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元スレ八尺様「ぽぽぽぽぽぽ」男「うるせぇぇぇ!!」
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ぽぽぽぽぽぽ
男(眠れん……)
――
事の始まりはこうだ。
連休を利用してじいちゃん家に来ている俺はとある奇妙な人物を目撃した。
ぽぽぽと声を発し、2メートルはある石垣を優に超す身長。
凄い人も居るもんだなぁと、その人物の事を笑いながらじいちゃんに話すと、見る見る内にじいちゃんの血相が変わった。
次の瞬間、じいちゃんはどこかへと飛び出し、ばあちゃんは何故か震えていた。
10分後、じいちゃんが帰って来るなり「今日はお前を帰すわけにはいかなくなった」と言う。
何故だと、俺が尋ねると、どうやら俺が見たのは”八尺様”という厄介なものらしい。それに俺は魅入られてしまったんだそうな。
そして、このままだと俺は取り殺されてしまう。だから、今日は俺を帰すことはできないと、じいちゃんは言った。
それから数十分が経ち、いろいろと準備が進んで、今日俺が寝る部屋が出来上がった。
窓は全部新聞紙で目張りされ、その上にはお札が貼られていた。また、部屋の4隅には盛り塩が置かれていて、木でできた箱上の上には小さな仏像が乗っている。
その部屋に部屋に入るとじいちゃんは明日の朝までここから出てはいけない。自分もばあちゃんも呼ぶ事も話しかける事もない。明日の7時になったら俺から出ろと、そう言った。
そうして、俺にお守りを持たせ、じいちゃんはそっと扉を閉めた。
何だか大変な事になったなぁ、と思った次の次の瞬間
ぽ…ぽぽぽ
俺「早すぎだろっ!!!」
俺はそうツッコムと同時に、何故か無駄に空気を読んだ八尺様に怒りを覚えた。
男(眠れん……)
――
事の始まりはこうだ。
連休を利用してじいちゃん家に来ている俺はとある奇妙な人物を目撃した。
ぽぽぽと声を発し、2メートルはある石垣を優に超す身長。
凄い人も居るもんだなぁと、その人物の事を笑いながらじいちゃんに話すと、見る見る内にじいちゃんの血相が変わった。
次の瞬間、じいちゃんはどこかへと飛び出し、ばあちゃんは何故か震えていた。
10分後、じいちゃんが帰って来るなり「今日はお前を帰すわけにはいかなくなった」と言う。
何故だと、俺が尋ねると、どうやら俺が見たのは”八尺様”という厄介なものらしい。それに俺は魅入られてしまったんだそうな。
そして、このままだと俺は取り殺されてしまう。だから、今日は俺を帰すことはできないと、じいちゃんは言った。
それから数十分が経ち、いろいろと準備が進んで、今日俺が寝る部屋が出来上がった。
窓は全部新聞紙で目張りされ、その上にはお札が貼られていた。また、部屋の4隅には盛り塩が置かれていて、木でできた箱上の上には小さな仏像が乗っている。
その部屋に部屋に入るとじいちゃんは明日の朝までここから出てはいけない。自分もばあちゃんも呼ぶ事も話しかける事もない。明日の7時になったら俺から出ろと、そう言った。
そうして、俺にお守りを持たせ、じいちゃんはそっと扉を閉めた。
何だか大変な事になったなぁ、と思った次の次の瞬間
ぽ…ぽぽぽ
俺「早すぎだろっ!!!」
俺はそうツッコムと同時に、何故か無駄に空気を読んだ八尺様に怒りを覚えた。
>>4
かわいい
かわいい
>>4
この画像は一番最後が可愛すぎる
この画像は一番最後が可愛すぎる
ぽぽぽと相変わらず聞こえてくる。
テレビを見ようにも、微妙に邪魔されるので集中できない。
仕方が無いので、じいちゃん、ばあちゃん、そして、近所の方々。
確実に近所迷惑ではあるが、ぽぽぽと聞こえないぐらいの大きさまで音量を上げる。
軽く部屋中が振動する位まで音量を上げた後、俺はまた映画に戻った。
二時間後
映画も終えて、一段落しようかと後ろを振り返ると。
ぽ
