元スレ綾乃「二人で紡ぐ物語」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
三年になって、私は千歳や船見さんと別のクラスになった
人見知りな私にとって、同じクラスに千歳がいないのは色々とショックだったけど
それでも、私は何とか何時もの自分を保つ事が出来ている
だって
だって
京子「綾乃~、一緒にご飯食べようよ!」
だって、大好きな人が同じクラスに居てくれるんだもの!
2 = 1 :
京子「綾乃、どったの?」
綾乃「……なんでもないわよ」ツンッ
綾乃(し、しまった、としのーきょーこの前でボーっとしちゃった、変な子だとだと思われたらどうしようっ)
京子「もー、そんなプンプンしないで?ほら、給食の里芋分けてあげるからさ」スッ
綾乃「別にいいわよ、そんなの」
綾乃(としのーきょーこ、優しいな……里芋、また食べさせてくれないかな……あーんって……)
京子「えへへ、代わりに私は大根もらいまーす♪」
綾乃「ちょっと、勝手に取らないでよっ!」
綾乃(あっあっ、わたしが食べさせてあげたかったのにっ!あーんってっ!)
京子「もう遅いですよ~♪」モグモグ
綾乃「……もう、歳納京子は相変わらず、強引なんだからっ!」クスッ
綾乃(としのーきょーこのそういう所、大好き……)
3 = 1 :
京子「あー、綾乃わらった」モグモグ
綾乃「え?」
京子「いやー、最近、綾乃って様子が変だったからさ」
京子「やっぱり、千歳と離れ離れになって寂しくて悩んでるのかなって」
綾乃「歳納京子……」
綾乃(としのーきょーこ、そんなに私の事見てくれてたんだ……)キュンキュン
綾乃(けど……)
綾乃「……確かに、あの、千歳と離れ離れになったのはちょっと寂しいけど……」
綾乃「そんな事でいちいち悩んだりしないわよ、子供じゃないんだから」プイッ
京子「綾乃は大人だなあ」
綾乃「……そんなことないわ、普通よ」
京子「私は、結衣と離れ離れになってかなりショックだった」
綾乃「……そう」
綾乃(やっぱり……そうなのかな……)
4 = 1 :
京子「けどね、綾乃が一緒のクラスだって判ったときは、同じくらい嬉しかった」
京子「また一年、楽しいことが続くなって、ドキドキしちゃった!」ニコ
綾乃「……!」ドキッ
綾乃(え、え、そ、それって///)
京子「だからね、私も綾乃の力になってあげたいなーって思ってるの」
京子「そんな訳だから、困ってることがあったら何時でも言ってね?」
綾乃「……」ドキドキ
綾乃(私が困ってる理由は、としのーきょーこなのよっ)
綾乃(だって、だって……)
5 :
ふむ
6 = 1 :
~体育の時間~
京子「綾乃~!一緒の組になって体操しようよっ!」ダキッ
綾乃「もうっ!歳納京子、どうして抱きついてくるのよっ!」
京子「えー、だって体操なんだから組み合わないと出来ないよ?」ギューッ
綾乃「わ、判ったから離れて頂戴っ」
京子「ええー、綾乃、つめたーい」
綾乃(離れてくれないと、歳納京子の胸が私の背中にっ///)
7 = 1 :
~美術の時間~
京子「今日は似顔絵だって、綾乃、描かせてよ」
綾乃「……私でいいの?」
京子「うん、綾乃って綺麗で描き甲斐があるしさ」カキカキ
綾乃「なっ」
京子「綾乃って、こうして見ると凄く色っぽいよねぇ」ウェヘヘ
綾乃「へ、変な目で見ないで頂戴っ!」
綾乃(と、としのうきょーこに色っぽいって言われちゃったっ///)
8 = 1 :
~掃除の時間~
京子「綾乃~、ごみ集め終わったよ?」
綾乃「ご苦労様、こっちも雑巾がけ終わったわ」
京子「……綾乃、手が真っ赤だ」
綾乃「え、ああ、水が冷たかったから……」
京子「……」ギュッ
