私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレまどか「お餅が食べたい」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
知久「………」
言われたとおり、しぶしぶとお風呂場へまどかが姿を消したドアを睨む。
すると、そう長くもかからず、ドアの向こうから、
まどか「い゙っ!? いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と。魔法少女だったら、きっと地球が終わっていたであろう叫びが響いてきた。
知久 (やっぱりなぁ……)
ズダダダ… ガダンッ!
まどか「どど、どうしよう! なんでこんなに!?」
混乱したまどかが走って助けを求めに来た。
知久「うん、落ち着こうか……。お餅ってね、カロリーが高いんだよ」
まどか「そうなの!?」
知久「同じ重さで、大体炊いたご飯の1.5倍ぐらいはあるんだ。
それを、あれだけ毎日、もぐもぐと食べ続けてれば………ね」
まどか「そんな……。じゃあ、もしかして……」
知久「そうだね。少し、お餅を食べるのを減らした方がいい。そうすれば、また元に戻れるよ」
言われたとおり、しぶしぶとお風呂場へまどかが姿を消したドアを睨む。
すると、そう長くもかからず、ドアの向こうから、
まどか「い゙っ!? いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と。魔法少女だったら、きっと地球が終わっていたであろう叫びが響いてきた。
知久 (やっぱりなぁ……)
ズダダダ… ガダンッ!
まどか「どど、どうしよう! なんでこんなに!?」
混乱したまどかが走って助けを求めに来た。
知久「うん、落ち着こうか……。お餅ってね、カロリーが高いんだよ」
まどか「そうなの!?」
知久「同じ重さで、大体炊いたご飯の1.5倍ぐらいはあるんだ。
それを、あれだけ毎日、もぐもぐと食べ続けてれば………ね」
まどか「そんな……。じゃあ、もしかして……」
知久「そうだね。少し、お餅を食べるのを減らした方がいい。そうすれば、また元に戻れるよ」
風呂上りに計るとかしないのか…
このまどかは女子力(笑)低いな
このまどかは女子力(笑)低いな
言いたいことを言えて、ちょっと安心した知久。だが、
まどか「………嫌だ」
知久「…………え?」
意外と頑固な娘の口から、はっきりとアドバイスを拒絶されてしまう。
知久「でも、さすがに食べ過ぎで―――」
まどか「嫌だよ! こんなに幸せな生活を手に入れたのに、もうお餅のない生活なんて考えられない!」
知久「……そうは言っても、このままじゃ太る一方だよ。まどかはそれでいいのかい?」
まどか「それは……。あ、そうだよ、お餅以外に食べなければ良いんだよ。朝ごはんや昼ごはんを食べずに―――」
知久「いい加減にしなさい! 栄養が偏って身体をこわすに決まってるだろう!」
まどか「あう……。はい………」シュン…
さすがに怒り出した知久に頭を垂れる。
まどか「……でも、その……。他に方法、無いんだよね……?」
諦めきれないまどか。
知久「………」
まどか「本当にお餅が大好きなんだ。どうにかして、毎日お餅を食べていたいんだけど……」
まどか「………嫌だ」
知久「…………え?」
意外と頑固な娘の口から、はっきりとアドバイスを拒絶されてしまう。
知久「でも、さすがに食べ過ぎで―――」
まどか「嫌だよ! こんなに幸せな生活を手に入れたのに、もうお餅のない生活なんて考えられない!」
知久「……そうは言っても、このままじゃ太る一方だよ。まどかはそれでいいのかい?」
まどか「それは……。あ、そうだよ、お餅以外に食べなければ良いんだよ。朝ごはんや昼ごはんを食べずに―――」
知久「いい加減にしなさい! 栄養が偏って身体をこわすに決まってるだろう!」
まどか「あう……。はい………」シュン…
さすがに怒り出した知久に頭を垂れる。
まどか「……でも、その……。他に方法、無いんだよね……?」
諦めきれないまどか。
知久「………」
まどか「本当にお餅が大好きなんだ。どうにかして、毎日お餅を食べていたいんだけど……」
知久「うーん、それなら……」
まどか「………!」
その口ぶりに、希望があるのかとちょっと明るい顔になるまどか。
知久「食べた分だけ、しっかりとエネルギーを使い切るしか無いんじゃないかな?」
まどか「………え? つ、つまり?」
知久「運動さ。食べる分だけ、毎日運動する習慣をつける。そうしたら、太らずに済むんじゃないかな?」
まどか「運動……」
知久「でも、まどかは運動とかあまり得意じゃないだろう?」
まどか「そうだけど……」
それでも、言われたとおり、ちゃんと運動すればお餅が食べられる、と考えるなら…