正座しながらも天上につきそうなくらい背の高い女がそこに座っていた。
テレビを見ようにも、微妙に邪魔されるので集中できない。
仕方が無いので、じいちゃん、ばあちゃん、そして、近所の方々。
確実に近所迷惑ではあるが、ぽぽぽと聞こえないぐらいの大きさまで音量を上げる。
軽く部屋中が振動する位まで音量を上げた後、俺はまた映画に戻った。
二時間後
映画も終えて、一段落しようかと後ろを振り返ると。
ぽ
正座しながらも天上につきそうなくらい背の高い女がそこに座っていた。
>>12
怖っ
怖っ
分り易い例えで言うと
白いワンピースの和田明子が迫ってくると考えればいい
白いワンピースの和田明子が迫ってくると考えればいい
>>15
(あかん)
(あかん)
>>15
なんか違和感あると思ったら漢字か
なんか違和感あると思ったら漢字か
男「え?」
意味が分からん……。正直、声が聞こえるだけで何もないと思っていた。
何も害は無いと、声を出されても無視すればいいと、どうやって時間を潰そうかとだけ考えていた。
不思議と恐怖は感じなかった、というよりも理解が追いつかなかった。
何でここにいるんだろうと、だけしか思わなかった。窓からは夏にぴったりの蒸し暑い風がさしこんでいる。
何故、窓が空いているんだろうと、そして、4隅の盛り塩は形を失っていた。何故なんだろうと。
そう考えている間もこいつは「ぽ」と声を発している。これも何故なんだろう。
よく見ると、塩も窓についていたお札も霊的な物は見受けられなかった。
お札は自然と床に落ちていて、盛り塩も自然と崩れた形となっていた。
これらが指す答えは1つ。あの馬鹿デカイテレビの音量に違いない。
男(どんだけ音量大きくしてんだよ……)
完全にビビっていた事を露呈しながら考える。
男(俺、死ぬんだろうか……)
何故か冷静になっていた。目の前の八尺様と呼ばれるものは動かない。
今逃げだせば大丈夫なのではないだろうか? じいちゃんばあちゃんに助けを求めれば大丈夫なのではないだろうか?
いや……それは止めておいた方がいい。逃げられはしないだろう。たとえこの部屋からでも。
じいちゃんばあちゃんにも迷惑をかけるわけにはいかない。そんな事を考えていると八尺様jは俺の方に手を伸ばしてきた。
意味が分からん……。正直、声が聞こえるだけで何もないと思っていた。
何も害は無いと、声を出されても無視すればいいと、どうやって時間を潰そうかとだけ考えていた。
不思議と恐怖は感じなかった、というよりも理解が追いつかなかった。
何でここにいるんだろうと、だけしか思わなかった。窓からは夏にぴったりの蒸し暑い風がさしこんでいる。
何故、窓が空いているんだろうと、そして、4隅の盛り塩は形を失っていた。何故なんだろうと。
そう考えている間もこいつは「ぽ」と声を発している。これも何故なんだろう。
よく見ると、塩も窓についていたお札も霊的な物は見受けられなかった。
お札は自然と床に落ちていて、盛り塩も自然と崩れた形となっていた。
これらが指す答えは1つ。あの馬鹿デカイテレビの音量に違いない。
男(どんだけ音量大きくしてんだよ……)
完全にビビっていた事を露呈しながら考える。
男(俺、死ぬんだろうか……)
何故か冷静になっていた。目の前の八尺様と呼ばれるものは動かない。
今逃げだせば大丈夫なのではないだろうか? じいちゃんばあちゃんに助けを求めれば大丈夫なのではないだろうか?
いや……それは止めておいた方がいい。逃げられはしないだろう。たとえこの部屋からでも。
じいちゃんばあちゃんにも迷惑をかけるわけにはいかない。そんな事を考えていると八尺様jは俺の方に手を伸ばしてきた。
俺「ちょっ!! ちょっとタイム!!!」
八尺様の不意な行動に対し、命乞いをするかのようにそう口走った。両手を前に出してストップのようなジェスチャーも付けて。
すると……本当に八尺様の手が止まった。何故だか分からないが良かった。言葉が通じるのだろうか?
