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元スレQB「日記をつけるよ!」
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まどか「こんなの……悲しすぎるよ……」
マミ「導かれてしまったのよ。円環の理に」
杏子「ちくしょう……どうしてなんだよ……」
さやか「奇跡も魔法も、なかったんだね」
QB「君たちはいつもそうだね。全てを知ると決まって同じような反応をする」
『青い人魚姫と赤い槍の衛兵』<ジャジャーン
QB「つくり話だというのに、どうしてそこまで同情するんだい?」
ほむら「………」
~~~~~~~
まどさやあんほむ「おじゃましましたー」
マミ「ふふ、またいらっしゃい」
まどか「今日の“マミさんの家で名作映画上映会”もすごかったねぇ」
さやか「あたしあんなに泣いたの久しぶりだったよ」
杏子「さやかも意外と涙もろいんだなー」
さやか「あんただってガンガン泣いてたくせに」
さやか「転校生はいつもの表情だったけど……」
ほむら「………」
ほむほーむ
ほむら「ふぅ……」
QB「お疲れのようだね」スッ
ほむら「あら、いたの」
QB「ひどいなぁ、さっきも一緒に帰っていたじゃないか」
ほむら「空気も読めないような淫獣のことなんてすっかり忘れていたわ」
QB「君たち人間はいつもそうだ」
QB「肉眼で捕えることのできない空気を読むだなんてどうかしているよ」
ほむら「“比喩”というものを知っているかしら」
ほむら「みんなが感動している中、雰囲気をぶち壊しにする奴の事なんて知らないわ」
QB「やれやれ……」
QB「僕たちにとっては、どうして想像上の話でああなるのか理解できないよ」
ほむら「そうね、感情のないあなたにはわからないでしょうね」
QB「これも感情か」
QB「やはりわからないね」
ほむら「分かろうとしないんじゃないの?」
QB「言っただろう?感情は、僕らの星ではまれな精神疾患でしかないと」
QB「ゆえに、君たちにこうしてエネルギー回収をしているわけじゃないか」
ほむら「……感情を理解したいの?」
QB「可能ならば、それがどのようなものかを理解したいね」
QB「もし実現すれば、エネルギー回収効率も大幅に向上するはずだ」
ほむら「………」
ほむら「……できない事も、ないかもしれないわよ?」
QB「きゅぷ?」
ほむら「……日記をつけてみたらどうかしら?」
QB「日記、かい?
ほむら「そう、日記よ」
QB「日記というと、その日一日の記録をすることだよね」
ほむら「ええ。一日の終わりに、その日の事を思い出して書くことね」
QB「でも、その必要はないよ」
QB「僕たちインキュベーターはね、その気になれば完璧なレコードを取ることができる」
QB「必要さえあれば、母星に全く誤差のない行動記録を逐一送り記録することだってできるんだ」
QB「記憶なんて言うあいまいなものに頼らずともね」
ほむら「……はぁ」
ほむら「わかってないわね」
QB「きゅぷい?」
ほむら「人間を知りたいのなら、人間のマネをしてみればいいでしょう」
QB「君たちのマネを、ねえ」
ほむら「それで日記がお手頃じゃないかしら?と提案したのよ」
ほむら「特段難しいことでもないでしょ?」
QB「ふむ、いいかもしれない」
ほむら(私の暇つぶしにもなるし)ホムッ!
~~~~~~~~~~
ほむら「それじゃ、私は寝るから」
QB「ああ、おやすみ、暁美ほむら」
ほむら「日記、するかしないかは自由だけど、やるならやっておきなさいよ」
QB「わかったよ」
パタン
QB「やれやれ、日記を書くことになるとはね」
QB「しかしこれで感情が理解できる可能性が増えるというのなら試す価値がありそうだ」
QB「さて、記念すべき第一回を書いてみようか」
QB「………」キュプ
QB「………」キュプ
QB「………」キュプーイ!
