元スレ魔王「これはキラーマシン!?」側近「いいえ、タイムマシンです」

みんなの評価 : ★
51 = 2 :
勇者「かあさん......」
勇者母「『力』は使っちゃ駄目っていつもいってるでしょ」
勇者「......ごめんなさい」
勇者母「その力はとっても危険なものなの、分かる?」
グイッ
勇者「で、でも......あいつら酷いんだ......」
勇者母「あなはたあの子達を殺そうとしたのよ」
勇者「!?」
53 = 2 :
勇者「勇者、あなた私が死んじゃったら悲しいでしょ?」
勇者「うん......」
勇者母「あなたはそれと同じことをしようとしたのよ。あの子達が死んじゃったらたくさんの人が悲しむわ」
勇者「......」
勇者母「それに、友達が死んじゃったらあなただって悲しいでしょ?」
勇者「うっ......うぇぇえええ、ご、ごめんなざいいいいい、ごめんなざいいい!」
勇者母「さ、今日はあなたの好物を作ってあげるから、帰りましょ」スッ
54 = 2 :
子供A(魔)(どうしてこうなった!?どうしてこうなった!?)
子供A(魔)(くっそー。なんだこの心のもやもやは......)
子供A(魔)(嫌なもの見せやがって......おのれ!)
子供A(魔)(あああーーー!もぅ!!勇者が殺しにくくなってしまったではないか!)
子供A(魔)(ちっ......仕方ない。暗殺はやめておいてやるか)
55 = 2 :
子供A(魔)(正々堂々正面から勝負で倒して、殺してやる!)
子供A(魔)(しかし、この体では......無理か。あの歳であの魔力......)
子供A(魔)(私もこの体でも多少の魔力は使えるし、強化はされておるが......むぅ......)
子供A(魔)(そういえば、戦士が同じ町にいたはず......まだ子供だろうが......)
子供A(魔)(行ってみるか)
56 = 2 :
戦士「いよっしゃー!また俺の勝ちー!」
ガキA「くっそー。お前強すぎだっての!」
戦士「ははは!毎日道場かよってっからな!」
ガキB「さすがガキ大将だぜ!」
戦士「ガキ大将って呼ぶな、かっこわるい!ははは!」
子供A(魔)(あいつだな......うむ、なかなかだ。あれなら勇者に対抗できるやも)
57 = 2 :
トコトコ
戦士「ん?どうした?迷子か?」
子供A(魔)「う、うん......ちょっとこっち来て......」
戦士「ちっ、しっかたねぇなぁ、みんな探してやろうぜ」
ガキA「戦士はお人よしだなー」
ガキB「そこがいいんすけどねー」
戦士「どこからきたん......うっ......」
58 = 2 :
スゥ
子供A「あれ?ここ......どこ......」
ガキA「だからそれを今から探してやるんだよ」
ガキB「そうそう」
戦士(魔)「♪Time is on my side~~~~♪」
戦士(魔)「♪yes it is!!」ビシッ
ガキA「ど、どうしたんだ?」
60 = 2 :
戦士(魔)「お......おおお!」
ガキB「また変なものでも拾い食いしたんすか?」
戦士(魔)「この歳でこの力強いからだ......イケる!!」
戦士(魔)「はぁーっはっはは!今度こそ待ってろ!勇者!」
ダダダッ
ガキA「この迷子どうするんだよー!」
61 = 2 :
【数日後】
勇者「いってきまーす」
戦士(魔)(よし、やっと出てきたぞ)
トコトコ
戦士(魔)(ここじゃちょっと人目があるか......)
戦士(魔)(ん?また公園にいくのか?)
勇者「み......みんな......この間はその......ごめ......」
62 = 2 :
子供B「うわ、またあいつだ」
子供C「お母さんがあいつ危ないから近寄るなって言ってた」
子供D「僕達を丸めて食べちゃう力があるんだって!」
子供E「うわー怖いよー」
子供G「にげろー!」
ダダダッ
勇者「あ......」
63 = 2 :
勇者「うっ......ううっ......うぇぇぇ」
勇者「ぼ、僕そんなことしないよぉ......」
ポタポタッ
戦士(魔)(よし、人目がなくなったな!)
