元スレQB「僕が主人公のゲーム?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
751 = 727 :
キュゥべえ「ところで、君の父親の様子はどうだい?」
杏子「相変わらずさ、誰も話を聴いてくれない」
キュゥべえ「だろうね」
杏子「……なんでなんだろうな」
キュゥべえ「君は、彼の話を皆に聞いて欲しいんだね」
杏子「親父は正しいことを言ってる、アンタもそう思うだろ?」
キュゥべえ「まあ、否定はできないね」
752 = 727 :
杏子「5分でいい、ちゃんと耳を傾けてくれれば、正しいこと言ってるってわかってくれるはずなんだ。 そんで……」
キュゥべえ「皆が君の父親の話を聞き、それに賛同したとして、君はそれで良いのかい?」
杏子「……当たり前だ」
キュゥべえ「そうなったところで、君が幸せになれるとは思わないけどね」
杏子「……どういう意味だよ」
753 :
きゅっぷい
754 = 734 :
あれだけ時間空けといて書き溜めしてないの?
投下間隔遠いぞ
755 = 727 :
キュゥべえ「そのままの意味さ、その頃には……いや、もう既に、君の父親の目に君達は映っていないのかもしれない」
キュゥべえ「現実を否定し、理想を――奇跡を追い求めたところで、そこには破滅しか残っていないよ」
杏子「テメェは……何様のつもりだ。 事情通ですって自慢したいのか?」
キュゥべえ「少なくとも、君よりは君達のことが見えていると思うよ」
杏子「……お話にならねえな」スッ
去っていく彼女の後姿を見ながら、ため息をつく
キュゥべえ「やれやれ……少し怒らせすぎたかな」
756 = 753 :
だからQB、パパ止めようぜ!?
757 :
758 = 727 :
―三日目―
キュゥべえ「うーん……」
キュゥべえ(杏子に会いに行く前に、何かしらの対策を考えておかないといけないようだ)
休み時間、校内で人気のないところを歩きながら、物思いにふける
キュゥべえ「そろそろ追い返されそうだしなあ……」
――にゃあ
キュゥべえ「ん?」
ふと目を向けると、黒猫がこちらを見つめていた
それとなく手を伸ばし、抱きかかえる
キュゥべえ(この黒猫、どこかで……)
759 = 736 :
お前らみんな出ていけよ
760 :
そろそろDAT落ち?
761 = 727 :
まどか「エイミー?……あれ、キュゥべえ?」
キュゥべえ「やあ、まどか」
まどか「教室にいないと思ったら、こんなところで何してたの?」
キュゥべえ「ちょっと考え事をね。 それより、この猫……」
まどか「うん、あの時キュゥべえが助けてくれた猫ちゃんだよ!」
キュゥべえ「……」
まどか「?」
キュゥべえ「……なるほど」
まどか「どうかしたの?」
762 :
3日ルールって今もあるのか
763 = 727 :
キュゥべえ「いや……ところで君は何をしていたんだい?」
まどか「あ、実はね」ガサゴソ
まどかが何かを探しているのを横目に、そっと猫を地面に降ろす
まどか「てへへー、クッキー焼いてきたの。 それでみんなに味見してもらおうと思って」
キュゥべえ(お菓子……そうか、その手があったか)
764 :
餌付けですね、わかります
766 = 727 :
まどか「はい、キュゥべえにも一枚」
キュゥべえ「ありがとう、まどか」パクッ
まどか「……ど、どう、かな?」ドキドキ
キュゥべえ「うん、悪くないと思うよ」
まどか「良かったー……マミさんみたいにうまくできないから、心配になっちゃって」テヘヘ
キュゥべえ「競い合うようなものでもないと思うけどね。それはともかく」ポン
まどか「わ、わ」アタフタ
キュゥべえ「君のおかげでいい考えが思いついたよ、ありがとう」ナデナデ
まどか「て、てへへ……///」
キュゥべえ「もうすぐ授業が始まるね、急ごうか」
まどか「うんっ!」
767 :
768 = 747 :
>>5
俺も二次元に行ってくる
>>465
優しいね、ありがとさん。
麻呂はまだか
769 = 727 :
―放課後―
キュゥべえ(餌付け用のえさを買っていかないと……って本人にバレたら殺害されそうだね)
帰宅の用意をし、校舎の玄関へと向かう
いつものように、マミが僕の下駄箱の前で待機していた
キュゥべえ「マミ、今日も少し用事があるんだ」
マミ「今日も、なの?」
キュゥべえ「まあね。 すこし時間がかかりそうなんだ」
770 :
>>11
ほーん で?
>>258
スクリプトはてめーだろ禿w
772 :
ほむぅ
773 = 727 :
マミ「そう……でも、何をしているのかぐらいは教えて」
キュゥべえ「風見野の教会に行ってるのさ」
マミ「教会……? どうしてそんなところに」
キュゥべえ「そこの神父の娘に用があってね」
マミ「娘……って、女の子に会いに行ってるの?」
キュゥべえ「そうだけど?」
マミ「……なん、で?」
キュゥべえ「何でと言われても……まあ、君にはあまり関係ない話だよ」
マミ「っ……」
キュゥべえ「マミ?」
775 = 727 :
さやか「おいーっす、って、何だか険悪な感じ?」
まどか「キュゥべえ……またマミさんに何か言ったの?」
キュゥべえ「……どうして僕のせいになるのかな」
仁美「キュゥべえさんなら仕方ない、ですわ」
ほむら(分かる気がする)
キュゥべえ「わけがわからないよ」
マミ「……ごめんなさい、なんでもないの。 さっ、帰りましょ」
776 :
カワイイとかって ありえな
778 :
>>611
すっげぇキモいデザインだな!
