元スレ小鳩「あれからもう10ヶ月かぁ………」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
151 :
アホの子
152 = 1 :
星奈「もう………見てわかんない?」
小鷹「………」
星奈「押し入れにあったゲームを全部燃やしてるの」
153 :
そっちかよwww
154 = 1 :
スパァン!
星奈「痛ぁー!」
小鷹「この大馬鹿野郎ぉぉぉ!」
星奈「な、なんでこうなるのよぉぉぉ!」
カンカンカンカンカンカン
155 = 1 :
-数時間後-
夜空『じゃあ3人とも無事なんだな?怪我もないんだな?』
小鷹「ああ、家が燃えたわけじゃなかったからな、みんな大丈夫だよ」
夜空『はぁ………良かったぁ………』
小鷹「悪かったなぁ心配かけて、星奈にはキツく言っとくから」
夜空『いや、それでは駄目だ、私の気が収まらん、星奈に代わってくれ、直々に説教をくれてやる』
小鷹「あー、今は無理だ」
156 = 1 :
夜空『どうしてだ?』
小鷹「徹夜で正座させてるからな、これから明日の朝までは地獄を見てもらう」
夜空『それでもまだ足りないくらいだ』
小鷹「今はこれで許してやってくれ」
夜空『いつか必ずしばいてやる………』
小鷹「………ほどほどにな」
157 = 95 :
可愛い理科ぺろぺろ
158 = 1 :
夜空『まったく………幸村なんてもっと心配していたんだからな』
小鳩「ホントに悪かったなぁ、幸村にも同じように伝えておいてくれ」
夜空『ああ、分かってる、ちょうどいま幸村のとこにいるからな、すぐに伝えておくよ』
小鳩「あんちゃーん」
小鷹「あ、いま行く………じゃあそろそろ」
夜空『ああ、くれぐれも本当の火事なんてよしてくれよ』
小鷹「ありがとな………それじゃあおやすみ」
夜空『うん、おやすみ』
ピッ
159 = 1 :
-リビング-
小鷹「じゃあ、予定よりも早く帰っちゃうのか?」
小鳩「うん、本当は明日の夕方までいようかと思ったんだけど、あんちゃん達がいないんじゃしょうがないし………明日の朝には出るよ」
小鷹「今日の騒ぎさえなければなぁ」
小鳩「やっぱり、1日かかるんでしょ?」
小鷹「消防署と警察署だからなぁ、もしかしたら明日の夜までかかると思うよ」
小鳩「はぁ………本当に馬鹿なんだから………」
160 = 1 :
小鷹「さすがに今回は大事だったなぁ」
小鳩「………」
小鷹「………どうした?」
小鳩「あのさ………」
小鷹「………ん?」
小鳩「あんちゃんって………星奈のどこが良いの?」
161 = 1 :
小鷹「えっ」
小鳩「そりゃあ容姿もスタイルも良いし、何でも出来るみたいだけど………でも………」
小鷹「………小鳩は星奈のこと嫌いか?」
小鳩「………少し」
小鷹「あはは、そっか」
小鳩「ま、真面目に話してるんだよ!?」
162 = 1 :
小鷹「いや、ふざけてるわけじゃないよ、それでも嫌いにならない小鳩が可愛くってさ」
小鳩「ぅぅ………」
小鷹「でもそうだな、どこが好きなんだろうなぁ」
小鳩「いい年してギャルゲーなんかやってるし………女の子相手に鼻の下伸ばしてるし………ボヤ騒ぎまで起こすし………」
小鷹「そうだなぁ、良いところ全然ないな」
小鳩「だったらなんで………」
163 = 1 :
小鷹「んー………」
小鳩「………」
小鷹「なんか………あいつのそういうところも含めて、嫌いになれないんだよな」
小鳩「えっ?」
164 = 1 :
小鷹「ゲームするのも、小鳩に絡むのも、馬鹿騒ぎ起こすのも………確かに迷惑だったりするけどな、あいつがすると嫌なことだけじゃないっていうか………うーん難しいなぁ………」
小鳩「………」
小鷹「多分、理屈とか抜きにしてあいつ全部が好きなんだな………嫌いなところも好きだし、好きなところも好きなんだ」
小鳩「………えへへ」
小鷹「わ、笑うなよ!」
165 = 1 :
小鳩「だって、あんちゃんまで馬鹿に見えたから、おかしくって」
