元スレ千早「嫌いっていって・・・」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 :
こういったことを小鳥さんにしたい
52 :
最後の一文のせいでクリスティーナになった
53 = 1 :
千早「よかったんですか?」
買い物袋を手に提げながら千早は言った。
千早「買い物にも付き合わせたうえに買ってもらうなんて」
P「まぁなんだ、これも仕事の一環ということで」
俺の趣味もはいっちゃてるしな、と笑いながらプロデューサーは付け加えた。
千早「その、ありがとうございます。嬉しいです」
P「ん、喜んでもらえたなら俺も嬉しいよ」
千早「それで、その、お礼といってはなんなんですが、今日の晩御飯、私の家でどうですか?」
誘ってしまった、何も考えなしに
P「え?い、いいの?」
54 :
55 :
>>54
中の人ネタか
56 = 1 :
千早「はい、プロデューサーがよろしければ、是非」
何を言ってるんだ、私が良いはずがない
P「んじゃありがたくご馳走になろっかな」
何で誘ってしまったの?分かってる、この気持ちに整理をつけるため
千早「では、帰りに食材を買って帰りましょう。何かリクエストなんてありますか?」
P「いや、千早の手料理ならなんでもOKだ!」
千早「ふふっ、それじゃ行きましょう」
本来なら嬉しいハズなのに、千早の足取りは重かった。
57 :
しかし助手は79もあるぞ
58 = 1 :
千早「どうぞ、中へ」
P「お、おじゃましま~す・・・」
プロデューサーは何故か忍び足で部屋に入る
千早「夕飯の準備をしてくるので、椅子にでも腰掛けておいてください」
P「あぁ、頼む」
P「・・・・・・」
女の子の部屋にしては、結構さっぱりしてるよな、千早の部屋って感じがする。
ダンボールがそのまま積まれてる、あのままでいいんだろうか・・・他にはCDラックとかコンポぐらいだな。
ふと、ベッドの横に立てかけてある一枚の写真が彼の目にとまった。
P「あれって・・・」
59 = 54 :
60 = 51 :
>>59
自分の部屋に自分の水着写真飾ってるのかと思った
61 = 1 :
千早の小さい頃と思われる姿と、千早に少し似ている男の子が笑いながら写ってる。
千早も、昔はこんな笑顔で笑ってたのかな・・・
感慨に耽っていると、千早が声をかけてきた
千早「ご飯、できましたよ」
P「あぁ、ありがとう・・・」
今の千早からは想像ができないな、あの笑顔は
千早「?どうしました?」
P「いや、別に。いただきます!」
千早「頂きます」
62 = 14 :
ほ
63 = 1 :
P「んまい!」
千早「そうですか?よかったです」
正直なところ千早がご飯を作るイメージはあまりなかったけど
P「このオムライス、めちゃフワトロで美味い、美味すぎる!」
千早「ふふっ。大げさですね」
P「いや、ホントに美味しいよ」
そのままガッツイてしまい、あっさり完食してしまった。
その後は、クラシックを聴きながら、千早がいれてくれた紅茶を飲んでゆったりと流れる時間を楽しんだ。
64 :
かわえぇのぉ
65 = 40 :
俺はもう寝るけど
朝までちゃんと残しとけよ
66 = 54 :
67 = 1 :
千早「あの写真・・・」
千早が話し出す
千早「これを見て、どう思いました?」
ベッドのそばまで移動した千早は、写真を手にとって見つめながら尋ねた
P「どうって・・・」
千早「今の私と比べたら、可笑しいですよね」
可笑しいというか、この笑顔には考えにくいものがあった。
千早「私のとなりに写っているの、私の弟なんです」
やっぱりそうか、なんとなく似ていたからな
P「えと、弟さんは?」
千早「・・・弟は、優は、交通事故で死にました・・・」
P「・・・ゴメン」
重い沈黙が二人の間に流れる
68 :
ちひゃは嫁にしたいよね
69 = 1 :
千早「あの、こちらにきてもらえますか?」
千早がベッドの上に腰を下ろした隣に、俺も座った。