綾乃「あっ……」
綾乃(と、としのーきょーこに、手を掴まれちゃった……え、な、なにこれ///)
綾乃「……あ、あの歳納京子?どうして手を握るの?」
京子「こうするとあったかいでしょ?」
綾乃「そ、そうだけどっ!」
京子「……ごめんね、冷たい雑巾がけを任せちゃって」
綾乃「///」カーッ
綾乃(としのーきょーこ、凄く優しい……)
綾乃(どうしよう、わたし、としのーきょーこを好きな気持ちがどんどん強く……けど、けど……)
9 = 1 :
京子「綾乃~」
京子「綾乃綾乃!」
京子「あやのー!」
京子「あやの?」
京子「あーやーのっ♪」
12 = 1 :
~生徒会~
綾乃「……ふへへ」
千歳「あ、綾乃ちゃん、大丈夫?」
綾乃「ふえ!?」ハッ
綾乃「あ、危うく正気を失うところだったわ……」
千歳「あはは、歳納さんと旨く行ってるみたいやね」
綾乃「べ、べつにそんな事ないわよっ///」
千歳「いやいや、風の噂で聞いてるよ、歳納さん、綾乃ちゃんにべったりらしいやん?」
綾乃「う、うう、そうなのよ、凄く懐いてきてくれるのっ///」
千歳「うふふふ」
13 = 1 :
綾乃「けど……それが逆に不安なのよ」
千歳「不安?」
綾乃「うん、歳納京子は、船見さんと離れ離れになって寂しいから、私を船見さんの代わりとして扱ってるんじゃないかなって」
千歳「綾乃ちゃん……」
綾乃「そう考えると、その、素直に喜べない自分も居るのよ……」
千歳「……うーん、それは受け止め方次第と違うかなあ」
綾乃「え?」
千歳「例え船見さんの代わりとして扱われてるんやとしても、親しくして貰ってるのには変わりないし」
千歳「それは綾乃ちゃんの想いを知ってもらうチャンスでもあると思うよ」
綾乃「千歳……」
14 = 1 :
綾乃(……そうよね、せっかく親しくなったんだから、船見さんの身代わりだけで終わりたくはないわ)
綾乃(これは私自身を見てもらうチャンスでもあるのよ……)
綾乃(その為には、歳納京子からのアプローチを待つだけじゃなくて、私からも積極的に動かないと……)
綾乃「……千歳、ありがと」
千歳「ん?」
綾乃「ちょっとだけ、勇気が出たわ」
千歳「うふふ、綾乃ちゃん、頑張ってな」
綾乃「ええ!」
16 = 1 :
ガラッ
京子「あーやーの!」
綾乃「……!」ビクッ
千歳「あれ、歳納さんやん、こんにちわぁ」
京子「千歳、こんにちわ!」
綾乃「え、と、歳納京子?娯楽部に行ったんじゃなかったの?」
京子「うん、行ったんだけど、今日は誰もいなくてさ~、暇なので綾乃の手伝いでもしようかなって」
綾乃「……そ、そうなんだ」
綾乃(せ、生徒会の手伝いじゃなくて、私の手伝いって言ってくれたわっ///)
綾乃(ああ、もう、としのーきょーこ、としのーきょーこっ///)モジモジ
京子「綾乃、どったの」
綾乃「なんでもないわよっ!」カーッ
京子「……!」ビクーンッ
17 :
綾京でいいんですよね・・・?
18 :
鬱じゃかいなら支援
19 :
京綾は純情
20 = 1 :
千歳「……あ、うちは先生に呼ばれてたんやった、ちょっと行ってくるな?」
綾乃「え」
京子「あ、行ってらっしゃーい」
千歳「綾乃ちゃん、頑張ってな」ボソッ
綾乃「ち、千歳……ありがと」ボソッ
京子「綾乃?わたし、何したらいいかな?」
綾乃「あ、ええ、じゃあ、歳納京子、私が書いた書類を纏めて行ってくれるかしら」
京子「おう!」
綾乃「……」カキカキ
京子「……」ジー
綾乃「……」カキカキカキカキ
京子「……」ジー
綾乃(あわわわわ、としのーきょーこ、私のことをじっと見てるわ///)
21 = 1 :
綾乃(ど、どうしたんだろ、わたし、別に服装乱れてないわよねっ!?)