小鷹「………なんだよそれ」
小鳩「でもね………私も馬鹿なんだなぁって………いま気づいた」
小鷹「………そっか」
小鳩「大人になっても、理屈なんか無しにいられるんだね」
小鷹「………そうだなぁ」
-玄関-
星奈「(ぅぅ………足痛いよぉ………)」ビリビリ
166 = 1 :
-リビング-
小鳩「あのね、これは言うつもりじゃなかったんだけど………本当は寂しくてこっちに来たんだ」
小鷹「え、そうだったのか?」
小鳩「うん………ずっとあんちゃんと2人で生活してたからさ………急にあんちゃんと離れて………辛くなって………」
167 = 1 :
小鷹「………」
小鳩「あんちゃん?」
小鷹「………本当はな、小鳩も一緒に3人で暮らすつもりだったんだ」
小鳩「えっ?」
小鷹「結婚したからって妹と暮らしちゃいけないなんてことないからな………3人で暮らせるなら、あのまま小鳩とも一緒に暮らそうと思ってたんだ」
小鳩「じゃ、じゃあどうして………」
小鷹「星奈に反対されたんだよ」
小鳩「えっ!?」
168 = 1 :
小鷹「ビックリだろ?俺もあいつの口からそんなこと聞くと思わなくってさ、あのときはかなり驚いたよ」
小鳩「ど、どうして………」
小鷹「『それだと小鳩ちゃんがあたしと同じになる』」
小鳩「…………え」
小鷹「自分と重なる部分が多いから、何かに長く依存してると、将来きっと自分と同じようになるからって………星奈がそう言ったんだ」
小鳩「星奈が………」
169 = 1 :
小鷹「スゴイよなぁあいつ………1番小鳩にべったりなのに………1番お前のために考えてくれてたんだ」
小鳩「そうだったんだ………」
小鷹「小鳩には悪いと思ったんだけどな………星奈の話を聞いたら………俺もそうするべきだと思ったんだ………でも、ごめんな、やっぱり寂しかったよな………」
小鳩「ううん………私………てっきり2人の邪魔だからって思って………恥ずかしいなぁ………」
170 = 1 :
小鷹「………今からでも3人で住んでみるか?」
小鳩「え………それは………」
小鷹「俺は別にいいんだぞ?星奈にも話してみるし」
小鳩「………」
小鷹「………小鳩?」
171 = 1 :
小鳩「………やっぱりいい………せっかく星奈が私のために言ってくれたんだし………私もそれに応えてみたい」
小鷹「………そっか」
小鳩「でも………星奈のことちょっと見直しちゃった」
小鷹「そういうところも、好きになれるだろ?」
小鳩「抱きついてくるのは嫌なんだけどなぁ」
小鷹「ははは」
172 = 1 :
-翌朝-
チュンチュン、チュンチュン
小鳩「ふわぁあ」ムニャムニャ
テクテクテク
小鳩「あっ」
星奈「はぁ………はぁ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「(そういえば徹夜で正座してたんだっけ………)」
星奈「も、もう朝なのに………なんで小鷹来ないのよぉ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「………」
173 = 1 :
星奈「こ、小鷹………もういいでしょ………助けてよぉ……_」ビリビリ
小鳩「………あんちゃんが起きるまでは駄目です」
星奈「え?………あ!小鳩ちゃん!」ダッ
小鳩「あっ」
ダッタッタッタッタッタッタ
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁ………うぐぇ!」ドテッ
小鳩「………」
星奈「な、なにこれ!やばい!足が超やばいんですけど!あ、あたしの足が!」ガクガク
174 = 38 :
ほ
175 = 1 :
小鳩「………夜通しで正座してたんですから、しばらく歩けませんよ」
星奈「そ、そんな!小鳩ちゃんが目の前にいるっていうのに!ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
小鳩「………」
