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    元スレ千早「嫌いっていって・・・」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター + - 如月千早 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    千早「お疲れ様でした」
    P「お疲れさま、千早。明日は13時からスタジオ借りれたから、12時ぐらいには事務所にきててくれ」
    千早「分かりました。では、失礼します」
    P「あぁ、気をつけてな」



    千早「ただいま・・・」
    誰もいない部屋に、ただボソっとただいまの挨拶をする。

    2 :

    続けたまえ

    4 :

    すきだよちーちゃん

    5 :

    >>1
    中国人乙
    普通につまらん

    >>4
    お前はもうレスすんな
    ハァ?どこ見てレスしとんのじゃ

    6 = 1 :

    あのプロデューサーが個別担当になってからもう半年、アイドルランクはDで止まっている。
    原因は自分でもわかっている。歌以外にまともにやってこなかったからだ。そしてそれは自分の意思のため。
    勿論、真面目にやってなかったわけじゃない。けれどきっと心の奥で抵抗意識があったのだろう。
    千早「もっと歌が評価されれば」
    でもそれすらも慢心でしかないのだろう。それに実際、アイドルというのは歌だけではない。踊ったり、自身を可愛くみせなきゃいけない
    しかしそれが私には向いていない。きっとアイドル業そのものが向いていないんだと思う。
    そんな私でも、プロデューサーはきちんと見てくれる、歌のレッスンを増やして欲しいというわがままにも付き合ってくれている。
    不満なんかなにもない、むしろ感謝している。だからどうにかしてトップアイドルになって恩返しがしたい。

    7 = 1 :

    千早「ハァ・・・」
    歌が手につかない。色々と考えすぎているんだろう、もう今日は寝るべきか。
    時刻を見ると11時を回っていた。身支度を済ませて布団に入る。
    いつからだろう、私があの人のためになにかしたいと思い始めたのは。
    感謝という感情だけじゃない気がする。そう、もっと別な感情・・・それがどういうものかわからないけれど。
    千早「何を考えているのかしら、もう寝ないと」
    布団に潜ると、すぐに睡魔がやってきた

    9 = 1 :

    千早「おはようございます」

    P「ん、おはよう千早。早いな、まだ10時だぞ?」

    千早「えぇ、スタジオに行く前に少しでものどの調子を整えておこうと思いまして。プロデューサーも早いですね」

    P「当たり前だろ、俺のとりえは最速出勤だ」

    よく分からない自慢をしてプロデューサーはまた書類と向き合った。

    P「今度の新曲なんだけどな」

    千早「はい」

    書類に目を通しながらプロデューサーが喋りかけてくる

    12 :

    私怨

    13 = 1 :

    P「ちょっとバラード風な感じの下地が少しできてるんだ、でもあまり暗くならないようにしてる。きっと千早に合ってると思うから」

    P「といっても完成までまだまだ全然だからさ、かなりかかると思うんだ。それにまだ他の曲もあるしな」

    千早「ありがとうございます。ふふっ、期待してます」

    P「期待に沿えるように努力するよ」

    千早「約束ですよ?」

    P「あぁ、約束する、最高の出来栄えにするって。だから千早も、この歌で最高の音楽を届けてくれよな」

    千早「はい、私も約束します。ですから、もし破ったらハリセンボン飲ませますからね」

    P「千早なら本当にしそうで恐いよ・・・」

    などど軽く冗談を交し合う。こんな風になったのもこの人のおかげかもしれない。

    私も、期待してくれているプロデューサーのために歌以外も頑張らなくちゃ・・・

    千早「・・・」

    また変なことを考えている。誰かのためじゃない、自分自身のためにやるべきことなのに。

    15 = 14 :

    16 = 1 :

