私的良スレ書庫
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元スレ娘「セック――」 男「言わせねーよ!?」
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だけど――
そんな誇らしい兄の姿を観るのはこれが最後に成るかも知れなかった。
延長戦前半。
決勝ゴールを決めた兄が左足に大けがを負った。
そんな誇らしい兄の姿を観るのはこれが最後に成るかも知れなかった。
延長戦前半。
決勝ゴールを決めた兄が左足に大けがを負った。
>>1がんばれ
俺は寝る
俺は寝る
私と叔母さんは東京の病院にいた。
兄が怪我をして三日目。兄は未だに目を覚まさない。
この病院のお医者さんも、お医者さんである叔母さんを何で兄が目を覚まさないのか分からないらしい。
もしかしたらこのまま――
そんな事が頭を過ぎるけど、そんなこと無いと自分に言い聞かせる。
私の兄が、私のかっこいい兄がそんな簡単に居なくなったりするものか。
そう強く念じながら千羽鶴を折り始めた。
そして――
私が920羽目を折り終えた時兄は目を覚ました。
兄が怪我をして三日目。兄は未だに目を覚まさない。
この病院のお医者さんも、お医者さんである叔母さんを何で兄が目を覚まさないのか分からないらしい。
もしかしたらこのまま――
そんな事が頭を過ぎるけど、そんなこと無いと自分に言い聞かせる。
私の兄が、私のかっこいい兄がそんな簡単に居なくなったりするものか。
そう強く念じながら千羽鶴を折り始めた。
そして――
私が920羽目を折り終えた時兄は目を覚ました。
>>609
くっ…国夫!?あっあんたなのかい?
くっ…国夫!?あっあんたなのかい?
>>620
ほもsexは起きてるけどな
ほもsexは起きてるけどな
キャラの意味不明な小芝居に全くついていけん
最近のラノベはこんななのか
最近のラノベはこんななのか
その時、兄が眠ったままになってから五日経っていた。
男『あれ? ここどこだ?』
男『あ、あれ? 何だこの足? なんでこんな――』
男『うわああああああああああ! 俺の足が! 左足が!!!!』
男『なんだよこれ! なんなんだよ! 夢じゃなかったのかよ!!!! これじゃあもう……サッカー出来ないじゃねぇーかよ!!!!』
目覚めたばかりの兄は酷く錯乱していて私や叔母さんの事には気が付いていなかった。
いや、正確に言えば兄はその時点で私のことを『妹』だと認識することも、叔母さんのことを『今まで面倒をみてくれ来た叔母さん』だと認識する事も無くなって居たのだ。
男『何なんだよ……!』
ギプスにまかれ、吊された自分の足を見つめながら苛立ちを包含したため息を吐く。
男『あぁ……なんてこった……』
男『あの……』
兄は目覚めたから初めて私たちに目を向け、私たちに向かっての言葉を口にした。
男『どちら様か知りませんけど……今は一人にしてくれませんか……』
その時からだった。
かっこいい兄は消えなかったけど――
だけど。
兄の中から私は消されてしまったのだった。
男『あれ? ここどこだ?』
男『あ、あれ? 何だこの足? なんでこんな――』
男『うわああああああああああ! 俺の足が! 左足が!!!!』
男『なんだよこれ! なんなんだよ! 夢じゃなかったのかよ!!!! これじゃあもう……サッカー出来ないじゃねぇーかよ!!!!』
目覚めたばかりの兄は酷く錯乱していて私や叔母さんの事には気が付いていなかった。
いや、正確に言えば兄はその時点で私のことを『妹』だと認識することも、叔母さんのことを『今まで面倒をみてくれ来た叔母さん』だと認識する事も無くなって居たのだ。
男『何なんだよ……!』
ギプスにまかれ、吊された自分の足を見つめながら苛立ちを包含したため息を吐く。
男『あぁ……なんてこった……』
男『あの……』
兄は目覚めたから初めて私たちに目を向け、私たちに向かっての言葉を口にした。
男『どちら様か知りませんけど……今は一人にしてくれませんか……』
その時からだった。
かっこいい兄は消えなかったけど――
だけど。
