元スレ古畑「キルミーベイベー……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 :
ふむ
102 :
こいつ偽やすなじゃね?
103 = 34 :
無理あんべ
104 = 1 :
――コンコン
古畑「おや、私の部下かな? ちょっと失礼」
ガチャ――
西園寺「古畑さん、一通りこの階を調べ終えました」
古畑「ご苦労様。外で話そうか」
――バタン。
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ「誰が厨二妄想をこじらせた痛い子だって……?」ぐぐぐぐ……
やすな「しょうがないじゃん、他に言い訳思いつかなかったんだから……」ジタバタ
105 = 1 :
~カラオケ店・5階廊下~
西園寺「隅々まで探したんですが、どこにも怪しい人間は隠れていませんでした」
古畑「だろうね。拳銃は見つかった?」
西園寺「いえ。この505号室以外は徹底的に探しましたが、どこにも」
今泉「もう犯人は逃げちゃったんじゃないかな。
いつまでも犯行現場にいてもしょうがないだろうし」
西園寺「でも今泉さん。この階から出て行った人間はいないんですよ」
古畑「西園寺君さー、じゃあ犯人はどこに隠れていると思う?」
西園寺「はい。考えてみたんですが、犯人は隠れてなんかいないんじゃないでしょうか。
個室の中で、客として堂々と振る舞っているのでは?」
古畑「んーふふふ」
106 :
西園寺「我々を除くと、504号室に一人、505号室に二人の客がいて、他の三部屋は空き部屋です。
この中の誰かが犯人……そう言えば、古畑さんはなぜ、505号室の二人と話していたんですか?」
古畑「さて、何だと思うー?」
西園寺「もしかして、この二人を犯人だと考えてらっしゃるのでは?」
古畑「んーふふふふ」
西園寺「そうなんですね?」
古畑「ところで、さっき頼んだものはある?」
西園寺「はい、こちらに」
古畑「ありがと。ちょっとここで待機してて」
107 = 106 :
~カラオケ店・505号室~
ガチャ――
古畑「すいません、お待たせして――」
やすな「犯人は見つかったんですか?」
古畑「いえ、それが見つからなかったんです。はい」
やすな「えー……それじゃあ、もう逃げちゃったんじゃないですか」
古畑「……」
やすな「何にしろ、犯人が近くにいないなら、もう帰ってもいいですよね?」
古畑「ええ、私としましてもお二人をお帰ししたいのは山々なんですが――
私の部下がですね、お客さんの中に犯人がいるんじゃないかと言い出しまして」
やすな「え、それってもしかして私たちも疑われてるってことですか?
どうしよう、ソーニャちゃん。私たち容疑者だって」
ソーニャ「……え、どうしようって、その――」
108 = 1 :
古畑「いえいえ、決してそんなことはないんです。
お気に障ったのなら申し訳ありません。
ただ部下がですね、死んだ赤毛の子がこの部屋に来ていないか
確認するべきだと言っていまして……」
やすな「やだなー、知りませんよ。
ね、ソーニャちゃん」
ソーニャ「……ああ、知らないな。
何でそんなこと言ってるんだか」
古畑「ええ、それがですね。死体の服にこんなものがついてまして」
やすな「何ですかそれ、紙切れ?」
古畑「はい、えー黄色い紙の切れ端です」
ソーニャ「それがどうかしたのか?」
古畑「はい。この紙切れ何なのかと考えてみたところ、
一つ思い浮かぶことがありまして……
これ、クラッカーの紙ふぶきじゃないでしょうか?」
ソーニャ「あ……」
109 :
脳内再生がしやすい
面白い
110 = 106 :
古畑「それでですね、最初にこの部屋に来たとき、
折部さんがクラッカーを鳴らしたと言っていたことを思い出しまして。
そのことを部下に話したら、
被害者はこの部屋に来ていたんじゃないかと言い出しましてね」
ソーニャ「それは……」
やすな「えー、でもそんな人、来てませんよ?」
古畑「しかし、クラッカーの紙が……」
やすな「はあ。あの、それが?」
古畑「……」
やすな「え? だってクラッカーなんて日本中どこでも売ってるし、
紙切れがついてたからって、
その人がこの部屋に来たってことにはならないですよね?」
古畑「えー……はい。私も部下にそう言ったんです。
ところが部下は頑固な奴でして、念のためこの部屋と
お二人の荷物を調べるべきだと言って聞かないんです。
凶器の拳銃が見つかるかも知れないと」
やすな「やだなー、私たち、ただの女子高生ですよ?