    P「どうした?ボーッとして」

    千早「ひゃぅ!」

    突然声をかけられて変な声をだしてしまった。失態だわ・・・くっ

    P「お、驚かせて悪かった。そんなにビックリするなんて・・・」

    千早「い、いえ、少し考え事をしていたので」

    そういってそそくさとレッスン場に向かう。

    17 = 1 :

    ここのレッスン場は今日行くスタジオよりも設備は整っていないが、それでも防音だけはしっかりしているので多少うるさくしても平気。

    思いっきり声を出して歌えるというのは、何よりも気持ち良いことだ。

    千早「んあー、んんっ、あーあー、どーれーみーれーどー」

    スタジオでの収録が控えてて緊張しているのか、少し上ずっているように感じた。

    妥協してしまうのは腑に落ちないが、ここで喉を痛めても本末転倒なので一旦終えることにした。

    P「千早、そろそろ出るから、準備よろしくな」

    千早「はい」

    19 = 1 :

    車に乗り込んで、プロデューサーが音楽をかける

    千早「私の曲、ですか?」

    P「あぁ、もっぱら千早の曲しか流してないな」

    千早「なんだか、変な感じですね・・・」

    自分の歌声が、ステレオから、自分の喉以外から聞こえてくるのは不思議な感じだ。

    P「ん、嫌か?」

    千早「いえ、嫌ではないんですが。なんというか少し恥ずかしいです」

    P「いずれもっともっとそういう機会が増えるさ」

    千早「・・・頑張ります。貴方にもっと沢山の歌を聴いてもらえるように」ボソッ

    P「ん?何かいったか?」

    千早「いえ、なにも・・・」

    何故だか気分が高揚してしまっていた。

    20 = 14 :

    21 = 1 :

    スタジオでの練習は、やはりあまり声に伸びが出なかった。

    スタジオ練習の際、ヴォイストレーナーが着くのだが、その人が言うには心配ないらしい。

    少し休めれば、また声に張りがでてくるとのことだ。

    P「千早、お疲れ様」

    そういって彼は私に酸素水を差し出してくれた。

    千早「ありがとうございます」

    P「なんだか今日は歌いにくそうだったな」

    千早「わかりますか?」

    P「当たり前だ、いつも聴いてるからな」

    いつも聴かれている、それに恥じないようにしなきゃ

    22 = 1 :

    P「まぁムリはしないようにな。それじゃ事務所に戻るか」

    千早「わかりました」

    何故だかいつも直帰ではなく事務所に帰ってから自宅に帰るという経路がある。

    本来なら無駄でしかない時間だが、プロデューサーと居られるのは嬉しい。

    ・・・また可笑しな思考に陥っていた。

    今日はダメね。自宅への帰路についても、少し物思いに耽っていた。

    23 = 1 :

    翌朝


    千早「もう秋ね・・・」

    外を眺めてみると、葉が少し紅葉しているのが見えた

    段々と肌寒くなってきたし、そろそろ秋物の服が必要かしら。

    普段あまりオシャレには気を遣わないのだが、プロデューサーに「それはアイドルとしてどうかと」と言われてしまった。

    春に備えて新しい物を折角なので探しにいくことにきめた。

    家を出て20分ぐらい歩いていたところで、本屋にプロデューサーが入っていくのがみえた。

    24 = 14 :

    25 = 1 :

    P「お、南野圭吾の新作がでてたかぁ。うーん、買いたい本があったんだが、どうするか・・・」

    千早「お早うございます」

    P「んお!ち、千早か、お早う。千早も本買いにきたのか?」

    千早「えぇ、まぁ・・・」

    あなたを追って中に入ってきた、なんて言えない。きっと笑われてしまう。

    千早「プロデューサーも本をお探しで?」

    P「あぁ、まあな。今日はやること終わって暇なもんだから本読んで潰そうと思って」

    千早「そうですか・・・」

    P「千早も暇なのか?」

    千早「えぇ、今日は冬物の服を買って行こうかと。誰かさんに一アイドルとしてオシャレには気をつけろといわれたので」

    P「ははっ、そっか。いい心がけだ」

    少し皮肉っぽい言い方になってしまったが関係無かったみたいで、頭をポンポンとされる。

    27 = 1 :

