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    元スレ京子「結衣と綾乃がいなくなった」

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    1 :

    ~2-5教室~

    京子「結衣~綾乃~?進路って決った?」

    結衣「うん、私はC高校へ行くつもり」

    京子「そっかー、千歳は地元の高校受けるらしいし……綾乃は?」

    綾乃「わ、わたしは、あの……私より、歳納京子はどうなのっ!」

    京子「うーん、結衣がC高校へ行くつもりなら、私もそっちかなあ?」

    綾乃「そ、そうなの、偶然ね、私も、C高校にしようと思ってるのよ」

    結衣「うーん、京子、そういう決め方するのはどうかと思うよ、将来の事にも影響して来るんだし」

    2 = 1 :

    結衣「京子や綾乃の成績なら、もっと上を狙えるんじゃない?」

    京子「え、結衣にゃん、私達と一緒の高校へ行くのが嫌なの?」

    結衣「そういう訳じゃないけど……ほら、私だって別にC高校しか行けない訳じゃないし」

    結衣「頑張れば上の高校狙えるかもしれないから、さ」

    結衣「だから、二人が狙えそうな範囲の志望校をちょっと聞いておきたいなって」

    京子「私は本当に何処でもいいんだけどね、行けそうなのはA高校……かなあ」

    結衣「綾乃は?」

    綾乃「え、あ、私は……えっと、狙える範囲の中で言うなら、B高校よ……」

    結衣「そっか……」

    京子(一番難しいのがA高校、その次がB高校、最後がC高校)

    京子(やっぱり、本当の志望校は、みんなバラバラなんだなあ……)

    3 :

    鬱だったらイヤだなあ

    5 :

    高校で離ればなれになっちゃうのか…

    6 = 1 :

    京子「あー、進学、いやだなあ……」ダルーン

    綾乃「歳納京子、いきなりどうしたのよ?」

    京子「だってさー、ヘタすると私達、全員別々になっちゃうわけでしょ」

    京子「既に千歳とは別れる事は決まっちゃってるわけだし」

    京子「そんなのやだよ、ずっと一緒にいたいよ……」

    結衣「京子……」

    京子「子供っぽい我がままだってのは、わかってるんだけどね~」ハァ

    8 = 1 :

    京子「あのさ、もし宝くじが当ったりしたら進学しなくていいんじゃないかな?」

    結衣「またそんな夢みたいな話を……」

    綾乃「そうよ、それに宝くじが当っても、数億程度よ?」

    綾乃「それだけでは一生遊んで暮らせるって訳じゃないんだから、やっぱり進学は必要よ」

    京子「う、ううー……じゃあ、油田を発見するとか、徳川埋蔵金を掘るとか……」

    結衣「はぁ、もう、京子はしょうがないなあ……」

    9 = 1 :

    結衣「じゃあさ、私もA高校とB高校受けてみるよ」

    京子「え、まじ?」

    結衣「うん、今から精一杯頑張れば、何とかなる気がする」

    綾乃「……私も、試すって意味で、あの、受けてみようかしら」

    京子「おお!じゃあ、一緒の高校行ける可能性高くなるね!」

    綾乃「べ、別に、歳納京子と同じ高校へ行く為に受けるわけじゃないんだからねっ!」

    京子「あははは、それでも嬉しいよ、綾乃、結衣っ!」

    11 = 1 :

    京子「じゃあさ、今日の放課後から、どっかに集まって勉強会でもする?」

    結衣「京子がそんな事を言い出すなんて、珍しいな」

    京子「だって、絶対同じ高校に行きたいからさ!」

    京子「皆で一緒にがんばろよっ!」ニコッ

    結衣「京子……」

    綾乃「歳納京子……」

    結衣「けど、駄目だ」

    京子「え」

    結衣「気持ちは嬉しいんだけど、京子と一緒に勉強すると、絶対に集中して取り組めない」

    京子「え、えええーっ」

    綾乃「……それもそうね」

    京子「綾乃まで!?」

    12 = 1 :

    京子「うう、ひどいよ、二人とも……」イジイジ

    結衣「京子、別にコレは仲間はずれしてる訳じゃないんだ」

    結衣「あの、京子が居ると、どうしても、楽しくなっちゃうだろ」

    綾乃「そ、そうね、多分、雑談の楽しさに負けちゃいそう……」

    京子「じゃ、じゃあ、黙ってるから、黙って勉強だけしてるからっ!」

    結衣「本当か?」

    京子「うんっ!」

    綾乃「……じゃあ、ちょっと今から試してみましょうか」

    京子「任せて!」

    14 = 1 :

