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元スレ恒一「小椋アフター」
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恒一「…………」
鳴「榊原くん?」
恒一「わっ、見崎……何してるの、こんなところで」
鳴「ちょっと本屋に行こうと思って。榊原くんは?」
恒一「僕はちょっと……待ち合わせみたいな」
鳴「ふうん、勅使川原くんとかと?」
恒一「まあ、そんな感じ」
鳴「そう……」
鳴「榊原くん?」
恒一「わっ、見崎……何してるの、こんなところで」
鳴「ちょっと本屋に行こうと思って。榊原くんは?」
恒一「僕はちょっと……待ち合わせみたいな」
鳴「ふうん、勅使川原くんとかと?」
恒一「まあ、そんな感じ」
鳴「そう……」
鳴「じゃあ、私行くから」
恒一「うん、気をつけてね」
鳴「榊原くんもね」
恒一「うん」
鳴「…………」
……
……
……
小椋「ごめーん恒一くん、待った?」
恒一「ううん、僕も今来たところだから」
小椋「それじゃ行こっか」
恒一「小椋さん、その服かわいいね」
小椋「そう? ありがとっ」
鳴「…………」ジーッ
恒一「うん、気をつけてね」
鳴「榊原くんもね」
恒一「うん」
鳴「…………」
……
……
……
小椋「ごめーん恒一くん、待った?」
恒一「ううん、僕も今来たところだから」
小椋「それじゃ行こっか」
恒一「小椋さん、その服かわいいね」
小椋「そう? ありがとっ」
鳴「…………」ジーッ
僕と小椋さんが付き合い始めてもう2週間近くが経つ
きっかけになったのは、そう
あの合宿の日……
もう思い出したくもないあの日のあと、
僕と小椋さんは恋人関係になった
死者が見崎だという誤情報のせいで我を失い
見崎を殺そうと僕達に襲いかかってきた小椋さん……
やむなく膝蹴りでおとなしくさせたけれど
彼女はすぐに起き上がって僕と見崎を追ってきた
そして……外壁を伝って隣の部屋に逃げようとしていた
見崎を殺そうとして、勢い余って落ちてしまったのだ
その時、僕は考えるよりも先に
小椋さんを救うべく飛んでいた
なすすべもなく自由落下していく小椋さんを捉え、
抱きしめ、そして地面にぶつかった
幸い僕が下になり、小椋さんが上になる格好で落ちたので
小椋さんにはまったく傷はなく、僕も主人公補正で無傷だった
そしてそのまま小椋さんは僕の胸で泣きじゃくった
その3日後だった
メールで小椋さんから告白されたのは
僕は勿論OKした
彼女の支えになってあげられるのは僕しかいないのだ
そう思った
きっかけになったのは、そう
あの合宿の日……
もう思い出したくもないあの日のあと、
僕と小椋さんは恋人関係になった
死者が見崎だという誤情報のせいで我を失い
見崎を殺そうと僕達に襲いかかってきた小椋さん……
やむなく膝蹴りでおとなしくさせたけれど
彼女はすぐに起き上がって僕と見崎を追ってきた
そして……外壁を伝って隣の部屋に逃げようとしていた
見崎を殺そうとして、勢い余って落ちてしまったのだ
その時、僕は考えるよりも先に
小椋さんを救うべく飛んでいた
なすすべもなく自由落下していく小椋さんを捉え、
抱きしめ、そして地面にぶつかった
幸い僕が下になり、小椋さんが上になる格好で落ちたので
小椋さんにはまったく傷はなく、僕も主人公補正で無傷だった
そしてそのまま小椋さんは僕の胸で泣きじゃくった
その3日後だった
メールで小椋さんから告白されたのは
僕は勿論OKした
彼女の支えになってあげられるのは僕しかいないのだ
そう思った
コピペかと思ったら普通に>>1かよ
ヤルジャン
ヤルジャン
小椋「ねえ、恒一くん」
恒一「なに、小椋さん」
小椋「…………」
恒一「どうしたの、言いたいことがあったら言って」
