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    元スレあかり「ゆるゆりクリスマス!」

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    タグ : - ゆるゆり + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    【0.プロローグ】

    12月20日
     七森中学校
      ごらく部部室

    京子「いやぁ今学期も無事に終わりましたなぁ」ダラダラ

    ちなつ「そうですねえ」

    結衣「みんなは冬休みになんか予定あるの?」

    あかり「あかりはクリスマスにお姉ちゃんとお出かけするんだぁ」

    あかり「『レッドクリムゾンチキン』買いに行くんだよぉ」

    ちなつ「え…なにそれ…」

    京子「CMでやってた辛いチキンでしょ、クリスマス限定のやつ」

    結衣「そういえばあかりの姉さん、あのお店でバイトしてんだっけ…」

    2 = 1 :

    あかり「あかり、今から楽しみで夜も眠れないよぉ」

    ちなつ「昨日は何時に寝た?」

    あかり「9時40分だよ?」

    京子「あー、私はクリスマスなにしよっかなー」ダラダラ

    結衣「なんだ、まだ決めてないのか」

    ちなつ「てっきり去年みたいになにか企画してるのかと思いました」

    京子「あぁー?そうだねえ」

    京子(あかりを抜いてごらく部三人…生徒会と合わせて八人か…)

    京子「…ちょっと生徒会室行ってくる」

    結衣「気を付けろよ」

    3 = 1 :

    七森中学校
     生徒会室

    千歳「綾乃ちゃん、クリスマスはどうするのん?」

    綾乃「そうね…まだ特に予定はないけど…」

    千歳「だったら歳納さんと一緒に過ごしたらええんちゃう?」

    綾乃「なっ!?何言って…!?」

    綾乃「…でもそうね、一緒にいれたらいいかもね」カアァ

    綾乃「どうせ歳納京子のことだから、また何か企んでるだろうし…」ブツブツ

    千歳「『かも』じゃだめやで、綾乃ちゃん」

    綾乃「…?だめって?」

    千歳「待ってるだけじゃだめやねん、自分から仕掛けていかな!」

    4 = 1 :

    綾乃「じ、自分から仕掛ける…!?」

    千歳「歳納さんが動くのを待ってるんじゃだめや!積極的に、綾乃ちゃんの方から誘っていかな!」

    綾乃「そ、そんな事言われても…」モジモジ

    綾乃(…でも、千歳の言うとおりかも)

    綾乃(去年のクリスマスも、結局ずっと船見さんと公園にいただけだったし)

    綾乃(今年は自分から攻めていかなきゃだめなのかも!)カッ

    綾乃「頑張れ私!ファイトファイトファイファイビーチよ!!」

    京子「おー!!」

    綾乃「って!とっ、歳納京子ーーっ!!?」ガタン

    京子「うん、京子ちゃんだよ」

    6 = 1 :

    綾乃「な、なんでいるの!?」ドキドキ

    京子「いや、今来たんだけど綾乃、何か考えてたみたいだから…」

    綾乃「そ、それで何か用かしら…」

    京子「いや、今年もごらく部と生徒会でなんかやろうと思ってるだけど何も思いつかなくてさー」

    京子「綾乃、何かやりたい事ない?」

    綾乃「そ、そうね…」

    千歳(綾乃ちゃん!チャンスやで!)

    千歳(ここで歳納さんに『今年は二人で過ごしたい』って言うんや!)

    綾乃(千歳…直接心の中に…!?)

    綾乃「うぅ…」チラッ

    京子「ん?」

    7 = 1 :

    綾乃(い、言わなきゃ…)ドキドキ

    綾乃(今年は、私から攻めていかなきゃ…!)

    綾乃「わっ、私は…!」

    綾乃「歳納京子と…あなたと、一緒にいたい…!」

    京子「…うん、いいよ?」サラッ

    綾乃「…えっ、いいの!?」

    京子「23日は祝日だし…私と綾乃でどっか行こっか?」

    綾乃「あの…そうじゃなくて…」オロオロ

    京子「?」

    綾乃(千歳…)キョロキョロ

    千歳「…………ふぅ」ドッバドバドバイ

    綾乃(鼻血噴いて倒れてる…)

    8 :

    綾乃ちゃん可愛すぎワロタ

    9 :

    俺を登場させてはくれないか 名前は、ヴィッペルで頼む

    10 = 1 :

    綾乃「えっと…えっと…!」

    綾乃「…!」キッ

    綾乃「とっ、歳納京子!!」グイッ!

