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元スレほむら「ダークウィッチリターンズ」
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翌日
マミ「お願いします。もう少しだけ待ってください」
黒服「魔法少女の立場はあなたもよくわかるでしょう。反社会的な個体は放置できないんですよ」
マミ「自分から積極的に犯罪に手を染めているわけではないんです。ただ、困っている人を助けようとしているだけです」
黒服「おかげでこちらは困っていましてね」
マミ「どういうことです?」
黒服「あなたのお友達は、政治のかなり微妙な問題を嗅ぎつけてしまいまして」
マミ「なにを言っているのか…」
黒服「後ろ暗い金脈に気付いたんですよ。防衛省の高級官僚の自宅まで押しかけて問い詰めたようです」
マミ「なっ!?」
黒服「知らないのも無理はない。報道規制を敷いていますから。
問い詰められた本人は首をくくって、官邸は朝からてんやわんやです」
マミ「首相と話しをさせてください!」
黒服「今は事後処理に奔走中なので無理です。言付けは承っていますが」
マミ「それは!?」
黒服「『賢明な判断がなされない場合は、対応を再考せざるをえない』」
マミ(…そう…どれだけ貢献しても、結局私たちはいざとなれば切り捨てられるだけの存在でしかないのね……)
マミ「わかりました。私がしかるべき対処をします」
黒服「吉報を待っていますよ」
マミ(暁美さん、あなたは魔法少女は希望を貫く、といったわね。なら私もそうさせてもらうわ)
マミ(あなたと戦うことになろうとも)
ほむホーム
テレビ「それでは次のニュースです…」
QB「やあ、ほむら」
ほむら「なにをしにきたの。だいたい予想はつくけれど」
QB「マミからの伝言だよ。北部の工業団地に来てほしいんだ」
ほむら「……お前は監視役兼メッセンジャーというわけね」
QB「今の内閣はいろいろと都合がいいからね。時々はお願いを聞いてあげることにしているのさ」
ほむら「節操がないわ。少女たちだけでなく、今度は全人類を食い物にしようなんて」
QB「より効率的で持続する資源があれば、そちらを利用するのは当然じゃないか」
QB「魔法技術は世界中に広まりつつある。兵器から生活家電にいたるまでね。
確かに一人から得られる量は少ないけど、総量ではかなりのものだ」
ほむら「それでお前は不労所得暮らしというわけね。昔は詐欺まがいの営業マンだったくせに」
QB「何が気に入らないんだい? 僕にとっても君たちにとってもベターな関係だと思うよ」
ほむら「私にとってベストではない、それだけのこと」
QB「人間の考えることはわけがわからないね」
QB「今回のこともそうだ。人間たちは君を殺せるくらいの武器を持っている。
なのにわざわざマミにやらせるなんて、成功率の低い選択だよ」
ほむら「近所に気に入らない犬がいても、自分で直接殺してしまうと外聞が悪いでしょう。
その犬が人間の形をしていればばおさら」
ほむら「でも自分の飼っている犬が『たまたま』喧嘩をしてその犬を殺してしまっただけなら、まだマシということよ」
QB「なるほど。僕にももっと社会勉強が必要だね」
ほむら「……そろそろ行くわ。巴マミを待たせるの悪いから」
QB「健闘を祈ってるよ」
ほむら「どっちの?」
QB「もちろん両方のさ」
テレビ「…世界的なバイオリニスト上条恭介さんが、故郷の見滝原でチャリティコンサートを…」
北部工業団地
ほむら(ここも昔は多くの工場が稼働していたものだけど)
ほむら(活気にあふれた時代はとっくに過去の話)
ほむら(技術革新からはうち捨てられてまるで…)
マミ「まるで私たちのようだと思わない?」
ほむら「…思わないわ。少なくともあなたはそうではないと喧伝しているでしょう、巴マミ」