小椋「いや、やっぱりなんでもない」
恒一「なんだよそれ」フフッ
小椋さんはよく何かを言いかけてやめるクセがあった
勝気な性格だから言いたいことは何でも言う子なのかと思ったけど
こういう奥ゆかしい一面も持っている
小椋「恒一くん、私お弁当作ってきたの」
恒一「わあすごい、これ全部手作り?」
僕はあの合宿の日、玲子さんというかけがえのない人を失った
小椋さんも最愛のお兄さんを亡くしたという
僕は小椋さんと一緒にいる時は悲しい事を忘れていられる
きっと小椋さんもそうなのだろう
恒一「うふふ」
小椋「あはは」
鳴「…………………」ジーッ
恒一「なに、小椋さん」
小椋「…………」
恒一「どうしたの、言いたいことがあったら言って」
小椋「いや、やっぱりなんでもない」
恒一「なんだよそれ」フフッ
小椋さんはよく何かを言いかけてやめるクセがあった
勝気な性格だから言いたいことは何でも言う子なのかと思ったけど
こういう奥ゆかしい一面も持っている
小椋「恒一くん、私お弁当作ってきたの」
恒一「わあすごい、これ全部手作り?」
僕はあの合宿の日、玲子さんというかけがえのない人を失った
小椋さんも最愛のお兄さんを亡くしたという
僕は小椋さんと一緒にいる時は悲しい事を忘れていられる
きっと小椋さんもそうなのだろう
恒一「うふふ」
小椋「あはは」
鳴「…………………」ジーッ
翌日
僕は小椋さんに呼び出された
行きたいところがあるから一緒に来て欲しいのだと言う
小椋「ごめんね、急に呼び出して」
恒一「いいよ、別に。ところでどこへ行くの?」
小椋「お墓」
恒一「おはか?」
小椋「そう。兄貴の墓参り……毎週行ってるんだ」
恒一「そうなんだ」
小椋「湿っぽいことに付きあわせちゃってゴメンね」
恒一「いや、いいんだ。後で玲子さんのお墓にも寄っていいかな」
小椋「うん」
そんな会話を交わしている内に墓地に着いた
見渡す限りに立ち並んでいる墓石にまぎれて
見崎がいた
恒一「見崎? 何やってんの?」
鳴「げっ、榊原くん」
僕は小椋さんに呼び出された
行きたいところがあるから一緒に来て欲しいのだと言う
小椋「ごめんね、急に呼び出して」
恒一「いいよ、別に。ところでどこへ行くの?」
小椋「お墓」
恒一「おはか?」
小椋「そう。兄貴の墓参り……毎週行ってるんだ」
恒一「そうなんだ」
小椋「湿っぽいことに付きあわせちゃってゴメンね」
恒一「いや、いいんだ。後で玲子さんのお墓にも寄っていいかな」
小椋「うん」
そんな会話を交わしている内に墓地に着いた
見渡す限りに立ち並んでいる墓石にまぎれて
見崎がいた
恒一「見崎? 何やってんの?」
鳴「げっ、榊原くん」
恒一「げっ、って非道いな」
鳴「ああいやごめんなさい……二人はここで何を」
小椋「お墓参りよ」
恒一「そうそう」
鳴「ふーん……二人で?」
小椋「別にいいでしょ。行こう、恒一くん」
恒一「あ、待ってよ小椋さん」
鳴「ねえ、榊原くん」
恒一「何?」
鳴「小椋さんと付き合ってるの?」
恒一「ああ、まあ一応ね……あ、他の皆には内緒ね」
鳴「うん、わかってる……」
恒一「待ってよー、小椋さーん」タタッ
鳴「……」
鳴「聞いてた?赤沢さん。 やっぱり二人は付き合ってるって」
鳴「ああいやごめんなさい……二人はここで何を」
小椋「お墓参りよ」
恒一「そうそう」
鳴「ふーん……二人で?」
小椋「別にいいでしょ。行こう、恒一くん」
恒一「あ、待ってよ小椋さん」
鳴「ねえ、榊原くん」
恒一「何?」
鳴「小椋さんと付き合ってるの?」
恒一「ああ、まあ一応ね……あ、他の皆には内緒ね」
鳴「うん、わかってる……」
恒一「待ってよー、小椋さーん」タタッ
鳴「……」
鳴「聞いてた?赤沢さん。 やっぱり二人は付き合ってるって」
赤沢「やっぱりそうだったのね……くそう由美のやつ……」
