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元スレ響「さあ…ゲームの時間さァ」
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はいさーい!みんな元気か?
自分、我那覇響は今日も元気いっぱい絶好調だぞ!
それというのもついこの前、八年間かけてチャレンジしてきたパズルがとうとう完成したんだよ
このパズルは死んじゃったおとぅのカタミでもあって、自分の大切な宝物なんだ
千年錐『』ピカピカ
響(ふふ、何度見ても見飽きないぞ。これは一生の宝物さぁ)
春香「あれ~? 千早ちゃん見てよ。また響ちゃんがペンダント見つめながらニヤニヤしてる~」
千早「我那覇さん、それ気色悪いからやめてって言ったはずよ」
春香「ホントだよね。朝っぱらからさぁ、他にやることないわけ?」
響「うぅ……」
自分、我那覇響は今日も元気いっぱい絶好調だぞ!
それというのもついこの前、八年間かけてチャレンジしてきたパズルがとうとう完成したんだよ
このパズルは死んじゃったおとぅのカタミでもあって、自分の大切な宝物なんだ
千年錐『』ピカピカ
響(ふふ、何度見ても見飽きないぞ。これは一生の宝物さぁ)
春香「あれ~? 千早ちゃん見てよ。また響ちゃんがペンダント見つめながらニヤニヤしてる~」
千早「我那覇さん、それ気色悪いからやめてって言ったはずよ」
春香「ホントだよね。朝っぱらからさぁ、他にやることないわけ?」
響「うぅ……」
でも、自分はもう一つ、新しい宝物を手に入れたんだよね
それは……
ガチャ!
伊織「ちょっとあんたたち、やめなさいよ! 響が嫌がってるじゃない!」
響「伊織!」パァァ
春香「……チッ」
千早「あら、水瀬さん。おはよう」
伊織「おはよ…じゃないわよ! あんたらやり口が汚いのよ、集団で一人をいじめるなんて」
ガチャ
やよい「うっうー!おはよーございま……あれれ?」
春香「……」ゴゴゴゴゴ
伊織「……」キッ
千早「……」
響「うぅ…」
やよい「な、何だか険悪なふんいきです…」
春香「伊織もさ……随分身勝手だよね。自分だってこの前まで響ちゃんのこといじめてたくせに」
伊織「うくっ…そ、それはもう昔の話じゃない! 大切なのはいつだって今なのよ今!」
千早「どうかしら? 人は少なからず過去にあった出来事に引きずられるものよ」
千早「水瀬さんが何と取り繕うが、昔我那覇さんをいじめていた事実は消しようがないものだし」
伊織「っ…」
千早「我那覇さんはどう思ってるのかしらね、ひょっとして今でもあなたのこと恐れて…」
響「やめてよ!」
響「友達に…今も昔もないよ。誰が何と言おうが、伊織は自分の友達さー」
伊織「響…」
響「千早も…春香も。自分のことを悪く言うのは勝手だけど、友達にまで手を出すのは許さないぞ」
春香「ふーん、それじゃあ…」
ガチャ
P「おはようございまーす。あれ……お前らどうしたんだ、そんなとこに突っ立って」
春香「あはっ、何でもありませんよプロデューサーさん。それより今日のオーディションのことなんですけど…」
響(やれやれ…一安心だぞ)
響「ありがとな、伊織。また助けてもらっちゃったね」
伊織「ふん…これじゃどっちが助けられたのか分かったもんじゃないわ」
響「え…何が」
伊織「とにかく! また困った事があったらいつでもこの伊織ちゃんを頼りなさいよね」
響「…うん、分か亜美・真美「おっはよ~!みんな、調子はDo-Dai?」
伊織「また騒がしいのが二人来たわね…あんたら朝から元気良すぎよ!」
やよい「うっうー、元気なのはいいことですよ。今日も一日頑張りましょー!」
響「そうだな!」
……自分、今とっても幸せさ―
やよい「うっうー! 響さん、今日はありがとうございましたー!」
響「自分もやよいと買い物できてすっごく楽しかったぞ」
その日の夕暮れ、事務所からの帰り道を自分はやよいと並んで歩いてた
響「しっかし驚いたぞ。野菜があんなに安く買えるスーパーがあったなんてさ」
やよい「今日は特売の日なんです。普段行くなら5時過ぎからのタイムセールスの時間が狙い目ですよ」