拳銃なんて持ってるわけないじゃないですか」
111 :
やすな強い
112 :
アチャー、
ほぼ詰みだね。
113 :
やるなやすな
114 = 106 :
古畑「いやー、でもソーニャさんは殺し屋なんですよね?
んーふふふ、拳銃ぐらい持ってるんじゃありませんか?」
ソーニャ「う……それは」
やすな「やだなー古畑さん。ソーニャちゃんが殺し屋って言うのは
あくまで本人がそう思い込んでいるだけですよ。
別に本当に殺し屋なわけじゃないんだから銃なんて……」(ヒソヒソ
古畑「はい、承知してます。でも殺し屋だと思い込んでるなら
ここで私が疑わないのも不自然かと思いまして……
んーふふふ。ご協力お願いできませんか?」(ヒソヒソ
やすな「…………」
ソーニャ「おい、やすな……?」
115 :
やすなが頭良さそうに見える不思議
116 = 113 :
盛り上がってまいりました
117 :
古畑やるな
118 = 113 :
どうする、折部やすな
119 = 106 :
やすな「……そこまで言うならご協力しましょう!
どうぞ好きなだけ調べてください!」
ソーニャ「おい!」
古畑「ご協力ありがとうございます」
やすな「ほら、ソーニャちゃん。
ここにいると邪魔になるから私たちは外に出てようよ」グイグイ
ソーニャ「わ、こら。引っ張るな!」
古畑「廊下で立ちっぱなしと言うのもなんですから、
我々の部屋で待っていてください。
ご案内します、こちらへどうぞ」
120 = 106 :
~カラオケ店・503号室~
ガチャ――
今泉「黄色いサクランボ♪ 黄色いサクランボ♪」
古畑「ちょっと……何やってるの?」
今泉「え、カラオケを……」
古畑「そんなこと聞いてるんじゃないよ。
なんでこんなとこで遊んでるのかって聞いてるんだよ。
ほら、西園寺君を手伝ってきなさい。
ほら、早く!」
今泉「うわ、ちょっと、押さないでくださいよ古畑さん!」
古畑「バイバイ」バタン
ソーニャ「……」
やすな「…………」
古畑「いやー、すみません。お見苦しいところを。
今の奴、今泉って言うんですがどうにも役に立たない奴で――
あ、どうぞおかけください。何でしたら何か歌っていただいても」
121 = 106 :
ソーニャ「いや、私は別に……」
やすな「あ、今の人の歌の点数が出てるよソーニャちゃん。
すごい、96点だって!」
ソーニャ「ああ、そうだな。すごいな……」
古畑「では、折部さんどうです。一曲」
やすな「えー、前の人がこんな高得点だと歌いにくいなー。
それより古畑さんこそ何か歌ってくださいよー」
古畑「え、私ですか? あ、いや参ったなー……
それじゃ失礼して」ピッ
やすな「イエーッ!」
ソーニャ「……(まあ銃はポケットに入ってるから
さっきの部屋を調べられても大丈夫だが……)」
古畑「あなたの好きな人と♪ 踊ってらしていいわ♪」
ソーニャ「……(持ち物調べられたら終わりだよなあ……)」
122 :
冒頭のセリフが気になるな
123 = 106 :
~カラオケ店・503号室~
古畑「ラスト・ダンス♪ 忘れないで♪」
やすな「さあさあ、点数はー?」
ソーニャ「……58点」
やすな「さっきの人より低い……
古畑さん、歌ヘタですね」
古畑「んー……マイマイクじゃないと調子が出ない」
――コンコン
古畑「あ、終わったのかな。
ちょっと失礼します」
ガチャ――
古畑「どう、見つかった?」
西園寺「いえ、荷物も部屋の中も徹底的に探しましたが、見つかりませんでした」
古畑「……そう」
やすな「古畑さーん。どうでした、何か見つかりました?」
124 = 112 :
さぁ、スポットライトライト演出はいつかなー?
126 = 106 :
古畑「……いえー、何も」
やすな「だから言ったじゃないですかー、
私たち、ただの女子高生なんだから銃なんて持ってるわけないって。
さ、もう帰ってもいいですよね?」
古畑「いえー、まだです」
やすな「えー、何でですか?」
古畑「いやー、部下がですね、
ボディチェックもするべきだって言ってまして」
ソーニャ「……っ!!」
古畑「申し訳ないんですがご協力願えませんか」
やすな「いい加減にしてくれませんか古畑さん。
あんまりしつこいと、ソーニャちゃんの暗殺拳が火を吹きますよ?」
ソーニャ「そ、そうだ……私の暗殺拳が火を吹くぞ!」
127 = 113 :
暗殺拳・・・。
128 = 106 :
古畑「なに、時間は取らせません。すぐに終わります」
ソーニャ「何でそんなに私たちを疑うんだよ!