鳴「で、どうするの?」
赤沢「どうするもこうするも決まってるわ。
二人を別れさせるしかないでしょう」
鳴「でも、どうやって」
赤沢「それはこれから考えるけど……貴方も考えてよ。
恒一くんを盗られて悔しいのは貴方も同じでしょ」
鳴「分かってる」
赤沢「はーあ、私も生きてたら今頃は……」
鳴「幽霊じゃ無理だよね」
赤沢「そうよ、あそこで死ななきゃ今頃は
恒一きゅんとめくるめく愛のパレードを行進していたはずなのよ。
それなのに……」
鳴「このままじゃ榊原くんは小椋さんと愛のカルナバルを」
赤沢「でも私、何も出来ない。
だって私、もう死んでるもん、幽霊だもん。
こんな身体で抱き締めてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ」
鳴「言えたところで榊原くんには幽霊見えないみたいだし意味ないよね」
鳴「で、どうするの?」
赤沢「どうするもこうするも決まってるわ。
二人を別れさせるしかないでしょう」
鳴「でも、どうやって」
赤沢「それはこれから考えるけど……貴方も考えてよ。
恒一くんを盗られて悔しいのは貴方も同じでしょ」
鳴「分かってる」
赤沢「はーあ、私も生きてたら今頃は……」
鳴「幽霊じゃ無理だよね」
赤沢「そうよ、あそこで死ななきゃ今頃は
恒一きゅんとめくるめく愛のパレードを行進していたはずなのよ。
それなのに……」
鳴「このままじゃ榊原くんは小椋さんと愛のカルナバルを」
赤沢「でも私、何も出来ない。
だって私、もう死んでるもん、幽霊だもん。
こんな身体で抱き締めてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ」
鳴「言えたところで榊原くんには幽霊見えないみたいだし意味ないよね」
>>19
援交だろ
援交だろ
赤沢「せめて恒一くんに霊感があれば……」
鳴「全然ないみたい。
今だって赤沢さんが化けて出てたのにスルーだったから。
小椋さんも」
赤沢「クソッ、今のところ私と交信できるのはアンタだけか……
頼りになるんだかならないんだか」
鳴「そんなこと言うならもう来てあげないけど」
赤沢「あ、ごめんなさい。撤回します。
来てくださいそして恒一くん情報を提供してください」
鳴「はいはい」
赤沢「それで、どうするの。
恒一くんと由美の仲をズタボロに引き裂くには」
鳴「赤沢さん怨霊化しそうで怖いんだけど」
赤沢「フフフ、いっそ怨霊になれれば
由美を呪い殺すことだってできるかもしれないわね」
鳴「また災厄が起こりそうだからやめて」
赤沢「冗談に決まってるでしょ。
とにかくあなたは恒一くんと由美を別れさせるために動きなさい」
鳴「はいはい……」
鳴「全然ないみたい。
今だって赤沢さんが化けて出てたのにスルーだったから。
小椋さんも」
赤沢「クソッ、今のところ私と交信できるのはアンタだけか……
頼りになるんだかならないんだか」
鳴「そんなこと言うならもう来てあげないけど」
赤沢「あ、ごめんなさい。撤回します。
来てくださいそして恒一くん情報を提供してください」
鳴「はいはい」
赤沢「それで、どうするの。
恒一くんと由美の仲をズタボロに引き裂くには」
鳴「赤沢さん怨霊化しそうで怖いんだけど」
赤沢「フフフ、いっそ怨霊になれれば
由美を呪い殺すことだってできるかもしれないわね」
鳴「また災厄が起こりそうだからやめて」
赤沢「冗談に決まってるでしょ。
とにかくあなたは恒一くんと由美を別れさせるために動きなさい」
鳴「はいはい……」
>>23
それじゃあまず上脱いでみよっか
それじゃあまず上脱いでみよっか
AnotherのSSスレの恒一はなぜかクズばっかだからまっとうな恒一を頼む。
僕達はまず怜子さんのお墓参りをしたあと
小椋さんの家のお墓に手を合わせに行った
