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元スレ京子「ずっと…友だちでいよ…?」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★
タグ : - ゆるゆり + - 京あか + - 結京 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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201 = 125 :

切ない…

202 = 102 :


結衣「……」ペラ…

このアルバムは、6歳になった結衣ちゃんの成長を綴るものです。
絵日記みたいに、毎日書けたらいいなと思います。


結衣「このアルバム、やっぱり見たことないな……」

結衣「(……出だしで大体、想像はつくけど)」


○月○日 みんなでお昼寝。風邪引いちゃうよ?

結衣「このコメントは……やっぱお母さんかな……」ハァ…

結衣「(でも、なんでこっちに……? 持ってくるときに混ざってたか……)」パラパラ…


○月○日 京子ちゃんがお熱。結衣ちゃんも寂しそう……

結衣「あぁ……この時か」

結衣「(確か、寝てる京子に服掴まれて……)」ペラ…


○月○日 結衣ちゃん、ご乱心。パパに叱られてむっつり

結衣「……」

203 = 109 :

ふむふむ

204 = 102 :


結衣「……なんで読んでるんだろ、私。なんとなく、目について……」

結衣「(……寂しいのか、私は。京子と会えてないから…?)」


結衣「……今日が30日だから、あれからもう四日か」ハァ…

結衣「……」ペラ…


○月○日 みんなと一緒にピクニック。今度は海に行きたいね

結衣「……というか、お母さん。ホントに毎日書いてる……」オイオイ…


○月○日 あかりちゃんのお誕生日。ケーキおいしかったね

結衣「すごい凝ってるな、ケーキ。あかりに似せてあるのか……」

結衣「……もしかして、あかねさん作? いや、まさか……」


○月○日 みんなでプール。冷たくて気持ちいいね
○月○日 今日はお遊戯会。フリフリお洋服で結衣ちゃん可愛い!
○月○日 運動会はかけっこ一番! 結衣ちゃん頑張ったね!

結衣「お母さん……」トオイメ…

結衣「(……でも写真、京子と一緒なのがやけに多いな)」

205 = 102 :


結衣「まぁ、あかりは学年が違ったからな……」パラパラ…


○月○日 今日は楽しいクリスマス。サンタさんはまだかなぁ?
○月○日 京子ちゃんとおままごと。結衣ちゃん、パパの真似上手だね

結衣「……」パラパラ…


○月○日 今日はお外で雪遊び。疲れて炬燵でお休み中

結衣「確か、転んだ京子をおぶって帰ったんだっけ」

結衣「……この頃からもう、京子には過保護だったよな。私……」


○月○日 今日は二人の卒園式。あかりちゃんは、また来年だね

結衣「……あれ? 確か、これって……」パラパラ…


○月○日 京子ちゃんのお誕生日。

結衣「っ……!」ピタッ

206 = 102 :


○月○日 京子ちゃんのお誕生日。おしゃまな京子ちゃんに結衣ちゃんタジタジ。可愛い!

結衣「(……誕生日プレゼントを聞いたら、結婚して、とか言われたんだっけ)」

結衣「……この後、だったよな」パラ…


○月○日 小学校の入学式。京子ちゃんとは別クラス、残念……

結衣「……京子、この頃は人見知りだったから。いっつも一人で泣いてて……」


○月○日 結衣ちゃんのお誕生日。結婚のお返事は、二人の秘密なんだって


結衣「……そう、だったっけ」

結衣「(京子の誕生日、結婚の約束をせがまれて……)」

結衣「(その時は恥ずかしかったから、返事は保留してて……)」

結衣「その後の、私の誕生日の時。私が……」

207 = 102 :


ゆい「……きょうこは、わたしがまもるから」



ゆい「けっこんのやくそくは、まだできないけど……」

ゆい「でも、きょうこのこと、わたしだいすきだから」

きょうこ「……ほんとに?」ヒクッ…

ゆい「うん。わたしたちが、もっとおっきくなって」

ゆい「そのとききょうこが、まだわたしのこと、すきだったら」



ゆい「そのときは、けっこんしよ?」

きょうこ「……う、うんっ」パァァ

208 = 102 :


