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元スレ上条「インデックスを無視し続けたらどうなるか。」
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【上条就寝中】
禁書「どうしてこうなったんだろう……」
上条にベッドを使われてしまったので、
インデックスは浴槽で寝る事を余儀なくされてしまっていた。
禁書「私がわるいのかな……?」
今日の朝から上条に無視され続けている。
自分が何をしたのだろうか。
今朝のことを振り返ってみるも特に心当たりはない。
禁書「……」
いや、思えば、昨夜から上条の雰囲気が違った気もしなくはない。
昨夜といえば……
何があっただろうか。
いつも通り夕食を食べて、いつも通りテレビを見て、いつも通り寝て。
何が上条の気に障ったのだろう。
食事の用意が遅いってとうまに噛みついちゃったから?
自分の見たい番組に勝手に変えちゃったから?
――明日、本気で謝ろう。
次第にぼんやりしていく意識の中で、なんどもその言葉を反すうした。
【翌朝】
あくびをかみ殺しつつも時計を確認すると、現在時刻は6時半。
禁書「背中がいたい……」
浴槽で寝るのはあまり熟睡できるものではなかった。
禁書「おなかすいた……」
どこかに食べ物はないかと駄目元で部屋をあさってみる。
冷蔵庫の中、炊飯器の中、戸棚の中。
だが食べられそうなものは何もない。
禁書「飢え死にしちゃいそうなんだよー……」
>>56
どっちだよ
どっちだよ
禁書「ん、あれは?」
テーブル上にある買い物袋にふと目がいった。
たしか上条は昨日、あの袋からパンを取り出していた。
禁書「もしかして食べ物が入っていたりなんて……」
禁書「っ!」
袋をさわってハッとした。
中身が入っている。
慌てて袋をひっくり返すと、
禁書「や、焼きそばパン!」
さっそくかぶりつこうとして、直前で思いとどまった。
勝手に食べたら怒られるかもしれない。
インデックスはベッドで寝ている上条をチラリと見る。
もしかしたらとうまの朝ご飯だったりして……
などと逡巡したのは実質2秒ほど。
昨日の昼から何も食べていない腹ぺこのインデックスに、
目の前に食料があるのに食べずに我慢などできるわけがなく、
禁書「あーむ…!」
焼きそばパンを一口で口の中に放り込んだ。
禁書「んぐんぐ……う、うまい!」
これ以前見たな
途中からゲス条から御坂のヒモ条さんになってつまらなくなった
やるならゲス条貫いてくれ
途中からゲス条から御坂のヒモ条さんになってつまらなくなった
やるならゲス条貫いてくれ
△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼
上条「うぅん……」モゾモゾ
禁書「あ……」
禁書「ごめんとうま、起こしちゃった?」
上条「ふあー……」
上条「疲れてるはずなのに、なんでこんなに早く目が覚めちゃったんだろう」
上条「うるさい羽虫でも沸いてるのかなァ…?」
禁書「ッ……!」グサ
ついに確信した。
上条は怒っている。それも、インデックスに対してだ。
なぜかは分からない。
だが、おそらく自分に原因があるのだろう。
禁書(ちゃんと、謝らなきゃ……)
禁書「今まで迷惑かけてごめんなさい」
深々と土下座した。
禁書「私に気にいらないことがあったなら謝るし、改善する努力もするから」
禁書「だから……今まで通りの、いつものとうまに戻ってほしいんだよ…!」
上条「……」
上条「あれ、俺の焼きそばパンが……」
禁書「あ、パン……あったから勝手に食べちゃったけど……」
上条「……」ギロリ
禁書「ひ…!」タジ
上条「まいったなー、俺の朝飯が食い荒らされちゃってるよ」
上条「汚い害虫でも沸いてるのかなー」
禁書「う…あ…」じわ…
上条「病原菌移されたらたまんないよなー」
上条「バルサンでも買ってくっかなー」
禁書「う、うぅ」ぽろぽろ
上条「ちょっと早いけど、不幸な出来事のせいで途中で朝飯買わなきゃいけなくなっちまったし、
そろそろ学校行くか」
バタン
禁書「とうま……」ドサ
禁書「うう…ぐす…ひっく…ひっく…」
【昼休み・上条の教室】
青髪「それでな、そいつがなー……」
上条「マジでー? あははは」
わいわい
がやがや
土御門「カミやーん、お客さんやでー」
上条「んん、誰だ?」
土御門「みればわかるぜよ。銀髪シスターさんだにゃー」
と、土御門が指す方向、ドアの入り口にいるのは、
禁書「とうまー…?」
上条「……あんな奴しらねーよ」
青髪「またまたーご冗談を」
土御門「なんだ、喧嘩でもしたのかにゃ?
ま、喧嘩するほど仲がいいってもいうけどなー」
上条「……気色悪いこと言ってんなよ。胸くそ悪い」
禁書「とうまー、とうまー」
土御門「彼女、なんか目ー腫れてないか?」
青髪「んー言われてみればそんな気もするような……」
小萌「こらこらシスターちゃん。勝手に入っちゃダメですよぉ~~」
禁書「あの、とうまにちょっと会いたくて……」
小萌「あなたたちは家でいくらでも会えるんですから…」ぐいぐい
禁書「あ、ちょっと、放して!」
△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼
【廊下】
禁書「とうま、クラスの人とは楽しそうにおしゃべりしてた……」ボソ
小萌「……シスターちゃん、元気無いけどどうかしたんですか?」
禁書「あのね、とうまが……」
・
・
・
小萌「そんな事があったんですか。
うーん、上条ちゃんも困ったちゃんですねー。
あの子、いったいどうしちゃったんでしょうねぇ……」
禁書「私、どうしよう……」
再び、目から涙があふれてきた。
禁書「とうまに嫌われちゃったら……私……私……」
嗚咽が込み上げてきて、それ以上は言葉が続かなかった。
小萌「シスターちゃん……」
禁書「ねぇこもえ……」
涙をぬぐって、小萌の目をしっかりと見すえた。
禁書「こもえは、何が原因だと思う? やっぱり私のせい? 私がいけないのかな?
私、とうまに嫌われちゃったのかな?
だからとうまに相手にしてもらえなくなっちゃったの?
とうまはもう私のことを許してくれないのかな?」
実際に感情を声にして吐き出すと悲痛が胸に込み上げてきて、
しまいには叫ぶように言葉を放っていた。
禁書「私はどうしたらいいの? ねぇ教えてよ、こもえ!」
小萌「それは……先生にはわからないんです……」
禁書「そんな……」
小萌「やっぱりそれは、上条ちゃんに直接聞くしかないと思うんです」
禁書「そうはいっても……、とうまは、私のこと……」
小萌「大丈夫です。上条ちゃんと、先生も一緒に話すんです」
自分の胸をポンと叩いて小萌はそう言った。
禁書「ほ、本当!?」
小萌「ええ。上条ちゃんには先生からもしっかり言っておかなきゃいけないです!」
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