ユサユサ
恒一「うーん……マカロニパスタ……」ムニャムニャ
小椋「くそっ、起きない……
せっかく学校から帰ってすぐ新しい下着を買いに行ったのに……
こんなインポ野郎だったとは思わなかった」
赤沢「由美、プライベートだと口悪いのね……」
小椋「もういいや、私も寝よっ」
赤沢「ふう……なんとか危機は回避できたわね」
赤沢「でもそれは今夜のピンチを凌いだに過ぎないわ……
このまま二人が仲良くなっていけば
いつかの夜には本当にコトに及んでしまうかもしれない……」
赤沢「今のうちに二人を破局させておかないと」
由美「うーん……オムライス……」ムニャムニャ
赤沢「そうだわ、今夜は由美に呪詛を吐いてみよう」
赤沢「別れろ……別れろ……」
小椋「うーん……」
赤沢「恒一くんと別れろ……別れろ……」
小椋「うっううう……」
赤沢「おっ、もしかして効いてる?
恒一くんと別れろ、別れろ、別れろ、別れろ……」
小椋「ううっ、うう、ううう…………」
赤沢「おお、いい調子だわ!
別れろ、別れろ、別れろ恒一くんと別れろおお!」
小椋「う、うううう……」
赤沢「わーかれろ、わーかれろ、わーかれろ……」
小椋「うううう、っうっううう……」
赤沢「ヘイわっかれろ、わっかれろ、へいへいわっかれろーわっかれろー」
小椋「うっ、ううっ……」
赤沢「よし、もう一押しね」
綾野「そこまでよ赤沢さん」
小椋「うーん……」
赤沢「恒一くんと別れろ……別れろ……」
小椋「うっううう……」
赤沢「おっ、もしかして効いてる?
恒一くんと別れろ、別れろ、別れろ、別れろ……」
小椋「ううっ、うう、ううう…………」
赤沢「おお、いい調子だわ!
別れろ、別れろ、別れろ恒一くんと別れろおお!」
小椋「う、うううう……」
赤沢「わーかれろ、わーかれろ、わーかれろ……」
小椋「うううう、っうっううう……」
赤沢「ヘイわっかれろ、わっかれろ、へいへいわっかれろーわっかれろー」
小椋「うっ、ううっ……」
赤沢「よし、もう一押しね」
綾野「そこまでよ赤沢さん」
赤沢「あ、綾野さん!? 化けて出た!!」
綾野「泉美もそうじゃん」
赤沢「そういえばそうだったわね……で、何かしらいきなり出てきて。
私いま忙しいんだけど」
綾野「知ってる、由美に呪いかけようとしてるでしょ。
そんなの絶対許さないからね」
赤沢「あなたには関係のないことでしょ。
出しゃばってこないでくれる?」
綾野「関係あるしっ。私幽霊になってずっと由美のこと見守ってたの。
そしたら最近こういっちゃんと付き合いだしたから
もう私が憑いてなくても大丈夫かなって思ってたんだけど」
赤沢「……」
綾野「そしたらなんか泉美が変なことしてるし」
赤沢「変なこととは何よ。私の恋路を邪魔しないで」
綾野「他人の恋路を邪魔してるあんたが言うなよ」
赤沢「フン、この世は勝ったもん勝ちなのよ。
どうしても由美から離れて欲しければ、
力ずくでやってみなさいよ」
綾野「泉美もそうじゃん」
赤沢「そういえばそうだったわね……で、何かしらいきなり出てきて。
私いま忙しいんだけど」
綾野「知ってる、由美に呪いかけようとしてるでしょ。
そんなの絶対許さないからね」
赤沢「あなたには関係のないことでしょ。
出しゃばってこないでくれる?」
綾野「関係あるしっ。私幽霊になってずっと由美のこと見守ってたの。
そしたら最近こういっちゃんと付き合いだしたから
もう私が憑いてなくても大丈夫かなって思ってたんだけど」
赤沢「……」
綾野「そしたらなんか泉美が変なことしてるし」
赤沢「変なこととは何よ。私の恋路を邪魔しないで」