    P「そうだ、もしそうなら昼、いっしょに食べないか?」

    千早「い、良いんですか!?是非!!!」

    思いっきり高ぶってしまった

    P「あ、あぁ。そんなに喜んでもらえると嬉しいぞ」

    千早「そ、その、お腹が丁度へっていたので・・・」

    P「そうか、何処かいきたいところってあるか?」

    千早「あなたと一緒なら、どこでも」

    つい可笑しなことを口走ってしまった

    P「へ?」

    千早「あ!ぃぇ・・・その、プロデューサーのお好きな場所で」

    P「ん、確か近くにスパゲッティ屋があった気がするから、そこでいいか?」

    千早「はい・・・」

    穴があったら入りたいとは、まさにこのことだろうか。

    28 :

    穴があったら入れたい

    30 = 1 :

    千早「結構落ち着いた雰囲気の店ですね」

    P「だろ?お値段もリーズナブルでな。ということで今回は奢らさてもらうよ」

    千早「いいんですか?」

    P「まぁ、そのぐらいのことはな」

    話しにひと段落ついたところで店員がやってきた。

    店員「ご注文はお決まりですか?」

    千早「私は、カルボナーラください」

    P「んと、じゃぁ俺は・・・どうしよう、カルボナーラも久々に食べたいし・・・でもペペロンチーノもうまいしなぁ」

    かなり迷っている、それなら

    千早「あの」

    P「あぁ、すまん、すぐ決めるから」

    千早「なら私のと少し交換しません?それなら両方食べれるでしょうし」

    P「え?あ、ありがとう、そうさせてもらう。じゃあボロネーゼで」

    千早&店員(ペペロンチーノじゃねぇのかよ)

    31 = 4 :

    わろw

    32 = 1 :

    穴の画像探したけど板しかみつかりませんでした

    33 = 1 :

    店員「かしこまりました。カルボナーラとボロネーゼですね。少々お待ち下さい」

    店員が去っていったところでたずねてみた。

    千早「結構優柔不断なところがあるんですね?」

    P「ん、あぁ・・・そうだな、よく言われるよ、あはは」

    千早「でも仕事している姿をみても、中々そういった姿はお見受けしないのですが」

    P「まぁ仕事はな、決断は大事だからさ。やっぱり俺だけのことじゃないし、しっかりしなきゃってなる」

    千早「えらいんですね」

    きっと、大切なところで頼りになる、こういったところに惹かれてしまったのか・・・

    P「そ、そうか?ありがと」

    店員「カルボナーラとボロネーゼです。ごゆっくりどうぞ」

    34 = 14 :

    35 = 14 :

    36 = 1 :

    千早「えっと、カルボナーラも食べますよね?」

    P「あぁ、じゃあいただこうかな」

    フォークにスパゲッティを巻いて、プロデューサーの前に差し出す。

    P「えっと・・・」

    つい何気もなしにしていたそれは、カップルがやりそうなこと、つまり食べさせるような形になってしまっていた。

    千早「・・・・・・」

    P「・・・・・・」

    思考ガ停止シタ

    37 = 1 :

    千早「ぁ、あーん」

    P「あ、え?」

    千早「あーん」

    プロデューサーも驚いているが、やってしまったことはしょうがない。ここはもう押し通すしかない。

    P「あ、あーん」モグモグ

    千早「美味しい?」

    P「う、うん、美味しい」

    千早「よかった」

    なにも良くはないのだが、ひと段落がついたのでよしとしよう。

    38 = 4 :

    きゃわ

    39 = 1 :

