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    元スレ苗木「霧切さんが死んでからもう1ヶ月かぁ……」

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    1 :

    苗木「あれから、みんな顔を合わせなくなっちゃったな」

    苗木「食事も時間を決めてとるようになったし、みんな引きこもって生活してる……」

    苗木「無理もないよね、霧切さんが死んじゃってからは、みんながみんな疑心暗鬼になって、自分しか信じられなくなっちゃったんだから」

    苗木「……僕だって」

    苗木「……暇だな、別に部屋を出ても良いんだろうけども、そんな気分じゃないし」

    苗木「部屋で出来る事……あ、メモ帳があった」

    苗木「ペンもあるし、これに日記を書くことにしようかな」

    苗木「……それくらいしか暇つぶしがないし。工具セットがあっても、材料がないし」

    2 = 1 :

    日記
    1日目

    霧切さんが死んでからもう1ヶ月だと思う。
    カレンダーとかが無いから、正確な日付とかは分からないけど、多分それくらいかな。
    あの日から誰も部屋から出ないし、誰も会話をしていない。

    とりあえず、あの出来事があってからの一ヶ月間を書く。

    まず、朝比奈さんは泣き崩れてた。
    無理もない、親友である大神さんが死んでしまったから。
    この史上最大級の絶望に耐えられなくなって、一度自殺をしようとしたんだけど、死にきれなくなって結局引きこもるようになった。
    僕の考えだけど、どうしても大神さんが頭を過ぎって死に切れないんだと思う。

    葉隠くんだけど、最初はいつも通りに朝食をとっていたのだけれども、結局十神くんも、腐川さんも、朝比奈さんも朝食に来なくなっちゃったから、僕二人とは気まずくなったのか自然と来なくなっちゃった。
    それ以来話してないし、話したのは時間決めの時くらいだった。
    あの葉隠くんがこんなになっちゃったのってことが僕は驚いた。

    十神くんは、モノクマから十神財閥が消えたことに対して驚きが隠せないみたい。
    その一件から、何かとぶつぶつと言うようになった。
    腐川さんはそれに付き添っているみたいだけど……時々、十神くんが腐川さんを罵っているみたい。
    一度だけ、十神くんが弱音を吐いた時に腐川さんがものすごく興奮したのだけれども、その勢いで腐川さんを十神くんが殺そうとしちゃって、みんなで止めた。
    そこから、十神くんはみんなの前に姿を現すことがなくなった。
    モノクマとしては、現状を打破する動機の提供だったみたいだけど、結局はみんなで止めちゃったから意味がなかったみたい。

    3 :

    見てるよ

    4 :

    バッドエンドのアフターストーリーか

    5 = 1 :

    腐川さんは十神くんの説明した通りだ。
    十神くんに殺されそうになったことが少しだけトラウマになった?のかな?
    もしかしたら、それに快感を得ているのかもしれない。腐川さんってそういう人だから。
    ジェノサイダー翔については、一度だけ姿を現して何か知っているみたいだったけど、結局元の腐川さんに戻っちゃった。

    こんなものかな?
    僕も、みんなが引きこもってからは引きこもってるし、みんなで決めた時間割もしっかり守ってる。
    殺人も起きなくなって、モノクマが怒ってるけど、どうやらその怒ってることに対して、モノクマが飽きちゃったみたいで、最近は姿を見せない。
    この状況がテレビで放送されているけど、そのことに関してはもうみんな考えないようにしているみたいだった。

    こうして、ボクらはみんなの犠牲と引き換えに、
    平和を手に入れたんだ…

    苗木「こんなもんかな……」

    モノクマ「何してるの?」

    苗木「うわっ!?モノクマ!?」

    モノクマ「そんな、ボクを幽霊や妖怪みたいに扱わないでよ!」

    苗木(幽霊や妖怪のほうが怖くないよ!)

    苗木「……しばらく見なかったね」

    モノクマ「うん、ボクもいい加減飽きちゃったからね。みーんな顔合わせないんだもん、やになっちゃうよ!」

    苗木「あはは……でも、モノクマだって顔を出さなかったじゃないか」

    モノクマ「それを言われると返す言葉もない!」

    6 = 1 :

    苗木「だったら、僕たちは悪くないね」

    モノクマ「はいはい、そうですそうです。で何してんの?」

    苗木「何って、日記を書いてるのさ。暇だからさ」

    モノクマ「ふーん、そんなつまんないことしてんの。どうせ変化のない生活なのに」

    苗木「そうやって、ボクを殺人鬼にしようとしても無駄だからね?」

    モノクマ「苗木くんって堅実~ボクの一番キライなタイプだよ」

    苗木「……」

    苗木(何が目的なんだ?本当に暇つぶしできただけなのか?)