QB「……だめだ、まるで思い浮かばない」
QB「そもそも知識として日記というものは知っているけど、どういう物かは詳しく知らない」
QB「書式も、どのようなルールに沿っているのかも……」
QB「だいたい一日の事を記録するとなると、毎日同じようなものを書くことになりそうだよ」
QB「ふむ……いろいろ試してみようか」
〇月×日
6:00 暁美ほむら起床、朝食等の諸支度
7:00 ほむらと共に登校
7:12 鹿目まどか、美樹さやか、志筑仁美と遭遇、登校
8:00 学校開始
・
・
・
22:35 暁美ほむら就寝
なお、鹿目まどかとの契約は未だに成立せず
QB「こんなところかな?」
カタカタ……
ほむら「……それじゃあまるで業務日誌よ」←寝室にて盗み見中
なんかおかしいと思ったら抜けてたわ
>>8の前に
QB「しかし困った」
QB「僕は四足歩行生物を元にした体で行動している」
QB「筆記、つまり日記を書くのに必要な作業ができない」
ほむら「………」ヘンシン
ほむら「たしかこのあたりに……」ゴソゴソ
ほむら「あったわ。私の昔のパソコン」
ほむら「タイピングや使い方ぐらいはわかるでしょう?」
QB「なるほど、それは助かるよ」
>>8の前に
QB「しかし困った」
QB「僕は四足歩行生物を元にした体で行動している」
QB「筆記、つまり日記を書くのに必要な作業ができない」
ほむら「………」ヘンシン
ほむら「たしかこのあたりに……」ゴソゴソ
ほむら「あったわ。私の昔のパソコン」
ほむら「タイピングや使い方ぐらいはわかるでしょう?」
QB「なるほど、それは助かるよ」
翌日
まどか「あ、ほむらちゃん!」
ほむら「おはよう、まどか」
さやか「よっす、転校生!」
ほむら「……おはよう、美樹さやか」
さやか「相変わらずあたしに対しては冷たいなぁー」
QB「やぁ、まどか、さやか!」
さやか「お、キュゥベえじゃん」
まどか「キュウベえ、おはよう」
さやか「そっか、キュゥベえってほむらんところに住んでるんだったね」
ほむら「同居しているような言い方しないでちょうだい」
ほむら「こいつが勝手に居座っているだけよ」
まどか「でもほむらちゃん、そういいながらいろいろお世話しているよね?」
ほむら「仕方なくしているだけ」
ほむら「できることならマミのところに帰ってほしいところなんだけど」
QB「やれやれ、僕も嫌われたものだね」
QB「たしかにマミのところでもいいのだけど、しつけが厳しくてね」
QB「気楽にできる分、ほむらのところが住みやすいのさ」
まどか「あー、マミさんってそういうところありそうだもんね」
さやか「お母さんキャラというか、そんな感じ?」
QB「なかなか厳しいんだ」
QB「キッチンは毛が落ちるから入っちゃだめだ」
QB「ご飯を食べるときは散らかさないように食べる」
QB「とかいろいろね」
まどか(あれれ~?なんだか一般的な教養のような気がするよぉ)
さやか(つまり、ほむらは放任主義なのか)
ほむら「……私も厳しくすれば、この淫獣を追い払えるのかしら?」
QB「君の厳しいはシャレにならないからやめてほしいね」
キーンコーンカーンコーン
さやか「三時限目終わりー!」
さやか「もうさやかちゃんのHPはゼロだ~……」
ほむら「授業中寝ていたくせに、よく言うわね」
まどか「お昼まであと一時間だよ、がんばろ?」
「暁美さーん、ちょっといいかしら?」
まどか「ほむらちゃん、先生に呼ばれてるよ?」
さやか「おや転校生、悪いことでもしたかな?」
ほむら「少なくとも、あなたに対してよりはいい態度をとっているはずよ」
さやか「ぐあっ!何か刺さった!」
ほむら「そういうわけでちょっと席外すわ」
さやか「う~ん……どうしたものかね」
さやか「どうして転校生はまどかとアタシに対してこんなにも態度が違うのか」
まどか「さやかちゃんは仲良くしたいんでしょ?」
さやか「そう……なんだけどぉ……」
さやか「なんか馬が合わないから、つい突っぱねた態度をとってしまうというか……」
QB「いわゆる感情に左右されているのかい?」
さやか「そういえるのかな?」
まどか「まずは名前で呼ぼうよ!」
さやか「それができたら苦労しないよ……」
QB「……そうだ」
QB「二人とも、日記とか書いていたりするのかい?」
まどか「ふぇ?日記?」
まどか「私は書いてるよー」
QB「さやかは書いてないのかい?」
さやか「あたしはねぇー三日坊主になりそうで書いてないよ」
まどか「うぇひひ……さやかちゃんらしいね」
さやか「でも、どうしていきなり日記の事なんて聞くのさ?」
QB「実はいろいろあってね、日記をかくことになったんだ」
まどか「きゅ……キュゥベえが……」
さやか「日記をかくぅ?」
QB「そうなんだ」
QB「だけど、僕は日記というものを少ししか知らない」
QB「昨日も書いてみたんだけど、勝手がよくわからなくてね……」
QB「だから、君の日記を見せてほしいんだ」
さやか「あほか」パコ!