これをどうぞ、と渡されたイヤフォンを耳にかける
千早「昔は、いつもこうやって弟と二人で音楽を聴いていたんです」
千早「弟は私が歌うと、凄く喜んでくれて・・・だから、私はいつも歌った」
千早「歌が、今も私と弟を繋いでくれている、唯一の存在です」
千早がどれだけ弟さんのことを大切に思っているか、そしてそれと同じぐらい、歌を大事にしてきたか分かる。
だからこそ、このムリに笑おうとしている表情は、見るに耐えないものがあった。
その時、千早はそっと腕を絡ませてきた。そのまま、俺にもたれかかるようにして。
71 :
お
72 :
千早「私、プロデューサーのこと、好きです」
突然だった
千早「プロデューサーは私のこと、好きですか?」
何を言っていいのかわからない俺は、だんまりを決め込む。
千早「なにも、いってくれないんですね」
途端、千早は俺をベッドに押し倒して、上に覆いかぶさった。
千早「何か、言ってください」
P「・・・千早は、アイドルだ。それ以上でも、以下でもない」
千早「女として、みてください」
P「千早と俺は、アイドルとプロデューサーっていう関係だ、わかってるだろう?」
千早「それがなんだっていうんです?」
P「だから、もしそういう関係になったら、千早はアイドルを続けられない」
千早「なら私、アイドルを辞めます」
P「んなっ!!」
73 :
朝まで残っててくれよ
74 :
ちゃんと最後まで書けよ?(威圧)
75 :
ほ
76 = 72 :
千早「それなら、いいのでしょう?」
P「いいわけあるか!そんなことしたら、歌が歌えなくなるんだぞ?」
千早「それでも、かまいません。あなたと一緒にいられるなら・・・歌なんていらない」
あまりのことにショックを受けた俺は、何も言い返せないでいた。
千早「いやなんです私は、大切な人と離れるのが。だから、ずっと一緒にいたい」
千早「アイドルをしている間なら、一緒にいれます。けど、いずれ私がアイドルをやめてしまったら、また私は一人ぼっちです」
P「でも・・・」
千早「なら、嫌いって言ってくださいよ」
P「そんなこと・・・」
言えるわけがない、言えるはずがない。だって俺も
千早「嫌いっていって・・・そしたら私、あなたを諦めます。大丈夫です。アイドルは今までどおり続けます。あなたも、普段どおり接してください。でももし」
やめろ、言わないでくれ。そんな千早は見たくない。
77 = 72 :
千早「いってくれないのなら私はアイドルをやめて──
P「嫌いだ」
ああ違う、俺が言いたいのはこんな言葉じゃない。
千早「・・・・・・」
P「アイドルを途中で諦めてしまう千早なんて嫌いだ」
アイドルをしている千早が好きだ
P「トップを目指して頑張ることをやめてしまう千早なんて嫌いだ」
頑張っている千早が好きだ
P「歌を捨ててしまう千早なんて、大ッ嫌いだ」
歌を歌っている千早が、大好きだ
畜生、思っていることって中々口にだせない。
78 :
うわわああああああ
79 = 72 :
千早「・・・・・・」
みると千早は、大粒の涙を流していた
千早「あひっ、が・・・とう」
ありがとう?やめてくれ、感謝なんてされる覚えはないんだ
千早「きち、んと、嫌いって、ひっぐ、言ってくれて、ぐすっ、ありが、うっ、とう」
そんなわけないだろ、そんなわけない
千早「きっと私、プロデューサーはそんなこと言わないだろうって、えぐっ、心のどこかで思ってたの」
千早「でも、そう・・・わかってた」
わかってたんなら、なんでそんなに泣くんだよ
千早「ごめん、なさい・・・ひぐっ・・・もう、忘れて?もう私、大丈夫だから」
千早「また、明日、から、よろしくお願いしますっ」
なにムリに笑ってんだよ
P「・・・もう、帰るな」
千早「ぁっ・・・」
好きな人に好きって言えない自分が、一番嫌いだった
80 = 72 :
なんだか眠くなってきたの・・・
ハッピーエンドのほうがいいですよね?
81 :
>>80
思うように書いたらいいさ
82 :
どちらでもかまわんッ!
