のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,363,869人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ狐娘「今宵旦那様の床のお相手をさせて戴きます」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 悲しい + - + - 狐娘 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    151 = 3 :


    こんなことになると、誰が予想しただろうか。

    俺は、こんなにも誰かを愛しいと感じることができるのか。

    俺は初めて狐娘の額を見た。

    其処には妖の証である紋と、上から付けられたのであろう傷があった。

    其れにゆっくりと舌を這わせる。

    泣き虫な狐娘。

    涙を吸うと声を出して笑った。

    152 = 3 :



    「狐娘、本当の名を教えてくれ。お前が愛した父がつけた名を」

    狐娘「……少女、です」

    「少女…。」

    ギュゥッ…

    153 :

    いい話だ

    154 :

    「少女、少女…」

    狐娘「……おと、こ…」

    「好きだ…」

    狐娘「男、男…!」

    「少女…ッ」チュ

    狐娘「ふ、んん…」チュ…

    「ん…」チュ…

    狐娘「男…」

    「うん」

    狐娘「あたし、もっと触れたい……」

    「……」

    狐娘「…………あなたに溶かされてひとつになりたい…っ」

    155 = 154 :

    バサッ

    スルスル…

    狐娘「ああ…っ」

    「少女…」

    狐娘「男……」

    「きれいだ、かわいい。」

    狐娘「ふぁ、ん……、やあ…」ピクピク




    156 = 154 :


    狐娘「男の目は不思議だ」

    「目?」

    狐娘「うん、真っ黒なのに、何処か青みがかってるんだ」

    「そうなのか?…自分じゃ気づかなかった。」

    狐娘「凄くきれい、吸い込まれそう」

    「ありがとう…」

    狐娘「……、今、凄く幸せ」

    「本当か?」

    157 :

    ニトロで一本出せよ
    剣と銃の要素入れて

    158 :

    狐娘ちゃん死んでしまうん?(´・ω・`)

    159 = 154 :


    狐娘「まるで、夢を見てるみたい」

    「夢?」

    狐娘「愛しい人に捨てた名を呼ばれ、強く抱き締められるなんてこんな幸せ」

    「夢なんかじゃないよ」

    狐娘「もし、そうなのだとしたらきっとこれはあなたがくれた桜のおかげだ」

    「桜」

    狐娘「うん、あの部屋の角に佇む春の雪があたしに幸せをくれたんだ」

    160 :

    >>129
    さぁ、俺はスクリプトなのか。それは俺には分からない。お前は俺が何か分かるか?

    161 :

    男が一瞬完に見えたあぶねぇ

    162 = 154 :





    狐娘「(彼に少女と呼ばれるようになってから、数週間が過ぎた。)」

    狐娘「(彼は今までと同じように週に二度訪れ、外の話を聞かせてくれる。)」

    狐娘「(けれど今までと同じでも、やはり何処か違うような気がするのは一体何故だろう。)」

    狐娘「(照れたように笑う男を見ていると満たされた気分になるのは何故だろう)」

    狐娘「(口づけする度愛しさを増し、触れるたび体温は上がる)」

    狐娘「(時が経てば経つほど離れるのが惜しくなる。)」



    163 :

    >>73
    よくあることですよ

    >>123
    知ってました

    164 = 154 :

    「足りないか?」

    狐娘「足りない…もっと」

    「いくらでも」

    狐娘「…、すき」

    「うん、俺もだ」

    狐娘「もう一度、……名前を呼んで」

    「…少女」

    狐娘「このまま…夜が明けなければいいのに」


    165 :

    J( 'ー`)し「でもお母さんは、たかしが生まれてきてくれて嬉しかったのよ。」

    166 :

    調子にのっちゃだめ

    167 = 154 :

    狐娘「(彼に少女と呼ばれるようになってから、数週間が過ぎた。)」

    狐娘「(彼は今までと同じように週に二度訪れ、外の話を聞かせてくれる。)」

    狐娘「(けれど今までと同じでも、やはり何処か違うような気がするのは一体何故だろう。)」

    狐娘「(照れたように笑う男を見ていると満たされた気分になるのは何故だろう)」

    狐娘「(口づけする度愛しさを増し、触れるたび体温は上がる)」

    狐娘「(時が経てば経つほど離れるのが惜しくなる。)」


    168 = 154 :

