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    元スレ女僧侶「勇者様にプロポーズされました」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - はぁ...屑だな + - やれやれ...愚かな + - クソスレだった + - 僧侶 + - 勇者 + - + - + - 義妹 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 :

    152 = 1 :

    「……」テクテク

    「……」テクテク

    「幼、今日にも王へ報告に行くと言ってたぞ」テクテク

    「そっか」テクテク

    「……」

    「なあ、男。意地を張るのはやめたらどうだ」

    「意地なんて張ってないよ」

    「いいや。張ってる」

    「張ってないよ」

    「素直になれ」

    「うるさいな」

    「父さんが勝手に邪推してるだけだろ?」

    153 = 151 :

    さる

    154 = 1 :

    「あいつは……妹で、姉で、幼なじみで」

    「……大切な人だよ」

    「……」

    「ああ、わかった。言うさ。好きさ。大好きだよ。いつからか知らないけど、大好きだ」

    「……ずっと一緒なのが当たり前だって思ってた。離れてたって、帰ってくると思ってた」


    「幼だって……そう思ってくれてると、思ってた」

    「……そうさ……そう」

    「……」

    155 = 35 :

    ばいばいさるさんをばいばい

    156 = 1 :

    「でも今さらだ。あいつは勇者様と結婚を決めたみたいだ」

    「なら今さら伝えたって迷惑なだけだろ?
    自惚れるつもりはないけど、万が一それであいつの心が揺れたら……」

    「相手は勇者様だ。俺なんかじゃ側にいる資格もないし」

    「国を相手すんのと同じさ。世界を相手にすんのと同じだよ」

    「あいつは世界を救った選ばれた人間で」
    「かぁぁぁぁぁつ!」

    「」

    158 = 148 :

    デデンッ

    160 = 1 :

    「お前なんなの?グチグチグチグチ言い訳ばっかり並べやがって」

    「相手が勇者様だからとか世界を救った人間だからとか」

    「言い訳ばっかすんじゃねえぞ。お前、もし幼がただの女の子だったとしても」

    「断言してやる。お前は何も言わない」

    「伝える勇気がないだけだろうが」

    「っ」

    「ずっと、一緒にいると思ってた?」

    「じゃあ何か?幼のやつから『きみが好き』と言うのを待ってたってか?」

    「なめんな……人生なめんな!!あんないいコが一緒に住んでたこと自体が奇跡だろうが」

    「んな都合いいことばかりが人生でひょいひょいあると思うなよ!!」

    161 = 151 :

    さる

    162 = 1 :

    「いいか?気持ちはな、言わなきゃ伝わんねえんだよ」

    「大抵の物事はな。自分から踏み出さねえと始まらねえんだよ」

    「……っ」

    「酸っぱいわ!むずがゆいわ!青春か!」

    「恋愛なんぞ当たって砕けろ。ダメで元々、くよくよすんな」

    「だけどな、これだけは言える」

    「伝えずに終わった気持ちはな……伝えて終わった気持ちより」

    「何倍とつらいぞ」

    「う……」

    164 = 6 :

    さるさる

    165 = 6 :

    さるさるさるさる

    167 :

    これはキツい

    168 = 1 :

    「……幼がお前のことをどう思ってるかは別にしてもだな」

    「言い訳せずに、言ってこい」

    「いいじゃねえか平民風情」

    「主人公か!!?」

    「走れや!」

    「行ってこい!!」

    「――」

    「相手は勇者様だ!気合いいれてけよ!!」

    169 = 1 :

    気づくと、彼は駆け出していた。
    心臓が痛いほど高鳴っている。
    思えばこの十数年、こんな気持ちになったことはなかった

    ――大抵の物事はな

    ――自分から踏み出さなきゃ始まらないんだ

    父の言葉が、痛かった

    171 = 1 :

    「はぁっ、はぁっ」

    すでに夕刻。

    あるいは勇者たちは報告を終え、家路についた可能性もある。

    だが不思議な確信があった――『間に合った』

    「城は……あっちか!」
    「っ!」

    走る。走る。
    城門へ。
    そして――

    兵士A「止まれ!!」

    兵士B「何者だ!!」

    門番が立ちふさがる。
    勇者以外には易々と通ること叶わぬイベント――

    「どいてくれ!」

    兵士A「馬鹿なことを言うな!!」

    兵士B「ここは城だ!平民がおいそれと立ち入ってよい場所ではない!」

    兵士A「まして今は『勇者様たちが来ておられる』のだぞ!」

    172 = 151 :

    さる

    174 = 1 :

    「っ!」

    腰にある鞘から、剣を引き抜く。

    兵士A「キサマ…この神聖なる王の御前にて!逆賊めが!」

    兵士B「切り捨ててくれる!」

    「どけよ!!」

    「何の騒ぎだ」

    剥き出しの殺気が、一瞬にして鎮まった。
    城門より出てくる影がふたつ……

    武道家「まったく騒がしいな。このめでたい日に」

    戦士「なんの騒ぎだ?おい」

    175 = 1 :

    兵士「は!この者が、城へ侵入しようと暴れた次第でして」

    戦士「へえ」

    「……!!」


    ゆらり、と。
    こちらを向いた女戦士の笑顔は、かつて感じたことのない圧力を孕んでいた

    それもそのはずだ。

    彼女が背負った得物は、身の丈を遥かにこす特大長剣――

    目を疑う。
    あれを扱う人間がこの世にいる、それが信じられなかった

    選ばれし者たち。

    そんな一言が頭をよぎった

    戦士「……おい、お前」

    「……う……」

    176 = 151 :