マミ「そりゃあ、広告塔ですもの。使い道のないゾンビです、なんて言えないじゃない」
ほむら「昔から気になっていたけど…」
マミ「なにかしら?」
ほむら(ここも昔は多くの工場が稼働していたものだけど)
ほむら(活気にあふれた時代はとっくに過去の話)
ほむら(技術革新からはうち捨てられてまるで…)
マミ「まるで私たちのようだと思わない?」
ほむら「…思わないわ。少なくともあなたはそうではないと喧伝しているでしょう、巴マミ」
マミ「そりゃあ、広告塔ですもの。使い道のないゾンビです、なんて言えないじゃない」
ほむら「昔から気になっていたけど…」
マミ「なにかしら?」
ほむら「切羽詰ると言動が極端になるのは直したほうがいいと思う。あなたらしくない」
マミ「私も昔から、あなたのスレた態度は直したほうがいいと思ってたわ」
ほむら「そう。お互いの本音が聞けて良かったじゃない」
マミ「…本音…ね……」
ほむら「ところで本題はなにかしら。私も忙しいから早く済ませてほしいわ」
マミ「嫌味な言い方をするのね。……暁美ほむら、あなたを魔法少女規制法違反により、政府特任執行官の権限に基づき」
マミ「執行対象とみなします。覚悟はいい?」ジャキッ
ほむら「あなたがよければ」バサァ
まどゴッドウィング持ちのリボほむにマミさんが勝てるとは思えんな
マミ(! 翼に穢れが……。まあ、あれだけ町中を飛び回っていれば当然ね)
マミ(…手心は加えない。私は私のやるべきことをする!)ドドドド
ほむら(拘束、射程、火力、さらに回復魔法、個人の戦闘力でいえば巴マミはおそらくトップクラスの魔法少女)ヒラッ
ほむら(正面からの撃ち合いじゃ、勝ち目は薄い。なんとか攪乱して…)
マミ「そこ!」パンッ
ほむら「くっ」ヨロ
ほむら(危ない。フェイントばかりかと思えば必殺の一撃が紛れ込んでる)
ほむら(十年もパンダをやってて鈍ってるのを期待してたけど、考えてみれば私も同じだけ引き籠ってたわね)
マミ「防戦一方なの!?」
ほむら(胸に刻むのよ。目を閉じて耳を塞いできたツケがこの有り様)
ほむら「人気者のあなたと違って省エネなだけ。スポンサーもいないからやりくりが大変よ」バシュッ
マミ「ッ! ティロ・フィナーレ!」ドゴォォォォォン
ほむら「うぐぅ!」
マミ「真正面から撃ってきても無駄よ。押し相撲なら私の火力で圧倒できる」
ほむら(ええ、全くその通り。自分でも嫌になるほど弱い)
マミ「降参しなさい。抵抗しなければ命までは取らないわ」
ほむら(でもあきらめる理由にはならない)
ほむら「」ボソッ
マミ「? なんて言ったの?」
ほむら「私のターン」バサァ
マミ「逃がさないわよ!」シュルルッ
ほむら(拘束魔法…これが厄介ね。矢で牽制、これで一手)バシュッバシュッ
マミ「拘束リボンを迎撃せざるを得ない…それはこちらも折りこみ済み、そして」
マミ「隙だらけよ。これで終わり、ティロ・フィナー…」
ほむら(パイナップルがひとつ、ふたつ、みっつ。これで二手)ポイポイ
マミ「!? 手榴弾っ!? リボンで拘束…」
ほむら(対応して閃光弾。これで三手)ピカッ
マミ「目がッ…!」
ほむら(あっさり手が止まる。相変わらず不意打ちに弱い。強過ぎるのも考え物ね)
ほむら(距離を詰めてホールドアップ)チャキッ
マミ「あ…」
ほむら「ターンエンド。ゴー」
マミ「………私の負け?」
ほむら(そう取ってもらえると嬉しい。ここで冷静に勝因を解説してみせる。
ごく、あたりまえのように。そのほうが効果的)
ほむら「確かにあなたは強い。でも戦いは強い方が勝つわけじゃない」
マミ「そうね。わかっていたつもりでも、油断したわ」
ほむら「魔法少女の能力ではあなたに敵わない。だから小道具を使わせてもらった。驚いてもらえたかしら」
マミ「…よくこんな古い武器を持っていたわね」
ほむら「最近の魔力を利用するタイプは、あなたくらいのベテラン相手だとすぐ気付かれてしまう。
不意を突くには、火薬が最適だったの」