まどか「うん。わたし、やるよ」
知久「え、ホントに……?」
まどか「わたし頑張る。お餅のためなら、何だって出来る。絶対に運動して、やせて、
お餅をいっぱい食べられる生活を手に入れてみせる………!」
強く拳を握り、そう高らかに宣言した。
まどか「………!」
その口ぶりに、希望があるのかとちょっと明るい顔になるまどか。
知久「食べた分だけ、しっかりとエネルギーを使い切るしか無いんじゃないかな?」
まどか「………え? つ、つまり?」
知久「運動さ。食べる分だけ、毎日運動する習慣をつける。そうしたら、太らずに済むんじゃないかな?」
まどか「運動……」
知久「でも、まどかは運動とかあまり得意じゃないだろう?」
まどか「そうだけど……」
それでも、言われたとおり、ちゃんと運動すればお餅が食べられる、と考えるなら…
まどか「うん。わたし、やるよ」
知久「え、ホントに……?」
まどか「わたし頑張る。お餅のためなら、何だって出来る。絶対に運動して、やせて、
お餅をいっぱい食べられる生活を手に入れてみせる………!」
強く拳を握り、そう高らかに宣言した。
――――――――――
―――――
その日から、まどかの生活は変わった。
まどか「ほっ、ほっ、ほっ……!」タッ タッ タッ…
毎日、薄暗い内から起きて、早朝のジョギング。
始めた頃は簡単にバテてしまっていたが、お餅のためお餅のためとそれだけを頼りに続けた結果、
元気に10km程は走れるようになっていた。
ほむら「はぁっ、はぁっ、はぁっ………」トッ トッ トッ…
元々体力のないほむらも興味があったらしく、参加しているが、かなり辛そうだ。
ほむら (ダメ、きっつい……)
まどか「ほっ、ほっ………。あ、ほむらちゃん、先に行くね!」
ほむら「はぁっ、ご……ごめんなさい、また、後で……」
こうしてペースについて行けず、ほむらだけ取り残されるのが毎朝の定番である。
ほむら「はぁっ、まどか、なんであんな、はぁっ、早く走れるの……」
ほむら (魔法で追いかけたこともあったけど、全然ペースが落ちないのよね……)
―――――
その日から、まどかの生活は変わった。
まどか「ほっ、ほっ、ほっ……!」タッ タッ タッ…
毎日、薄暗い内から起きて、早朝のジョギング。
始めた頃は簡単にバテてしまっていたが、お餅のためお餅のためとそれだけを頼りに続けた結果、
元気に10km程は走れるようになっていた。
ほむら「はぁっ、はぁっ、はぁっ………」トッ トッ トッ…
元々体力のないほむらも興味があったらしく、参加しているが、かなり辛そうだ。
ほむら (ダメ、きっつい……)
まどか「ほっ、ほっ………。あ、ほむらちゃん、先に行くね!」
ほむら「はぁっ、ご……ごめんなさい、また、後で……」
こうしてペースについて行けず、ほむらだけ取り残されるのが毎朝の定番である。
ほむら「はぁっ、まどか、なんであんな、はぁっ、早く走れるの……」
ほむら (魔法で追いかけたこともあったけど、全然ペースが落ちないのよね……)
休みの日になると、予定さえなければどこかに遠出する。
杏子「……あ、まどか。今日も出かけるのか?」モグモグ
いつも通り、お菓子をかじりながらふらふらとあるく杏子。
随分とぴったりとした服を着て、愛用の桃色をしたクロスバイクにまたがるまどかに声をかける。
まどか「うん! 杏子ちゃんも来る?」
杏子「あたしは今日はいいや。どこまでいくんだい?」
まどか「また、風見野公園のサイクリングコースまで行ってくるんだ!」
杏子「ああ、あそこか。随分気に入ったみたいだな」
まどか「あんなに風景が綺麗な場所、なかなか無いからね!」
杏子「確かになー」
まどか「それじゃ、またね!」ノシ
手を振って挨拶をし、自転車をこぎ始める。
杏子「またなー。気をつけろよー」ノシ
走り出したまどかは、一瞬でスピードを上げて、すぐに小さくなって視界から消えてしまった。
杏子 (まどかの奴、すげえ脚力ついたよな……) モグッ
杏子「……あ、まどか。今日も出かけるのか?」モグモグ
いつも通り、お菓子をかじりながらふらふらとあるく杏子。
随分とぴったりとした服を着て、愛用の桃色をしたクロスバイクにまたがるまどかに声をかける。
まどか「うん! 杏子ちゃんも来る?」
杏子「あたしは今日はいいや。どこまでいくんだい?」
まどか「また、風見野公園のサイクリングコースまで行ってくるんだ!」
杏子「ああ、あそこか。随分気に入ったみたいだな」
まどか「あんなに風景が綺麗な場所、なかなか無いからね!」
杏子「確かになー」
まどか「それじゃ、またね!」ノシ
手を振って挨拶をし、自転車をこぎ始める。
杏子「またなー。気をつけろよー」ノシ
走り出したまどかは、一瞬でスピードを上げて、すぐに小さくなって視界から消えてしまった。
