元スレ妹「胸が…苦しい…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 = 5 :
死因は心臓麻痺によるものとされた。
当然・・・妹友は病気など持っていなかった。
事件から3日後
12/22
立て続けに起きた2つの謎の事件。
勢いでスレを立て導入がしっかりしないまま先へ先へと物語は進んだ。
そろそろ事件の原因を解明し物語を最終局面へと進めたい作者。
事件の真相は?兄と妹の行く末は?
last chapter ~兄として~
152 :
お涙頂戴ストーリーに
過度なメタ発言
何より言動が気持ち悪い
153 = 5 :
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「さむ・・・いな。」
妹「・・・うん。」
お互いに大切な親友を亡くした。
しかし事件から3日たったのにも関わらず二人は深刻な顔をしている。
それも事件の時よりも一層。
そう、事件は過ぎた。過ぎたんだ。
謎の事件は・・・解決していない。
154 = 5 :
いいぞもっと批判しろ
兄「もうすぐ・・クリスマスなんだな・・・」
妹「二人で・・・ひっく」
兄「・・・」
もはや兄としてかける言葉はなかった。
立っているだけでも精一杯だった。
希望の光なんて一寸も感じない
暗闇の中に背中合わせで二人は閉じ込められた。
155 = 5 :
このまま時が過ぎるだけではまた何か起きるかもしれない。
次は自分かもしれない。
しかし解決策なんて・・・
思考は無限ループした。
そして12/22
22:23
俺は目を覚ました。
目を・・・覚ました・・・?
視界がなかった。
兄(これは・・・俺の夢・・・?)
夢にしては変に意識がハッキリしている。
156 = 152 :
ss書きながら「見てる奴居る?」とか喋る>>1は身の毛がよだつ
かまってちゃんも程々にしろよ
④
157 = 5 :
とうとう俺は死んでしまったのか・・・?
眠っている間に・・?
「・・・よ」
「めんなよ」
「あきらめんなよ!」
どこか聞き覚えのある言葉を耳にした
兄友「おまえは俺の・・・親友だろうが!」
兄(兄友・・・?兄友!?)
声が出なかった。
158 = 5 :
兄友「時間がないよく聞け・・・事件の鍵は・・・3年前だ!」
兄友「考えろ!答えが出るまで!考えろ!妹ちゃんを救えるのはお前しかいないんだよ!!」
兄友「がんb・・・」
声は消えた。
体が動かない。この空間は一体何なのだろうか・・・。
意識しかない俺。
しかし兄友の言葉はハッキリと聞こえた。
159 = 5 :
兄「兄友!!!」
俺はベッドから飛び跳ねるように体を起こす。
夢・・・だったのか・・・?
夢にしては変だ・・・。
幻覚だったのだろうか。
兄「3年前・・・?」
夢いや幻覚か?この際何でもいい。
兄友が教えてくれた「3年前」という言葉。
俺は暗い部屋の中を無意識に歩き回り考える。
兄「母さんの・・・事故?」
160 = 5 :
――――――――――――
そう。時は遡り3年前。
12/24 23:00
兄と妹、父と母、それに兄友と妹友
6人はクリスマスの記念に山へと景色を見に出かけていた。
近所のとある山である。
大きさは対してないのだが
夜に移る景色は見る者の心を止めてしまうほどのものであった。
自然が生み出す景色と人間が生み出す景色との調和
161 = 5 :
1:1で丁度合わさって言葉にできない絵を創る。
妹「0時ちょうどになったらみんなでメリークリスマス!って叫んでね!」
父「はは、いいだろう。パパに負けないようにな」
母「ふふ、元気ね。一体だれに似たんでしょう。」
妹友「妹ちゃん!見て見て!私の手!雪の結晶だあ!」
162 :
魅入ってた
163 = 5 :
幸せな画である。
この時俺は中3。
単純で感情的な俺。
そんな俺だけどこの時確かに「幸せ」を感じていた。
帰り道であった。
雪のせいで滑りやすくなっていた道。
山道であるので視界も悪くなっていた。
母「慎重に・・・慎重に・・・」
6人を乗せた車は時速20km出ているかどうかのゆっくりしたペースで山道を下る。
164 = 5 :
父「ぐっすり眠っているな。」
母「久しぶりに夜遅くまで起きていましたね。」
父「ああ・・・来年もまた来よう。」
ガキの俺達に0時という時間はあまりにも遅すぎた。
はしゃいだせいもあったかぐっすりと4人は寄り添って寝ていた。
ガシャン!!!