マミ「私は見事それにはまった間抜けというわけ……」
ほむら「もっとも、一番の理由は他にあるわ」
マミ「?」
ほむら「安いからよ。そこらのチンピラにも買えるくらい」
マミ「…私の……せいだと言いたいの?」
ほむら(ここからが本番。彼女の心を見定める)
マミ「私が! 政府に協力して社会を変えてしまったから!?」
ほむら(ああ、やはりそのことを気に病んでいたのね)
マミ「仕方なかった! 魔法少女がいがみ合って人を傷つけるのを止めるには…そうするしかなかったのよ!」
ほむら(そうね。オオカミがイヌになってヒトと共存する道を選んだように、あなたの決断は間違いではなかった)
マミ「自分たちのためだけじゃない! 魔法の力を少しでも多くの人のために役立てたかった!」
ほむら(本当に…昔から変わらないわ)
マミ「なのに、どうしてこんなことに……。今度は人や国同士がいがみ合って……魔法はいろんな人を傷つけて………」
ほむら(もう、戦意はないようね。これで殺さずに済む)
マミ「私が……間違ってたの?」
ほむら「いいえ」
ほむら「あなたは間違ってない。あなたじゃなくても、いずれは別の誰かが同じようなことをしていたはず」
ほむら「そして同じような結果になっていたでしょうね」
マミ「間違ってないならなぜ……」
ほむら「その理由はとてもシンプル」
ほむら「私たちが弱いから」
マミ「………」
ほむら「奇跡に頼ってしまった私たちは……どうしようもなく弱いのよ」
ほむら「魔法があったところで、世界を導くことなど出来はしない」
マミ「…う、ああああぁぁぁ……」
ほむら「………」
ほむら(今日は私が勝った。巴マミの性格からすると、しばらくは手を出してこない)
ほむら(……明日も勝ち続けられる保証なんてないけど)
GO TO BOOK THREE
BOOK THREE HUNT THE DARK WITCH
『皮肉とあわれみ 君よ心あらば
おお、人々に皮肉を与えよ。あわれみを与えよ。
人々の胸にわずかの皮肉を、わずかのあわれみを…』
-アーネスト・ヘミングウェイ 『日はまた昇る』-
ほむホーム
ほむら(やはり消耗が激しい…浄化が追い付かないわ)
ほむら(巴マミ以外にも、続けて魔法少女を何人も送られたらチェックメイトね)
テレビ「…国民の皆さんはなにも心配することはありません。半島情勢は沈静化に向かっています…」
テレビ「…え? 中国とロシアの動きが不可解? ははは、想定の範囲内です。トラストミー…」
テレビ「…以上、首相の談話でした。識者のあいだでもこれを支持する一方、楽観論を非難する声も根強く…」
行動が正しかったとしても理想の結果を得られるとは限らないっていう。
まさに魔法少女の結末そのものだな
まさに魔法少女の結末そのものだな
ほむら(先日の一件以来、巴マミはテレビに顔を出さない。更迭されたのか、自分から引いたのか)
テレビ「…白い翼の魔法少女による事件は五〇を超え…」
ほむら(こころなしか私についてのニュースも、少なくなってきている気がする)
テレビ「…続いての時間は秋の新ドラマ初回スペシャルで…」
ほむら「」カチッ
テレビ「…本日のゲストは美容のカリスマと呼ばれる…」
ほむら「」カチッ
テレビ「…お笑い芸人大集合! 二時間ぶっつづけの…」プツッ
ほむら(……今日はもう休みましょう)
杏子「ほら、きりきり動け。そんなんじゃ間に合わねえぞ」
ギャング1「そうは言っても、こんな大がかりな仕事は初めてで…」
杏子「だからあたしが手伝ってやるって言ってんだろ。大船に乗ったつもりでいろよ」
ギャング2「そりゃリーダーがいれば心強いですけど」
ギャング1「派手すぎませんか? 例の魔法少女に目をつけられたら…」
杏子「心配すんなって。あたしが片付けてやるからさ。ほらさっさと準備しろ」
ギャング2「普段はなにもしないくせに、人使い荒いなあ…」
杏子「………お前が悪いんだぜ、ほむら。お前が今になってしゃしゃり出てくるから」