杏子 (まどかの奴、すげえ脚力ついたよな……) モグッ
学校でも、あまり好きでなかったはずの体育の時間、かなり積極的に活躍するようになっていた。
ダムッ ダムッ…
さやか「よっしゃ決めちゃるっ!」ダダッ
体育館で、バスケットボールの試合中。走り込んださやかの前に、
仁美「させませんわ!」キッ
意外と動けるお嬢様、仁美が立ちはだかる。
さやか「ぬっ、仁美ぃ……! あたしから恭介だけじゃなく、ボールまで奪うかっ!」ダムッ ダムッ
仁美「え、そ、それとこれとは別ですわっ……てあ!」
さやか「あはは、悪いね!」ダダッ
気を取られて固まった仁美の横を抜き去る。が、その次に…
まどか「さやかちゃん、遅い!」ズバッ
突然死角から現れたまどかに、あっさりボールを奪われてしまう。
さやか「うっそぉ!?」
「いいぞー鹿目!」 「鹿目さんすごーい!」
さやか (なんっか……。あたしと立場が逆になっちゃいないか……?)
ダムッ ダムッ…
さやか「よっしゃ決めちゃるっ!」ダダッ
体育館で、バスケットボールの試合中。走り込んださやかの前に、
仁美「させませんわ!」キッ
意外と動けるお嬢様、仁美が立ちはだかる。
さやか「ぬっ、仁美ぃ……! あたしから恭介だけじゃなく、ボールまで奪うかっ!」ダムッ ダムッ
仁美「え、そ、それとこれとは別ですわっ……てあ!」
さやか「あはは、悪いね!」ダダッ
気を取られて固まった仁美の横を抜き去る。が、その次に…
まどか「さやかちゃん、遅い!」ズバッ
突然死角から現れたまどかに、あっさりボールを奪われてしまう。
さやか「うっそぉ!?」
「いいぞー鹿目!」 「鹿目さんすごーい!」
さやか (なんっか……。あたしと立場が逆になっちゃいないか……?)
――そして、半年後――
マミの住むマンションにて。
さやか「さーて、ついたついた!」
ほむら「今日のケーキ、何だと思う?」
杏子「うーん……。ショート、モンブラン、チョコ、ときてるから……チーズあたりじゃ?」
いつものメンツがエレベーターから降りてくる。
すると、目的の部屋の玄関前で、
まどか「あ、来た来た! みんな遅かったね!」
一人だけ、特に意味も無く階段で登ってきたまどかが、笑顔で出迎える。
さやか「あんたが速すぎんのよ……。ここ最近じゃ、もうあたしは追いつける気がしないわ……」
杏子「チャリ漕いでても置いてかれるんだよな……。なんだかキャラも変わっちまってるし」
まどか「そうかな? でも、なんだか毎日、すっごく楽しい感じはするよ!」
ほむら「まあ、悪いことでは無いんじゃない。学校の成績も良くなってるみたいだし」
さやか「ぬおお、一緒に補習してくれる仲間がいなくなっちまうようー!」
ほむら (そうね。初めてであったときのまどか。魔法少女になって、人を助ける力を手に入れて、
自信に溢れていた、あのまどか……。
………を、もっと酷くした感じ、そんな感じだわ)
マミの住むマンションにて。
さやか「さーて、ついたついた!」
ほむら「今日のケーキ、何だと思う?」
杏子「うーん……。ショート、モンブラン、チョコ、ときてるから……チーズあたりじゃ?」
いつものメンツがエレベーターから降りてくる。
すると、目的の部屋の玄関前で、
まどか「あ、来た来た! みんな遅かったね!」
一人だけ、特に意味も無く階段で登ってきたまどかが、笑顔で出迎える。
さやか「あんたが速すぎんのよ……。ここ最近じゃ、もうあたしは追いつける気がしないわ……」
杏子「チャリ漕いでても置いてかれるんだよな……。なんだかキャラも変わっちまってるし」
まどか「そうかな? でも、なんだか毎日、すっごく楽しい感じはするよ!」
ほむら「まあ、悪いことでは無いんじゃない。学校の成績も良くなってるみたいだし」
さやか「ぬおお、一緒に補習してくれる仲間がいなくなっちまうようー!」
ほむら (そうね。初めてであったときのまどか。魔法少女になって、人を助ける力を手に入れて、
自信に溢れていた、あのまどか……。
………を、もっと酷くした感じ、そんな感じだわ)
マミ「いらっしゃい、みんな」ガチャッ
部屋着のマミが笑顔で出迎える。
まどか「お邪魔します!」
ほむら「お邪魔するわね」
杏子「ん。ほら、この匂い、チーズケーキだろ」スンスン
マミ「あら、よくわかったわね」
さやか「犬みたいに鼻が利くわね……。そんなに分かんないわよ?」スンスン
みんなでぞろぞろと、靴を脱いで上がろうとしたところ、
QB「まどかァーー!! まどかは何処だァーーー!!!」ダダダダ
皆の後ろから、見たこと無いほどに感情を剥き出しにして、キュゥべえが走り込んできた。
ほむら「はいそこっ!」ズバッ
ほぼ条件反射のように、ハリセンでそれを撃墜する。はずが…
QB「させるか!」シュシュッ
ほむら (なッ……! 私の音速ハリセンを避けただと!?)