戦士(魔)「おい!!貴様!!」
勇者「え?僕?」
戦士(魔)「貴様以外に誰がおる!貴様強いらしいな。私と勝負しろ!」
64 = 2 :
勇者「しょ、勝負?」
戦士(魔)「ほらっ!ひのきの棒だ!受け取れ!」
カランッ
勇者「えっ......こ、これで殴りあうの?」
戦士(魔)「ふっふ!貴様自分が一番強いとでも思っているだろう!」
勇者「そ、そんなこと......」
戦士(魔)「うそをつけ!私を殺したお前はそういう男だった!」
ブンッ
65 = 2 :
勇者「うわっ!」ガッ
ギリギリギリッ......
戦士(魔)「ふふっ!それでいい!お前を倒して私は私の世界を救う!」
ドガッ
勇者「うぐっ......な、何わけのわからないこと言ってるのさ!!このぉ!」
シュバッ
戦士(魔)「おおう!さすがに速いな!」ガッ
66 :
いいぞ!続けろ
67 = 2 :
勇者「このっ!このっ!」
ガッガッ
戦士(魔)「お前の力はそんなものか!」
ドガッ
勇者「うわっ!す......すごい!」
ジンジン......・
戦士(魔)「本気でかかってこい!魔法も使ってな!それでなくては意味がない!」
68 = 2 :
勇者「本気......!?本気で......」
戦士(魔)「所詮子供か!?ならばこのまま......」グッ
勇者「はあぁぁぁ!」
ゴゴゴゴゴッ
勇者「灼熱!!」
ボボゥ!
69 = 2 :
戦士(魔)「ふんっ!こんなもの!」
ガシッ
シュウ......
勇者「す......素手で消し飛ばした!?」
戦士(魔)「ふっふ、それでこそ倒しがいがあるというものだ!いくぞ!」ググッ
勇者「う......うわあああああああああああああ!!」
カッ
70 = 2 :
【夕方】
戦士(魔)「ぜぃ......ぜぃ......」フラフラッ
勇者「はぁ......はぁ......も、もう終わりか......」
戦士(魔)「お......おまえこそ......」ガクガクッ
勇者「ひ、膝が笑ってるよ......」ガクッ
戦士(魔)「お......お前こそ......」
勇者「あはは......あはははははははは!」
戦士(魔)「な、何がおかしい」
71 = 2 :
勇者「ぼ......僕こんなに誰かと本気で喧嘩したのはじめてだよ!」
戦士(魔)「喧嘩じゃない!決闘だ!」
勇者「ふふっ、じゃあ決闘は引き分けだね」
戦士(魔)「く......くそっ!次は倒す!」
勇者「え?ま、また会ってくれるの?」
戦士(魔)「当たり前だ!お前を倒すのだ!」
勇者「ありがとう......」
戦士(魔)「なんで礼を言われるのだ。わけがわからん」
72 = 2 :
勇者「ね、ねぇ......あのさ......僕こんなに楽しかったの生まれて初めてだよ」
戦士(魔)「ほぅ」
勇者「みんなに勇者ってだけで怖がられちゃってさ......」
戦士(魔)「ああ......」
勇者「ねぇ、君、僕の友達になってよ......」
戦士(魔)「お......おぅ......」
勇者「やった!!ねぇ、僕は勇者。君の名前は?」
戦士(魔)「ま......いや......戦士だ」
73 = 2 :
戦士(魔)(どうしたこうなった!?どうしてこうなった!?)
戦士(魔)(なんで勇者と友達になってるんだ、私はああああああああ!)
戦士(魔)(いや、そうだ!友と書いて強敵と読む!勝負を挑んで隙をついて殺してしまえばいいのだ!)
戦士(魔)(まだ何度でも試合うことになるんだ。チャンスはいくらでもある!)
戦士(魔)(この体ももっと鍛えなければな......勇者に勝つには......)
戦士(魔)(もっと強く......もっと速く......!がんばるぞ!)
戦士(魔)(見ててくれ!魔界のみんな!私は......勇者を超えるぞ!)
74 = 2 :
【10年後】
勇者「これから魔王討伐に向かうよ。よろしく!」
魔法使い「あたし魔法使い。よろしくね」
僧侶「よ......よろしくおねがいします......勇者様。お会いできて......その......うれしいです」
勇者「あ、それからこいつが俺の親友の戦士」
戦士(魔)「......」
戦士(魔)(あれ?)
75 :
何言ってんだこいつ
76 :
やっぱそのパターンか
78 = 2 :
魔法使い「よろしくねー」
戦士(魔)「ああ......」
勇者「無愛想なやつだけど、ほんっといいやつだからさ。仲良くしてよ」
戦士(魔)(あれー?あれー?)