次の瞬間車は崖へと転落する。
母「っっ!!!」
父「ぐ!」
165 = 5 :
雪で標識が見えなかった。
急カーブに対応できなかった。
人足の少ないこの山ではガードレールは機能を失いかけていた。
子供達を早く部屋で休ませて上げたい気持ちのためかスピードは35km。
滑る地面を前に対応は・・・できなかった。
大砲でも飛んできたかと言わんばかりの物音を立て車は一瞬で崖の下へと引きずり落とされた。
166 :
すごく面白いこういうの大好き
167 = 5 :
兄「・・・っつう・・・」
俺だけ目が覚めた。
3人は・・・気絶したのだろうか?息はある。
「・・・さん!」
父「かあさん!」
父の叫び声が聞こえる。
咄嗟に俺は駆け寄る。
母「・・・」
兄「か、かあさん!?」
父「クソ!みんなは無事なのか!?なあ!?」
168 = 5 :
兄「う、うん!息してた!でもかあさんは!?」
父「・・・行くぞ」
兄「え?」
父「担いで降りるぞ!」
父は再び怒鳴る。
まだ下り坂を降りはじめ半分と進んでいないだろう。
しかし父は本気だ。
母を抱え降りようとしている。
目が真っ赤だった。
・・・。
169 = 5 :
後日父から聞いた話。
母さんは生きていた。幸い命に別状はないそうだ。
1か月ほど入院すれば大丈夫らしい・・・。
ただ、お腹の中にいた兄家3人目となる子は・・・死んでいた。
衝撃が強すぎたらしい。
俺が生まれてきてからずっと幸せそうだった父の目に初めて悔し涙が流れる。
俺はただそんな父を見ているしかなかった。
170 = 5 :
ここから少しストーリー説明になる
長くなりそうだから会話をほとんど省略する
171 = 5 :
12/25 0:55
車が転落し母が重症
お腹の子が亡くなる。
2ヶ月後
体調的にはすっかり完治した母。
しかし精神的にはまだ回復する見込みはなかった。
そんな母に突然悲劇が起こる。
毎晩夢の中で(なぜか母は意識がある)
なんで・・・!どうして・・・!殺してやる・・・殺してやる・・・
など不吉な事を言われるらしい。
172 :
見てるからはよ
173 = 5 :
思い切って周りに相談したところ
「疲れている」「辛かったんだね、でも大丈夫だから」
と揃って似たような返事をされた。
が、しかし兄友の祖父の有名な神主は事情を聞く前にこう言った。
「邪悪な怨念がとりついている。それもとても巨大な。」
母は更に追い詰められたような表情になったが
174 = 5 :
神主の「まだ間に合う」という言葉で多少救われた表情へと変わった。
なんでも「邪悪な怨念」は生まれる前の子の純粋な生きたいという気持ちから生まれたものらしい。
お祓いをするには準備がかかるらしい。
母は二つ返事でお祓いを受けると言った。
「これが・・・最後の仕事か・・」
空耳か?母はそう聞こえた気がした。
176 = 5 :
準備が整い事件現場へと向かう母と神主。
神主の表情には事情を打ち明けた時のような何かを受け入れる様子はなかった。
神主「ここにお座りください。」
従う母。
神主「スレヲ・・・ホシュセヨ・・・ゴジヲ・・・ミノガセ・・・」
神主によるお経が始まる。
177 :
>>176
混ぜんなwww
178 = 5 :
体が熱い。
母は自分の意思ではない何かによって体をもだえさせる。
神主「ヒハンチュウハ・・・デテイケ!ホシュヲシテデテイケ!!!」
神主の声が徐々に大きくなる
神主「ハアアアアア!!!!クソスレタイサン!!!!!!!!!!!!!!!!!」
次の瞬間母の中から黒い物体が飛び出す。
と同時に神主の中に得体のしれない黒い物体が入り込む。
179 = 5 :
神主「これで・・・全て終わりです・・・あなたは自由だ・・・」
そう言って神主はその場に倒れ落ちた。
そう、自分の命と引き換えに母の中から怨念を取り出し、自分の中に封印したのである・・・。
それ以来 母は不可思議な夢を見なくなった。
180 = 5 :
兄「怨念・・・封印が・・・解けたのか・・・?」
体中に電流のような痺れが走る。
兄「怨念を・・・再び・・・封印する・・・?」
手がかりはあった。