当たらない。このキュゥべえ、いつになく本気のようだ。
部屋着のマミが笑顔で出迎える。
まどか「お邪魔します!」
ほむら「お邪魔するわね」
杏子「ん。ほら、この匂い、チーズケーキだろ」スンスン
マミ「あら、よくわかったわね」
さやか「犬みたいに鼻が利くわね……。そんなに分かんないわよ?」スンスン
みんなでぞろぞろと、靴を脱いで上がろうとしたところ、
QB「まどかァーー!! まどかは何処だァーーー!!!」ダダダダ
皆の後ろから、見たこと無いほどに感情を剥き出しにして、キュゥべえが走り込んできた。
ほむら「はいそこっ!」ズバッ
ほぼ条件反射のように、ハリセンでそれを撃墜する。はずが…
QB「させるか!」シュシュッ
ほむら (なッ……! 私の音速ハリセンを避けただと!?)
当たらない。このキュゥべえ、いつになく本気のようだ。
QB「はぁっ、はぁっ……」
身体を上下させて息を整える辺り、本当に珍しく生き物らしさに溢れている。
マミ「……どうしたの? そんなに慌てて」
さやか「どうせいつもこっそりあたしたちのこと伺ってるだろうに。どうしたんだろ」
杏子「こいつもキャラ変わったのか……?」
ほむら「……それで。何かしら、インキュベーター。大慌てで嬉しいお知らせでもあるの?」グリグリ
疲労困憊のキュゥべえの耳毛をハリセンの先っぽでえぐる。
QB「はぁっ、はぁ……。だから、まどかはいるかい!?」
同じ質問を繰り返す。
マミ「いるかい、ってねぇ……」クルッ
さやか「ここに……」クルッ
杏子「いるじゃんかなぁ……?」クルッ
皆でまどかの方を振り返る。まごう事なきまどかがそこにいる。
ところが当の本人は、
まどか「……ねえ? みんな、誰と話してるの?」
と、誰も予想していないセリフを吐いた。
身体を上下させて息を整える辺り、本当に珍しく生き物らしさに溢れている。
マミ「……どうしたの? そんなに慌てて」
さやか「どうせいつもこっそりあたしたちのこと伺ってるだろうに。どうしたんだろ」
杏子「こいつもキャラ変わったのか……?」
ほむら「……それで。何かしら、インキュベーター。大慌てで嬉しいお知らせでもあるの?」グリグリ
疲労困憊のキュゥべえの耳毛をハリセンの先っぽでえぐる。
QB「はぁっ、はぁ……。だから、まどかはいるかい!?」
同じ質問を繰り返す。
マミ「いるかい、ってねぇ……」クルッ
さやか「ここに……」クルッ
杏子「いるじゃんかなぁ……?」クルッ
皆でまどかの方を振り返る。まごう事なきまどかがそこにいる。
ところが当の本人は、
まどか「……ねえ? みんな、誰と話してるの?」
と、誰も予想していないセリフを吐いた。
ほむら「………え?」
QB「………」
さやか「だ、誰って、そりゃぁ……」
マミ「キュゥべえよ? 知ってるわよね?」
とぼけているのか、本気なのか分からず困惑する。
まどか「当たり前じゃないですか。あ、でも最近見掛けないような……」
杏子「何をわけわかんないこと言ってんのさ。ここに居るじゃねぇか」グッ
QB「きゅいっ」
黙ったままのキュゥべえの首根っこを掴み、まどかの眼前に突きつける。
まどか「……? どこに……?」スッ
周囲の反応にまどかの方も困惑しながら、杏子の突きつけた手の所へ、自分の手を持って行く。
まどか「何も……無いよね?」スカッ
その手はキュゥべえに触れることなく、何の感触も無しにその頭の中にめり込んだ。
杏子「ど!? どういうことだおい!」
さやか「ゲームがバグってポリゴンがめり込んでるみたいだな……これ……」
QB「………」
さやか「だ、誰って、そりゃぁ……」
マミ「キュゥべえよ? 知ってるわよね?」
とぼけているのか、本気なのか分からず困惑する。
まどか「当たり前じゃないですか。あ、でも最近見掛けないような……」
杏子「何をわけわかんないこと言ってんのさ。ここに居るじゃねぇか」グッ
QB「きゅいっ」
黙ったままのキュゥべえの首根っこを掴み、まどかの眼前に突きつける。
まどか「……? どこに……?」スッ
周囲の反応にまどかの方も困惑しながら、杏子の突きつけた手の所へ、自分の手を持って行く。
まどか「何も……無いよね?」スカッ
その手はキュゥべえに触れることなく、何の感触も無しにその頭の中にめり込んだ。
杏子「ど!? どういうことだおい!」
さやか「ゲームがバグってポリゴンがめり込んでるみたいだな……これ……」
マミ「まさか鹿目さん、本当にキュゥべえが見えなくなってるの!?」
