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    元スレ小鳩「あれからもう10ヶ月かぁ………」

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    101 = 1 :


    小鷹「まぁ、ゲームのことは俺が言っとくから、俺もどうにかしようと思ってたところだし………」


    小鳩「………分かった」


    小鷹「それより久しぶりに来たんだ、今日はゆっくりしていけよ、小鳩の話もたくさん聞きたいからな」


    小鳩「うん!」


    星奈「ご飯出来たわよー」


    小鷹「おーう」


    小鳩「プイッ」


    星奈「ぅぅ………小鳩ちゃん………」

    102 = 95 :

    小鳩√オナシャス

    103 = 1 :


    -居酒屋-



    ワイワイ、ガヤガヤ



    理科「………いつもは寂しい女3人ですけど、小鳩ちゃんがいないともっと寂しいですねぇ」


    マリア「わたしは小鳩の分も奢ってもらえるからいいけどなぁ」ガツガツ


    理科「………呑気ですね」


    マリア「だって実際そうだし」


    理科「マリアちゃんのそういうところ………素直に羨ましいです」


    マリア「いっつも馬鹿にしてるくせにー」

    104 = 1 :


    理科「それはマリアちゃんが仕事をしないときだけですよ」


    マリア「むー」


    理科「理科だって、たまには何も考えたくない時ぐらいあるんです………」


    マリア「………」ジー


    理科「………なんですか?」


    マリア「理科ってさ」


    理科「はい?」


    マリア「お兄ちゃんのこと好きだったでしょ」


    理科「んなぁ!?」ガタン

    105 = 1 :


    マリア「でしょ?」


    理科「ど、どうしたんですか急に!こんなのいつものマリアちゃんじゃありませんよ!」


    マリア「むー、失礼だなー、わたしだってそういうこと考えたりするんだぞ」


    理科「そ、そりゃあそうですけど………でもなんでいきなり………」


    マリア「なんとなく」

    106 = 1 :


    理科「なんとなくって………」


    マリア「どうなの?」


    理科「き、嫌いではありませんでした………」


    マリア「曖昧だなぁー」


    理科「そ、そういうマリアちゃんこそどうなんですか?実は陰でこっそり狙ってたんじゃないですか?」


    マリア「うん、大好きだった」


    理科「ぐっ、なんて素直な………」

    107 = 1 :


    マリア「でもなぁー、お兄ちゃんのこと考えたら結局なにも出来なかったんだよ」


    理科「………?」


    マリア「あのときは隣人部のみんなでいることの方が大切に思えてさぁ………きっとお兄ちゃんもそう思ってたと思うんだ………聞いたわけじゃないけど」


    理科「………そうですね」


    マリア「でもまぁ、星奈が1番乗りしちゃったんだけどな、わたしもなんかしとけばよかったなぁって時々思うんだよなぁ」


    理科「マリアちゃん………」


    マリア「理科の言うように、あの頃の私も呑気だったんだろうなぁ………」

    108 = 95 :

    理科ぺろぺろ!

    109 = 1 :

    理科「………えへへ」


    マリア「むー、笑うなよぉ」


    理科「あ、いえ………違うんです………」


    マリア「………?」


    理科「もしかしたら………マリアちゃんが1番大人だったのかもしれませんね………」


    マリア「あはは、なんだか照れるなぁ」


    理科「………うそです」


    マリア「なんだよもぉ!」


    理科「あははは」



    ワイワイ、ガヤガヤ

    110 = 1 :


    -翌日 -



    チュンチュン、チュンチュン



    星奈「ん………んん………」



    チュンチュン、チュンチュン



    星奈「………ん?」



    チュンチュン、チュンチュン



    星奈「え………あれ!?」

    111 = 1 :


    ダッタッタッタッタッタ



    星奈「小鷹ぁ!」


    小鷹「よぅ、遅かったじゃんか」


    星奈「こ、小鳩ちゃんは!?」


    小鷹「さっき出かけたよ」


    星奈「え?」

    112 = 1 :


    小鷹「夜空に呼ばれたらしくってな、朝から図書館に行ったよ」


    星奈「あぁ………てっきり帰っちゃったのかと思った………良かったぁ」


    小鷹「夕方には戻るって言ってたから、夜ご飯の買い物はそれまでに行くからな」


    星奈「うん、分かった」

    113 = 1 :