QB「きゅぷ!」
まどか「さやかちゃん、変な人に見られちゃうよ……」
QB「いきなりなんなんだい?」
ほむら「日記というものは人に見せるものじゃないのよ」
まどか「あ、ほむらちゃんお帰り」
さやか「お、転校生。なんだったの?」
まどか「特に何でもない用事だったわ」
ほむら「ところでキュゥベえ、あなたはどこまで愚かなの?」
QB「愚かなことだって?」
QB「僕はただ、鹿目まどかの日記を参考資料として見せてもらおうとしただけだ」
ほむら「それが愚かだと言っているの」
ほむら「さっきも言ったけど、日記というものは見せるものではないの」
ほむら「ただ思ったことをかけばいいのよ」
QB「でも、書き方が分からない以上、どうしようもないじゃないか」
ほむら「書き方なんて、どうでもいいのよ」
ほむら「昨日の業務日誌のようなのだって、言おうとすれば日記と言えるわ」
QB「なるほどね」
まどか「本当にキュゥベえ、日記書いてたんだ……」
QB「しかし暁美ほむら」
QB「君はどうして僕の日記の内容を……」
ほむら「………」ホム!
さやか「……転校生?」
まどか「ほむら……ちゃん?」
QB「暁美ほむら、君はまさか……」
ほむら「………」
ほむら「気分が悪いから、保健室へ行ってくるわ」
さやか「あ、逃げた!」
まどか「わ…私保健係なんだけど……」
日記見られて家出して最後にはみんな仲良く
ずっとずっといっしょ
最近SIRENやったんだ、うん
ずっとずっといっしょ
最近SIRENやったんだ、うん
キーンコーンカーンコーン
さやか「学校終わったー!」グデーン
まどか「さやかちゃん、ずっと寝てたのにね」
ほむら「全く愚かね、美樹さやか」
さやか「眠いもんは眠いの!」
まどか「じゃあまた明日ね、ほむらちゃん!」
さやか「またねー」
ほむら「ええ、また明日」
QB「やっと学校が終わったね」キュップイ
ほむら「それで、あなたは日記を続けるの?」
QB「そうだね、続けるのも悪くないかもしれない」
ほむら「そう」
QB「人間が見られたくないという日記」
QB「つまりは、そこになにか個人的な思いが入っているんだろう?」
QB「未だ僕に感情、想いというのは理解できないものが多い」
QB「ただ、続けているうちに得るものがあるかもしれないね」
ほむら「……そう」
ほむら「それなら、続ければいいと思うわ」
~~~~~~~~~
ほむら「今日はカップめんよ」コト
QB「………」
QB「僕に、これを食べろというのかい?」
ほむら「そうよ」
ほむら「料理、面倒だもの」
ほむら「お湯を入れているだけ、ありがたいと思いなさい」
QB「……箸が持てない」
QB「麺類の食べ方が分からない……」
〇月△日
6:00 暁美ほむら起床、朝食等の諸支度
7:00 ほむらと共に登校
7:10 鹿目まどか、美樹さやかと遭遇、登校
8:00 学校開始
・
・
・
22:00 暁美ほむら就寝
その他
鹿目まどかとの契約は未だに成立せず
今日のご飯はカップめん
QB「今日はこんなところかな?」
QB「………」
QB「……昨日と大差がない気がするよ」
QB「人間たちはこういうのを徒然と書いているのかい?」
QB「理解がしがたいね」キュプイ
ほむら「…………」カタカタ
ほむら「……チッ ハッキングがばれてるわ」
ほむら「インキュベーターの癖してやるわね」
翌日
ほむら「……日記を書くコツ?」
QB「そうなんだ」
QB「書いている日記が昨日と大差なくてね」
ほむら「そういう日もあるわ」
QB「こんなのをずっと書いていくものなのかい?」
ほむら「そうなってしまう日もあるわ」
ほむら「結局、その日の過ごし方によるのよ」
ほむら「なんでもない、普通と変わらない日々を暮していれば、同じような日記になるでしょうね」
QB「一日に変化を持たせてみろと?」
ほむら「強いて言えばそういう意味ね」
ほむら「逆に言えば、普通と違った事柄を記録する」
ほむら「それが日記なんじゃないかしら?」
QB「なるほどね……」
まどか「ほむらちゃーん」
ほむら「……あら、まどか」
QB「………」
QB「まどか!」タッ!