    京子「わっ!?」

    綾乃「こ、ことっ…!今年の…!く、クリスマスは!!」

    綾乃「今年のクリスマスは!私と二人っきりで遊びに行くわよ!!」

    京子「…………」

    綾乃「はっ!?」

    綾乃(つ、つい歳納京子の肩を掴んで…!なんてことを…!)

    京子「い、いいよ…!」

    11 = 1 :

    綾乃「…え?」

    京子「いいよ、二人でデート行こう?」

    京子「クリスマスの予定、開けとくからさ」ニコッ

    綾乃「……デ、デ、デっ!?」キューン

    綾乃(と、歳納京子の笑顔…っ!か、可愛っ…!!)ドキドキ

    綾乃(肩も…小っちゃくて、背も、低い…し…)ドキドキ

    綾乃(あああ…歳納京子の目に、私が映っててててててて)ドキドキドキ

    綾乃「ぐはっ」ブシュゥッ ドサッ

    京子「うわーっ!?綾乃も鼻血噴いて倒れたー!!?」

    12 = 1 :

    結衣「…京子からメールだ」ポチポチ

    あかり「どうしたの?」

    結衣「『今年のクリスマス中止のお知らせ』『ついでに今日の部活も各自解散』だそうで…」

    ちなつ「なんですかそりゃ」

    結衣「よく分かんないけど京子はクリスマス、綾乃と過ごすんだってさ」ポチポチ

    ちなつ「そうですか…」

    ちなつ「…………」

    ちなつ(チャンス!!)

    ちなつ(あかりちゃんは既に予定あり!京子先輩もいない!)

    ちなつ(結衣先輩と二人っきりで素敵なクリスマスを過ごすチャンスよチーナ!!)

    16 = 1 :

    ちなつ(あかりちゃん!!)

    ちなつ(ちょっと教室の花瓶の水でも換えてきて!!)

    あかり(ちなつちゃん…直接心の中に…!?)

    あかり「あ…あかり、ちょっと花瓶の水換えてコヨウカナー」スタスタ

    結衣「…?あぁ、行ってらっしゃい」

    ガララ ピシャッ

    ちなつ「ゆっ、結衣先輩はクリスマスどうしますか!!?」

    結衣「…うーん、どうしよっかな、急に予定が空いちゃったし」

    結衣「でもまぁ毎年忙しなかったし、たまには一人で静かなクリスマスを…」

    ちなつ「そ、そうですか…」シュン

    結衣「…………」フト

    17 = 1 :

    結衣「…でも、どうしよっかなぁ」

    ちなつ「…?」

    結衣「いきなり一人ってのも寂しいし」

    結衣「誰かと一緒に過ごすってのも悪くないかもね」

    ちなつ「………!」

    ちなつ「そ、それって…」

    ちなつ「私と、一緒とかじゃ…だめですか?」

    結衣「…うん、いいよ」ニコッ

    結衣「今年のクリスマスはちなつちゃんと一緒だ」

    ちなつ「きゃーー!私頑張ります!結衣先輩を全力で楽しませてあげますっ!!」

    結衣「いや…普通でいいよ、普通で」

    18 = 1 :

    【1.シェイクハンズ】

    12月25日
     赤座さんち

    あかね「とうとうこの日がやってきたわね…」

    あかね「あかりとクリスマスデートなんて…頑張ったわ、私」

    あかね「…いいや、頑張るのはこれからね」

    あかね「今日こそ、今日こそあかりにこの気持ちを…」

    あかね「そして…」

    あかね「…………」

    あかね「…きゃー♪」カアァ

    あかね「あぁ、早くあかりが起きないかしら」ワクワク

    【A.M.5:30】

    19 :

    かわいい……

    20 :

    京綾とはなんという俺得

    21 :

    あかねさん早起きすぎワロタ

    22 :

    あかり

    23 = 1 :

    改めて【A.M.10:21】

    あかね「さぁあかり、行きましょうか」

    あかり「うん!」

    あかり「お姉ちゃんのお店は駅前にあるんだよね」テクテク

    あかね「そうよ、…クリスマスはそれはそれは混むわ」

    あかね「お姉ちゃん頑張ってお休みとったのよ、あかりと出かける為に!」

    あかり「あはは…」

    あかね「クリスマスに二人でおでかけかぁ…うふふ」テクテク

    あかね「これはデートになるのかしらね」フト

    あかり「…えっ!?」カアァ

    24 = 14 :

    ありがとうございます

    25 = 1 :