目をつぶり、手を合わせる小椋さんの横顔はとても綺麗だった
小椋「兄貴……」
小椋さんがぽつりと呟いたのを僕は聞き逃さなかった
大切な人を失うのはとてもつらい
そのことは僕だって身を持って知っている
小椋さんにとってお兄さんはどれほど大切な存在だったのだろう
僕はその代わりになってあげられるだろうか
たとえそうなれなかったとしても
小椋さんが悲しみに潰れてしまいそうになった時は
僕が隣にいて、支えてあげよう
そう決意した
鳴「榊原くん」
恒一「み、見崎……驚かさないでよ」
鳴「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだけど」
恒一「で、何のよう?」
鳴「ちょっとお話ししたいなあって思って」
恒一「あ、そう……」
小椋さんは露骨に嫌な顔をしたが
僕は見なかったことにした
小椋さんの家のお墓に手を合わせに行った
目をつぶり、手を合わせる小椋さんの横顔はとても綺麗だった
小椋「兄貴……」
小椋さんがぽつりと呟いたのを僕は聞き逃さなかった
大切な人を失うのはとてもつらい
そのことは僕だって身を持って知っている
小椋さんにとってお兄さんはどれほど大切な存在だったのだろう
僕はその代わりになってあげられるだろうか
たとえそうなれなかったとしても
小椋さんが悲しみに潰れてしまいそうになった時は
僕が隣にいて、支えてあげよう
そう決意した
鳴「榊原くん」
恒一「み、見崎……驚かさないでよ」
鳴「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだけど」
恒一「で、何のよう?」
鳴「ちょっとお話ししたいなあって思って」
恒一「あ、そう……」
小椋さんは露骨に嫌な顔をしたが
僕は見なかったことにした
>>32
今日の安価SSは恒一と赤沢が屑すぎたな
今日の安価SSは恒一と赤沢が屑すぎたな
鳴「二人はいつから付き合ってるの?」
恒一「合宿の後だよ、ね」
小椋「うん」
鳴「ふうん。どっちから告白したの?」
小椋「なんであんたにそんなこと言わないといけないのよ」
恒一「小椋さんの方からだよ。
メールで告白されたんだ。文面は
『あの日のことが忘れられないから付き合ってほs……」
小椋「い、言わなくていいっ!」
恒一「あっはっは」
鳴「ふ―――――――――ん。
そういえばさっき、付き合ってること内緒にして欲しいって言ってたけど。
どうして内緒にしておくの?」
恒一「そりゃあ……あんな凄惨な事件があったのに
僕らだけ幸せになりました、なんて言えないだろ……」
鳴「へえ」
これは照れ隠しなどではなく僕の本心であった
同級生の大半が亡くなったというのに恋愛などするのは
あまりにも不謹慎だし周りからどんな目で見られるか分からない
恒一「合宿の後だよ、ね」
小椋「うん」
鳴「ふうん。どっちから告白したの?」
小椋「なんであんたにそんなこと言わないといけないのよ」
恒一「小椋さんの方からだよ。
メールで告白されたんだ。文面は
『あの日のことが忘れられないから付き合ってほs……」
小椋「い、言わなくていいっ!」
恒一「あっはっは」
鳴「ふ―――――――――ん。
そういえばさっき、付き合ってること内緒にして欲しいって言ってたけど。
どうして内緒にしておくの?」
恒一「そりゃあ……あんな凄惨な事件があったのに
僕らだけ幸せになりました、なんて言えないだろ……」
鳴「へえ」
これは照れ隠しなどではなく僕の本心であった
同級生の大半が亡くなったというのに恋愛などするのは
あまりにも不謹慎だし周りからどんな目で見られるか分からない
タイトル通り更に2人の絆が深まるんだよね イケメン恒一でよろしく
小椋さんが僕の服の裾をつまんで引っ張った
こういう可愛らしい仕草が小椋さんには似合う
小柄な体だからなおさらだ