    そう思ったところで彼が同じように差し出してきた

    P「ほら、千早も」

    千早「へ?」

    P「いや、千早も食べるだろ?ほら、あーん」

    千早「あーん・・・」

    食べさせるほうも十分恥ずかしいのだが、食べるほうがもっと恥ずかしい気がする。

    きっとこれはプロデューサーの復讐だろう。自分だけが恥ずかしい思いしたので私にもしてやる、みたいな。

    気が動転して変なことを考えていた

    40 :

    かわいいよお…

    41 = 12 :

    なにこのちーちゃんかわいすぎ

    42 = 1 :

    P「美味しかったな、なんか、刺激的で」

    千早「ええ、とても・・・」

    少しの沈黙が流れる

    P「そ、そういえば千早さ、服、買いにいくんじゃなかったっけ?」

    千早「はい。あの、よろしければプロデューサーもご一緒にどうですか?服を選んでほしくて」

    P「ん、あぁ、まぁ俺ぐらいの年なら、ファンの年齢層にも合致してるかもしれないし・・・」

    千早「決して一緒に買い物をしたいわけじゃなくて、ただですね、私にはセンスがないので、みて欲しくて──

    P「ち、千早?」

    千早「ひぇん!」

    あーまた変な声を出して驚いてしまった。というか何考えてるのかしら私。

    43 = 14 :

    45 = 1 :

    P「えっと、ゴメン。何かブツブツいってたから、考え事でもしてたのか?」

    千早「いっいえ、そうではなくてですね・・・」

    しまった、口にまででてしまっていたのか。もう末期かもしれない。

    P「何か悩み事なら相談してくれよな、プロデューサーなんだからさ」

    千早「は、はい・・・でも悩み事とかではないので」

    P「そうか、まぁそれならいいんだが」

    いえるはずない、もしかしたら貴方のことを好きになっているかもしれないなんて、きっと冗談かなにかだと笑われて終わってしまう。

    そうでなくてもプロデューサーとその担当アイドルという関係だ、そんなこと言ってしまうと終わってしまう。

    それだけは絶対にいやだ、折角手に入れた唯一くつろげるこの場所を、絶対に手放したくなんてなかった。

    ならこの想いを封じるだけ、そもそも、この想いはあってない様なものなんじゃないか?

    46 :

    ふん

    47 = 1 :

    P「で、どこいくんだ?」

    でも、ドキドキしてしまう。この人といると、何故だかドキドキしてしまう。

    しかし心地いいドキドキだ、少し安らぐような、そんな高揚感。

    不意に彼に腕を掴まれた

    P「なぁ千早、相談しにくいことなのかもしれな。でもな?頼ってくれよ、俺みたいなやつはさ、アイドルに頼られてこそなんだからさ」

    千早「あ、ありがとうございます。でも、ホントに何もなくてですね。あ、あそこで買おうかと」

    P「・・・・・・」

    不安にさせても仕方がない、今こんなことを考えていても仕方がない。そんなこと、分かってはいるのだけれども・・・

    49 = 1 :

    P「なぁ千早、このスカートなんてどうだ?」

    千早「こ、これはちょっと私には似合わないかと・・・」

    P「そうか?千早は脚細いんだし似合うと思うけどなぁ」

    千早「ならこのデニムのがいいかと」

    P「千早!」

    千早「は、はい」

    P「もうデニムやらジーンズやらはもっているだろう?ならこういうのも試すべきだ」

    千早「それは、その・・・」

    一理あるかもしれない、けどこんなに脚を出すものは絶対私には似合わないと思うのに・・・

    P「お、このワンピースもいいな。ブーツに似合いそうだし・・・でもこのレースもいいな」

    この人、もしかしたら楽しんでないかな?いや、あくまでアイドルに似合うコーディネートを探しているのだろう

    P「あ~でもこの服きせたら千早はずがしかるだろうなぁ・・・ふふふ。千早、これ、試着してみてくれよ」

    ダメだこいつ、はやくなんとかしないと。

    50 = 14 :


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