綾乃(髪だって、さっき洗面台で整えたばかりだしっ……!)
京子「……あやの」
綾乃「……!」ビクッ
綾乃(え、え、なに?私やっぱり何か変な格好してる!?)
綾乃「……な、なによ」ドキドキ
京子「んー……呼んだだけっ」
綾乃「……そう」
綾乃(うう、びっくりしたっ!なんなのよ、としのーきょーこはっ!)
23 = 1 :
綾乃「……はい、この書類を青いファイルに綴じて行ってね」パサッ
京子「ん、了解!」テキパキ
綾乃(としのうきょーこ、凄く手際よくまとめてる……格好いい……)
綾乃(もう、本当に娯楽部なんて辞めて、生徒会に入ってくれないかしら……)
綾乃(そ、そしたら、すぐに副会長にしてあげるのに……)
綾乃(私が会長で、としのーきょーこが副会長で……)
綾乃(ふへへ///)ニヘラ
京子「あやのー?顔がゆるんでるよ?」
綾乃「はっ!」ジュルッ
京子「なにー?晩御飯の事でも考えてたの?」クスクス
綾乃「ち、違うわよっ///」
24 = 1 :
京子「はい、書類整理も終了、と」
綾乃「歳納京子、ご苦労様……あの」
京子「ん?」
綾乃「て、手伝ってくれて、その、ありがとうね……」
京子「別にいいって、前にも言ったけど、わたし、綾乃の力になりたいと思ってるしさ」ニコ
綾乃「歳納京子……」
綾乃(としのーきょーこは、もういっぱい私の力になってるわよ……)
綾乃(……優しい気持ち、いっぱい貰ったわよ……)
綾乃(だから、私からも、としのーきょーこに……何かしてあげたいな)
25 = 1 :
京子「さーて、仕事も終わったし、千歳と合流して、どこかへ遊びに行く?」
綾乃「そ、そうね……あら」
綾乃(あれ、なんだろ、としのーきょーこの髪に何か……)
京子「また、カラオケ行こっか!」
綾乃(気になる、何がついてるんだろ……)
京子「綾乃?」
綾乃「……」スッ
京子「ふえ?」
綾乃「……」フサッ
京子「あ、あやの、どうしたのさ、いきなり私の髪に触って///」
綾乃「あ、ご、ごめんなさい!な、何かついてたものだから……」
京子「え?」
27 = 18 :
しえん
28 = 1 :
京子「あー、これはトーンだよ」
綾乃「トーン?」
京子「うん、スクリーントーン、さっきここに来るまでにちょっと同人誌の原稿やってたからさ」
京子「その時についたのかな?」
綾乃「どうじんし……あの、去年の夏休みに見せてもらった手作りの本よね?」
京子「うん!今年もいっぱい、いーっぱいがんばる予定です!」
綾乃「そ、そう……」
綾乃(としのーきょーこ、あんなに生き生きして……)
綾乃(同人誌か……)
綾乃「……あの、歳納京子?」
京子「ん?」
綾乃「……その、同人誌、私にも手伝えるかしら……?」
京子「え?」
29 = 1 :
綾乃「ほ、ほら、生徒会の仕事、手伝ってもらったし、そのお返しというか……」
京子「えー、いいって、お返しなんて、原稿は結衣にも手伝ってもらえるし」
綾乃「……!」
綾乃(私の手伝いは断るのに、船見さんには、手伝ってもらうの……?)