綾野「他人の恋路を邪魔してるあんたが言うなよ」
赤沢「フン、この世は勝ったもん勝ちなのよ。
どうしても由美から離れて欲しければ、
力ずくでやってみなさいよ」
綾野「くっ……」
赤沢「言っとくけど私の霊力はスゴイわよ。
あなたの霊力は……ふっ、その程度……」
綾野「そうだよ、確かに一人じゃしょぼいかもしれないけど……
私には仲間がいるっ!」
赤沢「仲間!?」
綾野「そう、その名も小椋由美を見守り隊! カモン!」
中尾「まかせろー」
高林「そういうのはフェアじゃないよ赤沢さん」
風見「ゆかり……ゆかり……」シコシコ
赤沢「何この頼りになるのかならないのか微妙なメンツ……
ていうか風見は絶対由美を見守ってないでしょこれ」
綾野「でも一応男3人だからね。
こいつらと戦って勝てるの?赤沢さん」
赤沢「くっ、風見ならブチ殺したことはあるけど……仕方ない、一旦引くわ」
綾野「今度由美に手出したら成仏させてやるからっ」
赤沢「わかったわよっ……」
赤沢「言っとくけど私の霊力はスゴイわよ。
あなたの霊力は……ふっ、その程度……」
綾野「そうだよ、確かに一人じゃしょぼいかもしれないけど……
私には仲間がいるっ!」
赤沢「仲間!?」
綾野「そう、その名も小椋由美を見守り隊! カモン!」
中尾「まかせろー」
高林「そういうのはフェアじゃないよ赤沢さん」
風見「ゆかり……ゆかり……」シコシコ
赤沢「何この頼りになるのかならないのか微妙なメンツ……
ていうか風見は絶対由美を見守ってないでしょこれ」
綾野「でも一応男3人だからね。
こいつらと戦って勝てるの?赤沢さん」
赤沢「くっ、風見ならブチ殺したことはあるけど……仕方ない、一旦引くわ」
綾野「今度由美に手出したら成仏させてやるからっ」
赤沢「わかったわよっ……」
翌朝
僕はとっても寝覚めが良かった
こんなすっきりした気分で起きられるのは何日ぶりだろうか
カーテンの隙間から差し込む朝日が気持ちいい
朝という時間はこんなにも素晴らしいものだったのか
そして隣には恋人が、小椋さんがいる
幸せな朝だ
小椋「うーん……」
恒一「おはよう、よく眠れた?」
小椋「あんまり……なんか変な夢見ちゃって」
恒一「変な夢?」
小椋「うん……
泉美が中尾と高林と風見にボッコボコにされてる夢……」
恒一「それはものすごく変な夢だね」
小椋「そうだ、彩もいた」
恒一「綾野さんも?」
小椋「うん、彩も、夢のなかに……」ポロッ
恒一「小椋さん?」
小椋「あれっ、なんでだろう、涙が……」ポロポロ
僕はとっても寝覚めが良かった
こんなすっきりした気分で起きられるのは何日ぶりだろうか
カーテンの隙間から差し込む朝日が気持ちいい
朝という時間はこんなにも素晴らしいものだったのか
そして隣には恋人が、小椋さんがいる
幸せな朝だ
小椋「うーん……」
恒一「おはよう、よく眠れた?」
小椋「あんまり……なんか変な夢見ちゃって」
恒一「変な夢?」
小椋「うん……
泉美が中尾と高林と風見にボッコボコにされてる夢……」
恒一「それはものすごく変な夢だね」
小椋「そうだ、彩もいた」
恒一「綾野さんも?」
小椋「うん、彩も、夢のなかに……」ポロッ
恒一「小椋さん?」
小椋「あれっ、なんでだろう、涙が……」ポロポロ
合宿で小椋さんが覚醒した時が一番好き
女の子の歪んだ笑顔って最高
女の子の歪んだ笑顔って最高
>>90 これも貼れよ
綾野さん……
小椋さんの一番の親友だった子だ
きっと親友を失ったことにもずっと耐えてきたのだろう
人前では悲しみを表に出すことなどなく
僕の前でも明るく振る舞ってきたに違いない