    結衣「それじゃ、今から数学の問題集を五問やってみよう」

    京子「うん!」

    綾乃「わかったわ」

    京子「……お、綾乃、その消しゴム可愛いね」

    綾乃「え、ええ、昨日、小物店で買ってきたの」

    京子「綾乃って、そういう可愛いのを見つけてくる才能あるよね~」ニコ

    綾乃「そ、そんな事無いわよっ///」

    結衣「開始10秒でもう脱線してるじゃないかっ!」

    15 = 1 :

    結衣「という訳で、今日の放課後から私の家で勉強会だね、綾乃、宜しく」

    綾乃「ええ、船見さん、一緒に頑張りましょう!」

    京子「う、うう、なかまはずれ……」シクシク

    結衣「もう、京子、拗ねないでよ、日曜日は一緒に遊べると思うから、ね?」

    京子「ほ、ほんと?」

    結衣「うん、ほんと」

    京子「綾乃も、遊んでくれる?」

    アヤノ「え、ええ、仕方ないわねっ///」

    京子「やった!二人とも、ありがと!」ニコー

    16 = 1 :

    ~数日後~

    結衣「……」

    綾乃「……」

    京子「う、うわあ、あの、二人とも、目の隈が凄いんだけど……」

    結衣「あ、ああ、ちょっと夜遅くまで頑張っちゃってね……」

    綾乃「さ、さすがに、眠いわ……」

    京子「も、もう、二人とも、無茶しちゃ駄目だよ?身体壊したら、元も子もないんだし……」

    結衣「う、うん、気をつけるよ、京子……」

    綾乃「ふ、ふふふ……」

    17 = 1 :

    ~更に数日後~

    京子「ふ、二人とも、本当に大丈夫?」

    結衣「ら、らいじょうぶ、ね、あやにょ」

    綾乃「ふふふふ、色々な物が見えてくるわ、凄いのね」

    京子「あ、明日は日曜日だからさ、勉強の事は忘れて、パーッと遊ぼうよ!ね?」

    京子「だから、今日はちゃんと寝ないと駄目だよ!」

    結衣「うん、らいりょうぶ、このあと、西垣しぇんしぇいのところに相談にいかにゃいと」

    綾乃「知ってる?歳納京子、地球の真ん中は実は空洞でね、ふふふふっ」

    京子(大丈夫なのかな、この二人……)

    18 :

    結綾期待してるぞ

    19 = 1 :

    ~日曜日~


    京子「ありゃりゃ、ちょっと遅刻しちゃったかな」

    京子「あ、二人ともベンチに座って待っててくれてる、おーーいっ!」トテトテ

    京子「あ……」

    結衣「……」zzz

    綾乃「……」zzz

    京子(二人とも、仲よさそうに寄り添って寝てるや)

    京子(ほんとに疲れてるんだなあ……)

    20 :

    21 = 1 :

    結衣「ん、あやの……」zzz

    綾乃「なに、ふなみさん……」zzz

    京子「……」

    京子(よし、ちょっと予定は狂うけど、二人が起きるまでは寝せといてあげよう……)

    京子(私で力になれるのは、これくらいなんだし……)

    22 = 1 :

    結衣「……ふごっ」

    結衣「あ、あれ」

    京子「あ、結衣起きた?」

    結衣「わたし、寝ちゃってたのか……」

    結衣「あ、あやの、起きてっ」ユサユサ

    綾乃「なによ、船見さん、あさごはん……?」ショボショボ

    結衣「いや、朝御飯はまた明日作ってあげるから、起きてって」ユサユサ

    京子(ん?朝御飯?)