    モノクマ「あ、そうだ、ボクが嫌いな苗木くんにはプレゼントがあります!」

    苗木「……プレゼント?」

    モノクマ「はい!そうです!プレゼントです!それはなんとー……これです!」

    苗木「……え、な、なんだこれ!?」

    モノクマ「うぷぷ、苗木くんにはちょっとハードすぎたかな?」

    苗木「う、嘘だ、みんな引きこもってるんじゃ!?」

    モノクマ「苗木君は引きこもってたから分からないだけだよ?」

    8 = 1 :

    苗木「……それは違うよ、モノクマ。だってモノクマさっき」

    モノクマ『みーんな顔合わせないんだもん、やになっちゃうよ!』

    苗木「って言ったばかりじゃないか」

    モノクマ「そう言っておかないと、苗木くんは驚かないでしょ?」

    苗木「……そうか、これも動機か。だったら惑わされないぞ、これもあの時と同じような写真で、合成した写真だ!」

    モノクマ「うぷぷぷ!違います!残念でした!これは正真正銘の本物でーす!」

    苗木(嘘だ、嘘だ!こんな……十神くんと、腐川さんが……!!)

    モノクマ「苗木くん、ボクは監視カメラでみんなのことを見ているんだよ?だから、こういうことがあったら真っ先に報告するのがフェアってもんだし、思春期な君には朗報でしょ?立ってる?フラグは立ってる?」

    苗木「う、うるさい!実際に十神くんと腐川さんの口から言わないと、ボクは信じないからな!」

    モノクマ「うぷぷ、信じる信じないは、苗木くん次第。十神くんと腐川さんに聞いてみればいいよ。あ、それとこの写真は苗木くんしか持っていないから、扱いには気をつけてね~」

    苗木「お、おい!待て!」

    苗木「……消えた」

    苗木「こんな写真、ボクの部屋には置けないよ……」

    苗木「しょうがないから、引き出しにしまっておこう……」


    苗木(十神くんと、腐川さんが……性交しているなんて)

    9 :

    みてるよ

    10 = 1 :

    苗木(……待てよ、モノクマはボクしかこの写真を持っていないって言ったよね)

    苗木(だとしたら、葉隠君や朝比奈さんが混乱することはないかな……)

    苗木(ボクだけが知っていればいいし、そのほうが十神くんと腐川さんにも良いに決まってる)

    苗木(触らぬ神に祟りなし……こうして引きこもっていれば、ボク達は今の平和を維持出来るはず)

    苗木「はぁ……」

    苗木(今日はもう寝よう。夜時間はまだだけど、寝てしまえば……きっと忘れる……)

    ――――
    ―――


    ピンポーン

    苗木「……え?」

    苗木「チャイム?……凄い久しぶりだけど。モノクマ?のわけないか」

    苗木(……ひょっとして、写真のこと!?)

    ピンポーン

    苗木「はい!今開けます!」

    ガチャッ

    11 = 1 :

    苗木「……あれ?」

    苗木(誰も居ない!?)

    苗木「ん?」

    苗木(ドアの前に何かが落ちている……)

    『苗木くんへ。少しだけ、話したいことがあるから私の部屋まで来て』

    苗木(苗木くんって呼ぶのは、残っているメンバーだと腐川さんと朝比奈さん……文面からして朝比奈さんかな?)

    苗木(……言ってみよう)



    ピンポーン

    苗木(久々にチャイム鳴らしたなぁ……でもなんで朝比奈さんはボクの部屋に直接来なかったんだろう)

    朝比奈「は、はい……?」

    苗木「あ、朝比奈さん。ボクのこと呼んだ?」

    朝比奈「……え?呼んでないよ?」

    苗木「え?でも、ボクの部屋の前に置き手紙をしたよね?」

    朝比奈「してないよ!腐川ちゃんじゃないの?」

    12 :

    朝日奈は苗木呼びだろ

    13 = 1 :