    さる

    177 = 6 :

    さるさる

    178 = 79 :

    よけ

    179 :

    さるってなんや

    181 :

    さるさん

    182 = 1 :

    戦士「名前は何だ」

    「……男……です」

    戦士「男……何の用事か知らねえけどよ」

    戦士「剣を持って乗り込んでくるからには、ちったあ腕に自信があるんだろうな、ええ?」

    片腕が背中に伸びる。
    またぞろ信じ難いことに、彼女は背中の大剣を、右手一本で軽々と振り扱った
    まるで曲技のように、長大なそれが小枝のごとき軽さで虚空に軌跡を描く

    戦士「ちょうど退屈してたんだ……楽しませろ」

    (……)ゴクリ

    (これ…殺される……)

    184 = 86 :

    さるよけ

    185 = 1 :

    マトモに立ち向かえば、おそらくかすり傷ひとつ負わせることができない。

    圧倒的な存在感と迫力で、身体中の毛が逆立つ。
    動けなかった。

    ――「カッ!」

    そんな状況を破ったのは、小気味よい笑い声だ。

    武道家「くくく……」

    戦士「……なんで笑ってんだ?」

    186 = 1 :

    武道家「いやいや。なあ……ああ、男だったか」

    「……はい」

    女戦士とはまた違う、静かな殺気だった。
    彼女を剣そのものに例えるなら、彼は毒針だった。
    一見頼りないが、その実は必殺の技を備えている。
    そんな人間だった。

    武道家「お前、なんの用事でここに来た?」

    戦士「なあ、もういいからやらせろよ」

    武道家「まあ落ち着け」

    武道家「……で、なぜだ?」

    187 :

    死ねやクソビッチ!!!!

    188 = 151 :

    さるよけにきた

    189 = 35 :

    ばいばいさるさんしえん

    190 = 1 :

    「……幼なじみに会いにきた」

    武道家「うん?」

    「本当に今さらだけど……後悔するから」

    「…女僧侶を……幼馴染に、伝えに来たんだ」

    兵士「……」
    平民「……」

    どっ、と笑いが起きた。
    何を戯れ言を、と嘲り笑う民衆がいた。
    なんと愚かなと呆れる兵士がいた。

    兵士A「おい。そんな訳のわからんことで命を落とすこたないぞ」

    兵士B「そうだな。さすがにくだらん
    悪いことは言わん。死なないうちに去れ」

    笑いが大きくなる。耳鳴りのように響く。

    191 :

    もう女戦士と気が合ってラブラブにとかでいいや

    192 = 1 :

    武道家「うむ」

    武道家「変わってないな、ガキンチョ」

    その瞬間。
    彼の隣にいた女戦士がぶっ飛んだ。

    兵士「」
    「」

    派手な音とともに真横の城壁に叩きつけられ、石細工が見事に瓦解した。
    しかし彼女はすぐに這い出てくると、狂気の目を武道家へと向けた。

    戦士「てめぇ……おい、武道家、なんの真似だ」

    武道家「おいガキンチョ」

    「えっ」

    戦士「無視してんじゃねえぞ!」

    194 = 1 :

    武道家「5年前、お前が俺に示した道……なるほど、確かあのとき俺はこう言ったなあ」

    「え?え?」

    武道家「『我が拳が完成した曉には、お前の目の前で披露しよう』」

    「……」

    「え……あ、あのときのおっちゃん!?」

    武道家「はっはっ!まあ、お前は運がいい!!」

    武道家「行くがいい。今度はお前の道、俺が示してやる……おい」

    兵士A「は、はい?」

    武道家「そいつを通してやれ。なに、責任は全て俺と勇者が取る」

    兵士A「し、しかし」

    武道家「ただし勇者は強いぞお……我々よりはるかに強い。行くならば心せよ」

    「……おっちゃん」

    兵士A(聞いてない)

    195 = 1 :

    武道家「女戦士」

    戦士「いやいや、わかってるぜクソ野郎」

    戦士「てめえ面白がってるな。くくく、いいね」

    戦士「実を言うと、お前とは一回戦ってみたかったんだよ……なあ……」

    真っ黒な狂気に濡れた目が見開かれる。
    大剣を振りかざすと、巻き込むように風が吹き荒れ、周囲の壁が弾け飛ぶ。
    同時に飛び上がった女戦士は、勢いそのまま剣を武道家に叩きつけた
    ――しかし。
    信じがたいことに、武道家はまたその一撃を、左腕で『受け止めていた』。

    武道家「くっくっ……」

    戦士「へへへ……」

    武道家「はっはっは!!」

    戦士「ははははは!!」

    二人「「――殺す!!」」

    196 = 151 :

    投下はやいな

    197 = 1 :

    心なしか、二人は嬉しそうで。

    兵士A「た、退避!!退避いいい!周辺の民衆を避難させろ!死人が出るぞ!」

    (そこまで!?)

    女戦士が大剣を振るう度に空気が唸り、

    武道家が踏み込むほどに大地が震える。

    肌が焦げるほどの熱気が辺りに爆砕し、息をつくことすら躊躇われた。

    およそ考えられる限りにある人間の戦いではない。

    平民として生きてきた自分に口出しできるものでもなかった。

    武道家いわく、勇者は彼らより強いらしい。

    198 :

    ホルポルか

    199 :

    あーつまらんオチだけ書いてくれ

    200 :

    今のところ全面的に男が悪いよね


    当事者からしたらただのキチガイ


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