魔法使い「えー。親友?二人なんか怪しいー?」
勇者「そんなんじゃないよ。でも......戦士がいなかったら今の俺はなかったと思っている」
79 = 2 :
勇者「こいつがいたから俺は心が折れずに魔王を倒しにいけるんだ!」
魔法使い「ま、男同士の友情ってやつね。よかったね。僧侶!」
僧侶「え......?え......?そ......そんな......私は......」
魔法使い「そんな奥手だと私が勇者様とっちゃうわよー」
僧侶「あう......」
勇者「?」
80 = 2 :
戦士(魔)(な、なんで私が過去の自分を討伐に行かなければならないんだぁああああ!)
戦士(魔)(くそー!10年間一度も勝てなかった!!)
戦士(魔)(暗殺に切り替えようにも家に帰ってしまったら無理だったし!)
戦士(魔)(ま、まだだ......この旅なら......宿は一緒になるはず......)
戦士(魔)(そこで寝首をかいてくれる......)
戦士(魔)(もうなりふり構っていられん......時間がない!!)
81 = 2 :
勇者「どうしたの?戦士。難しい顔しちゃって」
戦士(魔)「なんでもない。くだらない話をしてないで行こう」
魔法使い「ちょっと、何よ。あんたくだらない話って」
僧侶「ちょ......ちょっと魔法使い」
魔法使い「自分がモテないからってひがんじゃってるんじゃない?」
戦士(魔)「ふんっ」
戦士(魔)(人間の雌など知ったことか......)
魔法使い「ちょっと何とかいいなさいよ、硬派きどっちゃってんの?」
勇者「まぁまぁ。そろそろ行こうか」
僧侶「は......はい!」
82 = 2 :
【宿屋】
魔法使い「あ、あんた結構強いじゃない......」
戦士(魔)「......」
戦士(魔)(今夜が最初のチャンス......勇者......必ず仕留める!)
魔法使い「町でのことまだ怒ってんの?」
戦士(魔)「......」
戦士(魔)(眠っている時なら......隙があるはず......)
魔法使い「あ......その......町ではちょっと言い過ぎたっていうかぁ」
83 = 2 :
戦士(魔)「......」
戦士(魔)(一撃でしとめないと......反撃されたら厄介だな、仲間も駆けつけてくる)
魔法使い「ちょっ、ちょっと聞いてるの!?」
戦士(魔)「ん?」
魔法使い「もういい!」
勇者「二部屋で部屋を取ったから、俺と戦士、魔法使いと僧侶でね。じゃあ、また明日」
僧侶「は、はい。勇者様......///」
84 = 2 :
【勇者の部屋】
勇者「くーっ......くーっ......」スヤスヤッ
戦士(魔)(寝たか!?むっ......)
戦士(魔)(こいつ......剣を手の届くところに......)
戦士(魔)(だが、寝ていれば......)
戦士(魔)(いや......試してみるか......)
戦士(魔)(ふっ!!)
ゴゴゴッ
勇者「うう~ん......」スゥ
戦士(魔)(私の殺気に反応して手が剣に......)
85 = 2 :
戦士(魔)(こいつ......どう見ても寝てるよな......)
戦士(魔)(なんてやつだ......寝てても隙がないとは......)
戦士(魔)(だが......やるしか......ない!!)
ジャキンッ
戦士(魔)(いくぞ......勇者!!)
ギィィ
戦士(魔)「!!!!?」
ビクゥ!!
魔法使い「起きてる?」
86 = 2 :
戦士(魔)(ビビった!まじビビった!)ダラダラダラッ
魔法使い「ちょっとこっち来て」
戦士(魔)「......」
ギィ......パタンッ
戦士(魔)「な、なんか用か」
魔法使い「くっくっく......あんたでもあんな驚いた顔するのね。ぷぷぷっ」
戦士(魔)「......」
魔法使い「案外かわいいとこあんじゃない」
87 = 2 :
戦士(魔)「用がないならさっさと寝ろ」
魔法使い「あ、怒った?ごめんごめん。ちょっと相談」
戦士(魔)「なんだ」イライラ
戦士(魔)(こんな時にやめてくれ......)
魔法使い「この子のことなんだけど......ほらっ、こっちおいで」
僧侶「......」トコトコ
戦士(魔)「なんで枕なんて抱きしめてるんだ?」
魔法使い「いやぁ、この子恥ずかしがっちゃって」
88 = 2 :
戦士(魔)「なにがだ」
僧侶「そ......それは......」カァ......