    苗木「文面的に朝比奈さんだったんだよ」

    朝比奈「だったらモノクマとか……いいや、苗木に話しがあったんだ」

    苗木「あれ?朝比奈さんってボクのことくん付けじゃなかったっけ?」

    朝比奈「違うよ!ずっと苗木だったよ?」

    苗木「……そっか、ボクの勘違いだったんだ」

    朝比奈「いいから!入って!」

    苗木「うん」

    ガチャッ

    朝比奈「……座ってよ」

    苗木「うん、失礼するね」

    朝比奈「霧切さんが死んでから結構経つよね……」

    苗木「そうだね、みんな互いに接触しないようになってからも結構経つ」

    朝比奈「苗木は現状をどう思う?」

    苗木「多分だけど、モノクマがものすごくイライラしていると思うんだ。さっきモノクマと会ったんだけど」

    朝比奈「え、モノクマと!?どこで!?」

    14 = 1 :

    苗木「ボクの部屋でだよ」

    苗木(あ、しまった、どうして会ったのか聞かれたら困る……)

    朝比奈「そうなんだ……私ずっとモノクマと会ってないから、もう居ないのかと思ったけど、ずっと監視してるんだね」

    苗木「そうだね。ごめん、居ないって思ってたほうが気が楽だったかもしれない」

    朝比奈「ううん、いいんだ。苗木ってそういう所優しいよね」

    苗木「そ、そうかな……」

    朝比奈「……あれから、学校内って調べた?」

    苗木「ううん……ボクもみんなと同じで引きこもってたよ。朝比奈さんは?」

    朝比奈「私は時々泳ぎに行くくらいかな。本当それくらい……」

    苗木「そっか……他のみんなはどうしてるのかな」

    朝比奈「それを考えない、っていうのも約束だったよね。だから、苗木から私の部屋に来たのにびっくり」

    苗木「……そうだ、じゃあボクに手紙を書いたのは腐川さんなのかな」

    朝比奈「どんな手紙だったの?」

    苗木「これなんだけど」

    朝比奈「……腐川ちゃんじゃない?苗木のこと苗木くんって呼ぶのって、舞園ちゃんと、霧切ちゃん、腐川ちゃん、セレスちゃん、不二咲ちゃんだったよね?腐川ちゃん以外ありえないよ」

    15 = 1 :

    苗木「……腐川さんだとしたら、どうしてボクを呼んだんだろう?」

    朝比奈「腐川ちゃんに何かあったとか?」

    苗木「だとしたら、危ないかもしれない!」

    朝比奈「そうだね、腐川ちゃんの部屋に行ってみよう!」



    腐川部屋前

    ピンポーン

    朝比奈「腐川ちゃーん?」

    苗木「……返事ないね。困ったなぁ」

    朝比奈「あ、そっか、よく考えたら私が居るのがおかしいんだよね。もし呼んでたとしたら、私じゃなくて苗木一人で来るし」

    苗木「そっか。じゃあ、悪いんだけど朝比奈さんは部屋で待っててくれないかな」

    朝比奈「分かった、終わったら報告お願いしてもいいかな?」

    苗木「うん、本当は話したいことがまだあるから、朝比奈さんの部屋に行くよ」

    朝比奈「うん!」

    苗木(……腐川さん、何が目的なんだ)

    16 = 1 :

    ピンポーン

    苗木「腐川さん!ボクだよ、苗木だよ」

    シーン……

    苗木「……もしかして、本当に居ないのか?」

    葉隠「何やってんだべ、苗木っち」

    苗木「葉隠くん!」

    葉隠「おう、久しぶりだっぺ!元気してたか?」

    苗木「元気には出来ないかな、今の状況だと……」

    葉隠「ソレに関しては同意だっぺ……占いも、現状維持しか出ないし」

    苗木「……あたってるかもね」

    葉隠「で、何してたんだっぺ?」

    苗木「実は腐川さんに呼び出されたんだけど、部屋に腐川さんが居なくて……」

    葉隠「呼び出し?確か、誰かに接触するのは最低限避けるってことじゃなかったっぺ?あ!しまった、苗木に話しかけちまった!」

    苗木「あはは、大丈夫だよ、これもきっと最低限の会話だから……」

    葉隠「苗木の言う通りだっぺ!」

    17 :

    ええな

    18 :

    みてるよ

    19 = 4 :

    面白い

    20 :

    やっぱり葉隠きゅんは天使や!