    あかり「ど、どうなのかなぁ…」テレテレ

    あかり「も、もし姉妹でもデートになるんなら…」

    あかり「………」ドキドキ

    あかね「………」ドキドキ

    あかね(しまった…墓穴を掘った、沈黙が痛いわ…)

    ギュッ

    あかね「…あかり?」

    あかり「で、デートは、手を繋ぐんだよね、お姉ちゃん」ギュー

    あかね「…そ、そうね」ギュッ

    あかね「…あかりの手、あったかいわね」

    あかり「…お姉ちゃんの手もあったかいよ」

    26 :

    京綾……はぁ

    27 = 9 :

    >>1よ。俺を登場させてはくれないか 名前は、ヴィッペルで頼む 無理ならスルーしてくれ

    28 = 1 :

    あかり「…手、繋いでいる人多いね」

    あかね「まぁ…クリスマスだから」キョロキョロ

    あかね「カップルだらけねえ」

    あかね「…私たちも、カップルに見えてるのかしら」ポソッ

    あかり「お、お姉ちゃっ…!?」アタフタ

    あかり「ほ、ほらっ!あそこ!!手繋いでない人もいるから!」パシッ

    あかね「あぁっ」ガックシ

    あかね「…って、あれは」

    あかり「知ってる人?」

    あかね「ともこさん?」

    29 = 19 :

    かわいい……

    30 :

    長編の予感!

    31 = 1 :

    ともこ「あっ、赤座さん…!」ドキン

    撫子「こんにちわ、赤座先輩」ペコリ

    あかり「二人共奇遇ね、こんなところで」

    撫子「…そっちの小さい子は?」

    あかり「はっ初めまして、妹の赤座あかりです」ペコリ

    撫子「あぁ…例の」

    撫子「色々噂は聞いてる…赤座先輩から」

    あかり「うわさ…?お姉ちゃんが?」

    あかね「…だめよ大室ちゃん、軽い口の女の子は嫌われるわよ?」ゴゴゴゴゴゴ

    あかり(あれ…このお姉ちゃんの顔見覚えがある…、ちなつちゃんみたい)

    32 = 14 :

    ありがとうございます
    猫も泣いて喜んでます

    33 = 1 :

    あかね「二人は今日はどうしたの?おでかけ?」

    ともこ「いや…たまたまそこで会っ」

    撫子「吉川先輩にクリスマスデートに誘われて、ここで待ち合わせしてました」スラッ

    ともこ「!?」

    あかね「あらあら…じゃあお邪魔したら悪いわね」ニヤニヤ

    ともこ「待っ、違っ」

    あかね「あかり、行きましょう」ギュ

    あかり「う、うん」

    ともこ「あ、赤座さーーーーん!!!」







    あかり「…お姉ちゃん、何気に手繋ぎなおしたね」

    あかね「あらあら、ばれちゃった」ギュー

    34 = 20 :

    撫子ェ…

    35 = 1 :

    【2.孤独じゃない同盟】

    ともこ「なっ、なんであんな嘘つくの!!」

    撫子「面白そうだったんで…つい」

    撫子「それに吉川先輩から誘ったのは本当じゃないですか」

    ともこ「それは…そうだけど」

    撫子「…今年も、言えなかったんですね」ハァ

    撫子「片思い歴何年目ですか」ヤレヤレ

    ともこ「…四年目」

    撫子「……」ポンポン

    ともこ「無言で頭撫でるのやめて」

    36 = 1 :

    ともこ「いいじゃない…独り身同士でクリスマスを過ごしましょうよ」

    ともこ「一人でも、二人でいれば、一人じゃない。言わば『孤独じゃない同盟』」

    ともこ「来年こそはきっと…」

    撫子「っていうか私、彼女いるんでそもそも独り身じゃありませんし」

    ともこ「えっ…」ガーン

    ともこ「じゃあ今日、なんで来たの…」

    撫子「彼女は今日はバイトなんで、明日会うんです」

    撫子「それに今日は妹達は出かけるみたいで、私だけ予定なしみたいに思われたら癪だなぁ…と」

    ともこ「そ、そう…私ったらなんてピエロ…」ガーン

    撫子(吉川先輩が本気で落ち込んでいる)

    37 = 14 :

    ありがとうございます

    38 :

    彼……女……?