そう神主のいた兄友の家である。
幸い神主は兄友と同居していたため遺留品を含め何かてがかりを見つけられそうだった。
時計を見る
0:12
181 = 5 :
日付は変わった
12/23である。
もしこの事件の正体が3年前の事件による怨念ならば・・・。
タイムリミット 48時間
夜中であるにも関わらず俺は部屋を飛び出す。
急がないと・・・何かが起きる。
嫌な予感は消えない。
しかし、光を感じた。まだ見えてはないが・・・感じたんだ。
182 = 5 :
兄友の家まではおおよそ徒歩30分。
俺は全力で走った。1分いや1秒が惜しい。早く解決策を見つけたかった。
兄友の家についた。鍵は・・・空いている。
整理整頓された玄関
つい最近まで生活をしていたかと思われるキッチン
兄「兄友・・・く!」
しかし悲しんでる場合ではない。
俺は神主の部屋の前へと足を運ばせる。
183 = 5 :
ガララ
神主の部屋もまた整理されていた。
やはり名が名だけなのか特有の匂いもあった。
押入れを開けると段ボールが山積みにされた中に1冊だけとても古びた古書があった。
息をのんで開いてみる。
兄「ん・・・完全・・・封印法・・・?」
パラパラ
兄「怨念ノ中純粋且強キモノ有」
・・・。
185 = 5 :
なるほど。そういうことだったんだ。
神主は病死と聞かされていたが・・・事実は古書に書かれている通りであった。
古キ者 其の命落トス覚悟必
若キ者 其の命落トス事無カレサレド失敗有
なるほど。
俺は本を閉じた。
震える手に言い聞かせ来た道を自分のペースで引き返す。
186 = 5 :
まとめるとこうだ。
神主のような年老いた力のある者は確実に怨念を封印できる。
しかし年のせいで老いた体力では命を引き換えにせねばならない。
兄のように若い力では怨念を封印できるかどうかは分からない。
しかし若さ所以の体力であれば命は助かる。
しかし一度怨念に触れた身。その後は分からない。
187 = 5 :
そして・・・時は過ぎ・・・。
12/24
15:00
兄は目を覚ます。
無表情のままリビングへと向かう。
妹「おはよ!おにいちゃん!」
空元気だろうか、妹はいつもより元気だ。
兄「ああ。」
妹「今日はイブだね。」
兄「ああ。」
188 = 5 :
妹「私、大丈夫だから」
妹「一緒に・・・過ごしてね?」
兄「それ以上何も言うな」
妹「え?」
俺は自信のある表情を見せた
すぐにそのことは感づかれた。
妹「何か・・・分かったのね?」
189 = 5 :
兄「今日の22時 山に行こう。覚えているだろ?クリスマスを祝った山。」
兄「準備して欲しい物がある。十分な水分と・・・ナイフだ。」
妹の顔が強張る。
当たり前だ。ナイフなんて・・・。
しかし妹はそれ以上何もいわなかった。
俺はたった一人の味方だ。信じる以外なかった。
兄「俺も準備が必要だ。22時 山のふもとにこい。」
190 = 5 :
準備、そう。決意したのだ。
封印を決行すると。
このままでは恐らく二人とも殺されてしまうだろう。
妹だけは助けたい。
兄友も妹友も救えなかった俺だけど・・・。
妹だけは。
絶対に助けたい!!
191 = 5 :
ーーーーーーー
21時
兄「兄友・・・行ってくるぜ」
兄「優雅・・・笑っちまうよな。」
兄「・・・。」
俺は真剣な眼差しを向ける。
兄「力を貸してくれ!兄友!!」
兄「妹を・・・家族を・・・救いたいんだ!」
俺は・・・
何か言いかけるが言葉を飲み込む。
193 = 5 :
ゆっくりと過去を振り返るのは全てを終わらせてからでいい。
俺は・・・。
兄友の墓に背を向け強く1歩を踏みしめた。
194 = 5 :
そして俺は休憩を求めた。
30分ほど休憩しますか?
はい YES
197 :
おちんぞ
198 = 5 :
はい
ラスト編です
の前にシャワー浴びるわサーセンwwwwwwwwwwwwww
199 :
あげあげあげあげ
200 = 5 :
すまん上がった
みんなの評価 : ☆
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