    21 = 1 :

    苗木「鍵は、かかってるね……」

    苗木「もしかしたら、単純に留守なのかも」

    葉隠「時間割見れば分かるんじゃねぇか?」

    苗木「あ、そうだね。腐川さんはこの時間……いや、フリーだね。食事は1時間後になってる……」

    苗木「葉隠くんは今まで何をしていたの?」

    葉隠「風呂掃除だっぺ!今日の当番は俺だったから」

    苗木「あ、そっか……」

    朝比奈「……あれ?葉隠じゃん?」

    葉隠「おお!朝比奈っち!元気してたか!?」

    朝比奈「相変わらずなのね……腐川ちゃん出ないの?」

    苗木「そうなんだ。ボク段々心配になってきたんだ……」

    朝比奈「……や、やめてよ苗木。そんな……まさか、腐川ちゃんも!?」

    苗木「……かもしれない」

    朝比奈「みんなで探してみよ、十神も見つけたら説明しないと」

    葉隠「でもよ、この状況だと……十神が犯人じゃねぇのか?」

    22 = 1 :

    朝比奈「確かに、一度腐川ちゃん殺そうとしてるし」

    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!あれから、十神くんはみんなに謝ってたし、その後の約束もきちんと守っ……」

    苗木(……だけど、あの写真)

    朝比奈「苗木?」

    苗木「ううん、なんでもないよ。とにかく探してみよう」

    葉隠「1時間後また集合だっぺ」

    苗木「分かったよ」

    苗木(どこに居るんだ、腐川さん……)

    苗木(まずは……>>30を探そう)

    ※この学校以外の所だったら、安価は自動的に下になる

    23 :

    腐川ちゃん腹上死か

    26 :

    葉隠が名字呼び捨てなのはわざとか?
    苗木っちとか十神っちじゃね?

    27 :

    紫煙

    29 = 1 :

    >>26
    十神呼びに関してはミスです、申し訳ない……以後気をつける
    安価下

    30 :

    ゲーム通りなら苗木と葉隠の子供を朝比奈が
    孕むことになるんだろうけど安価か…

    31 = 23 :

    キャラ掴めてないじゃねぇかksk

    32 = 24 :

    図書室

    33 = 1 :

    苗木「まずは図書室に行ってみよう。十神くんもそこに居るかもしれない」

    図書室

    苗木「……誰も居ないな」

    苗木「あれ?図書室の本が結構なくなってる」

    苗木「そっか、なるべく自室から出ないようにってのも約束であったから、十神くんが持っていったのかな?」

    十神「……そこで何をしている」

    苗木「十神くん!大変なんだ、腐川さんが!」

    十神「腐川が?」

    苗木「見つからないんだ……だけど、ボクに置き手紙を残したんだよ」

    十神「……つまり、失踪したのか。苗木は腐川が置き手紙を置いていったのを見たのか?」

    苗木「いや、見てない……けど、文面的に腐川さんだったんだ。残っているメンバーで、ボクにくん付けで呼ぶのは腐川さんしか居なかったから」

    十神「くだらん、そんなことで腐川の置き手紙と決めつけるのか?腐川になりすましているのかもしれん」

    苗木「だとしても、腐川さんが居ないっていう状況があまりにも不自然すぎない?」

    十神「腐川が部屋にこもっているだけかもしれん。部屋に鍵はかかっていたのだろう?そもそも、そういう約束だったではないか」

    苗木「……それもそうだけど」

    34 = 1 :

    十神「まぁいい、苗木少し手伝え」

    苗木「え?」

    十神「階段に本がある、それを図書室に戻すのを手伝えと言っている」

    苗木「そ、そんなことしている場合じゃないよ!」

    十神「くだらん隠れんぼには付き合ってられん!大体腐川だって、接触を避けているんだ、苗木達が探し回っていることを知ったら自殺するぞ」

    苗木「そうかもしれないけど……でも、みんな不安なんだよ」

    十神「……まったく、苗木は変わらんな。俺はこんなにも変わったというのに」

    苗木「十神くん?」

    十神「……仕方ない、隠れんぼに付き合ってやろう。その後に本を運び出すのをやってもらう。それでいいな?」

    苗木「ありがとう、十神くん」

    十神「……苗木、腐川と最後に喋ったのはいつだ」

    苗木「全然会ってないよ……あ、でも一週間前くらいに廊下ですれ違ったかな」

    十神「その程度か」

    苗木「うん……十神くんは?」

    十神「何度か部屋には来た。全て居留守したがな」

    35 = 1 :

