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元スレQB「日記をつけるよ!」
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ほむるーむ
QB「潜入に成功」
QB「あらかじめセンサー類の配置を把握しておいてよかったよ」
QB「さて、彼女の日記は……」
QB「……皮雑誌のこれだ」
QB「どれどれ……昨日の分か」
〇月▽日
今日はめずらしく朝からキュゥベえが話しかけてきた。
どうやら日記の書き方を知りたいらしいが、正直なところどうでもいいとおもう。
そんなことよりも今朝の驚いたまどかわいい。まどかわいい。大事なので二度書いた。
原因は突発的なキュゥベえの勧誘だが、おかげでかわいいまどかをみれたので許す。
そしてキュゥベえのティロられた様を見て微笑むまどかわいい。まどかわいい。
(以下まどかに対する事がずらずら)
QB「………」
QB「……僕たちインキュベーターに日記というものは早すぎたようだ」パタン
ガチャ
ほむら『はぁ、いいお湯だったわ』
ほむら『キュゥベえ?どこいったのかしら』
QB「まずい!ほむらがお風呂から上がった!」
QB「日記の初期位置はここ」
QB「インキュベーター、これより作戦海域より離脱!」キュプ!
QB「きゅっぷい……おかえり、ほむら」
ほむら「あら、そこにいたの」
ほむら「棚の上にいるなんてどうしたの?」
QB「ゴキブリに驚いちゃってね」
ほむら「……っ!ゴキブリ!?」ジャコ!
QB「ああ、安心してくれていい」
QB「さっき外に投げ捨てておいた」
ほむら「………」ススス
QB「どうしたんだい?」トッコトッコ
ほむら「ゴキブリを触れた体でこっち来ないでええ!」バンバン!
QB「きゅぷい!?」ブチャ
〇月▲日 追記分
暁美ほむらの日記を読む。
まどかに対する愛情(?)のようなものが書き連ねられていた。
これも新しい日記の形なのだろうか?
なお、脱出時の言い訳に『ゴキブリ』を使ったところ、異様な拒否反応を示す。
その状態で近づいたため、スペアを一つ取り換える。
もったいない。
QB「やれやれだよ」
朝 登校日
ほむら「ほむぅ……」
QB「おはよう、暁美ほむら」
ほむら「おはよう、キュゥベえ」
ほむら「朝ごはんよ」ポイ
QB「………」
QB「バナナ一本かい?」
ほむら「ええ」ホムッ
QB「僕はいいとしても、君は足りるのかい?」キュプキュプ
ほむら「ええ、十分よ」ホムホム
キーンコーンカーンコーン
まどか「ふわぁ……」
ほむら「まどか、寝不足かしら?」
まどか「んー……そうかも」
まどか「私昨日遅く起きちゃって、夜寝れなかったんだ」
ほむら「それはダメよ、まどか」
ほむら「休日だからって遅起きはダメ」
ほむら「生活サイクルは常に一定に保たないと」
QB「同様の生活をしていた君に言われたくはないと思うね」
ほむら「だまりなさい」ゲシ
QB「きゅぶ!」ドコォ!
さやか「あれ?そのようすだと転校生も遅く起きた?」
ほむら「昨日はたまたまよ」
さやか「へぇー」
さやか「転校生って、ロボットみたいに時間厳守でテキパキ動くイメージだったけど」
QB「その認識は間違いだ、美樹さやか」
QB「彼女は君の思い描いている感じじゃない」
QB「むしろ、休日はだらけていて、ご飯もろくに用意しないようなきゅぶいい!」ズガッ!
ほむら「その口を閉じろと言ってるの。わからないかしら?」ズガ!ドゴ!
まどか「ほむらちゃん、みんなにばれないようにキュゥベえ踏むのやめてあげてぇ!」
QB「やれやれ……冷めるまでここは一旦逃げた方がよさそうだ」
放課後
さやか「あ、マミさん!」
まどか「あれ?杏子ちゃんも一緒だ」
マミ「あら三人とも」
杏子「めずらしいね、全員集合なんて」
まどか「どうしたんですか?」
杏子「いや、何の他愛もない話だよ」
さやか「それより聞いてくださいよマミさん」
さやか「なんとさやかちゃん、昨日一人で使い魔を三体も倒したのです!」
杏子「魔女は?」
さやか「それが見つかんなくって……」
杏子「はぁ……使い魔を倒しただけじゃ意味ねーっての」
さやか「使い魔だって危険なんだよ?」
さやか「アンタまさか、また使い魔を意図的に放して……」
杏子「してねーよ」
杏子「ただ、安易にアテもなくソウルジェムを濁らすなって忠告だ」
杏子「やるなら魔女まで一気に片付けときな」
さやか「ぶぅー!」
マミ「そうだわ」
マミ「全員集まったことだし、私の家でチームプレイの話をしましょうよ」
杏子「チームプレイだぁ?」
マミ「そうよ。一人より二人、二人より三人、三人より四人で!」
マミ「強い魔女に出会った時のために、今のうちから話し合っておかない?」
さやか「あたしは賛成です!」
杏子「なんかめんどくさそうだな……」
さやか「マミさんの家だから、ケーキ貰えるかもよ?」
杏子「……っ! 仕方ないなぁ」
まどか「ほむらちゃんはどうする?」
ほむら「………」プルプル
まどか「ほむら……ちゃん?」
ほむら「………」プルプル
まどか「どうしたの?気分悪いのかな?」
ほむら「いいえ、違うの……」プルプル
ほむら「……あれ」スッ
まどか「本屋がどうしたの」
まどか「―――!?」
さやか「どしたの―――!?」
QB「………」ジー
まどか「キュゥベえが、本屋で立ち読み……?」
ほむら「人がいない本屋で」
ほむら「整理用の小さな脚立に乗って……」プルプル
ほむら「全然様になってないわよ」ヒクヒク…
さやか「あの転校生が爆笑寸前だ……」
まどか「何を読んでるのかな?」
『小学生・ぶんしょうのかきかた』
さやか「ぶはっ!」
さやか「あっはっは!」
さやか「あのキュゥベえが……小学生用の本!」
さやか「あーおかしい」
マミ「美樹さん……もうちょっと抑えないと変な人に思われるわ」
さやか「でもあれ見てるとお腹が……」ゲラゲラ
マミ「でも、いきなりどうしたのかしら?