杏子「……最高のショーにしてやるよ」
翌日
知久「へぇ、上条恭介のコンサート、テレビ放映するのか」
詢子「そりゃあ、有名人だからね。数字をとれるんだろう」
たつや「見滝原中学の卒業生だっけ」
詢子「そうさ。あたしの後輩で、あんたの先輩」
たつや「スゲー金持ちなんだろうなあ」
知久「年に何回もチャリティコンサートを開くくらいだからね」
詢子「そういや、和子に狙い目じゃないかって、よくからかったなあ」
たつや「………」
知久「昔から天才バイオリン少年って有名だったね」
詢子「美談もあったしな」
たつや「?」
知久「事故で怪我をして、一時期再起不能といわれてたんだよ」
詢子「そこから奇跡の復活を遂げてね。その時いろいろ世話してた娘が今の嫁さんとかじゃなかったっけ」
たつや「イケメンめ……」
詢子「ははは、ひがむな。そのうちいいことあるさ」
知久「じゃ、僕らは仕事にいくよ。戸締りよろしくね」
たつや「はぁい」
たつや(それにしても随分くわしかったな。世代も離れてるはずなのに)
たつや(有名人だから? それにしたって……うーん)
恭介「………」
仁美「恭介さん? どうかなされたんですか?」
恭介「ああ、コンサートは何度もやっているけど、地元だと勝手が違うと思って」
仁美「顔見知りも多いですし、プレッシャーですか?」
恭介「いや、昔のことを思い出してね」
仁美「……さやかさんがいた頃のことですか……」
恭介「…うん。今でも思うんだ。僕がもう少ししっかりしてれば、さやかは死ななかったんじゃないかって」
仁美「それはわたくしも同じですわ。一番の親友だったはずなのに、自分のことばかり考えていました」
恭介「一体どうすれば良かったのかな……」
仁美「………」
恭介「…そろそろ開演だ。準備してくる」
仁美「恭介さん」
恭介「なんだい?」
仁美「さやかさんは、あなたの演奏が大好きだと言っていましたわ」
恭介「……さやかの奴、僕にはそんなこと一言も言わなかったのに」
仁美「普段は明るいですけど、引っ込み思案なところもありましたから」
恭介「そういえばさやかには腕が治ってから、ちゃんとした演奏は聴かせられなかったな」
仁美「でも今はたくさんの人に披露しているでしょう。心配なくらいですわ」
恭介「そんなにハードスケジュールかな?」
仁美「家に帰る暇もありませんわ」
恭介「それじゃあ、来年からはもう少し考えるとするよ」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐
改変前のマミ生存 OR 改変前のマミ qb 復活
魔法少年オリ主最強ハーレム OR まどか☆マギカの原作知識有りチート男オリ主SS
ヴァンパイア十字界×禁書
スレイヤーズ×禁書
スレイヤーズ×ヴァンパイア十字界
ヴァンパイア十字界×まどか
ヴァンパイア十字界×Fate
Bleach×禁書
ダイの大冒険×禁書
ダイの大冒険×Fate
まどか×Bleach
ダイの大冒険×まどか
blackcat×禁書
ToLOVEる×まどか
ヴァンパイア十字界×まどか
blackcat×まどか
CODE:BREAKER×まどか
吸血殲鬼ヴェドゴニア×まどか
PHANTOM OF INFERNO×まどか
天使ノ二挺拳銃×まどか
鬼哭街×まどか
Claymore×まどか
スレイヤーズ×まどか
dies irae×まどか
式神の城×まどか
鬼切丸×まどか
真・女神転生CG戦記ダンテの門×まどか
鬼畜王ランス×まどか
改変前のマミ生存 OR 改変前のマミ qb 復活
魔法少年オリ主最強ハーレム OR まどか☆マギカの原作知識有りチート男オリ主SS
ヴァンパイア十字界×禁書
スレイヤーズ×禁書
スレイヤーズ×ヴァンパイア十字界
ヴァンパイア十字界×まどか
ヴァンパイア十字界×Fate
Bleach×禁書
ダイの大冒険×禁書
ダイの大冒険×Fate