    小鷹「………あのさ」


    星奈「ん?」


    小鷹「ゲームのことなんだけど………」


    星奈「………うん」


    小鷹「明日には小鳩も帰っちゃうし、安心して戻れるようにしてやりたいんだ」


    星奈「………分かったわ」


    小鷹「限度があれば俺は別にかまわないんだけどなぁ」


    星奈「なんか、やってると夢中になっちゃうのよね………何も聞こえなくなるし………なにより楽しいし………」


    小鷹「重症だな………」

    114 = 38 :

    さるよけ

    115 = 1 :


    星奈「でも………そうね、いつまでもこんなことしてられないわよね」


    小鷹「お前なりに解決してくれればいいから………無理のないようにな」


    星奈「うん………ありがと」


    小鷹「よし………じゃあ溜まってる家事をやるか」


    星奈「おー!」

    116 = 1 :


    -図書館-



    ウィーン



    小鳩「す、スゴいところだなぁ………ここで夜空さんが働いてるんだ………」


    夜空「小鳩、よく来たな」


    小鳩「あ、夜空さん………スゴいですねここ、東京ドームくらいあるんじゃないですか?」


    夜空「ふっふっふ………そうだな………そしてここで働いている私も選ばれし者というわけだ」


    小鳩「それでもジャージなんですね………」


    夜空「それは気にするな………向こうに静かなところがあるから、話はそこでしようか」


    小鳩「分かりました」

    117 = 1 :


    -図書館 応接室-


    夜空「はいコーヒー、幸村みたいには上手く入れられなかったが」カチャン


    小鳩「いえ、ありがとうございます」


    夜空「ズズズ」


    小鳩「ズズズ」



    コトッ

    119 = 1 :


    小鳩「それで、話ってなんなんです?」


    夜空「うん………それが………だな………」モジモジ


    小鳩「………?」


    夜空「その………実は今………本を書いているんだ………」


    小鳩「ああ、知ってますよ」


    夜空「え、なんで!?」


    小鳩「あんちゃんから聞いたんですよ」

    120 = 1 :


    夜空「あ、あいつ!まさか言いふらしてるのか!?」


    小鳩「あー、隣人部のみんなには教えてたみたいです」


    夜空「そ、そんな………」ガクン


    小鳩「夜空さん?」


    夜空「急に書けなくなってしまったんだ………」


    小鳩「えっ?」

    121 :

    SS速報にも立ててんだろお前

    122 = 1 :


    夜空「書き出しは良かったんだ………自分でも名作と思える作品が間違いなく出来つつあったんだ………」


    小鳩「そ、そういうの、自分で言っちゃうんですね………」


    夜空「でもこの前、小鷹に期待してるって言われてから………急に書けなくなってしまって………」


    小鳩「それで私に?」


    夜空「………うん」


    小鳩「そうだったんですか………」


    夜空「頼めないか?」


    小鳩「でも私、文学なんて分かりませんよ?」

    123 = 1 :


    夜空「1人の読者として感想を言ってもらえればいいんだ、出来ているところまでだが………」


    小鳩「で、でも………」


    夜空「頼む!小鳩にしか相談出来ないことなんだ!」


    小鳩「わ、分かりました………やってみます………」


    夜空「それで………これがそうなんだ」スッ


    小鳩「な、なんだか緊張するなぁ………」


    夜空「簡単でいいから、とりあえず読んでみて感想を聞かせてくれ、文学的な評論はしなくていいから」


    小鳩「は、はい………」

    124 = 1 :


    夜空「モジモジ、モジモジ」


    小鳩「………ペラ………ペラ」


    夜空「モジモジ、モジモジ」


    小鳩「………ペラ………ペラ」


    夜空「ぅぅ………」


    小鳩「………ペラ………ペラ」


    夜空「小鳩………ま、まだか?」


    小鳩「もう少しです」ペラ


    夜空「ぅぅ………」

    125 :

    この夜空は好感が持てる

    126 = 1 :


    パタン



    小鳩「ふぅー」


    夜空「お、終わったか?」


    小鳩「はい………ひと通り読み終えました」


    夜空「それで、感想は………?」


    小鳩「………」


    夜空「こ、小鳩?」

    127 = 1 :