伊織たちとの一件後、このやよいともすんなり仲良くなれたんだ
元々やよいは自分のこと積極的にいじめたりはしてなくて、仕方なく周りに合わせてる感じだったから
親友の伊織が自分と打ち解けたのを見て、ほっとしたような顔をしてた
やよい「そうだ、買い物を手伝ってくれたお礼にこの後私の家に来ませんか? 晩ご飯ご馳走しちゃいます!」
響「いいのか!? ほら、やよいの家ってただでさえ兄弟が多くて大変らしいじゃんか」
やよい「大丈夫ですよ。遠慮しないでください」
やよい「それに、響さんとはずっとお話したいと思ってたんです」
やよい「同じ目標を持ったアイドル同士、やっぱり仲良くしたいじゃないですか」
やよい「響さんが765プロに来てから結構経つのに、私、響さんのことほとんど知らないですし…」
響「仕方ないよ。この前までいじめられっ子だったしさ…ははっ」
やよい「ごめんなさい…私にもっと勇気があれば」
響「よし、もうこの話は終わりさー」パンパン
やよい「響さん…」
響「そうと決まれば早速やよいの家にHere we go!!ってね。うんと美味しい夕飯、期待していいんだよね?」
やよい「……はいっ!今日はもやし祭りです!うっうー!」
やよい「着きました―!ここが私のお家でーす!」
響「……」
やよい「響さん? どうしたんですかー」
響(か、考えちゃ駄目だ。やよいだって相当苦労してるんだから……でもこれってあばら)
ガッ☆シャーン
「か、帰れよ!」
「うるせえクソガキ!てめえじゃ話にならねえ、親父を出せやコラッ!」
響「な、何だ!?」
やよい「長介、やめなさい!」
長介「ねーちゃん…」
「おやおや、アイドルのお姉ちゃんがご帰宅だぞ」
「へへっ、やよいちゃんは今日も可愛いね―」
響(何だあの二人…いかにもその筋の人間って顔してるぞ)
「やよいちゃんは賢いから話が分かるよね? 僕たち君らの親御さんと話がしたいんだけどなー」
やよい「い、今お父さんたちは出かけてるので……私が話を聞きます」
借金取り「話も何もねえよ。借りた金返せっつってんの、当然のことだろ?」
子分「アニキ、いくらなんでもそれじゃ大雑把すぎるよ。ここは順を追って説明しないと」
子分「いいかいやよいちゃん、君の家は前に俺らのとこから金借りたことあったよね?」
やよい「うっうー…確かにそうです。でも」
長介「借金は全部返したはずだろ!? 何で今さら…」
やよい「長介!今は黙ってて…」
借金取り「その坊主の言うとおり、確かに借りた額は返してもらったさ」
借金取り「だが忘れてねえか? 借りた金には利子が付くってことを」
やよい「し、知ってます!だからその分も含めて…」
借金取り「それが足りないんだよねーおたく契約書ちゃんと読んだ? ウチは30日以内に返済しないと特別利子がつくようになってて…」
やよい「そんな…き、聞いてないです」
響「……」
自分、金利がどうこうとか誓約書だとかの小難しい話はよく分からなかったけど
でも目の前の二人が悪いやつで、あれこれ難癖付けてやよいから金を巻き上げようとしてるってことぐらいは分かるぞ
……やよいを助けなきゃ
響「お、おいお前ら!ふざけるんじゃないぞ!」
借金取り「ああん? 誰だお前」
子分「おっ!何この子、超ゲロマブなんですけど!? 君誰? やよいちゃんのお友達?」
響「そうだよ!さっきから聞いてれば好き勝手に言ってくれちゃってさ」
やよい「…響さん。やめてくれますか」
響「!? 何でさ、自分はやよいのために」
やよい「そーいうの、迷惑ですから…」
響「そっ…」
借金取り「とにかく、今日は最後通告に来たんだ。明日また改めてお伺いするからよぅ」
子分「それまでに利子分の……えーっと、325万と841円、耳を揃えて用意しといてちょ」
子分「俺やよいちゃんのファンだからさぁ、あまり事を荒立てたくないんだよね」
借金取り「へへ、そういうこと。じゃあな」
ブロロロロロロロロ…
響(あいつら最低だ。こんな脅迫めいたやり方、許されないぞ…)
やよい「……」
長介「ねーちゃん、どうしよう…」
やよい「いいから、長介は中に入ってかすみたちの面倒を見ててください」
………