魔法使い「まぁ、要するにこの子は今夜勇者様と仲良くなりたいわけよ。分かるでしょ」
僧侶「そ、そんなはっきり言わないで......恥ずかしくて死んじゃう......///」
戦士(魔)「それで私に出て行けと?」
戦士(魔)(なんだ、人間同士の交尾か。くだらん)
89 = 2 :
魔法使い「そそ、そーゆーこと。お願い」パチッ
戦士(魔)(はぁ......どうせこの調子じゃ勇者は殺せないか......)
戦士(魔)「分かった」
戦士(魔)(あの隙のなさ......むぅ......もう面倒だな)
戦士(魔)(こいつら殺して勇者と正面からやってやるか......)
魔法使い「ありがと!!あんた話わかるじゃない!」ギュッ
戦士(魔)「おい、こらくっつくな」
90 = 77 :
もう魔王は戦士として生きればいいと思うよ
91 = 2 :
魔法使い「ふふふっ、うれしいくせにー、このむっつり!」
僧侶「じゃ、じゃあ私......」
魔法使い「うんっ、がんばって、僧侶」
僧侶「は......はい......」
ギィ......バタンッ
戦士(魔)「それで私はどうするのだ」
魔法使い「あたしの部屋にくればいいじゃん」
92 :
パンツ輸出した
93 = 2 :
【魔法使いの部屋】
魔法使い「さ、座って座って」
戦士(魔)「ああ」トスッ
魔法使い「あ......あのさ......」
戦士(魔)「なんだ」
魔法使い「さ......さっきは言いそびれちゃったけど、ごめんなさい......」
戦士(魔)「なんのことだ」
魔法使い「いやいやいや、気にしてないならいい!」
戦士(魔)「?」
94 = 2 :
魔法使い「で、でも戦士ってさ。よく見たらいい男だよ」
戦士(魔)「そうかぁ?」
戦士(魔)(人間の趣味はわからん......)
魔法使い「勇者に話聞いたけどさ......あんたってめっちゃいい奴じゃん」
戦士(魔)「違う」
戦士(魔)(殺そうとしかしてないし、しかも失敗ばっかだ......くそ!)
魔法使い「そんなところもいいなぁって......」スルスルッ
戦士(魔)「何を脱いでいる」
95 = 2 :
魔法使い「戦士......お願い......」キュッ
戦士(魔)「はぁ......どうしようもないな」
魔法使い「え......?」
戦士(魔)「杖はどうした......」
魔法使い「杖?」
戦士(魔)「今のお前は隙だらけだ!誰かに襲われたらどうする!」
魔法使い「でも戦士はそんなひどいことは......」
戦士(魔)「私が酷いことをしないとなぜ言える?」
魔法使い「戦士......」
戦士(魔)「いつ誰に襲われるかもしれない旅だろう。武器を手の届かないところに置くとはどういうつもりだ」
96 = 2 :
魔法使い「そ、そんなこと......」
戦士(魔)「私はもちろん携帯している。勇者も寝てても警戒している」
魔法使い「ううぅ......」
戦士(魔)「私は外で寝る......」
魔法使い「ま......待って......」
戦士(魔)「後......そんな簡単に男に肌を晒すな」
魔法使い「えっ......」
バタンッ
魔法使い「へぇ......いまどきいるんだ......ああいうの......」
魔法使い「いいじゃん!」
97 :
俺「いいじゃん!」
98 = 2 :
戦士(魔)(まったく馬鹿馬鹿しい。人間の雌が......)
ブンッ
戦士(魔)(勇者も隙がないし......もっと強くならねばな......)
ブンッ
戦士(魔)(からなず......!かならず隙は見つかるはず......!!)
99 = 2 :
【魔王城】
勇者「今だ!!俺ごと魔王を貫け!!」
戦士(魔)(隙見つからなかった!!隙見つからなかった!!)
魔王「は......はなせええええ!」ジタバタ
僧侶「勇者様!!そんな!」
魔法使い「で......でも......勇者様の気持ちを考えたら......」
勇者「は......はやくしろ!戦士!!俺ごとその剣で!!」
戦士(魔)「駄目だ!!」
戦士(魔)(なんで自分で自分を殺さなきゃいけないんだ!!出来るわけないだろう!!)
100 = 97 :
わたしは>>1を応援している
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