    「じゃ、戻るな。」

    狐娘「うん、がんばって」

    「掃除ばかりだけどなー」

    狐娘「でも、大事なことだよ」

    「解ってる」チュ

    狐娘「ん…」

    「じゃあな」

    狐娘「あ…」

    ザッザッ…

    169 = 154 :


    狐娘「…」

    「狐娘」

    狐娘「姐さん、如何したのですか?」

    「亡八が呼んでるよ、行きな」

    狐娘「…亡八が私に、何の用でしょう」

    「さあね。…まあ、うちの亡八は他の見世に比べて穏やかだし、優しいひとじゃないか。気を張ることないよ」

    狐娘「…」

    「もう、ほら。私も一緒に行ってあげるから、立ちな」グイ

    ヒタヒタ…ヒタヒタ…

    170 = 154 :

    狐娘「失礼します」

    亡八「姐女郎、わざわざ済まないね。有難う」

    狐娘「そんなこと気にしないでよ」

    亡八「狐娘、久しぶりだね。元気にしていたか?」ニコ

    狐娘「ええ、お陰様で。」

    亡八「…さて、今日来てもらったのは他でもない。喜べ、身請けの話がきた」

    狐娘「・・・え?」

    171 :

    これは悲しい落ちの予感しかしない

    172 :

    おいいいいいいい

    173 = 154 :

    「うそ…、よかったじゃないか!」

    狐娘「姐さ」

    「やっと、やっと幸せになれるんだよ!」

    亡八「姐女郎、狐娘と二人で話がしたいんだがいいだろうか」

    「あ…、そうだね。無神経だったよ!すまないね。」

    パタパタ…

    狐娘「…亡八殿、あの」

    亡八「うん、どうしたんだい」

    狐娘「その身請けの話なのですが、」

    狐娘「……申し訳ありません、そのお話お断りさせていただきます」

    亡八「…」

    狐娘「(…ごめんなさい、姐さん)」

    174 = 154 :


    亡八「……どうして?」

    狐娘「…私はこんな身体ですし、人間ですらありません。相手の方は私を気に入って下さったのでしょうが、きっとそれも一時の気の迷いだと思えます。」

    亡八「…ふむ」

    狐娘「それに、私などに身請けの話を頂けたことはとても喜ばしい事なのですが、私はまだこの見世にご恩が有りますので…」

    狐娘「(…嘘だ)」

    狐娘「(本当は彼以外の所有物になりたくないだけ)」

    亡八「そうか、うん。君がそう決めたのなら仕方ないね」ニッコリ

    狐娘「…申し訳ありません」ホッ

    亡八「いやいや、良いんだよ。僕はてっきり君が間夫(まぶ)でも囲っているのかと思ったよ」

    狐娘「…え?」

    175 = 161 :

    はやく金を貯めろ男ぉぉぉぉぉ

    176 :

    >>117
    逃げるから 追いかけて 丸いセカイ

    177 :

    おもしれー

    179 :

    >>123
    バカウヨの首謀者ってこんな犯罪者ばっか

    180 = 154 :


    亡八「そう、例えば中指の不自由な職人見習いとかね」

    狐娘「!?」

    亡八「いやあまさかそんな話あるわけないと思っていたよ。」

    狐娘「…」

    亡八「そのような事をすれば懲罰房行きだしね、…相手だってただでは済まさないよ。」

    亡八「いいかい、君は陰間で、しかも化け物なんだから。金を貰って股を開いていれば良いよ。」

    狐娘「…」

    亡八「話はそれだけだよ。身請けの話は気にしないでいいからね、僕の嘘だから。君が言うように、化け物を所有しようなんて物好きはそうそういないよ」

    狐娘「はい…」

    181 = 154 :


    ヒタヒタ…ヒタヒタ…

    狐娘「(廊下、冷たい…)」

    狐娘「(長くて、暗い。)」

    「あれ、狐娘じゃないか」

    狐娘「あ…、不寝番の」

    客引きの少年「あい、座敷から出ているなんて珍しいねえ」ニタニタ

    狐娘「亡八殿に呼ばれていたのです」

    客引きの少年「そうかそうか、随分窶れた顔をしているねえ」ニタニタ

    狐娘「ええ、最近少し寝つきが悪くて」

    客引きの少年「そうかあ、ふうん」ニタニタ

    狐娘「では、」

    183 :

    >>22
    にゃ

    184 = 154 :