綾乃(……私は、やっぱり船見さんには届かないのかな……)
綾乃(私は……)
30 :
ふむふむ京綾とな
31 = 1 :
『例え船見さんの代わりとして扱われてるんやとしても、親しくして貰ってるのには変わりないし』
『それは綾乃ちゃんの想いを知ってもらうチャンスでもあると思うよ』
綾乃「……ありがとう、千歳」
京子「綾乃?」
32 = 1 :
綾乃「歳納京子」
京子「ん?」
綾乃「前に、私と同じクラスになれてドキドキしたって……言ってくれたわよね?」
京子「う、うん、言ったけど……」
綾乃「私もね、歳納京子と同じクラスになれて、すごくドキドキした」
京子「え……?」
綾乃「だって、歳納京子と一緒にいると、すごく楽しいんだもん」
京子「綾乃……わ、私もそう!綾乃といると、すごく楽しくてドキドキする!」
綾乃「……けどね、私は、そのドキドキをもっと大きくしたいと思ってるの」
京子「大きく?」
綾乃「ええ……」
33 = 1 :
綾乃「歳納京子の事をもっと色々知って、もっと親しくなって」
綾乃「もっともっと、楽しいことを増やして、ドキドキを大きくしたいの」
京子「あやの……」
綾乃「だからね、私にも原稿を……というか、同人誌を作るのを手伝わせて?」
綾乃「歳納京子が同人誌を作ってる時に感じてるドキドキを、私にも感じさせて?」
京子「……!」
綾乃「駄目、かしら……」
京子「だ、駄目じゃないよ!私も、私ももっと、綾乃とドキドキしたい!」
綾乃「歳納京子……」ホッ
綾乃(な、何とか、自分の気持ちをちょとだけ伝えることができたわ……)
綾乃(愛の告白とかじゃないのが残念だけど……)
35 = 1 :
京子「じゃあ、あの、綾乃、娯楽部行く?原稿持ってきてあるから、あの!」フンフンッ
綾乃「と、歳納京子、落ち着いて……」
京子「だって、綾乃と一緒に同人誌作れるなんて、思ってもみなかったし!」
京子「何か、凄くテンションあがっちゃって!」
綾乃「そ、そんなに嬉しいの?」
京子「うん♪」ニコ
綾乃(す、凄いわ、としのーきょーこがこんなに喜んでくれてる!)
綾乃(わたしの言葉で、こんなに!こんなに笑ってくれるなんて!)
綾乃(いいいいやっほぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅい♪)
綾乃「それじゃあ、娯楽部に行きましょうか」
36 = 1 :
~娯楽部~
綾乃「原稿って、このスケッチブックかしら?」
京子「え?あ、ちょ!」シュバッ
綾乃「と、としのーきょーこ?」
京子「え、えへへ、これは、あの、えっちなイラストとか描いてあるからちょっと見せられない///」ゴソゴソ
綾乃「なっ///」
京子「はい、こ、こっちが今作ってる原稿!」
綾乃(こ、個人的にはえっちなイラストも気になるんだけど……!)
綾乃「……あら、これ、ミラクるんじゃないのね」
京子「うん、今回はちょっとオリジナルで行ってみようかなって!」
綾乃「読ませてもらっても、いい?」
京子「う、うん、あの、笑わないでね///」
綾乃「え?」
京子「よ、読めばわかるよ///」
37 = 1 :
それは二人の少女の物語だった
同じ学校に通う二人は
小さい頃からの幼馴染で
夏休みにちょっとした冒険をして
お互い助け合い
かけがいのない絆を深めるという
とても素敵な物語
38 = 1 :
綾乃「……」
京子「綾乃、その、どうかな?」
綾乃「……あ、ええ、良い話だと思うわ」
京子「あ、ありがと///」
綾乃「……歳納京子」
京子「な、なに///」
綾乃「……この、二人の少女って」
京子「あ、う、うん、あの……///」
39 = 1 :
京子「私と結衣の、話なんだ///」
40 = 1 :
綾乃「……そう」
京子「ううう、やっぱり、あの、変かな、実在の人間の事を漫画にするって///」
綾乃「……別に、変じゃないと思うわよ」