小椋「ねえ、もう行こうよ」
恒一「あ、そうだね。じゃあもう行くね、見崎」
鳴「うん」
小椋「恒一くん、私カラオケ行きたいなー」
恒一「いいけど、もう聖飢魔IIメドレーは勘弁してよー」
小椋「えーいいじゃーん」
鳴「…………」
……
……
赤沢「クソッ、想像以上のラブラブっぷりね……」
鳴「別れさせられる気がしないんだけど」
赤沢「いや、でも大丈夫。今はまだ付き合って2週間くらい……
『一番楽しい時期』というやつよ、それさえ過ぎれば……」
鳴「はあ」
こういう可愛らしい仕草が小椋さんには似合う
小柄な体だからなおさらだ
小椋「ねえ、もう行こうよ」
恒一「あ、そうだね。じゃあもう行くね、見崎」
鳴「うん」
小椋「恒一くん、私カラオケ行きたいなー」
恒一「いいけど、もう聖飢魔IIメドレーは勘弁してよー」
小椋「えーいいじゃーん」
鳴「…………」
……
……
赤沢「クソッ、想像以上のラブラブっぷりね……」
鳴「別れさせられる気がしないんだけど」
赤沢「いや、でも大丈夫。今はまだ付き合って2週間くらい……
『一番楽しい時期』というやつよ、それさえ過ぎれば……」
鳴「はあ」
鳴「ところでちょっと聞きたいんだけど」
赤沢「何?」
鳴「赤沢さんはこの墓地から出られないの?」
赤沢「日中はね。
夜になれば自由に出入り出来るんだけど」
鳴「へえ」
赤沢「でも動きまわれても意味ないわよね。
恒一くんのところへ化けて出ようにも、霊感ないから見えないんだし。
私生活をこっそり覗き見しようにも夜は寝てるわけだし」
鳴「ままならないね」
赤沢「幽霊って便利そうだけど実際は不便よね」
鳴「いいこと考えた。夢枕に立つ、っていうのはどう」
赤沢「夢枕……?でも恒一くん霊感ないし」
鳴「大丈夫、お化けになって出ていくわけじゃなくて
榊原くんの夢のなかに現れるの。夢の中ならきっと視えるはず」
赤沢「なるほど! その夢の中で恒一くんに
由美と別れろ由美と別れろと呪詛を吐きまくればいいのね」
鳴「まあそんな感じ」
赤沢「何?」
鳴「赤沢さんはこの墓地から出られないの?」
赤沢「日中はね。
夜になれば自由に出入り出来るんだけど」
鳴「へえ」
赤沢「でも動きまわれても意味ないわよね。
恒一くんのところへ化けて出ようにも、霊感ないから見えないんだし。
私生活をこっそり覗き見しようにも夜は寝てるわけだし」
鳴「ままならないね」
赤沢「幽霊って便利そうだけど実際は不便よね」
鳴「いいこと考えた。夢枕に立つ、っていうのはどう」
赤沢「夢枕……?でも恒一くん霊感ないし」
鳴「大丈夫、お化けになって出ていくわけじゃなくて
榊原くんの夢のなかに現れるの。夢の中ならきっと視えるはず」
赤沢「なるほど! その夢の中で恒一くんに
由美と別れろ由美と別れろと呪詛を吐きまくればいいのね」
鳴「まあそんな感じ」
赤沢「あなたにしては名案じゃない。
まだ上手くいくかどうかはわからないけれど」
鳴「上手くいくかどうかは赤沢さんの怨念次第だと思う」
赤沢「怨念の強さなら任せておきなさい……
そのへんの女には負けない自信があるわ」
鳴「まあ化けて出てくるくらいだしね」
赤沢「よし、早速今夜から実行するわよ」
鳴「がんばってね」
……
……
……
赤沢「別れろ……別れろ……由美と別れろ……」
恒一「うーん……むにゃむにゃ」
赤沢「由美と別れろー……不幸になるぞー……」
恒一「ぐうぐう……」
赤沢「ほんとに効果あんのかしらこれ……馬鹿らしくなってきた」
まだ上手くいくかどうかはわからないけれど」
鳴「上手くいくかどうかは赤沢さんの怨念次第だと思う」
赤沢「怨念の強さなら任せておきなさい……
そのへんの女には負けない自信があるわ」
鳴「まあ化けて出てくるくらいだしね」
赤沢「よし、早速今夜から実行するわよ」
鳴「がんばってね」
……
……
……