結衣「……」

結衣「(京子は、クラスで孤立しちゃって。私はそれに気付いてたけど、何もできなくて……)」

結衣「だからあの時、泣いてる京子を見て、どうしても助けてやりたくて……」

結衣「(……それでも恥ずかしかったから、ちょっとだけはぐらかして答えたっけ)」


結衣「……京子は、この時のこと憶えて…?」


京子『……好きとか嫌いとか、意識してなかったってこと?』


結衣「あれは、そういう……?」

結衣「…でも、それじゃ昨日のは……」


京子『ずっと、友だちでいよ…? お互い、他に好きな人、捜そ?』



結衣「……もう、諦めたってことか…? 結婚はできないけど、ずっと友だちで……」

209 :

やっと追い付いた!
いい葛藤だ

210 = 102 :


結衣「……違う、だろ」

結衣「(……諦めがついたなら、友だちとして遊びに来てただろ)」

結衣「四日も音沙汰なしで、私に気を使ってるわけでもないよな……」

結衣「(いつもの京子なら、きっと心配して電話くらいくれる。私の、自惚れかもしれないけど)」



結衣「……そっか」

結衣「私は……約束したんだもんな」


結衣「(……何を悩んでたんだろ。守りたいとか、好きになれないとか……)」


結衣「京子を守りたいから、好きになれないんじゃなくて……」

結衣「京子が好きだから、守りたいんじゃないのか……?」


結衣「(……京子が好きだったから、孤立した京子を守りたくて)」

結衣「(その前からだって。京子のこと、ずっと気にしてたじゃないか、私は……)」

211 = 102 :


京子『……うぅん。私、嬉しいよ…? 結衣と、両想いになれたんだもん』


結衣「そうだよ……両想いなんだから、仕方ないだろ……っ」パタンッ


結衣「(京子を二回も泣かせといて……守りたいからとか、バカか私は……っ)」ギュ…!




結衣「まだ、間に合うかな……」

結衣「間に合わなかったら……今度は、立場逆転だな」ピ…

212 = 102 :


京母「おーい、生きてるかー?」

京子「……」

ガチャ
京母「コラ、返事くらいしなさいよ」

京子「んー……?」ムク…

京母「なにを引き籠ってんのか知んないけど、ちょっとは動きなさい。去年のこの時期はもっとバタバタしてたじゃない」

京子「今年のコムケは、他所に委託してもらったのー……」ゴロゴロ

京母「……よくわかんないけど。だから四日も布団に引き籠ってるわけ?」

京子「だって……やることないし」ムスー…

京母「結衣ちゃん家にでも行きなさいよ。つーか最近は暇したら行ってたくせに」

京子「……」ポフッ



京母「……愛想尽かされたか?」ニヤニヤ

京子「……うっさい。バーカ」ギュ…

214 = 102 :


ヴーン ヴーン

京母「携帯、鳴ってるわよ?」

京子「……」

京母「あ、結衣ちゃんからだ。なになに……」

京子「かっ、勝手に見ないでよっ!」バッ!



京子「え……」

京母「ん、どした? てか、あんたそいや夕飯も食べてないでしょ。お父さんも心配して……」

京子「……今日って、何日だっけ」

京母「え、30日だけど。そいやあんた、年越しにお泊り会とか予定してる?」

京子「っ……」



京子「……明日は、帰ってこないかも」

215 = 109 :

読んでて胸がしめつけれらるような感覚いい
支援

216 = 148 :

しえん

217 = 102 :




time:11/12/30 19:42
from:結衣
件名:もう一度

年が明ける前に、京子に会いたい
京子が許してくれるなら、お昼に駅前で待ってます


告白の返事を、やり直させて欲しい




218 = 102 :


チュンチュン ピンポーン


結衣「え……」

京子「っ……」ドキドキ



結衣「…え、えっと……。お昼に駅前でって、メールで……」

京子「っそ、そのお昼って何時頃なのか具体的にわかんなくてっ……」

京子「だ、だから朝から結衣ん家行けばいいじゃん、ってその、あの……っ」カァァァ



結衣「……」

京子「っ……///」ドキドキ



結衣「……なんか、気が抜けた」プ

京子「ぅ……ご、ごめんなさい……」カァァ

219 = 102 :


ガチャン

結衣「……でも、どうする?」

京子「え……な、なにが…?」

結衣「朝食は……食べてきたよな…? だとしたら、お昼まですることが……」


京子「ゆ、結衣は、したいこと、ないの……?」

結衣「い、いや……朝できることって、考えてなくて……」

京子「……」

結衣「……」



結衣「……ゲーム、やるか? 前に話してたやつ……」

京子「う、うん……」ドキドキ

220 = 102 :