    苗木「そうなんだ。そういえば、みんなに腐川さんと最後に会ったの聞いてなかった」

    十神「ツメが甘いな苗木。霧切が死んでから、気が抜けたのか」

    苗木「違うよ!こうして推理をするのが久しぶりだったから……もうしないと思っていたし」

    十神「……ふん、とりあえず腐川の部屋を無理矢理開けるぞ」

    苗木「え、でもどうやって?」

    十神「アレを使う」

    苗木「そ、それは……」

    十神「全ての部屋の鍵が開くマスターキーだ」

    苗木「霧切さんが残した最後の遺品……」

    十神「変な言い回しをするな。アレに関しては脱衣所で話し合った結果、寄宿舎の2階にずっと置いておく、もしも使う場合には全員の了承が必要、だったな?」

    苗木「そうだったね……モノクマにバレるとヤバイからって、あそこに置いておいたんだった」

    十神「……そうだ、この学園の学園長が居る部屋にな。苗木、貴様が提案したことだろう」

    苗木「そうだったね……でも、腐川さんには無断で使うことになっちゃうけど」

    十神「居ない人間を頭数に入れてどうする。緊急事態だろう」

    苗木「そっか……」

    36 :

    さるよけ

    37 = 1 :

    寄宿舎2階学園長室

    苗木「久しぶりだね、ここも」

    十神「いいから、鍵を使うぞ」

    朝比奈「うん、腐川ちゃんの緊急事態だもんね!」

    葉隠「早く開けて元気な姿を見るっぺ!」

    苗木「うん、行こう!」

    十神「……所で苗木」

    苗木「え?」

    十神「今更だが、何故この部屋に鍵を置くことにした。モノクマに取られる心配があっただろう」

    苗木「……多分それはないと思ったんだ」

    十神「何?」

    苗木「モノクマは、あえてこの鍵を残しているんだと思う。誰かが殺人を犯した時に隠蔽しやすいように」

    十神「だが、この鍵を使い殺し、密室を作り、ダストシュートに入れてしまえば完全犯罪が起きるじゃないか。そうなった場合、犯人探しも何も無くなるだろう」

    苗木「モノクマはそれで良かったんだと思う。殺人が起きて、学園裁判が起きればなんでも……」

    十神「……安直過ぎな考えだが、今までの行動を考えれば……そうかもしれないな」

    38 = 1 :

    苗木「それに完全犯罪が起きたとしても、学園裁判が起きたら絶対に投票をすることになる。そうなった場合、ロシアンルーレットなんだ……完全犯罪だから、分かるのはモノクマと犯人だけだから」

    十神「もう分かっている。本来ならばその考えは俺にもあった。苗木が把握しているかどうかを聞いただけだ」

    苗木「……うん」

    十神「腐川の部屋に行くぞ」



    腐川部屋前

    十神「では、開ける」

    ガチャッ

    朝比奈「腐川ちゃん!」

    苗木「腐川さん!」

    葉隠「腐川っち!」

    十神「……どうやら居ないようだな」

    葉隠「もしかしたら、隠れてるかもしれないっぺ!」

    苗木「そうだね、探してみよう」

    39 = 1 :

    苗木(腐川さんの部屋、凄いな……)

    苗木(至る所に文字がある。作家ってみんなそうなのかな……書いてないと居ても立ってもいられないのかもしれない)

    朝比奈「腐川ちゃーん、心配だから出てきてー」

    十神「……居ないようだな。【これ以上は無駄】だ、出るぞ」

    Re:アクション

    苗木「無駄じゃないかもしれない」

    十神「なんだ、どういうことだ苗木」

    苗木「思い出したんだ、霧切さんのこと」

    十神「何故ここで霧切の名前が出てくる」

    苗木「よく考えてみてよ!もし腐川さんがボクに手紙を書いたなら、この部屋に書いた証拠が残っているはずだ」

    十神「……そうか、そういうことか」

    葉隠「どういうことだっぺ?」

    朝比奈「苗木?どうやったら分かるの?」

    苗木「……メモ帳に後が残っているはずなんだ」

    朝比奈「あっ!前に霧切ちゃんがやったように?」

    40 = 1 :