    23 = 1 :

    綾乃「……ん、あ……」ジュルッ

    結衣「綾乃、よだれ垂れてるっ」

    綾乃「あ、ご、ごめんなさい、船見さん……」ゴシゴシ

    京子「綾乃、おはよっ」

    綾乃「え、歳納京子……あっ!」

    綾乃「わ、わたし、どれくらい寝てたのっ!?」

    京子「えーと、6時間くらい?」

    結衣「そ、そんなにかっ!」

    綾乃「もう夕方じゃない……」

    結衣「京子、起してよ……」

    京子「あんなに安らかな顔で寝てたら、起せないよ~」

    25 = 1 :

    綾乃「そんな、折角、みんなで遊ぶ機会だったのに……」

    京子「ま、こういう日があってもいいでしょ?また来週、つきあってよ!」

    綾乃「来週……」

    京子「綾乃?」

    結衣「……京子、この時間からでも、まだ行ける所はあるよね」

    京子「あ、うん、ゲーセンとかなら別に問題ないと思うけど……」

    結衣「よし、じゃあ、行こうよ、京子」

    綾乃「そうね、行きましょ、歳納京子、折角のお休みだもの、楽しまないと!」

    京子「……うん!」

    27 = 1 :


    ~ゲーセン~


    結衣「京子は相変わらずUFOキャッチャーが上手いなあ」

    綾乃「ぬいぐるみ、かわいいっ///」ギュッ

    京子「えへへ///」

    綾乃「と、歳納京子、私、もうひとつ、このぬいぐるみ、取りたいんだけど……」

    京子「あ、取ってあげよっか?」

    綾乃「い、いや、あの、私が自分の力で取りたいから……あの、アドバイスして貰えると、た、助かるわ」

    京子「ん、わかった」ニコ

    28 = 1 :

    京子「このぬいぐるみは、重心が前に偏ってるから、頭を掴む感じで……」

    綾乃「こ、こうかしら……あっ」

    京子「お、惜しいっ」

    綾乃「も、もう一度!」

    京子「綾乃、もう20回やってるよ?やっぱり私が……」

    綾乃「だ、だめ、これは私が取るのっ」

    京子「もう、綾乃って、強情だなあ」

    綾乃「だって……」

    京子「仕方ないから、終わるまでつきあってあげる!」

    綾乃「あ、ありがと、歳納京子……」

    29 = 1 :

    京子「よ、よし、上手くキャッチできたっ」

    綾乃「あ、あとは、穴まで運べれば………」


    ポトンッ

    ガシャンッ


    綾乃「や、やった!やったわ!やったったわ!!」

    京子「綾乃、おめでと!」

    結衣「うん、頑張ったね、綾乃」

    30 = 1 :

    結衣「あ、プリクラがある、京子、綾乃、一緒に撮ろうよ」

    綾乃「え、ええ、そうね、船見さん」

    京子「よーし!じゃあ、私が真ん中だー!」

    綾乃「ちょ、歳納京子、押さないでっ」

    結衣「こら、京子、暴れるな、大人しくしろ、スイッチ押すぞ」

    京子「いえーーーーいっ!」


    カシャッ


    31 = 1 :

    京子「おー、凄く可愛く撮れてる、流石、京子ちゃん!」

    綾乃「そうね、良く撮れてるわ」

    結衣「うん……」

    京子「と、もうこんな時間だ……今日は、もうお開きにする?」

    結衣「うん……綾乃、もういかな?」

    綾乃「え、あ、いいわよ、船見さん」

    京子「ん、それじゃ、帰ろうか?」

    結衣「私と綾乃は、ちょっと明日からの勉強の事で相談があるからさ、京子は先に帰っててくれない?」

    京子「はいはい、まーた私だけ仲間はずれかー……」

    32 = 1 :

    結衣「……」

    綾乃「……」

    京子「え、あの、二人とも、そこで黙らないでよっ、冗談だからっ」

    結衣「まったく、しょうがないなあ、京子は」クスッ

    綾乃「ほんと、相変わらずよね、歳納京子は」クスクス

    京子「どうせ私はいつも能天気ですよーだ!」

    京子「じゃ、また明日ね、二人とも!無理すんなよー!」タッ

    結衣「うん、京子、またね……」

    綾乃「歳納京子、またね……」

    33 = 1 :

    結衣「綾乃、本当にいいの?」

    綾乃「それは、もう昨日応えたはずよ、船見さん」

    結衣「そうだね、ごめん……」

    綾乃「じゃ、行きましょうか」

    結衣「うん……」

    綾乃「さよなら、歳納京子」

    結衣「ばいばい、京子……」

    34 = 3 :

    しえん

    35 = 1 :

    ~翌日~

    京子「おっはよー!」

    千歳「歳納さん、おはよう」

    京子「千歳~、昨日は楽しかったよ~!千歳も来ればよかったのに」

    千歳「ごめんなあ、どうしても実家に行かなあかん用事があって……」

    京子「じゃ、来週は四人で集まろうよ!」

    千歳「せやね」

    36 = 1 :