京子「うぁっ!?」ビクッ

結衣「っ……!?」ビクッ


結衣「…今のはヒヤっとしたな……」

京子「う、うん……いきなり、手が伸びてきて……」

結衣「……朝からホラーゲームするのも、なんか変な感じだが」

京子「だから、カーテン閉めて部屋暗くしたんじゃん。……まぁ変な感じだけど」

結衣「なんかゲームというか、ホラー映画みたいな?」

京子「…確かにそんな感じかも。これ一人プレイだし」

結衣「じゃあ、次のとこ行ったら交代な」

京子「はいはーい」


京子「あれ、ここどこだっけ…?」

結衣「いやいや、逆だろ。そこは戻ってエレベーターのとこを……」

221 = 101 :

結京素晴らしい

222 = 102 :


京子「うわっ、また復活したっ」

結衣「……ピアノが成功するまで復活するのかもな、これ」

京子「なっ、これピアノ超むずいよ!?」

結衣「ラスボスはピアノか……」…アレ?


結衣「……今何時だっけ」

京子「あ……っ」バッ



14:32



結衣「……」アチャー…

京子「……」アレレ…?

223 = 102 :


ガチャン!

結衣「……外寒いな」

京子「もう年越しちゃうしねぇ」


結衣「……ホントは、デートのやり直しするつもりだったんだけどな」

京子「え……」

結衣「前は、中途半端で終わっちゃったから」


結衣「……だからもう一回、二人でお店見て回って、やり直したいなって」

京子「あ……そ、そうだったんだ……」



結衣「…でもまぁ、今から行っても、時間がな……」

京子「そだね……」

224 = 102 :


京子「で、でも、私は嬉しいよ…? 結衣と、こうやって一緒にいられるだけで……」

結衣「……」ギュ…


結衣「……京子」ス

京子「え……?」キョトン

結衣「そ、その……手、繋がないか…?」

京子「っっ!?」カァァァ



京子「ぅ、うん……」ドキドキ

結衣「っ……」ギュウ…



京子「……ね、ねぇ結衣…?」

結衣「な、なんだ?」

京子「で、でも、繋いでるとこ、見られたら……」

225 = 102 :


結衣「……」ギュ…


結衣「…手くらい、友だちでも繋ぐだろ…?」

京子「っ…そ、そうだよねっ……」ドキドキ

結衣「それに、」



結衣「……デートのリベンジ、しないといけないからな」

京子「っう、うん……っ」ギュ…

226 = 102 :


結衣「そ、それで京子は、お昼のリクエストあるか? 遠出はできないけど……」

京子「え、えと……」ンー…


京子「……久しぶりに、結衣のカレー食べたい」

結衣「カレーって、ウィンナー入れたやつか?」

京子「うん、それ。それと、私も料理、手伝いたい」

結衣「ん? まぁいいけど、珍しいな」

京子「うん。……結衣と一緒に、色んなことやってみたいなって」

結衣「?」

京子「え、えと。その方が、なんていうか……」



京子「……恋人っぽい、気がするから」カァァ

結衣「っあ、あぁ。そ、そうだな……」ドキドキ

227 = 102 :


結衣「あ……」

京子「ん、なにさ?」

結衣「い、いや。材料はこれで大丈夫だろ」

京子「そう? カレーってこんなもんだっけ」

結衣「あぁ、後は家に、材料少し残ってるから……」



結衣「……ラムレーズンも取ってあるから。買わなくていいぞ」

京子「え、ほんとっ?」

結衣「あぁ……最近、京子来なかったから。まだ残ってる」

京子「そ、そか……。でもじゃ、デザートには困んないね」

結衣「前のジュースは時は大変だったけどな」クス

京子「あ、あれは絶対、店側の陰謀だってっ」

228 = 102 :


結衣「……よし。それじゃ、包丁任せていいか?」

京子「おっけ。あんま上手くはないけど……」トン、トン、

結衣「指、切るなよ? 切り口は荒くても、煮込んじゃえばわかんないし」

京子「んー」トン、トン、トン


京子「……でもさ」フト

結衣「ん?」

京子「ここで指切って、結衣が慌てて治療してくれたり……」

結衣「……」ジト…

京子「い、いやほら。傷口を舐めて塞いだりするの、ちょっと恋人っぽくないかなーって……」

結衣「……」



結衣「……私は、京子の指に傷ができる方が嫌だよ」

京子「ぅ……ごめん……」シュン

229 = 102 :