まどか「は、はい……? えっと、もしここにキュゥべえが居るっていうなら、わたしには見えてませんね……」
ほむら「は……? え……? ということは、このまどかが偽物……?」
と、一瞬よからぬ不安が心をよぎるが、
まどか「そんな!? わたしは本物だよほむらちゃん!」
QB「……いや。偽物だったらよかったよ。残念ながら、その鹿目まどかは本物だ」
キュゥべえの言葉を信じるなら本物のようだ。
ほむら「なら、何故」
QB「………消えたんだ」
杏子「消えた?」
QB「鹿目まどかの、魔法少女としての資質が。その莫大なまでのエントロピー源が、消えたんだよ!!」バタバタ
耳毛を振り乱し、悲痛な声でそう叫ぶ。
ほむら「………嘘でしょ?」
QB「君も目の前で見ただろう。資質を失ったまどかには、僕は触れることも出来ないし、声も聞こえてないよ」
ほむら「………」
まどか「は、はい……? えっと、もしここにキュゥべえが居るっていうなら、わたしには見えてませんね……」
ほむら「は……? え……? ということは、このまどかが偽物……?」
と、一瞬よからぬ不安が心をよぎるが、
まどか「そんな!? わたしは本物だよほむらちゃん!」
QB「……いや。偽物だったらよかったよ。残念ながら、その鹿目まどかは本物だ」
キュゥべえの言葉を信じるなら本物のようだ。
ほむら「なら、何故」
QB「………消えたんだ」
杏子「消えた?」
QB「鹿目まどかの、魔法少女としての資質が。その莫大なまでのエントロピー源が、消えたんだよ!!」バタバタ
耳毛を振り乱し、悲痛な声でそう叫ぶ。
ほむら「………嘘でしょ?」
QB「君も目の前で見ただろう。資質を失ったまどかには、僕は触れることも出来ないし、声も聞こえてないよ」
ほむら「………」
まどか「えっと……? その………」
一人、キュゥべえのセリフを聞けず、何が起こっているのかさっぱりなまどか。
さやか「……いいこと、だよね? 契約させちゃいけなかったんだし」
ほむら「そうね……。まだちょっと信じられないけど、状況からして本当のようだし……」
杏子「でも何でだ? 魔法少女の資質が消えるなんてこと、ありえるのか?」
マミ「変よね……?」
その変化を肯定的に受け止めながらも、やっぱり困惑顔の面々。
QB「そこは僕も聞きたいんだ。ずばり言うよ、最近鹿目まどかの性格が変わってないかい?」
さやか「あー、それは……」
ほむら「あるといえばあるわね。ここのところ、随分と自信があるというか……」
マミ「そうね。行動的になったというか、活動的になったというか……」
まどか「?」
QB「やっぱりか……! くそっ、どうしてこんなことに………!」
ほむら「でも、それがどうして?」
杏子「性格とか関係あんのかよ?」
一人、キュゥべえのセリフを聞けず、何が起こっているのかさっぱりなまどか。
さやか「……いいこと、だよね? 契約させちゃいけなかったんだし」
ほむら「そうね……。まだちょっと信じられないけど、状況からして本当のようだし……」
杏子「でも何でだ? 魔法少女の資質が消えるなんてこと、ありえるのか?」
マミ「変よね……?」
その変化を肯定的に受け止めながらも、やっぱり困惑顔の面々。
QB「そこは僕も聞きたいんだ。ずばり言うよ、最近鹿目まどかの性格が変わってないかい?」
さやか「あー、それは……」
ほむら「あるといえばあるわね。ここのところ、随分と自信があるというか……」
マミ「そうね。行動的になったというか、活動的になったというか……」
まどか「?」
QB「やっぱりか……! くそっ、どうしてこんなことに………!」
ほむら「でも、それがどうして?」
杏子「性格とか関係あんのかよ?」
来週から「魔法少女さやか☆マギカ」始まるよー
/ |: : /i:| |: :i: : :|: : : : : : : : :|: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/ |: :/ |:| __、: l,: ::l: :|: : : : : : :|ヽ===、、: :l: : : :ヽ: : : : : : : : : : :|
|:./l .l| /rミi:|、:l: : l: : : : : : :/: :v,=='_': :l: : : : :l: : : : : : : : : : :|
V/ /;/ リ |: /: : : : : : :/: : :ヾ:つ): l: : : : :l: : : : : : : : : : |