星奈「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ガクガク
小鳩「………」
星奈「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ガクガク
176 = 1 :
小鳩「………はぁ」
スゥ
星奈「えっ?」
小鳩「………立てますか?」
星奈「あ………うん………」
小鳩「ソファーまで運びますね」ヨイショ
星奈「あ、ありがとう………」
177 = 1 :
-リビング-
ヨイショ、ヨイショ
ドサッ
小鳩「ふぅ………水でも飲みますか?」
星奈「え?………あ………うん」
小鳩「ちょっと待っててください」
星奈「………」
178 = 1 :
テクテクテク
小鳩「はい、どうぞ」
星奈「………」ジー
小鳩「な、なんですか?」
179 = 1 :
星奈「………えへへ」
小鳩「………?」
ガシッ
小鳩「うわぁあ!」
星奈「もぉ!小鳩ちゃん!ホントに可愛いんだからぁ!」ナデナデ
小鳩「ちょ、ちょっと!やめてよぉ!」
星奈「そらそらー!」ガシガシ
小鳩「ちょ、ちょっとー!」
星奈「うりうりー!」ウリウリ
小鳩「あははは!くすぐったい!」
180 = 1 :
星奈「ほれほれー!」コチョコチョ
小鳩「んもー!やったなぁ!」バッ
星奈「きゃあ!」
小鳩「お返しだぁ!」コチョコチョ
星奈「あははははは!ギブ!ギブー!」
キャッキャ、キャッキャ
アハハハ、ウフフフ
小鷹「(………な、何やってんだあいつら)」
181 = 1 :
-駅-
アナウンス『下り方面の改札は1階の西3番乗り場から………』
小鳩「じゃあもう行くね、2人ともありがとう」
小鷹「ああ、気をつけてな、理科とマリアにもよろしく言っといてくれ」
小鳩「うん」
星奈「小鳩ちゃん、寂しくなったらいつでも来ていいんだからね」
小鳩「うん、ありがとう、また来るから」
182 = 1 :
小鷹「でも小鳩だってもう大人だからな、次来るときは婿付きかもしれないなぁ」
星奈「そ、そんな………!」
小鳩「あんちゃん、変なこと言わないでよ」
星奈「そ、そうよ!小鳩ちゃんはあたしのなんだから!」
小鷹「えー、でもいないのか?気になる人とか」
小鳩「そ、それは………その………」モジモジ
小鷹「ん?」
星奈「え?」
小鳩「………一応いるけど」
183 = 1 :
星奈「えええええええええ!?」
小鷹「ははは、じゃあ今度連れてこいよ、そんときはちゃんと迎えに行ってやるから」
星奈「………う、嘘でしょ!?小鳩ちゃん!?」
小鳩「もぉ!いたっていいじゃん!」
星奈「そんな………ぅぅ………ゔわぁぁぁぁぁぁん!あたしの小鳩ちゃんがぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「頑張れな、小鳩」
小鳩「うん」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!そんなぁぁぁぁぁぁ!」
184 = 1 :
アナウンス『2番乗り場の上り電車は間もなく………』
小鳩「あ、もう電車来ちゃう!ごめん!もう行くね!」
小鷹「ああ、気をつけてな」
小鳩「また来るから!2人とも元気でねー!」タッタッタ
星奈「ま、待って!小鳩ちゃん!」ダッ
ピーッピーッ、ピーッピーッ
駅員『こ、こらー!そこぉ!改札越えるなー!』
小鷹「お、おい!よせ!」ガシッ
185 = 1 :
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!」ジタバタ
駅員『やめんかこらぁ!』
小鷹「せ、星奈!」
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
186 = 95 :
星奈ぺろぺろ
187 = 1 :
-ホーム-
アナウンス『2番線に電車がまいります、白線の内側まで………』
小鳩「………ふぅ」
ガタンゴトン、ガタンゴトン