京子「ふぅ……これで完成?」

結衣「ああ。後ちょっと煮込んで、ご飯が炊ければ完成だな」

京子「ご飯もあとちょっとで炊けるっぽい」

結衣「じゃあ食器の準備しとくか」


京子「じゃ、いただきまーす」

結衣「いただきます」

京子「…ん。やっぱり、結衣の料理はおいしい」モグモグ

結衣「今日は京子も一緒に作っただろ」

京子「それでもやっぱ結衣の味だもん、このカレー」

京子「なんとなく結衣っぽいっていうか、優しい味」ニシシ


結衣「……食べ慣れてるだけだろ」…フイ

京子「えへへ。そうかもね」ハムっ

230 :

しえんた

231 = 102 :


結衣「……」

京子「うまうま」モグモグ

結衣「……っき、京子っ?」

京子「うぐっ…?」モグッ…!?



京子「っふぅ……な、なにさ?」キョトン

結衣「い、いや。だから、その……」

京子「?」

結衣「っ……」





結衣「……あ、あーんっ」カァァ

京子「っ……!?///」ドキドキ

232 = 102 :


京子「あ、あーん……//」カァァァ

結衣「……っ//」ソローッ


京子「……///」パク

結衣「……//」プシュー…




京子「…お、おいしいです……」ドキドキ

結衣「そ、そうか……」ドキドキ

京子「じゃ、じゃあ、私も……」

結衣「あ、あぁ……っ」


京子「あ、あーん……」ソロー…

結衣「っ……あ、あーん……」ドキドキ

233 = 102 :


結衣「……」ザー

京子「鍋はこのままでいいの?」

結衣「あぁ、そこに置いとけばいいよ。後はもう、年明けにやっちゃうから」

京子「そ、そか」

結衣「うん、前に大掃除は終わらせちゃったしな。そんな慌てなくていいし」

京子「……」ギュ…



京子「あ、あの。ゆ、結衣…?」

結衣「えっ、あ……な、なんだ…?」

京子「えと……っ」



京子「……手、繋いだで……食べさせ合いっこも、して」

京子「だ、だから……もう、終わりなのかなって。デートの、リベンジは……」

結衣「……」

234 = 102 :


結衣「…京子」カタッ

京子「あ、あのね……っ?」


京子「私、結衣に言われて……それで、初めて気付いたんだ」

京子「……離れ離れになったり、みんなに、嫌われたり」

京子「私たちが付き合うなら……そういうことも、考えなきゃいけないんだなって……」


結衣「っあ、あぁ……」

京子「で、でもね?」




京子「私は、それでも……。結衣と一緒なら、大丈夫だって……」

結衣「っ……」ギュ…!

235 = 102 :


結衣「……私、な」

結衣「思ったんだ。私が、京子を守りたかったのは。京子のこと、好きだったからだって」

京子「え……?」



結衣「京子と出会えなかった私は、」

結衣「……きっと今、こんな風に笑えてなかったって。そう、思ったから」

京子「そ、そんなの、私だってっ――――」

結衣「私は、京子と一緒にいたい」



結衣「……私が、一番幸せなのは、京子と一緒にいる時だから」…ギュ

京子「ぁ……」ポフッ…

236 = 102 :


京子「ゆ、結衣っ……!? あ、あの……っ///」ドキドキ

結衣「私も、京子と離れ離れになるのは、怖いけど」

結衣「先のことは、全然わかんないけど……」

結衣「でも私は、きっとこれからも。京子のこと大好きで、愛しくて、」



結衣「……ずっと愛してるって。そう、思えたから」




京子「結衣……っ」ギュウ…!

結衣「ずっと。京子のこと、守ってたい」

結衣「私に、これから先もずっと。京子のこと、守らせて欲しい」


京子「…ずっと、一緒にいてくれるの……?」

結衣「あぁ。京子が離れてくまで、一生」

京子「私、絶対離さないからっ! だ、だからっ……結衣も、離さないで……っ!?」ガバッ

237 :

えんだぁぁー

239 = 102 :


京子「んっ……!?」チュー!

