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元スレ上条「インデックスを無視し続けたらどうなるか。」
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※以前書いたのを少し加筆修正したものです。
【朝】
禁書「ふあー……」
上条「……」スタスタ
禁書「とうまー、おはよー」
上条「……」
禁書「…?」
禁書「とーうーまー! おーはーよーうー!」
一言ごと、上条の背をバシバシと叩くが、
上条「うー…トイレトイレっと……」
バタン……
禁書「わっ…!」
禁書「……」
禁書「むぅ~……?」
【朝】
禁書「ふあー……」
上条「……」スタスタ
禁書「とうまー、おはよー」
上条「……」
禁書「…?」
禁書「とーうーまー! おーはーよーうー!」
一言ごと、上条の背をバシバシと叩くが、
上条「うー…トイレトイレっと……」
バタン……
禁書「わっ…!」
禁書「……」
禁書「むぅ~……?」
禁書「とうま、具合でもわるいのかな…?」
ガチャリ
上条「ふいー、スッキリしたー」
禁書「とーまー?」
禁書「ねぇ、とーまぁー?」
流しでじゃばじゃば手を洗う上条の顔を、
流しの上に乗っかり10センチの至近距離で覗き込んでみるが、
上条「……」じゃばじゃば
禁書「……」どきどき
上条「さーて、学校の準備しなきゃ」
禁書「あっ…」
上条は手を拭くと、すたこらと部屋の方へと行ってしまった。
禁書「むぅ~……」
上条はてきぱきと教科書を集めて鞄に入れている。
禁書「ねぇ、とうまー? おなかすいたんだよー?」
上条「……」
禁書「……」
すぅーっと、思いっきり息を吸って、
禁書「とー―おーーまーー!!!!」
上条の耳元、ゼロ距離で叫んだ。
ベッドで寝ていたスフィンクスが「にゃっ」と飛び起きる。
上条「……」
鞄に教科書を入れる上条の手が止まっていた。
禁書「とうま…?」
上条「…あ、まずい!! もうこんな時間か!!」
上条「急がないと遅刻だ!!」
上条は鞄を抱えるとそそくさととドアへと向かう。
禁書「あ、待って! 朝ご飯がまだ…」
バタン!!
禁書「行っちゃった……」
禁書「スフィンクスーおなかすいたんだよー……」
スフィンクスを、ぎゅっと抱きしめた。
スフィンクス「にゃあ?」
△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼
禁書「スフィンクスはいいよねー、キャットフードがあるから」
ガツガツとキャットフードを食べるスフィンクスが妬ましかった。
禁書(とうま、いったいどうしちゃったのかな?)
とても不機嫌なように見えたけれど……
禁書「もしかして学校に遅れそうだったから、とかかな…?」
禁書「それにしても、ご飯も用意しないとは薄情な…!」
帰ってきたら思いっきり噛みついてやろう。
インデックスはそう決意した。
【昼】
禁書「おなかすいて死にそう……」
禁書「昼ご飯もないし……」
なにかないかなー、と冷蔵庫の中をあさってみると、
禁書「む、昨日の夜ご飯の残りを発見!!」
禁書「助かったんだよ!」
おなかいっぱいになったインデックスはそのままベッドで眠りました。
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【夜】
目が覚めて、部屋がすっかり暗くなっていることに気づいた。
禁書「もう夜…?」
電気をつけて時計を確認してみると、現在18時半。
上条はまだ帰ってきていないらしい。
禁書「おそいなー……」
【19:00】
禁書「あ、超機動少女カナミンの時間だ」
ポチ
わーわー
いけーいけー
【19:30】
禁書「あー面白かったー」
禁書「……」
禁書「とうま、どこで何をやっているのかな……」ぐすん
【21:30】
禁書「さびしーよー、スフィンクスー」ギュ
スフィンクス「にゃあ?」
禁書「夜ご飯たべたいー、おなかすいたー」
禁書「こんなかわいい女の子を放置プレイなんて、
帰ってきたらぜったい許さないんだから!」
と、怒りを新たにするものの、
【22:00】
ガチャ
上条「うー、つかれたー」
禁書「とうまー!」
禁書「おかえりなんだよー!」
怒りなど忘れて満面の笑みで出迎えに行くインデックスだった。
上条「まったくあいつめ……」
上条「耐久カラオケしようなどと唐突に言い出しやがって…」