パァー
アナウンス『電車がまいります、ご注意ください』
188 = 1 :
小鳩「(またいつか………ここに戻ってくる………だからそれまで………)」
小鳩「………行ってきます」
189 :
おわり
190 = 1 :
-後日談-
ペラッ、ペラッ
理科「こ、これどう考えても理科たちのことですよね………ぅぅ………なんだか恥ずかしいなぁ………」
小鳩「でも面白いですよ?けっこう評判になってるらしいし………あ、この絵とか幸村さんのことですよね、上手いなぁ………自分で描いたのかな」
191 = 1 :
理科「挿絵はおそらく別の人にやってもらったんでしょうね、あの人、絵心は皆無ですから」
小鳩「………聞かれたら後が怖いですよ?」
理科「大丈夫ですよ、ここに夜空先輩が来るわけないんですから、あははは」
ポン
理科「ひっ!」ビクッ
マリア「ごめんごめん、寝坊しちゃって」
理科「な、なんだ、マリアちゃんか………もう………びっくりさせないでくださいよ………」
小鳩「ちょっとー、遅いよマリア」
192 = 1 :
マリア「いやー、昨日飲み過ぎちゃってさぁ、あははは」
理科「まったく………プライベートくらい時間を守れないんですか、社会人失格ですよ?」
マリア「いいのかなぁそんなこと言って?今の話、夜空にちくっちゃおっかなー」
理科「何言ってんですか………そんなことしたらマリアちゃんクビですからね」
マリア「な、なんだよそれぇ!社長だからってずるいぞ!」
理科「社長は何したっていいんです、特にマリアちゃんに関しては」
マリア「ぅぅ………いつか理科の会社を乗っ取ってやるぅ………」
193 = 1 :
小鳩「それよりマリア、ちゃんと持ってきた?」
マリア「え………なに?」
理科「忘れたんですか?今日は夜空先輩の本を3人で読もうって、この前言ったじゃないですか」
マリア「え、夜空の本もう出来たのか!?」
理科「………やっぱり忘れてたんですね」
小鳩「ちゃんと教えたはずなんだけどなぁ………」
194 = 1 :
マリア「夜空の本かぁー………どんなタイトル?」
理科「えーと、確か………ほら、これです」バッ
マリア「なんだこれ?ホントに夜空が書いたのか?馬鹿っぽいタイトルだなぁ」
理科「あーあ、いまの夜空先輩にちくっちゃおー」
マリア「え………あぁ!」
理科「マリアちゃん、迂闊すぎです」
マリア「ぅぅ………ごめんなさい………」
小鳩「馬鹿だなぁ………」ボソッ
195 = 1 :
マリア「あ!いま小鳩も馬鹿って言ったぁー!」
小鳩「え………ち、違うよ!今のはマリアに言ったんだよ!」
理科「命知らずが多いですねぇ」ニヤニヤ
小鳩「理科さん!乗らないでください!」
マリア「あははは!夜空に言ってやるからなぁ!」
小鳩「んもぉ!そんときはマリアだって同じなんだからね!」
マリア「え?あ、そっか!しまったぁ!」
小鳩「もぉ!馬鹿!」
196 = 1 :
理科「2人とも静かにしてくださいよ、周りの人に迷惑です」
マリア「なら言い出しっぺは理科だからな!3人一緒に道ずれだ!」
小鳩「そうですよ!理科さん!」
理科「え………えぇ!?」
197 = 1 :
マリア「よぉし!そうとなったらさっそく夜空に電話だぁ!」
小鳩「ちょ!そんなんしなくていいっちゅうに!」
理科「マリアちゃん!調子に乗りすぎです!」
マリア「あははは!」ピッポッパ
小鳩「こらぁ!電話するなぁ!」
理科「小鳩ちゃん!捕まえてください!」
マリア「あはははははは!」スタタター
小鳩「マリア!待てぇ!」ダッ
理科「逃がしませんよ!」ダッ
ドタバタ、ワイワイ
198 = 1 :
ヒュー
ペラペラペラペラ………パタン
『僕は友達が少ない』
199 = 125 :
正直予想通りだけどこんな終わり方も良いよな
200 = 1 :
-おしまい-
みんなの評価 : ★
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