結衣「ん……」ギューッ



京子「…っ……」


京子「ぁ……ゆ、結衣……?//」カァァァァ

結衣「……下手とか、言うなよ?」

京子「い、言わないよ……私だって、初めてだもん……///」ドキドキドキ





結衣「…私と、付き合ってくれるか……?」

京子「う、うんっ……!」

242 = 102 :


おまけ


京母「あ、そっか。今日って31日だっけ」

結母「そうなのよ……それなのに結衣ったら、まだ帰ってこなくて……」

京母「そんなもん、親が面倒で家出たんだから、ギリギリまで帰ってくるわけないっしょ」

結母「うぅー……だってぇ……」シュン…

京母「いい年して『だってぇー』とかやめなさいっての。そんなだから結衣ちゃんにも呆れられちゃったんでしょ」

結母「そんなことないわよ……結衣いい子だし……」

京母「なら心配してないでドンと構えてなさい。そのうち帰ってくるわよ、結衣ちゃんだって中学生なんだし」

結母「でもあの子、うちの旦那には変に尖ってるとこあるから……」

京母「そりゃ、年頃の女の子ならそういうこともあるでしょうよ。私の時のこと、覚えてるでしょ?」

結母「それはもう。家に帰らず学校に通い続けたのよね、一か月も……」

京母「そうそう。親にほっとかれても何となく生きてるもんよ、子どもなんて。後、一か月は捏造しすぎ」

結母「あららら、二か月だったかしら……」

京母「二週間だよ。私をなんだと思ってんだ」

243 = 102 :


結母「でもどうしましょうか……このまま帰ってこなかったら、流石にあの人も……」

京母「まぁ今年はクリスマス会なんてのもやってたし。年越しカウントダウンくらい許してやりなさい」

結母「……するの? 年越しお泊り会……」

京母「京子からは聞いてないけど。まぁ、するならそろそろ連絡入れるでしょ」


京母「……あー、でも。昨日、帰ってこないかもとか言ってたな。そういえば」

結母「う……あの人、怒らないかなぁ……怒りそうだなぁ……」ドンヨリ…

京母「まだ決まった話じゃないっての。でも、今年は何かとお泊り多いしねぇ」

京母「ま、一人暮らし始めればそうもなるか」

244 :

母親同士の話も気になるよな

245 = 102 :


結母「……そうね。京子ちゃんには、私も感謝してます」

京母「おう、菓子折り持ってこい」

結母「あの子、少し勢いで出ていった部分があったから……」


京母「へぇ……。それは初耳」

結母「だから私も気にしてるんです。別に、過保護から心配してるわけじゃないんですよ?」

京母「いやそれはない」




京母「……でも、それじゃ京子も、甘えてるだけってわけじゃなかったのか」

結母「えぇ。ふふ、昔は結衣ちゃんの後ろに隠れてばっかりだったけどね」

結母「結衣ちゃんの写真撮ると、ほとんど一緒に映ってたもの。京子ちゃん」

京母「ほんとほんと。あのお姫様も、ちょっとは逞しくなってたのか」シミジミ

結母「王子様とお姫様っていうのも、微笑ましかったですけどねぇ」ウフフ

247 = 102 :


京子「……」クション!

結衣「ん……寒いか…?」

京子「んーん……お母さんが噂してる気がする……」

結衣「人までわかんのかよ」

京子「なんとなく……」


京子「ゆ、結衣……?」

結衣「ん。どうした?」

京子「あ、あのねっ。わ、私……」



京子「……今日は帰らないって、言ってきたから」

結衣「っ……そ、そっか……///」カァァ

248 = 102 :


ゴーン、ゴーン、ゴーン

京子「あ、あの。結衣…?」ギュ…

結衣「えっ、あ、あぁ……な、なんだ…?」ドキッ


京子「え、えと……苦しい」

結衣「っあ、ご、ごめんっ!」バッ

京子「……」カァァ

結衣「……」カァァ


京子「で、でも、その」

結衣「……?」

京子「……もうちょっとだけ、くっついてたいな」

結衣「っ、あ、うん……。わ、私も……」カァァ

250 = 102 :


ゴーン、ゴーン、ゴーン

京子「……結衣は」

結衣「ん?」

京子「……これから、どうするの…?」

結衣「……」


結衣「……両親には、内緒にしようと思う」

京子「…っそ、そうだよね……」

結衣「今話しても、許してもらえないだろうしな……」



結衣「でも、いつか話そう? 二人が、自立できるようになったら」

結衣「……あの人にも、文句は言わせないから」

京子「うん……」ギュ…!


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