やよい「さっきはあんなこと言ってすみませんでした」
響「別に…気にしてないけど」
やよい「でも本当のことなんです。これは私たちの問題ですから」
響「ううっ、それはそうかもしれないけど…」
響「でもっ、仲間が困ってるのを見て放っておくなんて出来ないよ!」
響「そりゃ自分だってそんな大金すぐには用意できないし、相談相手としては頼りないかもだけど」
響「ほら、やよいは伊織と仲いいじゃんか。あいつならきっと何とかしてくれるって!」
やよい「それは…出来ません」
やよい「確かに伊織ちゃんにはいつもお話を聞いてもらって、いつも助けてもらって」
やよい「私、伊織ちゃんのことだーい好きです」
響「それなら…」
やよい「だからなんです。友達だと思ってるから、その間に家庭の事情を持ちこみたくないんです」
響「……」
やよい「もちろん仲間同士助け合うのはいいことだと思いますよ? でも、それだって限度があります」
やよい「今回のことは高槻家の問題です。私たちだけで解決しなきゃならない問題なんです」
やよい「それを響さんや伊織ちゃんに頼るのは、やっぱり間違ってます」
やよい「だって二人とも……結局は他人ですから」
響「っ……」
いつも思うけどやよいはそこまで強い性格でも無いし天使でもねぇよな
お年玉受け取る時大袈裟に驚いたり謙遜するけど割とすぐに折れてもらうタイプ
純真無垢で、でも考え方がよくも悪くも子供
そういうところがやよいの良いとこなんじゃね
お年玉受け取る時大袈裟に驚いたり謙遜するけど割とすぐに折れてもらうタイプ
純真無垢で、でも考え方がよくも悪くも子供
そういうところがやよいの良いとこなんじゃね
やよい「それに、これはきっと私への罰なんじゃないかなーって」
響「罰って…やよいは何も悪いことしてないぞ」
やよい「しましたよ。皆と一緒になって、この前まで響ちゃんを無視してました」
響「あ……」
やよい「私、怖かったんです。皆に合わせないと、自分もあんな風に扱われるんじゃないかって」
やよい「そんなのはもう…ごめんです」
響「やよい、もしかして…」
やよい「最低ですよね、私って。伊織ちゃんが響さんと友達にならなかったら、多分私もずうっとそうしてたと思います」
やよい「だから、これはそんな私への罰なんですよ」
響「やよい…」
やよい「えへへ、響さんは優しい人です。こんな私でも友達だって言ってくれました」
やよい「だから…響さんが私を仲間だと思ってくれるなら、今日のことは他の皆にはナイショにしてくださいね」
やよい「夕食ご馳走してあげられなくてごめんなさい。また明日、事務所で会いましょー」
そう言って精一杯の笑顔を見せるやよいが痛々しくて……
こっちの姿が見えなくなるまで手を振り続けるやよいの姿が愛おしくて……
何とかしてやりたいと思うけど、
さっきのやよいの言葉に反論一つできなかった自分に腹が立ってしたかなかった……
翌日
響「えっ…やよいまだ来てないの?」
亜美「そうなんだよー。やよいっち、今日は休みなのかな」
小鳥「連絡は受けてないけど……変ねえ、やよいちゃんが断りもなしに休むなんて」
響「……自分、探してくる!」ガタッ
伊織「あっちょっと!いきなりどうしたのよ!?」
響「えっ…やよいまだ来てないの?」
亜美「そうなんだよー。やよいっち、今日は休みなのかな」
小鳥「連絡は受けてないけど……変ねえ、やよいちゃんが断りもなしに休むなんて」
響「……自分、探してくる!」ガタッ
伊織「あっちょっと!いきなりどうしたのよ!?」
響「はぁ、はぁ…やよい」
あれから一晩考えたんだけど……やっぱり自分には見て見ぬふりなんて出来ないよ
『私たちだけで解決しなきゃならない問題なんです』
あの時の自分は、馬鹿みたいにぽかんと口を開けて突っ立ってることしか出来なかった
事務所ではいたずら双子の次に幼くて、普段から子供っぽいなぁと思ってたやよいが
こんなにも冷静に、冷めた口調で物事を語ったのが信じられなかったから
同時にやんわりと、それでいてはっきり自分のことを拒絶されたのも
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