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    元スレ京子「結衣も綾乃も大好き!」

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    1 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    夕日が差し込む教室

    私達は三人でお喋りをしている

    京子は何時ものように笑顔で話題を振りまいて

    綾乃は初々しくそれに反応して

    私は二人を宥めに入る

    そんな何時もの光景、幸せな光景


    私は京子が好きで、綾乃もきっと京子が好き

    だけど、結論は出さず、この時間を続けている


    京子が笑っていて、綾乃が笑っていて、私が笑っていて

    この時間が、あまりにも幸せだから

    それを壊したくないから

    だから、今日も私達は三人でお喋りをしている

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    3 :

    作家気取りかよ氏ね

    4 :

    >>2
    何だこれは木の根がこんな所まで
    その石を大事に持ってろ小娘の命と引き換えだ
    そんなものがまだ空中をさまよっているとしたら平和にとってどれだけ危険なことか君にもわかるだろう

    5 = 1 :

    結衣「んっ……」ムクリ

    結衣「夢かぁ……」ノビー

    結衣(何だか、凄く幸せな夢だったな……)

    結衣(私と、京子と、綾乃の夢)

    結衣「……」

    京子「ふごー」zzz

    結衣「ほら、京子、起きなよ、遅刻するよ」ユサユサ

    京子「んー、もう少しぃ」ゴロン

    結衣「まったく、しょうがないなあ、京子は」

    結衣「先にご飯作るから、出来上がるまでに起きるんだぞ?」

    京子「んー」モゾモゾ

    6 = 1 :

    結衣(綾乃にはちょっと申し訳ないかな……夕方以降は、私がほとんど京子を独占してるみたいなもんだし)

    結衣(まあ、だから学校では出来る限り綾乃を立てるようにしてるんだけどね)

    結衣「ほら、京子、ご飯で来たよ」カンカン

    京子「んぐ、ゆいー、朝ごはんなあに?」

    結衣「何って、目玉焼きだよ、京子、朝はあんまり重い物とか食べれないだろ?」

    京子「ん、卵二つにしてくれた?」モゾモゾ

    結衣「うん、もちろん」

    京子「えへへ、じゃあ起きる」ニコ

    7 = 1 :

    結衣「まったく、京子は何時までたっても子供だなあ……私がいなかったらどうするつもり?」

    京子「なーにいってんの、結衣は何時までも私のそばにいてくれるでしょ?」

    結衣「う、うん」ドキッ

    結衣(京子は、ナチュラルにこういう事を言ってくるからなあ……)

    結衣(私をそういう目で見ててくれてるのか、それとも何時もの冗談か……)

    結衣(私の見立てでは割と本気で言ってくれてるんだと思うんだけど……こればっかりは京子に聞かないとわからない)

    京子「どったの、結衣、顔赤いよ?風邪引いた?」

    結衣「べ、別になんでもないよっ///」

    8 = 1 :

    京子「ゆい~、髪梳かすの手伝って!」

    結衣「はいはい」ハァ

    京子「せんきゅう♪」

    結衣(京子の髪、相変わらず綺麗だ)スッスッ

    結衣(指に触れる京子の髪、気持ちいいな……)スッスッ

    京子「そういえばさ、結衣」

    結衣「ん?」スッスッ

    京子「ちょっと相談があるんだ」

    結衣「何だよ、改まって」スッスッ

    9 = 1 :

    京子「実はさ、わたし、ちなつちゃんに告白しようと思ってるんだよ」

    結衣「ふーん」スッスッ

    京子「それでさー」

    結衣「……」

    結衣「……は?」グッ

    京子「いたっ」

    結衣「あ、ご、ごめん、髪が櫛にひっかかっちゃった……」

    京子「もう、ゆいにゃん酷いよ……」ウルッ

    結衣「ご、ごめん」

    12 = 1 :

    京子「それで、話の続きなんだけどさ」

    結衣「う、うん」

    京子「ちなつちゃんに告白しようと思うんだけど、何か良い方法ないかなって」

    結衣「……」

    京子「ゆい?」

    結衣(き、聞き間違いじゃ、なかったんだ……)

    結衣(京子、本気でちなつちゃんの事を?)

    結衣(確かに、普段から抱きついたりはしてたけど……てっきり後輩に対する愛情だとばかり……)

    京子「おーい、ゆいー?」

    13 :

    結京綾なのか京ちななのか結京なのか

    14 = 1 :

    結衣「あ、ご、ごめん、ちょっと驚いちゃって」

    京子「そんな驚くことかなあ?わたし、普段からちなつちゃんの事が好きだっていってたじゃん」

    結衣「そうなんだけど……」

    結衣「あ、あのさ、京子、ちなつちやんの、何処が好きなの?」

    京子「へ?」

    結衣「いや、京子が告白するなら、私も応援したいしさ」

    結衣「それには、京子の想いを具体的に知っておかないとって思って……」

    15 = 1 :