上条は、ドアの前の廊下に立って目を輝かせるインデックスを
ヒョイと避けて部屋の中に入っていった。
禁書「……」
禁書「とうま……ひょっとして、怒ってる?」
ベッドにもたれ掛かってる上条に、おずおずと聞いてみた。
上条「……」
禁書「えーっと、その……」
禁書「もし私のせいだっていうなら謝ってあげてもいいかも……」
上条「……」
禁書「ごめんなさいなんだよ」
禁書「だから、」
てへへっと笑って、
禁書「夜ご飯作ってくれるとありがたいかなーって、
禁書は禁書は懇切丁寧にお願いしてみたり……って、あ!」
しかし上条は話を最後まで聞きもしない。
上条「のど痛てー、うがいしよっと」サッ
禁書「……むぅ」
禁書「謝ってあげたのに、聞きもしないとは……!」
『えー、今日のニュースは……』
『田代商社代表取締役の田代まさしが男風呂を覗いた現行犯で逮捕され……』
『これで7度目の逮捕となり……』
上条「ふむふむ……」
禁書「なんか面白いニュースやってるの?」
テーブル前に座っている上条の隣に、自分もちょこんと腰を下ろす。
上条「うーむ、田代商社もついに倒産かー…」
禁書「なーに、それ?」
上条は興味深そうにテレビを見ているが、
インデックスには小難しい話はちんぷんかんぷんだし、だいいち興味も無い。
ぶっちゃけニュースなんて見ていても暇なだけである。
でもそういう価値観の違いが気持ちのすれ違いを生み出すのかも、と思って
ニュースの内容について会話してみようと試みたのだが、
上条「……」ムシ!
禁書「……はぁ」
ため息が漏れていた。
ここまで完全無視はさすがにきつかった。
>>31
インタレスティングさんだぞ名前間違えんなクズ
インタレスティングさんだぞ名前間違えんなクズ
禁書「とうまー、おなかすいたんだよー?」
上条「……」
上条「あ、すっかり忘れていた」
禁書「!?」
テーブル上からコンビニの店名が印刷されたビニール袋を上条は手に取ると、
その中に手を入れてごそごそと袋をあさる。
その動きを注視して見守っていたインデックスは、
上条が袋から取り出した物を見て「わあ!」と歓声を上げた。
上条の手にはあんパンがあった。
禁書「ねーねー、くれるの? くれるの?」
上条「今日中に食べないと固くなっちゃうからなー」
包装を開けて上条はむしゃむしゃと食べ始める。
禁書「……あのー」
上条「……」もぐもぐ
禁書「私のぶんはどこかなー…?」
上条「……」もぐもぐ
禁書「……ごくり」
禁書「半分でいいから…私にももらえるととっても嬉しいかなーって、思っていたり……」
しかし上条は一定のペースで食べ続け、パンはみるみるうちに小さくなっていく。
禁書「ねえ、聞いてるの!?」ゆさゆさ!
上条「……」もぐもぐ
もはや残り数口分というところである。
禁書「……」
禁書「もらいっ!」
飛びかかり、上条の手ごとパンに食らいつこうとするが、
上条「……」ぴょい ぱく
空振り。
最後のひとかけらを上条が口に放り込んでしまったのだ。
禁書「……」
上条「さーて、風呂入って寝よっと」
禁書「……」
【上条入浴中】
禁書「スフィンクスー、私はどうしたらいいんだろうね……?」
禁書「どうしたらとうまが機嫌直してくれるかな?」
禁書「……」
禁書「そうだ!」
△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼
禁書「よし、こんなところかな」
見えそうで見えないパンツ。
はだけかけたシャツ。
うん、完璧だ。
なるべく煽情的に見えるように浴室のドアの前に横になったインデックスは、一人相づちを打った。
名付けてエロエロ作戦だ。
自分のこんな魅力的な姿を見れば、いくら不機嫌なとうまだってイチコロのはず!
などと考えていると、
ガチャ
上条「ふー、いい湯だったー」
禁書「とととと、とうま!」
できる限り色っぽい声を出すようにして、
禁書「その…ちょっとだけならさわっても許してあげるかも……、あっ」
上条「……」スタスタ
決死の思いのインデックスを平然とまたいで乗り越える上条。
まるで床に落ちたゴミか何かのような扱いだった。
上条「さーて、もう遅いし。そろそろ寝よっと」
上条は大きくあくびをして、ベッドに横になった。
禁書「ひ、ひどい……」うる…
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