しかし、今度は黙っていた口を開き、また、ぽぽぽと発するようになってしまった。
男「こ、言葉が解るんですか?」
不器用な敬語で俺は言った。流石に死にたくないので。いや、もう遅いかもしれないが。
そしたら八尺様はその口をいったん閉じて
ぽ
と一言だけ話した。
通じているのだろうか……。しかし、そう解釈しなければとにかく前には進めない。
男「あの……やっぱり、お、俺って、し、死ぬんですか?」
またしても口を空けて、ぽ、と一言だけ八尺様は発した。
これはやっぱり肯定なのだろうか。いや、さっきよりトーンが落ちたような気がする。
否定してくれているんだろう多分……多分。
八尺様の不意な行動に対し、命乞いをするかのようにそう口走った。両手を前に出してストップのようなジェスチャーも付けて。
すると……本当に八尺様の手が止まった。何故だか分からないが良かった。言葉が通じるのだろうか?
しかし、今度は黙っていた口を開き、また、ぽぽぽと発するようになってしまった。
男「こ、言葉が解るんですか?」
不器用な敬語で俺は言った。流石に死にたくないので。いや、もう遅いかもしれないが。
そしたら八尺様はその口をいったん閉じて
ぽ
と一言だけ話した。
通じているのだろうか……。しかし、そう解釈しなければとにかく前には進めない。
男「あの……やっぱり、お、俺って、し、死ぬんですか?」
またしても口を空けて、ぽ、と一言だけ八尺様は発した。
これはやっぱり肯定なのだろうか。いや、さっきよりトーンが落ちたような気がする。
否定してくれているんだろう多分……多分。
やっぱり八尺様は動かない。ぽぽぽとずっと声を出しているが、動く気配はない。
正面を向きあうように座っているが、顔は見えない。
どんなに帽子のつばが深くてもこの身長差では見えるはずなのに何故か見えなかった。
何が起こるかも分からないので、目を離すわけにはいかなかった。もっとも、何か起きても止められるわけではないのだろうが。
男「あ、あの……お、おにぎり食べますか?」
機嫌を取る……そう言われればそうかもしれない。生物の防衛本能といった方が正しいのかもしれない。
口から出た言葉に対して何の違和感も感じなかった。それほどまでに次元が違うと感じさせられたから。
またしても無言になる尺八様は俺の顔をじっと見ている気がする。
そーっと、できるだけ目を離さないようにおにぎりの入った皿を取ると、ラップを外して八尺様の前へと置き、献上する。
そうすると、八尺様はじっと俺から目を離し、下へと目線が移ったと思う。
俺「ど、どうぞ……」
そう話すと八尺様は、ぽ、とまた一言。おにぎりを掴みそれを丸飲みした。
正面を向きあうように座っているが、顔は見えない。
どんなに帽子のつばが深くてもこの身長差では見えるはずなのに何故か見えなかった。
何が起こるかも分からないので、目を離すわけにはいかなかった。もっとも、何か起きても止められるわけではないのだろうが。
男「あ、あの……お、おにぎり食べますか?」
機嫌を取る……そう言われればそうかもしれない。生物の防衛本能といった方が正しいのかもしれない。
口から出た言葉に対して何の違和感も感じなかった。それほどまでに次元が違うと感じさせられたから。
またしても無言になる尺八様は俺の顔をじっと見ている気がする。
そーっと、できるだけ目を離さないようにおにぎりの入った皿を取ると、ラップを外して八尺様の前へと置き、献上する。
そうすると、八尺様はじっと俺から目を離し、下へと目線が移ったと思う。
俺「ど、どうぞ……」
そう話すと八尺様は、ぽ、とまた一言。おにぎりを掴みそれを丸飲みした。
茫然とする俺に対し、八尺様は次々とそれを口へと投げ込んだ。
1つ飲めばもう1つ。それを飲めばもう一つと。まるで異次元へと吸い込まれていくようなその光景に圧巻するばかり。
しかも、行儀がよかったのも俺を唖然とさせた。
ぽ
と、皿には10個弱あったはずなのに、皿に付着した湿気すら見当たらない程、綺麗に平らげてしまった。
ぽ
と、また一言言うと、またしても無言に、そして、数秒後にぽぽぽと規則正しく発するようになった。
ぽは呼吸と同じようなものなのだろうか……。
男(と、とにかく間を持たせよう!)