    小鳩「………その………ちょっと意外でした」


    夜空「………え?」


    小鳩「夜空さんがこういうもの書くとは思っていなかったので………あ、悪い意味じゃないですよ?もちろん良い意味で………」


    夜空「どういう………」


    小鳩「ライトノベルだったんですね」


    夜空「………へ?」

    128 = 1 :


    小鳩「えっと………だから………ライトノベルだったんですね………夜空さんが書くジャンルとは思っていなかったので、ちょっと意外でした」


    夜空「な、なにを………」


    小鳩「んー、そうなると挿絵が必要になってきますね………これをどうやって乗りきるか………」


    夜空「ば、馬鹿を言うな!崇高な純文学のつもりで書いたんだぞ!芥川賞も狙える名作なんだ!ラノベなどという稚拙なジャンルであるものか!」


    小鳩「いえ………どう見てもこれは………ラノベです………」


    夜空「馬鹿な………」

    129 = 1 :


    小鳩「………夜空さん、ライトノベル読んだことありますか?」


    夜空「そ、それは………その………」


    小鳩「まさか………」


    夜空「………ない………です」


    小鳩「………あなた司書でしょ」


    夜空「し、司書にだって読まないジャンルはある」


    小鳩「でもライトノベル読んだことないっていうのは………」


    夜空「だってラノベに文学的な価値なんてないし………」


    小鳩「読まないのに分かるはずありませんよ」


    夜空「むぅ………」

    130 = 1 :


    小鳩「でも夜空さんの書いたこれ、面白かったですよ?」


    夜空「ほ、本当か!」


    小鳩「はい………内容が夜空さんらしいというか、らしくないというか………とにかく作品には引き込まれました」


    夜空「そうか………それは良かった………」


    小鳩「ただジャンルはもうライトノベルなので………知らないジャンルをこのまま書くというのは無理があるんじゃないでしょうか?」


    夜空「むぅ、確かにな………」

    131 = 1 :


    小鳩「執筆は一度やめて、ライトノベルを知るところから始めてみたらどうですか?」


    夜空「うーん、ライトノベルかぁ」


    小鳩「偏見してたら、何事も損ですよ」


    夜空「そうだな………よし、やってみるか」


    小鳩「じゃあ図書館にある分から探してみましょうか」


    夜空「分かった」

    132 = 1 :


    -夕方-



    テクテクテク



    小鳩「思ったことを言ってみただけだったけど………あんなアドバイスで大丈夫だったのかなぁ………」



    テクテクテク



    小鳩「でも、夜空さんの本おもしろかったなぁ、早く続き読んでみたいなぁ………」



    テクテクテク



    小鳩「あっ」


    小鷹「よっ、小鳩」

    133 = 1 :


    小鳩「あ、あんちゃん、どうしたの?」


    小鷹「どうしたって言われてもな、小鳩を迎えに来たんだよ」


    小鳩「べ、別にいいのに………もう子供じゃないんだから………」


    小鷹「まぁ、そう言うなって、久しぶりなんだ、一緒に帰ろうぜ」


    小鳩「う、うん………」


    小鷹「なんだよ?嬉しくないか?」


    小鳩「いや………その………嬉しい………」


    小鷹「まったくこいつぅ、可愛いなぁー」ナデナデ


    小鳩「も、もう!やめてよあんちゃん!」


    小鷹「ははは」

    134 = 1 :


    テクテクテク



    小鳩「家事はもういいの?」


    小鷹「ああ、途中から星奈が1人でやるって言いだしてな、追い出されちゃったんだ、なんだか張り切ってたなぁ」


    小鳩「………なんで?」


    小鷹「さぁな、もしかしたら小鳩の手前、かっこつけたいんじゃないかなぁ」


    小鳩「あいつが張り切るとロクなことがないのに………」


    小鷹「大丈夫だって、あいつやらないだけで家事はパーフェクトなんだから、俺よりずっと上手いんだぞ?」


    小鳩「だといいんだけど………」

    135 = 1 :