    客引きの少年「あ、そうそう。伝え忘れていたよ。」ニタニタ

    狐娘「はい」

    客引きの少年「壁に耳有り障子に目ありだ。滅多な事は慎んだ方が身の為ですぜ。」ニタ…

    狐娘「!?」ゾッ

    客引きの少年「…そろそろ見世が開く。準備したほうがいい」ニタニタ

    タタタ…

    185 :

    夏目友人帳の子狐が頭に浮かんだ

    186 = 154 :


    狐娘「(そうだ、亡八殿は何故男の存在を知っていた?)」

    狐娘「(広い見世の中で何故あたしが間夫を囲っている事に気がついた?)」

    狐娘「(一人で夜に座敷を回っていた?)」

    狐娘「(いや、そんな訳はない。)」

    狐娘「(彼とて暇ではないし、男が客として見世に来たのは数える程だ。)」

    狐娘「(何より、亡八殿があたしの座敷に訪れるあの暗い道を歩いている姿だなんて、不自然すぎる。)」

    狐娘「(あたしの座敷を頻繁に訪れるのは、姐さんと、案内役の客引き兼不寝番の彼くらいだ。)」

    187 = 172 :

    もともと妖怪だしにげちまえばいいのに

    188 = 154 :


    狐娘「あ…っ」

    狐娘「見張られて…?」

    狐娘「ふふ…そりゃあそうだ」

    狐娘「あたしは汚い化け物だ」

    狐娘「幸せになどなれるわけもない」

    狐娘「男がくれた、髪紐…」

    狐娘「…」

    狐娘「「ただではすまさない」…」

    狐娘「男にはもう…会えない」

    189 = 157 :

    悲恋になると明日の仕事に支障をきたすので寝る。

    190 = 154 :





    狐娘「…」ハァ

    狐娘「会いたくない…」

    コンコン

    狐娘「!」ビク

    「おおい、少女。」

    狐娘「…はい、ただいま」

    スッ

    191 :

    何故にこんなに必死なのか

    192 = 171 :

    最後まで見ないと逆に寝れないぞこのやろう

    194 = 154 :


    狐娘「申し訳ありません、本日既に予約が入っていますので、お引き取り願います」

    「…少女、どうした?」

    狐娘「…その様な者は存じあげません、申しわけありませんが失礼します」

    「どうしたんだよっ急に!なあ!」

    狐娘「…私は千年分の幸せを、使いきってしまったのです」

    ピシャリ

    狐娘「……あ、桜……枯れてる」

    195 = 154 :




    「…どうして」

    親方「おお、戻ったのか。思っていたより早かったな」

    「…」

    親方「ああ?どうした、しけた面しやがって」

    「…」

    親方「なんでえ、最近やけに仕事が早えから懇意にしている女でもできたのかと思っていたんだが…その様子ならこっぴどくふられたか。」

    「…気づいていたんですか」

    親方「ひでえ面だな、ここ暫くはそこそこいい顔をしてたってのに」

    「……はい」

    196 :

    ハッピーエンドで終わってくれ…

    197 = 154 :

    親方「そんなに惚れ込んでたのか」

    「……すきでした、とても。今でもすきです」

    親方「……」

    「でもっ」

    「別れを告げることもなく、遮られました。」

    「俺が、餓鬼だから……」

    「笑った顔が見たかっただけ、なのに…」

    親方「……お前はやはりまだガキだなあ」

    「んなこと判って……っ」

    親方「いいや、分かってねえ」

    198 = 154 :


    親方「いつも言っているだろう、図体ばかりでかくなってこっちの方は童のまんまだと」

    「……」

    親方「いいか、ようく聞け。童がなに偉そうに悟ったようなことを言ってやがる。子どもが急に大人になれるわけねぇだろおが。大人んなるにゃ、これから何年もかけてだな、」

    「何年もかかっちゃ駄目なんだよっ」

    親方「…あ?」

    「支えて、やりたい…違う。俺が支えたいんですよ!」

    親方「……だからてめえは童なんだ」ハァ

    「…」

    親方「なんで一人で支えようとすんだ?できもしねえのに、一人でそんな真似したって結局支えきれず共倒れが関の山だな」

    「……っ」

    親方「童なら童らしく、支えあったらいいじゃねえか。何がわりい、童上等だろ。いきなり大人にゃなれんが、童には童なりのやり方がある。」

    199 :

    明日早いが最後まで付き合うぜ

    200 = 176 :

    >>38
    三毛ぶち 虎シロ Welcone 猫招き


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 悲しい + - + - 狐娘 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について