ほむら「ありえないわよ、普通なら」
さやか「地球の文学に目覚めたとか?」
ほむら「まさか……ありえないわ」
まどか「じゃ…じゃあ聞いてみようよ!」
キューベェー
QB「……おや、全員そろってるとは珍しいじゃないか」
ほむら「あなた立ち読みなんて言う趣味あったのね」
さやか「それも小学生の……ぷぷぅ」
QB「笑われるのは心外だなぁ」
QB「これはれっきとした、感情の研究だよ」
QB「僕のこの個体には地球の物品売買は不可能だからね」
QB「立ち読みという行為で知識を収集していたのさ」
さやか「その収集対象が“文章の書き方”ですかぁ」
QB「言っただろう?僕は感情に関してはこの星のどの人類よりも知識が乏しい」
QB「だから人類が勉強する方法で学ぶのが、一番いいと思ったのさ」
ほむら「一応筋は通っているわね」
QB「君の助言に従ったまでだよ」
QB「人類の持っている感情を知りたいなら、人類が歩んできた過程を踏んでみればいい」
QB「そう考えたのさ」
まどか「キュゥベえって、本当は勉強家なんだね」
マミ「えらいわ、キュゥベえ」
QB「きゅっぷい!」
ほむら「それよりこれからここは人が多くなるわ」
ほむら「そろそろあなたは帰りなさい」
QB「どうしてだい?ばれないようには読んでいたはずだけど」
ほむら「……身長はあなたなりにがんばったのでしょうけど」
ほむら「ひとりでに本のページがめくれていくのは、見てて不気味よ」
ほむら「見る人によっては、怪現象と騒ぐかもしれないわ」
QB「そうかい、それは望ましいことじゃないね」
QB「仕方ない、帰るとしよう」
QB「ところでほむら―――」
ほむら「買わないわよ」
QB「………」
ほむほーむ
QB「みんなはマミの家に行ってくるということだ」
QB「そういうわけで僕だけ帰ってきたけど」
QB「遅いな、ほむら」
QB「……!」キュプーイ!
ほむら『キュゥベえ、聞こえるかしら?』
QB「ほむら?いまどこだい?」
ほむら『巴マミの家よ』
QB「テレパシーってこんなに届いたかな?」
ほむら『気にしないで』
テレパシーが届く距離も、もしかしたら100mだったんだっけ?
それとも、テレパシーはもっと遠くまで届くのかな? よくわからん。
それとも、テレパシーはもっと遠くまで届くのかな? よくわからん。
ほむら『いろいろあって、巴マミの家に泊まることになったわ』
QB「そうなのか。なら僕も……」
ほむら『あなたはそこにいるといいわ』
ほむら『せっかくのまどかと寝られる機会を、邪魔させないわ』
QB「きゅぷ……」
ほむら『晩御飯は冷蔵庫隣の引き出しに入っているわ』
ほむら『来ようとしても、周りにトラップがあるから無理よ』
QB「ひどいよほむら!あんまりだ!」
ほむら『……今度あの本買ってあげるから我慢しなさい』
QB「……仕方ないなぁ」
図書館で借りればいいんじゃね?
QB「……一人で過ごすのか」
QB「こっちの方が気楽でいいのかな」
QB「ご飯の時間だ」
QB「冷蔵庫の隣……これだね」
QB「んしょ……んしょ……」ズルズル
QB「ポン菓子と、リンゴ?」
QB「………」モグモグ
QB「………」シャクシャク
QB「……ひもじいって、こういうことを言うのかな?」キュプ…
QB「きゅっぷい……」
QB「……そういえばほむらは帰ってこないんだ」
QB「普段はダメって言われていたけど」
QB「ほむらが勝手にするなら、僕だって勝手にするよ!」キュプン!
ザバアアアアア……
QB「きゅぷい……」
QB「風呂は人類の生み出した文化の極みだ」チャポン
QB「こんなのにほむらは毎日入っていたのか」
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