__. ノ // /:/: : : : : : /,. --、: : l: : |: : : : : : : : : : : : : : |
| '´ /:/: : : : : : :// i` }: : l: : l: : : : :.l: : : : : : : : :.|
ヽ ヽヽヽ /:/: : : : : : :/ノ ! ` /: :l: : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|
'、 l:/: : : : : : :/' __ノ /: : : : : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|
> l: : : : : : : :/ ´,, -'´|: : : : : :.l: : : : :l: : : l: : : : ii:.|
| l: : : : ,: : :,/ '´ |:/: : :l: : : : : : /: : : : : : / |:l
、 l: : : : /l: :/ ,l: ,i: : /: : : : /: : : : : : / ヽ
`i゙ ー --|: : :,/ l: / // |: : : : : : : : : /l: r.:/
|: :/: :/: : :イ l:/ / l:/,|: : : : :.//,' /,'
|: l ;l:./: :ィ:/} ,/ _ ,-==-''/ /: : :r'´ / /
|:| v/:/ r,f=== -‐''´´ /:/ |
l| レ l| _ '--―.ヽ これ…とうとう
ll __,. - ,.r'´,r '´ ̄ ̄ヾ きちゃったかな!
| '´ // ヽ
七._ -/- | /l⌒ヽ n 土 ノ__」_ヽ _」__\''
(_乂 ) / こ . Lノ V ノ ヒl 寸 | |_ ノ _|
/ |: : /i:| |: :i: : :|: : : : : : : : :|: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/ |: :/ |:| __、: l,: ::l: :|: : : : : : :|ヽ===、、: :l: : : :ヽ: : : : : : : : : : :|
|:./l .l| /rミi:|、:l: : l: : : : : : :/: :v,=='_': :l: : : : :l: : : : : : : : : : :|
V/ /;/ リ |: /: : : : : : :/: : :ヾ:つ): l: : : : :l: : : : : : : : : : |
__. ノ // /:/: : : : : : /,. --、: : l: : |: : : : : : : : : : : : : : |
| '´ /:/: : : : : : :// i` }: : l: : l: : : : :.l: : : : : : : : :.|
ヽ ヽヽヽ /:/: : : : : : :/ノ ! ` /: :l: : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|
'、 l:/: : : : : : :/' __ノ /: : : : : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|
> l: : : : : : : :/ ´,, -'´|: : : : : :.l: : : : :l: : : l: : : : ii:.|
| l: : : : ,: : :,/ '´ |:/: : :l: : : : : : /: : : : : : / |:l
、 l: : : : /l: :/ ,l: ,i: : /: : : : /: : : : : : / ヽ
`i゙ ー --|: : :,/ l: / // |: : : : : : : : : /l: r.:/
|: :/: :/: : :イ l:/ / l:/,|: : : : :.//,' /,'
|: l ;l:./: :ィ:/} ,/ _ ,-==-''/ /: : :r'´ / /
|:| v/:/ r,f=== -‐''´´ /:/ |
l| レ l| _ '--―.ヽ これ…とうとう
ll __,. - ,.r'´,r '´ ̄ ̄ヾ きちゃったかな!