まどか×Bleach
ダイの大冒険×まどか
blackcat×禁書
ToLOVEる×まどか
ヴァンパイア十字界×まどか
blackcat×まどか
CODE:BREAKER×まどか
吸血殲鬼ヴェドゴニア×まどか
PHANTOM OF INFERNO×まどか
天使ノ二挺拳銃×まどか
鬼哭街×まどか
Claymore×まどか
スレイヤーズ×まどか
dies irae×まどか
式神の城×まどか
鬼切丸×まどか
真・女神転生CG戦記ダンテの門×まどか
鬼畜王ランス×まどか
コンサート終了
恭介「」ペコリ
パチパチパチパチ ブラボー! ブラボー! パチパチパチパチ
館内放送「以上を持ちまして上条恭介チャリティコンサートを終了いたします」
館内放送「…続きまして、ウィッチーズ・ギャング団のオーケストラをお楽しみください」
観客「なんだ?」
観客「余興にしては不謹慎な…」
ザワザワ
杏子「紳士淑女の皆さん、静粛に!」バッ
恭介「ま、魔法少女!?」
杏子「今日は恵まれないあたしたちへのチャリティって聞いてね。
もらうだけってのも申しわけないから、飛び入り参加することにしたのさ」
恭介「警備は!? ガードマンはどうなってるんだ!?」
杏子「夢の国で遊んでもらってるよ。毎日仕事で大変そうだからね」
観客「うわっ!」
ギャング1「お前ら動くなよ! 動いたら撃つぞ!」
ギャング2「今から集金に回る。逃げようとしたって無駄だ。会場は仲間が制圧してるんだ」
恭介「なんてことをッ…!」
仁美「恭介さん!」ダッ
恭介「仁美! 来ちゃダメだ!」
杏子「さぁーて、主役がそろったところで始めるか」ブゥゥン
恭介「これは!?」
杏子「結界だよ。これであんたらはステージから降りれない」
仁美「なにをしようというのですか!」
杏子「愛と勇気のショーをね。ああ、カメラさん、ちゃんと中継よろしく。カットしたら会場全部、死体の山だぜ」
恭介「よせ! 金なら用意する!」
杏子「そんなのは当然だろ。あんたの両腕がありゃ、いくらでも稼げるんだからな」
杏子「……でも、なかったら?」
仁美「! やめてください!」
杏子「おっと、勘違いするなよ奥さん。ちょっとしたゲームをしようってだけさ」
恭介「ゲーム?」
杏子「ババ抜きは知ってるだろ。最後までジョーカーを持ってた方が負けって単純なゲームだ」
杏子「要はジョーカーを引かされた方が負けるんだが、なんと今回は特別に、ジョーカーを見せながらやってやるよ」
恭介「なにを言ってるんだ? トランプなんてどこにも…」
杏子「今回使うのはジョーカーたった一枚。あんたはそれを引くか引かないか、自分で決めるんだ」
杏子「とは言っても、カードを忘れて来ちまった。代わりにあんたの奥さんを使う」
仁美「……わたくしを?」
杏子「あんたが奥さんをとるなら、あんたの両腕をもらう。ゲームはあんたの負けだからな」
杏子「もしとらないなら、奥さんはあたしが始末する。ジョーカーはさっさと捨てちまうに限る」
恭介「ふざけるな! そんなことできるわけないだろう!」
杏子「ゲーム放棄するなら、やっぱり会場は死体の山。反抗しても同じだ。さっさと決めろよ」
恭介「………」
杏子「まあ、考えることなんてないか。あんたの腕のほうがずっと価値がある」
恭介「………」
杏子「孤児院とかに寄付してんだろ? 腕がなかったら、その金も稼げないもんな」
恭介「………」
杏子「新聞で読んだぜ。難病の子供があんたのバイオリンを聴いて、
生きる希望を取り戻したって。聴けなくなったらどうなんのかな?」
仁美「……恭介さん、この人の言うことを聞いて…」
恭介「仁美をとる」
仁美「恭介さん! やめてください!」
恭介「いいんだ。確かに僕はバイオリンを愛してる」
恭介「でも、それで誰かが傷つくなら、その時は捨ててしまったって構わない」
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