    京子「んー、何処が好きか……かあ、そだねえ……可愛いところかな!」

    結衣「う、うん、なるほど……他には?」

    京子「あとは……可愛いところ!」

    結衣「……他には?」

    京子「他はー……可愛いところかなあ?」

    結衣「そうか」

    17 :

    さて結衣がどうなるか・・・

    18 = 1 :

    結衣(びっくりした……京子の想いは、たぶん、恋愛感情とかじゃない)

    結衣(単に可愛い子を手元に置いておきたいってだけの、子供っぽい独占欲だ)

    結衣(まったく、京子はしょうがないなあ……)クスクス

    京子「ゆい、なに笑ってんのさ」

    結衣「い、いや、何でもないよ、京子」クスクス

    京子「何か馬鹿にされてる気がするっ」

    結衣「そんなことないって」

    結衣「あ、そうだ、京子、ラブレターとか書いてみたら?」

    京子「うーん、古典的過ぎない?」

    結衣「それがいいんじゃないか」

    19 = 1 :

    結衣「そうだ、今日の放課後、綾乃と私と京子の三人で文面練ろうよ」

    京子「えっ綾乃にも言っちゃうの?」

    結衣「なに?綾乃には相談したくないの?」

    京子「い、いや、何か、恥ずかしいじゃない、この京子ちゃんが一人でラブレターも書けないとか思われるのはっ///」

    結衣「綾乃はそんなこと、気にしないって」

    結衣「むしろ、そういう大切なときに相談されない事のほうがショックだと思うよ、綾乃にとっては」

    京子「そ、そっか……」

    京子「よし、綾乃にも相談しよう!」

    20 :

    いいじゃん

    21 = 1 :

    ~2-5教室~

    綾乃「な、なんですってー!?」

    京子「あ、綾乃っ声が大きいって!」

    綾乃「そ、そ、そ、そりゃ大きな声にもなるわよ!」

    結衣「綾乃、落ち着いて」

    綾乃「ふ、船見さんはどうしてそんなに落ち着いてるの!?」

    結衣「んー、ちょっと綾乃、こっち来て」グイッ

    綾乃「え、え!?」

    22 :

    24 = 1 :

    綾乃「船見さんどういうことなの歳納京子が吉川さんに告白するだなんて突然言われても困るわよっ」

    結衣「一応聞いておくけど、どうして困るの?」

    綾乃「そ、それは、その……そう、風紀よ!風紀が乱れるからよ!」

    結衣「まあ、そういう事にして置いてあげるよ」クスクス

    綾乃「う、ううっ///」

    綾乃「そんな事より、告白の話よ!」

    結衣「いや、違うんだ、綾乃」

    綾乃「ち、違う?何時もの冗談……ってこと?」

    25 = 1 :

    結衣「今朝、京子に告白する理由を聞いたんだけど『可愛いから』ってだけなんだ」

    綾乃「え、それって……」

    結衣「うん、恋愛感情ってよりも、お人形さんを手元に置いておきたいって感じの、子供っぽい想いだとおもう」

    綾乃「そ、そうだったの……」

    結衣「それに、ちなつちゃんも京子のことは先輩としか見てないみたいだしね」

    結衣「だから、京子はちなつちゃんに断られて終わると思う」

    26 = 17 :

    ゴクリ・・・

    27 = 1 :

    結衣「ただ……ちゃんと落とし所を考えないと、娯楽部の人間関係が変になっちゃうし」

    結衣「何より、京子が傷ついちゃうと思うんだ」

    結衣「それを防ぐ為に……」

    綾乃「歳納京子の告白を補佐する……って言う事?」

    結衣「うん」

    28 :

    ほう

    29 = 1 :

    綾乃「……そうね、歳納京子が泣いちゃう姿なんて見たくないし」

    綾乃「判ったわ、私も手伝う」

    結衣「ん、ありがと、綾乃」

    京子「二人で何の話してるの~?」

    結衣「あ、いや、なんでもないよ、京子」

    綾乃「と、歳納京子!私も手伝ってあげるから、感謝しなさい!」

    京子「ありがと!綾乃!」

    30 = 1 :

    京子「それでさ、ラブレターの原文作ってみたんだけど、こんな感じでどうかなあ?」

    結衣「へえ、準備早いじゃない、京子」

    綾乃「どれどれ……」

    結衣「……え」

    綾乃「え……」

    31 :

    ふむ

    33 = 1 :