しかし夢の中という無防備な時に
不意打ちのように記憶が喚起されてしまったかと
もう感情を抑えきれなくなってしまったのだろう
小椋さんは泣いていた
ただただ涙を零し続けた
もう戻らない親友を
大切な人を、大切な時間を思って
人の死というものは残された人に対して
こんなにも酷い仕打ちをする
どんなに望んでも、どんなに焦がれても
失われたものは帰ってこないのに
それを求めることをやめられない
忘れることはできないのだ
僕は小椋さんを抱きしめた
僕では代わりになれないかもしれない
僕では悲しみを埋めてあげられないかもしれない
でも泣きたくなった時
こうして抱きしめてあげることはできるのだ
そして僕は
小椋さんと初めての口づけを交わした
小椋さんの一番の親友だった子だ
きっと親友を失ったことにもずっと耐えてきたのだろう
人前では悲しみを表に出すことなどなく
僕の前でも明るく振る舞ってきたに違いない
しかし夢の中という無防備な時に
不意打ちのように記憶が喚起されてしまったかと
もう感情を抑えきれなくなってしまったのだろう
小椋さんは泣いていた
ただただ涙を零し続けた
もう戻らない親友を
大切な人を、大切な時間を思って
人の死というものは残された人に対して
こんなにも酷い仕打ちをする
どんなに望んでも、どんなに焦がれても
失われたものは帰ってこないのに
それを求めることをやめられない
忘れることはできないのだ
僕は小椋さんを抱きしめた
僕では代わりになれないかもしれない
僕では悲しみを埋めてあげられないかもしれない
でも泣きたくなった時
こうして抱きしめてあげることはできるのだ
そして僕は
小椋さんと初めての口づけを交わした
墓地
赤沢「くそっ、昨日はもう一息だったのに……」
鳴「そんなことがあったの、残念だったね」
赤沢「綾野さん、この墓地のどこにいるのかしら……
この時間ならここにいるはずよね?」
鳴「綾野さんの家のお墓、さっき見かけたけど誰もいなかったよ」
赤沢「ホントに……?
じゃあ別のお墓に埋まってるのかしら」
鳴「ねえ、綾野さんは小椋さんに憑いてるって言ったんだよね」
赤沢「ええ、そうよ」
鳴「じゃあ人に取り憑けば日中でも墓地外に出られるのかも」
赤沢「そうなの、それじゃああなたに取り憑くわ」
鳴「やめて、成仏させるわよ」
赤沢「くそ……でもまあいいわ、あの二人、あの調子なら
セックスどころかキスもまだまだ当分先ね。
恒一くんがおこちゃまでよかったわ。
私もゆっくり二人を破局に導く方策を練れるというものよ」
鳴「まあ頑張ってね。私もう学校行くから」
赤沢「くそっ、昨日はもう一息だったのに……」
鳴「そんなことがあったの、残念だったね」
赤沢「綾野さん、この墓地のどこにいるのかしら……
この時間ならここにいるはずよね?」
鳴「綾野さんの家のお墓、さっき見かけたけど誰もいなかったよ」
赤沢「ホントに……?
じゃあ別のお墓に埋まってるのかしら」
鳴「ねえ、綾野さんは小椋さんに憑いてるって言ったんだよね」
赤沢「ええ、そうよ」
鳴「じゃあ人に取り憑けば日中でも墓地外に出られるのかも」
赤沢「そうなの、それじゃああなたに取り憑くわ」
鳴「やめて、成仏させるわよ」
赤沢「くそ……でもまあいいわ、あの二人、あの調子なら
セックスどころかキスもまだまだ当分先ね。
恒一くんがおこちゃまでよかったわ。
私もゆっくり二人を破局に導く方策を練れるというものよ」
鳴「まあ頑張ってね。私もう学校行くから」
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