京子「ありがと!綾乃!」
綾乃「……これって、実話なのかしら」
京子「んー、半分は実話かな、結衣とは小さい頃から色んな所を冒険したしね、その辺からちょっとネタを貰った部分もあるよ」
綾乃「……そっか」
その物語の二人は、凄く幸せそうだった
読んでいるだけで、確かな絆が感じらるくらい
歳納京子の船見さんへの愛情が
ドキドキが感じられた
41 :
おい……
42 = 1 :
その日、私は歳納京子から原稿に関するレクチャーを受けた
歳納京子は、凄く楽しそうに教えてくれた
私も笑いながらそれを覚えた
原稿は、あまり進まなかったけど、歳納京子の事を色々と知ることができた日だった
私が望んだ、楽しい時間だった
下校時間になって
歳納京子にさよならを言って
私は一人で家路につき
食事をして
お風呂に入って
ベッドに横になって
その時、はじめて涙が出た
43 = 17 :
もちつけ、まだあわせるような時間じゃない
44 = 1 :
その日から、楽しい時間が始まった
その日から、辛い時間が始まった
歳納京子と共同作業をするのは、凄く楽しくて
完成していく物語を見続けるのは、凄く辛くて
歳納京子と少しずつ親しくなって
歳納京子が船見さんをどれくらい慕ってるのかを聴かされて
昼間は笑って
夜は泣いた
しばらく、そんな日々が続いて
歳納京子と船見さんの物語は
完成した
45 :
あぁ……
46 = 1 :
京子「同人誌完成を祝して、かんぱーいっ!」チーンッ
綾乃「お疲れ様、歳納京子」チーンッ
京子「綾乃こそ、お疲れ様!」
京子「ほらほら、お菓子食べてよ!綾乃が好きなプリンもあるぞ~!」
綾乃「……こんなに沢山、二人で食べられるかしら」
京子「最初は結衣も来る予定だったんだけどね」
京子「やっぱり親戚の用事で忙しいみたいでさ、明後日のコムケ参加も無理だって」
綾乃「……そう」
京子「折角、私と結衣の話を描いたのにねぇ」
綾乃「……」
京子「ま、結衣がいなくても、綾乃と一緒に同人誌作れて楽しかったし、結果オーライだよね!」
綾乃「……私も、楽しかったわ、歳納京子」
京子「そっか……えへへ、ありがとうね、綾乃」
47 = 1 :
京子「あ、あのさ、綾乃?」モジモジ
綾乃「……なにかしら」
京子「も、もしよければ、次の同人誌も一緒に、作らない?」
綾乃「……」
京子「もちろん、あの、生徒会の仕事の合間でいいからさ、ね?」
綾乃「……」
京子「綾乃?」
綾乃「……ええ、考えといてあげてもいいわよ」ニコ
京子「ほんと?やったっ!」ピョン
48 = 1 :
歳納京子
楽しい時間をありがとう
私と親しくしてくれてありがとう
けど
もう、無理なの
船見さんへの想いを抱く歳納京子を見続けることなんて
わたしには耐えられない
そんな物語を作る手伝いなんて、もう出来ない
ごめんなさい
……こんな事なら
歳納京子と親しくなんてしならなければよかった
遠くから憧れてるだけにしておけば良かった
そうすれば、こんな辛い思いをしなくても済んだのに
49 = 41 :
せつねええええええええ
50 = 1 :
京子「綾乃?」
綾乃「……え?」
京子「大丈夫?顔色、悪いみたいだけど」
綾乃「……ええ、大丈夫よ」
京子「……ごめんね、慣れない作業で、疲れたんだよね」
綾乃「そうね、ちょっと疲れたかも」
京子「明日は、夜行バスで出発だけど……大丈夫そう?」
綾乃「……勿論、大丈夫よ」
京子「そっか……じゃあ、今日は早く帰ってちゃんと寝て」
京子「明日の夕方に集合ね!」
綾乃「……ええ」
綾乃(これが、最後)
綾乃(二人っきりの、最後の時間)
綾乃(……それが終わったら、ちゃんと断ろう)
綾乃(生徒会の仕事が忙しくなりそうだから、もう一緒に同人誌を作るのは無理だって……)
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