ほむら「……?」
QB「まーどーかー」タッタッタ
まどか「きゅ……キュゥベえ!?」
QB「僕と契約して魔法少女になって――きゅぶ!」ドス!
まどか「わわわっ……?」
さやか「でた!転校生の対キュゥベえ膝蹴り!」
ほむら「……どういうつもり?」
QB「日常に……変化を持たせてみただけだよ……」
ほむら「なるほどね」
ほむら「ただし、変化を持たせたらその分何かが起こることも忘れないで」グリグリ
QB「きゅぶぶぶ……」
まどか「ほむらちゃん……そのへんで……」
ほむら「………」パッ
QB「たすかったよ、まどか」
さやか「それで、変化って何さ?」
QB「日記というものに書くのは、変かあるものだと聞いた」
QB「だからこうして、いつもとは違う行動をとってみたのさ」
まどか「そういうことかぁ……」
さやか「そういえば、最近キュゥベえまどかと契約しようとしてなかったもんね」
QB「ほむらの阻止行動がひどくなってきたからね……」
マミ「あらみんな、ここでなにをしているの?」
マミ「それにキュゥベえも……」
さやか「あ、マミさん」
まどか「おはようございます、マミさん」
マミ「ええ、おはよう」
マミ「それで、みんな何をして……」
QB「マミーーー!」タタタ
マミ「ちょ……キュゥベえ!?どうしたの?」
QB「まみーーー!」ピョン!
ずぽっ!
マミ「きゃっ!」
まどさや「「―――!?」」
ほむら「………」
まどか「きゅ……キュゥベえ……」
さやか「あの弾力に富んだ谷間に……」
QB「もふもふ!もふもふ!」
マミ「//////」プルプル…
マミ「ティロ・フィナーレ(極小)///!」
QB「きゅぷ?」
どーん
まどか「誰もいなくてよかったよ……」
さやか「マミさんもテンパるときあるんですねぇ」
マミ「キュゥベえ、あとでお説教よ!」プンプン!
QB「そんなぁ……」
ほむら「当然の報いだわ」
まどか(なんだかほむらちゃんの目がいつもより怖いよ)
QB「いつもと違う行動をしただけなのに……」
ほむら「先のことを考えずに行動するバカの間違えじゃないかしら?」
さやか「……ホントはキュゥベえってただのバカ?」
QB「そんなわけないじゃないか!」キュプンプン!
ほむら「誰が見てもバカにしか思えないわよ」
まどか「うぇひひ!」
まどか「でも、これで日記に書くことには困らないよね」
さやか「あっはっは!確かにそれはそうだわ」
さやか「マミさんの胸に入り込んだらティロフィナーレを食らいました!まる!ってね」
QB「なるほど……そういう書き方もあるのか」
さやか「あ、その前の転校生の膝蹴りも入れとこうか」
ほむら「間抜け丸出しの日記ね」
まどか「なんだか楽しそうな日記だね」
マミ「でも、キュゥベえが日記を書くなんて意外ね」
QB「感情の研究の一環だよ」
マミ「へぇ、そうなの」
さやか「まだ二日目だけどね」
ほむら「今日で三日目ね」
~~~~~~~
夜 ほむほーむ
ほむら「ふぅ、いいお湯だったわ」
QB「………」カタカタ
ほむら「……あら、もう日記用のパソコンをつけてるの?」
ほむら「はやいわね」
QB「うん」
QB「昨日おとといと、中身が似通っていたものだったからね」
QB「もうちょっと中身を練ってみようと思うんだ」
ほむら「そう、好きにしなさい」
ほむら「牛乳、牛乳っと……」
QB「………」
QB「さて、美樹さやかの発言を思い返してみよう」
さやか『マミさんの胸に入り込んだらティロフィナーレを食らいました!まる!ってね』
QB「この言葉から察するに、どうやら口語でもいいようだ」
QB「そして今朝の暁美ほむらの助言」
QB「あれは特記事項のみでよいということだ」
QB「つまり、前まで書いていたようなタイム表のようなところまで記録しなくていいんだね」
QB「それじゃ、書いてみよう!」
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