兄の中から私は消されてしまったのだった。
兄とのコミュニケーションは困難を極めた。
兄の中では『父方の叔母一家』が彼の家族であり、妹は私ではなく一人娘ちゃん。
叔母さん(私たちの面倒を見てくれていた母方の方の叔母さんだ)の名前を聞くと幼少期に会ったことがある、と言ったが、それ以降の記憶は無いらしかった。
そして私に関する記憶。
それだけはどうしても見つける事が出来ない。
それどころか、私が昔の話をして兄の記憶を引き戻そうと試みる度に兄は頭痛を訴えて、その後眠りに落ちるのだった。
そして目が覚めるとまた
男『どちら様ですか?』
と、『他人としての私』と話した記憶さえも失う。
叔母と医師が相談した結果、兄はしばらくの間、彼が家族だと思っている父方の叔母一家と暮らす事になった。
兄の中では『父方の叔母一家』が彼の家族であり、妹は私ではなく一人娘ちゃん。
叔母さん(私たちの面倒を見てくれていた母方の方の叔母さんだ)の名前を聞くと幼少期に会ったことがある、と言ったが、それ以降の記憶は無いらしかった。
そして私に関する記憶。
それだけはどうしても見つける事が出来ない。
それどころか、私が昔の話をして兄の記憶を引き戻そうと試みる度に兄は頭痛を訴えて、その後眠りに落ちるのだった。
そして目が覚めるとまた
男『どちら様ですか?』
と、『他人としての私』と話した記憶さえも失う。
叔母と医師が相談した結果、兄はしばらくの間、彼が家族だと思っている父方の叔母一家と暮らす事になった。
>>560
一行に構わん
一行に構わん
そして、そこから彼の、私の兄としてではなくただの『男』としての生活が始まった。
幸いなのか最悪なのか分からないけれど、兄の抱える問題は『私と叔母との生活を覚えていない』 だけであり、他の部分では全く正常だった。
だから大学に行くことも出来た。
怪我でプロクラブ入団の道は閉ざされたが、監督さんという兄の知り合いからの誘いで東京の大学へ行くことになったのだ。
そうして、私と兄は切り離された。
幸いなのか最悪なのか分からないけれど、兄の抱える問題は『私と叔母との生活を覚えていない』 だけであり、他の部分では全く正常だった。
だから大学に行くことも出来た。
怪我でプロクラブ入団の道は閉ざされたが、監督さんという兄の知り合いからの誘いで東京の大学へ行くことになったのだ。
そうして、私と兄は切り離された。
何故、私は兄の中から消されてしまったのか?
兄の居ない生活の中でそれを問い続けた。
そして行き着いた仮説。
いや、仮説というのは自己保身がすぎて卑怯かもしれない。
だから私はあえて自分が傷つくように結論付けた。
――結局、私は邪魔な子供だったのだ。
兄にとって私は重りだったし、彼が経験した暮らしとは彼のストレスそのものだったのだろう。
両親の死。
私と叔母からの無言の期待。それがひたすらに邪魔だったに違いない。今ならそう分かる。
兄は優しいから期待には応えようとするし、実力も才能もあるから無理だって出来る。
それが決定的に、致命的に兄を苦しめてきたのだ。
兄の居ない生活の中でそれを問い続けた。
そして行き着いた仮説。
いや、仮説というのは自己保身がすぎて卑怯かもしれない。
だから私はあえて自分が傷つくように結論付けた。
――結局、私は邪魔な子供だったのだ。
兄にとって私は重りだったし、彼が経験した暮らしとは彼のストレスそのものだったのだろう。
両親の死。
私と叔母からの無言の期待。それがひたすらに邪魔だったに違いない。今ならそう分かる。
兄は優しいから期待には応えようとするし、実力も才能もあるから無理だって出来る。
それが決定的に、致命的に兄を苦しめてきたのだ。
追いついた
お前らが変なこというから路線変更したみたいだけど娘が死ぬ流れのほうが流れにあってたしスッキリしそうだからそっちのほうがよかったのに・・・
お前らが変なこというから路線変更したみたいだけど娘が死ぬ流れのほうが流れにあってたしスッキリしそうだからそっちのほうがよかったのに・・・
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