83 :
お前の書きたいエンドがいい
84 :
>>83がイケメンにみえた
85 :
どちらでもいい!
とにかく完結させてくれたら!
ちーちゃんかわゆ
86 :
日曜だし世界をバッドエンドに染めるか
87 = 72 :
みんなありがとう!眠気がふっとんだの!
次から
88 = 72 :
翌日
千早「こんにちは」
学校が終わり夕方になって、千早は事務所にやってきた
千早「よろしくお願いします」
P「お、おう」
別段、変わったところはないように見えた
ただ一つ・・・近寄り難い雰囲気にはなってしまったが
P「今日はダンスレッスンだな」
千早「わかりました」
89 = 72 :
普段の千早なら、ボーカルレッスン以外は少し嫌そうな顔をする
昔に比べたら、まともになったとは思うけれど
でも、今の千早にはそんな感じは見受けられない。まるで、感情を失ってしまったように・・・目が冷たい
あの時のあの俺の言葉は正しかったかどうか、今でもわからない
千早「プロデューサー?」
P「ん?どうした」
千早「レッスン場に向かいましょう」
P「あぁ、そうだな」
90 :
覚醒千早か
悪い意味で
91 = 75 :
ほ
92 = 72 :
それからというもの、千早のトップアイドルへの執念は凄まじく、どんなレッスンも意気込んで受けていた。
もともとの素質もあいまってか、半年足らずでBランクアイドルにまであがってしまった。
正直、俺のプロデューサーとしての腕はあまり関係なかったように思える、悲しいことに。
しかしそれでも、千早の目は冷たいままだった。もとからといえばそれで終わりなのだが・・・
そんな眼差しで歌う彼女は、氷の歌姫とまで言われた。番組などでも結構素っ気無い態度をとるので、ヒヤヒヤとさせられたがそれはそれでファンの心を掴んだらしい
常にストイックで一所懸命に歌い上げる姿は、女性ファンですらも魅了した。時々見え隠れする沸点の低さも人気とかなんとか
そんな話題性タップリな彼女が、Aランクに行くまでに時間が掛かるはずもなかった。
94 = 90 :
ほうほうそれでそれで?
95 :
ある意味リレ千早になったのか
96 = 72 :
P「千早、Aランクおめでとう、本当におめでとう」
千早「ありがとうございます。プロデューサーのおかげです」
P「いや、俺は何もしてないさ、全部千早の実力だよ」
本当に、俺はなにもできなかった、何もしてやれなかった。
千早「いえ、私一人ではここまでこれなかったと思います」
嘘でもそう言ってくれると、少しは報われるかな・・・
P「千早をプロデュースしてもうすぐ1年、早いもんだな」
千早「えぇ、でもまだまだこれからです。もっと上を目指します」
きっと一人でももっと上を目指せるだろう。
でも今の千早は・・・楽しそうじゃない。だから、そう、俺は俺にできることをしてやりたい。
99 = 72 :
年末年始の番組に、千早は引っ張りダコとなっていた。
それから1月はあっという間にすぎていった。
多少、熱は冷めたのか、2月には千早がTV番組に出る回数は減っていった。
しかし千早はもともとそういうのが好みでないため、あまり苦には思ってなかったみたいで気にすることのものでもなかった。
むしろ千早がパーソナリティを勤めるラジオ番組『今日はナニを歌おうかな?』で、リスナーから推薦される曲を歌えることのほうが嬉しかったみたいだ。
やっぱり、千早には歌っている姿が似合っている。
100 = 72 :
2月も下旬に入り、ついにこの日がやってきた。俺はとうとう決心を決めた。
P「なぁ千早」
少し声が上ずる、平常心、平常心。
千早「なんでしょうか」
半年前のあのころの目と比べると随分と緩和された気がする。気がするだけだが。
P「明日のオフさ、暇?」
千早「えぇ、暇ですけど・・・」
P「そっか、ならよかった。うちでさ、千早の誕生日パーティをしようかと思うんだけど」
千早「誕生日パーティですか?」
うっ、なんだか少し嫌そうな目をしている。けどボク、挫けないもン。
みんなの評価 : ★
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