    小鷹「そういや、なんで夜空に呼ばれたんだ?」


    小鳩「えっと、かくかくしかじかで………」


    小鷹「あー、そのことだったのか」


    小鳩「夜空さん、かなりプレッシャーだったみたいだよ」


    小鷹「それは悪いことしたなぁ………」

    136 = 1 :


    小鳩「あんまり軽はずみなこと言っちゃだめだよあんちゃん」


    小鷹「あのときはホントに楽しみにしてたからなぁ………こんど謝っておかないとな………」


    小鳩「でも夜空さんの本が読めるなんて楽しみだね」


    小鷹「そうだなぁ………あ、そういえば小鳩は夜空の本がどんなのか見たんだろ?どういうのだったんだ?」


    小鳩「それは………内緒」


    小鷹「なんだよ、ちょっとくらい良いだろ」

    137 = 1 :


    小鳩「ダメ、夜空さんに口外しないって約束したんだから、あんちゃんでも駄目なの」


    小鷹「………さいですか」


    小鳩「でも、きっといい本が読めるよ」


    小鷹「しゃーない、それまでは気長に待つか」


    小鳩「うむ、それでよい」


    小鷹「あははは」


    小鳩「………えへへ」

    138 = 1 :


    テクテクテク



    アハハハハハ



    小鳩「………それでマリアが転げ落ちゃってさー」


    小鷹「あはは、なんだよそれ、理科もびっくりだろ」


    小鳩「そう、それで理科さんがマリアのことを………ん?」


    小鷹「………どうした?」


    小鳩「………あれ」


    小鷹「ん?」

    139 = 1 :


    小鳩「………あそこ………なんか煙が上がってる」


    小鷹「え、どこ?」


    小鳩「ほら、あれ」


    小鷹「あ、ほんとだ、なんだろうな………祭りか?」


    小鳩「………火事?」


    小鷹「この季節にか?ちょっと考えられないな」

    140 = 54 :

    嫌な予感しかしねぇ

    141 = 1 :


    小鳩「あ、あんちゃん………」


    小鷹「ん?」






    小鳩「あれ………うちから出てない?」

    142 = 1 :

    ちょっと休憩

    143 = 95 :

    小鳩ぺろぺろ

    144 = 50 :

    小鳩と1DKに同居とか素晴らしいな

    146 = 1 :


    ダッタッタッタッタッタ



    小鳩「はぁ………はぁ………や、やっぱり………うちの方から上がってる!」



    ダッタッタッタッタッタ



    小鷹「はぁ………はぁ………!」



    カンカンカンカンカンカン



    小鳩「あ、あんちゃん!消防車が!」


    小鷹「小鳩!俺が先に行く!星奈が無事か確かめてくる!」


    小鳩「わ、分かった!すぐに追いつくから!」

    147 = 1 :


    ダッタッタッタッタッタ



    小鷹「(くそ!何で1人にしちまったんだ!………星奈!)」



    ダッタッタッタッタッタ



    小鷹「(星奈に何かあったら………俺は………!)」



    ダッタッタッタッタッタ

    148 = 1 :


    小鷹「ほ、ホントに火が………庭の方からだ!」



    ダッタッタッタッタッタ



    小鷹「星奈ー!無事かぁ!」


    星奈「えっ!?」ビクッ


    小鷹「せ、星奈………!」

    149 = 1 :


    星奈「ど、どうしたのよいきなり………ビックリするじゃない………」


    小鷹「え………あ………」


    星奈「あ、でもちょうど良かったわ、ほら見て」



    メラメラ、バチバチ



    小鷹「こ、これ………」


    星奈「どう?これがあたしの覚悟よ、これならきっと、小鳩ちゃんも安心して向こうに戻れるわ」


    小鷹「な………なにを………」

    150 = 1 :


    星奈「スゴイ迷ったんだから、ホントはこんなことしないで売っちゃっても良かったんだけど、明日には小鳩ちゃんも帰っちゃうって言うし、なによりこれならあたしの決意を間近で見てもらえると思ったのよ」


    小鷹「…………お」


    星奈「あたしなりに考えたのよ?準備するのも大変だったんだから」


    小鷹「………お前は………何をやってるんだ?」


    星奈「ちょっと聞いてなかったの?小鷹だって今朝言ったじゃない」


    小鷹「だから………一体………」


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