    苗木「こうやって、鉛筆で……」

    朝比奈「どう?なんか出てきた?」

    苗木「……」

    葉隠「どうなんだっぺ!」

    苗木「で、出てこない……」

    十神「何っ」

    苗木「出てこないよ……ってことは……」

    十神「これで確定したな……腐川が置き手紙を書いたわけではないということだ」

    苗木「つ、つまりそれって、この中に……」

    朝比奈「嘘をついてる人が居るってこと……?」

    葉隠「お、俺は嘘なんかついてねぇっぺ!」

    苗木「や、やめようみんな!今は腐川さんを探すことが先だよ!」

    朝比奈「そ、そうだよね!まだ腐川ちゃんが死んだわけじゃないし……」

    十神「……こうなった以上、俺は別行動を取らせてもらう」

    苗木「十神くん!」

    41 = 36 :

    モノクマが書いたとか考えないのか

    42 = 1 :

    十神「犯人と一緒に行動は出来ないだろう。途中で殺されても困るしな」

    苗木「で、でも」

    十神「でも、ではない。苗木、お前が犯人でないと証明は出来るのか?苗木が置き手紙を書いたと言う推理も出来るのだぞ」

    苗木「そ、それは……」

    朝比奈「やめよ!さっきも言ったけど、とりあえず腐川ちゃん探そうよ!」

    十神「ふん……俺は行くぞ」

    苗木「十神くん、これだけは言っておくね」

    十神「なんだ」

    苗木「もし腐川さんを見つけたら……不二咲さんの時みたいなことはしないでほしいんだ」

    十神「分かっている。苗木、俺はさっきも言ったはずだ。俺も変わったのだと」

    苗木「十神くん……」

    朝比奈「……もしやってたら許さないからね!」

    十神「分かっている、じゃあな」

    バタンッ

    葉隠「行っちゃったべ……」

    43 = 1 :

    苗木「ボク達はボク達で探そう」

    朝比奈「うん!」

    葉隠「隠れんぼだっぺ!」



    それからボク達は学校中を探した。
    そして―――

    葉隠「なまもの?」

    苗木「落書きだね……ここは確か、死体が保管されているとこだったよね」

    朝比奈「……まさか、腐川ちゃんもう既にここに居るってことはない、よね?」

    苗木「……分からない」

    ガチャッ

    苗木「あれ」

    朝比奈「え?どうしたの?」

    苗木「おかしい、た、確か前に見た時は10箇所だけだった」

    葉隠「……ってことは!?」

    朝比奈「腐川ちゃん!?」

    44 :

    見てるよ

    45 = 24 :

    見てるお

    47 = 1 :

    苗木(頼む、間違いであってくれ……!)

    ガラッ

    ガサッ……

    腐川「……………………………………………………………………………………」

    苗木「あ、あ……」

    朝比奈「い、い、いやああああああああああ!!!!!!!」

    葉隠「あわわわわわああああ!!」

    モノクマ「ピーンポーンパーンポーン」

    モノクマ「死体が発見されました。一定の自由時間の後に学級裁判が開かれます」

    朝比奈「もう、もう!もう聞かないと思っていたのに!!」

    苗木「また、こんな!!」

    葉隠「だだだだ、誰がやったんだっぺ!?苗木っちか!?朝比奈っちか!?」

    朝比奈「違うわよ!もうやだ!!」

    苗木「……だ、ダメだ!ここで、泣いていてもしょうがない……犯人を見つけ出さないと」

    朝比奈「苗木……」

    48 = 1 :

    【操作開始】

    苗木(腐川さんの死体発見時間は21時30分)

    苗木(死因は見ただけじゃ分からない……目立った外傷は見当たらない)

    苗木(だとしたら、毒殺?)

    苗木「……ごめん、朝比奈さん。腐川さんの身体を調べて欲しいんだ」

    朝比奈「え、え、私が?」

    苗木「お願い……腐川さん女の子だから、朝比奈さんにしか頼めないんだ」

    朝比奈「……うん、分かった」

    苗木「ごめんね……」

    朝比奈「大丈夫だよ、本当は嫌だけど……犯人は見つけないと」

    苗木「うん!」

    十神「……ここに居たのか」

    苗木「十神くん!」

    葉隠「十神っち!どこいってたんだっぺ!」

    十神「お前らと同じように腐川を探していた。死体発見アナウンスがあったから、お前たちを探していたんだよ」

    49 :

    2のアナウンス解釈を適用した場合この時点で確定じゃないですかー!

    50 :

    子作りエンドじゃないのかと思ったがあれは遺影だったな



    ・・・あれ?


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