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース
779 = 727 :
―――
――
―
マミ「……」
帰宅し、風見野の教会について調べる
マミ「……何よこれ」
有名だったのか、少し調べるだけでそれなりの情報が出てきた
結論としては、いわゆる危ない新興宗教
そんなイメージが、ぴたりと当てはまる
―――
――
―
780 :
ナイトと唯一互角の力を持つ赤ですら今回のエクスカリバー導入で騎士連盟の前に謝ることになる(実写)
781 = 727 :
<シャーセーッシター
キュゥべえ「まあ、こんなものかな」
いくつかのお菓子を購入し、杏子の元へと向かう
その途中、今日のまどかとの一件について考える
キュゥべえ(エイミー、といったかな。 あの黒猫を助けた記憶は確かにある)
キュゥべえ(いや、あるというより思い出したといったほうが正しいか)
おそらく、何かしら関連した事象に触れるたび、記憶を取り戻すのだろう
ゆまのときも、アルバムを見進めるうちに記憶を取り戻したのだから
キュゥべえ(そして、僕があの猫を助けた理由)
もしまどかの目の前で猫が危険に曝されたとして、そこに僕がいれば彼女はなんと願うか
答えは明白、猫を助けてくれと願うだろう
キュゥべえ「……見返り無しだと、あまりにも非効率的だね」
まあ、そこはさっきのクッキーで代用することにしよう
どうせ、エネルギーなど回収できないのだから
783 = 727 :
―風見野―
杏子「……また来たのか」
キュゥべえ「まあね」
杏子「いいのかよ……家族とか」
キュゥべえ「おや、心配してくれるのかい?」
杏子「チッ……」
キュゥべえ「心配ないよ、妹にはちゃんと言ってあるしね」ガサゴソ
杏子「妹がいるのか……で、なんだそりゃ」
キュゥべえ「くうかい?」
自分がよく知っている、佐倉杏子お馴染みの口調を真似しながら、ロッキーを差し出す
784 :
>>644
そりゃお前の認知の問題だね。
785 = 727 :
杏子「何だよそりゃ……」
キュゥべえ「いらないのなら別に良いけど?」
杏子「いるに決まってんだろ」パッ
二袋入ってるうちの、開いていないほうを丸々ひったくられる
キュゥべえ「……普通、開いてるほうからとらないかな」
杏子「そんな決まりは聞いたことないね」ムシャムシャ
786 = 727 :
キュゥべえ「やれやれ……おや」
モモ「……」ジー
杏子「どうした、モモ」
キュゥべえ「食べるかい?」
モモが差し出された菓子の箱と杏子を見比べる
杏子「好きなだけ食ってもいいぞ」ポム
キュゥべえ(買って来たのは僕なんだけどなあ)
787 :
イケメンやなきゅうべえ
788 = 727 :
モモ「ありがとーございます」ペコリ
キュゥべえ「誰かさんと違ってお礼が言えるんだね、えらいえらい」ナデナデ
モモ「……///」
杏子「おい……どういうことだよ」ムッ
キュゥべえ「さあね」
モモ「……ふふっ」クスッ
杏子「ちっ……」
789 = 727 :
杏子「そういや、アンタの名前聞いてなかったな」
キュゥべえ「僕はキュゥべえ。 よろしくね、杏子、モモ」ニコッ
モモ「キュゥべえ……」
杏子「ヘンテコな名前しやがって……で、アタシと何を話したいの?」
キュゥべえ(効果は抜群、か)
790 :
おもろいからSS速報で続けて欲しいな
ここはもうすぐ埋められちゃいそうだし
791 = 749 :
VIPから速報に移ると高確率で書かなくなる恐怖
とりあえずつづけろください
792 = 727 :
キュゥべえ「うーん、特には決めてないね」
杏子「ますますわかんないヤツだな。 アタシの何がそんなに気になるのさ」
キュゥべえ「僕は佐倉杏子という少女が気になる、その事実に理由が必要かい?」
杏子「いや、まあ……別にいいけどさ……」
モモ「お姉ちゃんのことが好きですか?」
杏子「おまっ、何わけわかんねぇことを」
793 = 727 :
キュゥべえ「まあ、嫌いではないね」
杏子「アンタもいちいち答えなくてイイんだよ!」
モモ「お姉ちゃん!」
杏子「何だよ」
モモ「イケメンさんですよ、良かったですね!」キラキラ
杏子「オマエはもう引っ込んでろ!」
794 = 743 :
貧しくても幸せな日常か
795 = 727 :
杏子「ったく……アンタのせいで話がややこしくなっちゃったじゃんか」
キュゥべえ「その反応は理不尽じゃないかな……まあいいや」
キュゥべえ「ところで君達は、今の生活に満足しているかい?」
杏子「いきなりだな……まあ、満足はしてないな」
杏子「やっぱさ、親父の話をみんなに聞いて欲しいんだよね」
モモ「……」
キュゥべえ「なるほどね」
796 :
寝る前に支援
朝まで残っててくれ…
797 = 727 :
モモ「モモは……またお父さんやお母さんとおでかけがしたいです」
杏子「モモ……」
キュゥべえ「どうやら、君の妹は君と違って、本心から目を背けることを良しとしないようだ」
杏子「……」
キュゥべえ「さて……そろそろ僕は帰るよ」
モモ「もう帰るですか?」
798 = 727 :
キュゥべえ「また来るよ、それじゃあ」
杏子「……ああ」
杏子「またな」
800 :
いいんじゃないかなー
みんなの評価 : ★★★
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