                         /⌒丶、      ___
                           /::::::::::::::::::>r―<::::::::::::::::::`7
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               |          | 人    |    }      ′ .:   :.     「ちなつちゃん、君のことが好きだ!」
          _,人__        l :个:..   、 __ノ     /  /     :.
              `Y゚ ‐v┐     _| : |{:::::>:...,,_,,  -=≦/  /\ │ :.
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    .         {   二.)__人_ | : |:iヽ:::::::ト     _//   /; ‐z_Y⌒い人
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           .厶:イ  \(         _}: 、   ____   , '⌒ヽ: : : .  /: / }/    「私も好きでした、結婚して欲しいです…」
                   __ ノ:::}  >/ ---く_,. イ     }: : :ノ //
                   ∠-- 、:::::::::::::〈   '  ニ厂:::::-r 、  厶イ人(
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         |   |   |ィ_フ亢ぅト       {弋ーク^Yイ
         |       小弋辷^乃         ` ̄ :::::: | l|
         |      | ::::::          、     } l|
         |    l    |                八{       「じゃあ今夜ちなつちゃんの家にお泊りしていーい?」
         |  ||    ト、     ( ̄ ̄`マ)   /  {
         |   |    | `ト    ー一'   ハ ´ハ   ',
         l   | l    l , |j   `  . _,. イ{ ∨ ∧
             八 l    l‐1!       ト、从  ∨ 〉  ハ
          ′ ′∧    ∨ヘ、     ∨::\ヽ \    |
        /  /厶斗:    ';:::::\  _,. -=>─→、  ヽ |
    .   /  ,ヘ:ヽ\.:.    ヽ::::::∨::::> ´ -‐-  `  ∨ト、

    37 :

    荒らしかと思ってびっくりした……

    38 = 1 :

    結衣「却下」

    綾乃「駄目ね」

    京子「え、ええー……」

    結衣「ラブレターを漫画形式にするやつははじめてみたよ……ちなつちゃんの心境まで書いちゃってるし」

    綾乃「もっと普通のじゃないと駄目よ、歳納京子」

    京子「普通って言われても、私、ラブレター書いた事も貰った事も無いからわかんないよ……」

    結衣「相手が喜ぶような言い回しするのが基本だよ、京子」

    綾乃「そうそう、相手の気持ちを考えてあげるのが一番大切ね」

    京子「ううー、難しい……あ、そうだ」

    39 = 17 :

    あかりの存在感・・・

    40 :

    同じ物書きとして尊敬するんだが。
    何この表現豊かな文章…

    41 = 1 :

    京子「じゃあさ、二人ともちょっと見本を見せてよ」

    綾乃「み、みほん?」

    結衣「私達がちなつちゃんにラブレターを書くって事?」

    京子「いや、それだと貰う側の気持ちを体感出来ないから……私宛にラブレターを書いて?」

    結衣「なっ///」

    綾乃「にっ///」

    京子「2通も見本があれば、きっと素敵なラブレターがかける気がする!」

    42 = 20 :

    京子ちゃん確信犯()かわいい

    43 :

    >>39言うな…今から出番があるだろ…






    ありますよね?

    44 = 1 :

    結衣「ちょ、ちょっと待って、突然言われてもそんなのかけないよ///」

    綾乃「そ、そうよ!そういうのは心の準備が必要だし///」

    京子「えー、ぱっぱーっと書けない?」

    結綾「「書けない!」」

    京子「は、はいっ!」ビクーンッ

    46 = 1 :

    京子「じゃ、じゃあ、明日までに書いてくるってどうかな?」ビクビク

    結衣「あ、明日かぁ……」

    綾乃「そ、それくらい、時間があれば、まあ///」

    京子「ほんと!?」

    結衣「うん、まあ、京子の頼みだしね」

    綾乃「ええ、本来なら偽のラプレターなんて不謹慎なものは書かないのだけど、歳納京子が困ってるみたいだし!」

    綾乃「仕方なく!書いてきてあげるわよ!」

    京子「ありがと!結衣も綾乃も大好き!」ニコ

    結衣「///」

    綾乃「///」

    47 = 1 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    夕日が差し込む教室

    京子は居眠りをしていて

    私と綾乃は頭を絞って京子の宿題をやってあげている


    問題はなかなか難問で、全然先に進むことが出来ない

    まったく、誰だこんな宿題を出したのは


    ため息が出る

    隣からもため息の声が聞こえた

    綾乃も苦労してるみたい

    二人で視線を合わせ、苦笑する


    もう少し、二人で頑張ろう

    この宿題を仕上げれば、目を覚ました京子はきっと喜ぶだろうから

    そうすれば、また三人でお喋り出来るから

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    48 = 20 :

    えっ
    おわりですか

    49 = 1 :


    ~翌朝~


    結衣「……ん、またあの夢か」ムクリ

    結衣「あ、私、ラブレター書きながら寝ちゃってたんだ……」

    結衣「うー……何とか、完成したけど」

    結衣「さ、流石に恥ずかしいな、これ///」

    結衣(けど、これって京子に私の気持ちを伝えるチャンスでもあるんだよな)

    結衣(勿論、あくまで『見本』として書いたって名目だから、京子も本気にはしないだろうけど)

    結衣(それでも私を意識してくれる切っ掛けにはなるかも……)

    50 = 1 :

    結衣「……そうだ、綾乃はちゃんと書けたのかな」

    結衣(もし綾乃が書けてないのなら、何か抜け駆けしたみたいで嫌だな)

    結衣(ちょっと電話で聞いてみようか……)

    結衣「……」ピッポッパッ


    トゥルルルル


    綾乃『ふあい、すぎうらあやのです……』

    結衣(綾乃の声、寝ぼけたみたいになってる……ひょっとして、徹夜明けかな)クスッ


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