    39 = 1 :

    撫子「…元気出してくださいよ、先輩」ナデナデ

    ともこ「………うん」

    撫子「いいこと教えてあげますから」

    ともこ「……うん?」

    撫子「吉川先輩は押しが足りないんですよ」

    ともこ「押し?」

    撫子「ただでさえ赤座先輩は妹ラヴなんですから、もっと積極的にいかないと駄目です」

    撫子「先輩の妹さんみたいに…」

    ともこ「そうね…ってなんでちなつの事知ってるの」

    撫子「結構前に隣の家でマフラー編んでるのを見ました」

    ともこ「なんで隣の家の事知ってるの」

    40 = 1 :

    ともこ「でも…そうね、積極的にいかなきゃ、とは思ってたけど…」

    ともこ「赤座さんって、あかりちゃんの事が好きじゃない?」

    撫子「そうですね」

    ともこ「あかりちゃんって、結構大人し目の女の子だし…」

    ともこ「積極的な女の子は赤座さんのタイプじゃないんじゃないかしら」

    撫子「そうですね…じゃあ」

    撫子「強気に、的確にこちらの想いを伝えつつ、それでいてがっついてると思われない告白の方法がありますよ」

    ともこ「そんなものが…!それって…!?」

    撫子「土下座」

    ともこ「………」

    撫子「土下座」

    41 :

    さすが撫子さん

    42 = 14 :

    ありがとうございます支援を続けます

    43 = 1 :

    ともこ「…からかってる?」

    撫子「本気ですけど…」

    撫子「何を隠そう、私も今の彼女に土下座で告白しましたし」

    ともこ「…彼女さんの反応は?」

    撫子「泣いて喜んでOKくれましたよ」

    ともこ(絶対に嘘だ…)

    撫子「いや本当ですって、本当」

    ともこ(心を読まれた…)

    撫子「土下座は便利ですよ、極めれば告白だけでなく謝罪・懇願にも使えます」

    ともこ「むしろそっちのが本来の使い方よね?土下座って」

    44 = 1 :

    撫子「それじゃあ練習してみましょうか、さんはいっ」

    ともこ「…地面が冷たい」ゲザッ

    撫子「そこで『地面が冷たい』とアピールできる顔をすれば相手により一層悲壮感を訴えることが出来ます」

    ともこ「土下座してたら相手に顔は見えないんじゃないかな…」ゲザッ

    撫子「姿勢が固いですよ…先輩」

    ともこ(柔らかい土下座ってどんな…あぁヒザ冷たっ、つっこむのめんどくさっ)

    撫子「もっと、こうですよ、こう」ゲザアアァ

    ともこ「はい…」ゲザー

    撫子「ちゃんと見てます?先輩」ゲザアァァァ

    ともこ「はい…」ゲザーー

    ともこ(あぁ…なんか人の視線をすごく感じるわ…)ザワザワ

    ともこ(でも、もうなんかどうでもいいや…うふふふ…)ザワザワ

    46 = 1 :

    【3.春を待つ花】

    大室さんちの隣
     古谷さんち

    櫻子「もう準備できた?」

    向日葵「も、もうちょっと待って下さいな」モタモタ

    櫻子「ったく…向日葵は起きるの遅いし、準備も遅いし」

    櫻子「そんなんだからおっぱいなんだよ」

    向日葵「…だったらあなたも遅く起きれば?」

    櫻子「天才か!!」

    向日葵(これで毎朝起こしに来る馬鹿が来なくなりますわ)

    向日葵「っと、準備できましたわ」

    47 = 14 :

    さくひまキターー

    48 = 1 :

    櫻子「はいはい、行きますか」

    向日葵「じゃあ私達、出かけてきますから…」

    花子「行ってらっしゃい」

    「気を付けてーなの」

    櫻子「行ってきまーす」

    ガラガラ ピシャッ

    櫻子「さーて…何買いに行くんだっけ」

    向日葵「今夜のクリスマスパーティー用のものと、来年のおせちの食材を…」

    向日葵「メモは私が持ってるから大丈夫ですわ」

    櫻子「ん!任せた!」

    49 = 1 :

    向日葵「…今日は人通りが多いですわね」

    櫻子「今日はクリスマスだかんねー」

    櫻子「ふー、さむさむっ」

    向日葵「あら?あなたマフラーは…?」

    櫻子「あぁ、忘れちった」

    向日葵「人に準備が遅いだの言っておいて自分がそれですの…?」

    櫻子「うっさいなー!いいんだよ子供は風の子なんだから!」

    櫻子「…へっきし!!」ブェクション

    櫻子「………」ジーッ

    向日葵「…貸しませんわよ」

    櫻子「ケチおっぱい!」

    50 = 14 :

    ありがとうございます


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