| '´ // ヽ
七._ -/- | /l⌒ヽ n 土 ノ__」_ヽ _」__\''
(_乂 ) / こ . Lノ V ノ ヒl 寸 | |_ ノ _|
QB「……魔法少女として契約するのが、思春期の少女だけだというのは知っているだろう?」
ほむら「ええ、おかげさまで。嫌と言うほど」
QB「それは感情のエネルギーを採取しやすいというのも理由の一つだ」
さやか「………」
QB「だけどね、魔法少女になるためには、それだけじゃ足りない。
運命的な因果を多く背負ってることも必要だ」
ほむら「らしいわね………」
QB「そして何より、契約して叶えたいほどの悩みや苦しみを抱えていることも、実は必要なんだよ。
そういう意味でも思春期の少女が適しているし、また資質を持っていても大人になると失われたりする」
マミ「………そう。私の死ぬ間際にあなたが現れたのは、そういう理由なのね」
杏子「………」
QB「それほど重い内容である必要はないけどね。本人がかなえたいと、そう思えばいい……」
マミ「鹿目さんに、それが無くなってしまったと?」
さやか「そんなことで……?」
杏子「大体の話はつかめたが……。本気かよ……?」
ほむら「ええ、おかげさまで。嫌と言うほど」
QB「それは感情のエネルギーを採取しやすいというのも理由の一つだ」
さやか「………」
QB「だけどね、魔法少女になるためには、それだけじゃ足りない。
運命的な因果を多く背負ってることも必要だ」
ほむら「らしいわね………」
QB「そして何より、契約して叶えたいほどの悩みや苦しみを抱えていることも、実は必要なんだよ。
そういう意味でも思春期の少女が適しているし、また資質を持っていても大人になると失われたりする」
マミ「………そう。私の死ぬ間際にあなたが現れたのは、そういう理由なのね」
杏子「………」
QB「それほど重い内容である必要はないけどね。本人がかなえたいと、そう思えばいい……」
マミ「鹿目さんに、それが無くなってしまったと?」
さやか「そんなことで……?」
杏子「大体の話はつかめたが……。本気かよ……?」
ほむら「ねぇ、まどか?」
まどか「ふぇ!?」ビクッ
四人でわけのわからない話をしていたせいで、一人ぼーっとしていたまどかに話しかける。
ほむら「何か今、困ってることとか、悩んでることとかってある?」
まどか「……? どうして突然そんなことを聞かれるのか分からないけど……」
首を捻るが、
まどか「でも、特に無いかな。毎日すごく充実してて、楽しくって仕方がないよ!」ニコッ
元気いっぱいにそう答える。
ほむら「そう。それは良かったわ」
QB「ううう……。僕のエントロピーが……。僕の鹿目まどかが……」
玄関の床でしなびるキュゥべえ。
さやか「たしかにまぁ、すごい元気にはなったけど、それで素質がねぇ……」
マミ「お餅、すごいわね……」
杏子「餅って言うか、餅のために運動したせいじゃないか?」
まどか「ふぇ!?」ビクッ
四人でわけのわからない話をしていたせいで、一人ぼーっとしていたまどかに話しかける。
ほむら「何か今、困ってることとか、悩んでることとかってある?」
まどか「……? どうして突然そんなことを聞かれるのか分からないけど……」
首を捻るが、
まどか「でも、特に無いかな。毎日すごく充実してて、楽しくって仕方がないよ!」ニコッ
元気いっぱいにそう答える。
ほむら「そう。それは良かったわ」
QB「ううう……。僕のエントロピーが……。僕の鹿目まどかが……」
玄関の床でしなびるキュゥべえ。
さやか「たしかにまぁ、すごい元気にはなったけど、それで素質がねぇ……」
マミ「お餅、すごいわね……」
杏子「餅って言うか、餅のために運動したせいじゃないか?」
QB「餅? どういうことだい?」ガバッ
しなびていたキュゥべえが、耳ざとくそれを聞きとめる。
さやか「え?」
杏子「まどかが性格変わったの、餅のせいなんだよ。知らなかったのか?」
QB「ま……まさか。どうして餅なんかで性格が変わるんだい? わけがわからないよ!」
マミ「お餅の食べ過ぎで、その……。体重が、気になって。運動を始めたそうよ」
ほむら「それからというものの、随分エネルギッシュになったわよね」
さやか「だねぇ……」
QB「本当に……本当に、あの因果を、餅なんかが……嘘だ……!」バタッ
その場に崩れ落ちて絶望する。
杏子「あんたにゃ残念かもしれないが本当だよ。お餅がまどかを変えたんだ」
QB「そ……そんな。まどかの莫大なエントロピーがあるおかげで、
この地域担当の僕は仕事せずにすんでたのに! 『あれが相手なら仕方ないな』って、
上司にも許して貰えてたのに! これからどうやって暮らしていけば……」
さやか「うわぁ……」