赤沢「別れろ……別れろ……由美と別れろ……」
恒一「うーん……むにゃむにゃ」
赤沢「由美と別れろー……不幸になるぞー……」
恒一「ぐうぐう……」
赤沢「ほんとに効果あんのかしらこれ……馬鹿らしくなってきた」
2学期が始まった
約1ヶ月ぶりの3年3組だ
少しだけ遅めに登校すると同級生は皆もう集まっていた
皆……と言っても、その人数はかなり少ない
欠席者がいないにもかかわらず
誰も座っていない椅子と机が災厄の置土産のように残っている
あの災厄のことを忘れようと思っても
学校に来れば誰が死んで誰が殺されたのか
いやがおうにも思い出してしまうのだ
クラスには重たい空気が漂っていた
僕もそんな空気に呑まれて気分が落ち込む
勅使川原「よう、さかき」
恒一「やあ、久しぶり」
勅使川原「なんだかみんな元気ないよな」
恒一「それは仕方ないよ……あんなことがあったんだもん」
勅使川原「まあそうだけどさ……」
勅使川原の目を盗んで視界の端に小椋さんを捉える
彼女も落ち込んでいるようだった
こんな時こそ僕がそばに居てやらねばならないのだろうが
交際していることはおおっぴらにはできないのでもどかしい
見崎「……」
約1ヶ月ぶりの3年3組だ
少しだけ遅めに登校すると同級生は皆もう集まっていた
皆……と言っても、その人数はかなり少ない
欠席者がいないにもかかわらず
誰も座っていない椅子と机が災厄の置土産のように残っている
あの災厄のことを忘れようと思っても
学校に来れば誰が死んで誰が殺されたのか
いやがおうにも思い出してしまうのだ
クラスには重たい空気が漂っていた
僕もそんな空気に呑まれて気分が落ち込む
勅使川原「よう、さかき」
恒一「やあ、久しぶり」
勅使川原「なんだかみんな元気ないよな」
恒一「それは仕方ないよ……あんなことがあったんだもん」
勅使川原「まあそうだけどさ……」
勅使川原の目を盗んで視界の端に小椋さんを捉える
彼女も落ち込んでいるようだった
こんな時こそ僕がそばに居てやらねばならないのだろうが
交際していることはおおっぴらにはできないのでもどかしい
見崎「……」
昼休み
小椋さんと屋上で待ち合わせて昼食を摂る
なんだか密会って感じだ
小椋「いただきます」
恒一「いただきます……ふぁあ~」
小椋「どうしたの?寝不足?」
恒一「まあね……最近、変な夢を見るんだ」
小椋「変な夢?」
変な夢、というよりもそれは悪夢に近かった
全身にガラスが刺さり血まみれになった赤沢さんが
弓を構えて「枯れろ枯れろ」とまくしたてながら
僕を追いかけてくる恐ろしい夢だ
僕は毎晩のようにその夢を見ていた
そのせいで寝覚めは最悪
目覚ましが鳴る2時間も前に目が覚めてしまう
小椋「そう……大変ね」
恒一「怖いんだ。今日もその夢を見るんじゃないかって……
そして、そのうち本当に赤沢さんに殺されそうな気がして」
小椋「そんな……考え過ぎだよ」
恒一「でも……」
小椋さんと屋上で待ち合わせて昼食を摂る
なんだか密会って感じだ
小椋「いただきます」
恒一「いただきます……ふぁあ~」
小椋「どうしたの?寝不足?」
恒一「まあね……最近、変な夢を見るんだ」
小椋「変な夢?」
変な夢、というよりもそれは悪夢に近かった
全身にガラスが刺さり血まみれになった赤沢さんが
弓を構えて「枯れろ枯れろ」とまくしたてながら
僕を追いかけてくる恐ろしい夢だ
僕は毎晩のようにその夢を見ていた
そのせいで寝覚めは最悪
目覚ましが鳴る2時間も前に目が覚めてしまう
小椋「そう……大変ね」
恒一「怖いんだ。今日もその夢を見るんじゃないかって……
そして、そのうち本当に赤沢さんに殺されそうな気がして」
小椋「そんな……考え過ぎだよ」
恒一「でも……」
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