男「あ、あのー……て、テレビ見ませんか?」
そういうとまたしても同じ、一回口を閉じて、ぽ、と反応する。
男(り、リモコンは……あれ?)
何故か消えているそれに対し、仕方ない、と直接付けようとテレビに近づく。
男「っっ!?」
1つ飲めばもう1つ。それを飲めばもう一つと。まるで異次元へと吸い込まれていくようなその光景に圧巻するばかり。
しかも、行儀がよかったのも俺を唖然とさせた。
ぽ
と、皿には10個弱あったはずなのに、皿に付着した湿気すら見当たらない程、綺麗に平らげてしまった。
ぽ
と、また一言言うと、またしても無言に、そして、数秒後にぽぽぽと規則正しく発するようになった。
ぽは呼吸と同じようなものなのだろうか……。
男(と、とにかく間を持たせよう!)
男「あ、あのー……て、テレビ見ませんか?」
そういうとまたしても同じ、一回口を閉じて、ぽ、と反応する。
男(り、リモコンは……あれ?)
何故か消えているそれに対し、仕方ない、と直接付けようとテレビに近づく。
男「っっ!?」
そうして、近づくと、何故か立ち上がっていた。
何も映っていない黒いモニターは屈みながら立ち上がっているその様子を写していた。
男「うわっ!!」
慌てて後ろを振り向けば、そこにはこちらを見下ろすように立ち上がっている八尺様の姿がある。
男(え? え?)
死んでしまうことよりも、何がいけなかったのかとしか考える事ができない。
部屋の隅にいた八尺様はずりずりと、ゆっくりこちらへと向かってくる。
ただ無言でこちらに来るその姿はまさしく恐怖そのもの。ただ、自分にとっては。
頭がおかしくなるんじゃいかと思えるくらいに動機が激しくなった時、
男「え?」
八尺様は部屋の中央でまたしても、ゆっくりと腰を沈めた。
ただ先程と1つだけ違い、横座りだったのである。
何も映っていない黒いモニターは屈みながら立ち上がっているその様子を写していた。
男「うわっ!!」
慌てて後ろを振り向けば、そこにはこちらを見下ろすように立ち上がっている八尺様の姿がある。
男(え? え?)
死んでしまうことよりも、何がいけなかったのかとしか考える事ができない。
部屋の隅にいた八尺様はずりずりと、ゆっくりこちらへと向かってくる。
ただ無言でこちらに来るその姿はまさしく恐怖そのもの。ただ、自分にとっては。
頭がおかしくなるんじゃいかと思えるくらいに動機が激しくなった時、
男「え?」
八尺様は部屋の中央でまたしても、ゆっくりと腰を沈めた。
ただ先程と1つだけ違い、横座りだったのである。
男(だ、大丈夫なのか?)
と、取り合えずテレビを付け、ふと思った。
男(どこに座ればいいんだろうか……)
八尺様は丁度真ん中付近、もっと言えば少しテレビ寄りに座っている。
前に座るのは論外として、後ろはどうか? 急に振り向かれたら恐ろしいので却下。
ならば、隣に座るしかない。
男「し、失礼しまーす」
そーっと、隣に座ると横目で八尺様を見てみると、何やらテレビに夢中になっている気がする。
決して視界からは逃さないように俺もそれを見てみると
男(百物語……?)
積んだ……いや、マジで。
と、取り合えずテレビを付け、ふと思った。
男(どこに座ればいいんだろうか……)
八尺様は丁度真ん中付近、もっと言えば少しテレビ寄りに座っている。
前に座るのは論外として、後ろはどうか? 急に振り向かれたら恐ろしいので却下。
ならば、隣に座るしかない。
男「し、失礼しまーす」
そーっと、隣に座ると横目で八尺様を見てみると、何やらテレビに夢中になっている気がする。
決して視界からは逃さないように俺もそれを見てみると
男(百物語……?)
積んだ……いや、マジで。
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