犯人は逃げちゃったって考えた方が自然だろ!」
古畑「いやー、それがですね。エレベーターホールの監視カメラには、
この階から出て行った人間は映っていないんです」
ソーニャ「非常口から逃げたのかも知れないだろ!」
古畑「いえ、ありえないんです。非常口、外に荷物が置いてあって開かないんですよ。
だから犯人はまだこの階にいるはずなんです。
お願いです、ご協力ください」
ソーニャ「うぐぐ……で、でもほら、あんまり身体とか触られるの嫌だし……」
古畑「ご安心ください。署から金属探知器を持ってきて貰いました。
指一本触れずにチェックできます」
ソーニャ「ううう……」
129 :
推理物に発展しそうにないのはどうするつもりだ
130 = 111 :
ここでやすなが
131 = 113 :
やすななんとかしてくれ
132 = 106 :
やすな「分かりました。じゃあそれで調べてください」
ソーニャ「おい、やすな――」
やすな「しょうがないよソーニャちゃん。
良いって言うまで帰してくれなさそうだしさ。
でも古畑さん。これで最後にしてくださいよ?」
古畑「はい、お約束します」
やすな「では、私からどうぞ」
古畑「はい、では失礼して――」
…………。
やすな「……どうですか?」
古畑「んー、何も反応しませんね」
133 = 117 :
やすなの様子おかしかったしなんかあんじゃね?
134 = 106 :
やすな「じゃ、私はもういいですね」
古畑「はい、ご協力ありがとうございます。
それでは、ソーニャさんも」
ソーニャ「ちょっと待て、私は――」
古畑「失礼」サッ
ピー! ピー!
ソーニャ「……(……終わった)」
135 :
あぎりさんの忍法なら…忍法なら…
136 :
ハッピーエンドであって欲しい
辛い
137 = 106 :
古畑「んー、反応してますね。
お手数ですが、そのポケットの中のものを取り出して貰えませんか」
ソーニャ「ああ……」スッ
古畑「これは……ナイフ?」
やすな「ほら、何しろソーニャちゃんは殺し屋ですから」
古畑「んー、あんまりこういうものを持ち歩くのは
褒められたものではないんですが、刃渡りが短いので今は不問としましょう。
えー、続けます」
ピー! ピー!
ソーニャ「……」ガサゴソ
古畑「んー、またナイフだ……
あのすいません、まだナイフ持っていたら全部取り出してください」
138 = 106 :
ソーニャ「……分かった」ガサゴソ
古畑「んー、随分ナイフを持ち歩いてますねー……」
やすな「何しろ殺し屋ですから」
古畑「これで全部ですか?」
ソーニャ「ああ……。(銃を取り出すわけにはいかないし……
でもこのままじゃ見つかるし……どうすれば……)」
古畑「では、また失礼します」
ソーニャ「……(ダメだ。打つ手がない……終わった……)」
139 = 112 :
頑張れ>>1・・・いや、野生の亀田!
141 = 111 :
>>1(駄目だ。打つ手がない……終わった……)
143 :
んーふふふふ・・・チャッ面白くなってきましたねぇ
145 :
やべえ古畑じゃなくて犯人応援したのは初めてかもしれん
146 :
忍法帳くらったなこれ
147 :
>>1の霊圧が消えた……!?
148 = 106 :
…………。
古畑「んー……」
やすな「反応ないみたいですね、古畑さん」
ソーニャ「え……」
古畑「うーん、確かに反応がありません」
ソーニャ「(え……何でだ? 銃はこのポケットに入れてたはずなのに……)」ガサゴソ
やすな「じゃあもういいですよね。私たちいい加減に帰りたいんですけど」
ソーニャ「(……ない。あれ、銃がないぞ……どこに行った?)」ガサゴソ
古畑「うーん、おかしいなあ……他のところは全部探したんですが」
やすな「やっぱり、犯人はもう逃げちゃったんじゃないんですか?」
149 :
なん…だと…
150 = 135 :
このやすなはあぎりさんの変装だな
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