杏子「新しい魔法少女の話をとんと聞かないと思ったら、そんなカラクリだったのかよ……」
しなびていたキュゥべえが、耳ざとくそれを聞きとめる。
さやか「え?」
杏子「まどかが性格変わったの、餅のせいなんだよ。知らなかったのか?」
QB「ま……まさか。どうして餅なんかで性格が変わるんだい? わけがわからないよ!」
マミ「お餅の食べ過ぎで、その……。体重が、気になって。運動を始めたそうよ」
ほむら「それからというものの、随分エネルギッシュになったわよね」
さやか「だねぇ……」
QB「本当に……本当に、あの因果を、餅なんかが……嘘だ……!」バタッ
その場に崩れ落ちて絶望する。
杏子「あんたにゃ残念かもしれないが本当だよ。お餅がまどかを変えたんだ」
QB「そ……そんな。まどかの莫大なエントロピーがあるおかげで、
この地域担当の僕は仕事せずにすんでたのに! 『あれが相手なら仕方ないな』って、
上司にも許して貰えてたのに! これからどうやって暮らしていけば……」
さやか「うわぁ……」
杏子「新しい魔法少女の話をとんと聞かないと思ったら、そんなカラクリだったのかよ……」
QB「お餅……。お餅怖い……」ブルブル
マミ「すっかり怯えちゃったわね……」
QB「かならずお餅に打ち勝ってみせる……。そ、そうだ! 餅を喉に詰まらせて、
おばあちゃんを亡くした少女と契約すれば、きっと恨みで餅という存在をこの世から消して……」
ほむら「発想が相変わらずゲスいわ……」
さやか「それに、その場合はおばあちゃんを生き返らせてあげると思うよ……」
QB「ううう、何か、何か策が……」バタバタ
手足を動かしながら、ぶつぶつと五月蠅いキュゥべえ。
杏子「……ほむら、処理よろしく」
ほむら「了解!」バシッ!
QB「きゅいっ!?」
言われたとおり、ほむらがハリセンで勢いよく叩くと、キュゥべえは玄関の外へ吹き飛んで消えた。
このしばらく後。見滝原とその周辺で、季節にかかわらず家の出入り口に鏡餅を飾る、謎の『厄除け』が流行ったという。
そのおかげか、見滝原近郊はやけに魔法少女も、魔女も少なくなったのだとか……。
そんなわけで、お餅ジャンキーまどかのお話は、これでおしまい。
その有り余った体力で、ついにまどかが杵つきを始めようとするのは……また、別のお話。
~fin~
マミ「すっかり怯えちゃったわね……」
QB「かならずお餅に打ち勝ってみせる……。そ、そうだ! 餅を喉に詰まらせて、
おばあちゃんを亡くした少女と契約すれば、きっと恨みで餅という存在をこの世から消して……」
ほむら「発想が相変わらずゲスいわ……」
さやか「それに、その場合はおばあちゃんを生き返らせてあげると思うよ……」
QB「ううう、何か、何か策が……」バタバタ
手足を動かしながら、ぶつぶつと五月蠅いキュゥべえ。
杏子「……ほむら、処理よろしく」
ほむら「了解!」バシッ!
QB「きゅいっ!?」
言われたとおり、ほむらがハリセンで勢いよく叩くと、キュゥべえは玄関の外へ吹き飛んで消えた。
このしばらく後。見滝原とその周辺で、季節にかかわらず家の出入り口に鏡餅を飾る、謎の『厄除け』が流行ったという。
そのおかげか、見滝原近郊はやけに魔法少女も、魔女も少なくなったのだとか……。
そんなわけで、お餅ジャンキーまどかのお話は、これでおしまい。
その有り余った体力で、ついにまどかが杵つきを始めようとするのは……また、別のお話。
~fin~
餅つき機のあたりがいつものメンバーじゃなくて鹿目家だったのがよかった
乙
乙
類似してるかもしれないスレッド
- まどか「ほむほむ食べたい」 (1001) - [78%] - 2011/6/17 1:00 ★★
- まどか「ただいまどか」 (298) - [68%] - 2012/10/18 11:45 ★
- まどか「それ、嘘だよね」 (166) - [63%] - 2012/4/1 10:30 ★
- まどか「ふぁ…ねむいなぁ」 (61) - [62%] - 2012/5/30 10:15 ☆
- まどか「焼肉食べたいなぁ」 (144) - [62%] - 2011/10/29 6:45 ☆
- まどか「なめくじ拾ったー」 (167) - [62%] - 2011/10/5 1:15 ★
- まどか「さやかちゃん」 (1001) - [62%] - 2011/10/12 15:45 ★★★
- まどか「株を買ってみたよ」 (227) - [60%] - 2011/7/14 4:00 ★
- まどか「家族みんなで」 (623) - [59%] - 2012/3/3 23:30 ★★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について