    京子「にしても、結衣と綾乃遅いなあ……」

    千歳「綾乃ちゃん、朝は一番に来るんやけど……何かあったんかなあ」


    キーンコーンカーンコーン


    京子「あ、チャイムだ……」

    千歳「二人はお休みなんやろか」

    京子「ちょっと携帯に電話してみよっと……」ピッ


    ツーツーツー


    京子「だめだー、繋がらないや」

    38 = 1 :

    ~放課後~

    ~娯楽部~


    京子「結局、結衣と綾乃は無断欠勤かぁ」

    ちなつ「結衣先輩……心配ですね」

    あかり「京子ちゃん、どうする?」

    京子「ん、ちょっとお見舞いに行こうか、最近無茶な頑張り方してたし、もしかしたら倒れてるのかも」

    ちなつ「そ、そうですね!」

    京子「よし、そうと決れば出発だ!」

    39 :

    どうなっているんだ…

    40 = 1 :

    ~結衣の部屋~


    ピンポーン


    ちなつ「……結衣先輩、出ませんね……」

    あかり「どうしよう、もし本当に倒れてたら……」オロオロ

    京子「んー、仕方ない、これを使うか~」キラッ

    ちなつ「え、京子先輩、その鍵どうしたんですか?」

    京子「あいかぎー」

    ちなつ「え!?」

    京子「結衣の部屋には時々泊まってたし、鍵が一つだと不便だろうって事で作ってもらったの」

    ちなつ「ぐぎぎぎ、何時の間にっ」

    京子「……よし、開いたっ」

    41 = 1 :

    京子「結衣ー!いるー!?」

    ちなつ「結衣先輩!」

    あかり「結衣ちゃん!大丈夫!?」


    シーーーーンッ


    京子「あれ、誰も居ないや……」

    ちなつ「結衣先輩、実家の方に帰ってるんじゃ?」

    京子「いや、さっきそっちには電話したんだけど、帰って無いらしいんだよね」

    京子(何だろ、何か嫌な予感が……)

    42 = 1 :




    次の日、船見家と杉浦家から警察に捜索願いが出た



    43 :

    なんだと…

    44 = 1 :

    ~2-5教室~

    「二人同時に行方不明なんだって」

    「二人とも、部屋の荷物は整理してあったらしいよ」

    「じゃ、事件に巻き込まれたとかじゃなくて、自発的に?」

    「最近、二人、仲がよかったから」

    「え、じゃあ、あの、駆け落ちって事?」

    「ちょっと、声が大きいって」

    「歳納さん、可愛そうに」

    「そりゃ、ショックだよね」

    45 = 1 :

    京子「……」

    千歳「歳納さん……」

    京子「ちとせ」

    千歳「元気出して、な」

    京子「……ちとせもね」

    千歳「うちは、大丈夫」

    京子「そっか……」

    46 :

    しえんた

    47 = 1 :

    京子(結衣、綾乃、何処に行っちゃったの)

    京子(どうして、私に何も言わずに行っちゃったの)

    京子(わたし、そんなに、頼りにならなかったのかな)

    京子(それとも二人のことを大切に思ってたのは、私だけだったってことなのかな……)

    京子(結衣、綾乃、教えてよ……)

    49 = 1 :

    ~結衣の部屋~

    京子「……今日も、帰ってないや」

    京子「……」グゥ~

    京子「……結衣の部屋に来ると、反射的におなかが空いてくるな」

    京子(結衣はもういないのに……)

    京子「冷蔵庫に何かないかな……」カチャッ

    京子(空っぽだ……は、はは、本当に全部整理して行っちゃったんだ……)

    京子「う、ううっ、ゆいぃ、あやのぉ……」ウルッ

    50 = 1 :

    京子「結衣の部屋に来れば、何時でもラムレーズン用意してくれてたよね……」グスン

    京子「しょうがないなぁって言いながら」ヒック

    京子「こっちの冷凍庫の方から……」カチャ

    京子「……」

    京子「え」

    京子「ラムレーズンが、残ってる?」

    京子「冷凍庫いっぱいに、ラムレーズン残ってる……」

    京子「ど、どうして?結衣、出て行っちゃったのに、どうして……」


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