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    元スレ照「後輩が欲しい…」

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    1 :

    立つか

    4 = 1 :

    12月27日の朝。。。眩しい陽の光に照らされて宮永照は目を覚ました。

    「……………」

    (まだ眠い。けど大掃除の準備を始めないと…)

    (お母さんに怒られる)

    (大晦日の夜に出かけるためにお母さんの機嫌を損ねるわけにはいかない)

    (菫、私は大掃除を頑張る)

    (だけどまだちょっと眠いから寝る。おやすみなさい)

    「二度寝をするな」

    5 :

    今度は後輩か

    6 :

    貴様を待ってた

    7 = 1 :

    「…痛い」

    (実の娘を足蹴にするなんて酷い)

    (…寒い)

    「いつまで火燵に入ってるの!」

    「いつまでも」

    「……」

    照の頭上に竜巻を纏った拳が降ってきた。宮永母の特技、コークスクリュー拳骨。すごく痛い。

    8 = 1 :

    「うっ…痛い。すぐに暴力に訴えるのは良くないと思う」

    「そうね。すぐに暴力を振るうのはよくないことよ、照。だから買い物に行ってきなさい」ニコッ

    「…分かった」

    (流石にもうあの竜巻パンチは喰らいたくない)

    「行ってきます」

    「気をつけるのよ」

    「うん」

    9 :

    ポンコツにお使い頼む母親もきっとポンコツ

    10 = 1 :

    スーパー。。。

    「………」

    (カゴが重たい。箸以上に重いものはあまり持ちたくない)

    (というようなことを誰かが言ってたような気がする)

    (…あきらめたーらおーわりー♪)

    (気持ちをリセットしてー♪)

    (続き、なんだっけ?)

    (うーん…まぁいいや)

    12 = 1 :

    宮永宅。。。

    「ただいまー」

    帰宅早々、何かが凄まじい勢いで宮永照に突っ込んできた。

    「お帰り、お姉ちゃん!」ダキッ

    咲に押し倒される形で倒れ込み、照は床に頭を打った。

    「…痛い」

    (今日は厄日)

    13 = 1 :

    「……離れて」

    「嫌だ。もう離れないよ」スリスリ

    「………お母さん。見てないで助けて」

    「別に良いじゃない。いつもは会えないんだから」

    「……ひどい」

    「ねぇ、お姉ちゃん」

    「離れて」

    「なんで?」

    「…離れて」

    「うぅ…」

    「離れて」

    「…お姉ちゃん」しょぼん

    14 :

    咲さんスッゴイカワイソ

    15 = 1 :

    数分後。照のカラダから離れた咲は、部屋の片隅で落ち込んでいた。そんな咲のことは気にせず、照は母親に言われた通りの場所を掃除していた。

    「…………」

    (…疲れた)

    (ある程度、床は綺麗になったけどまだ次がある)

    ぴょこん

    「あの…なんか私に手伝えることはないかな?」

    「………ない」

    「あう…」

    (…お姉ちゃん。まだ怒ってるのかな)

    16 :

    咲ちゃん…

    17 :

    昨日の続きかね

    支援

    18 :

    リンシャンさんはメンタル折ってくるから

    19 = 1 :

    「……咲」

    「!」ビクッ

    「邪魔。どいて」

    「うぅ…」しゅん

    「……」とてとて

    (やっぱりまだ怒ってるんだ、お姉ちゃん。お姉ちゃんが楽しみに残していたシュークリームを勝手に食べたり、私だけのものにするためにお姉ちゃんの悪い噂を流して孤立させたり、麻雀を楽しんだり―――)

    (ブラを一カップ小さめのにすり替えてお姉ちゃんが十分に喜んだあとネタばらししたり、学内でスカートめくりを繰り返したり―――)

    (そのことをまだ怒ってるんだ…)

    20 :

    なんというお茶目な咲さん

    21 = 16 :

    そら怒るだろ
    さっきの同情返せ

    22 = 2 :

    かわいいイタズラだけかと思ったら孤立したのリンシャンさんの仕業かwww

    23 :

    外道だww外道がここに居るwwww

    24 = 1 :

    「………」

    (さっきから咲が私のあとについてくる。今度は何を企んでいるのかな)

    (いや気にしたらダメ。もう咲には関わらない。東京に出てくる時に決めたこと)

    (とりあえず無視を貫こう。そして、話し掛けてきたら適当にあしらおう)

    (そうすれば大丈夫のはず…)

    (うん。とりあえず掃除を続けよう)

    「………」ジーッ

    (…お姉ちゃん。そうだ。前にテルさんが言ってたみたいにチャットを紹介してみようかな)

    (そうすれば普通に会話が出来るはず)

    25 :

    支援
    友達が欲しい…の続き?

    26 = 1 :

    「ねぇ、お姉ちゃん」

    「………」

    (無視、無視)

    「私、最近チャットにはまってるんだけど…」

    (…チャット?いや気にしたらダメ。また何かされる)

    「お姉ちゃんも興味ないかなーって」

    「………ない」

    (質問に答える程度の最小限の会話。完璧に無視をすれば何するか分からない)

    (私は絶対に許さない。あの時、やっと胸が大きくなったと思ったのに…)

    (毎日の努力がようやく実ったと思った矢先に告げられた残酷無比な言葉。私は絶対に忘れない。そして、絶対に許さない)ギリッ

    27 :

    コークスクリュー支援

    28 = 18 :

    菫さんも努力(物理)に貢献してるんですかね

    30 = 1 :

    「そっか。でも実際にやってみたら案外楽しいんだよ。だから…」

    「……くどい。興味はない」

    「…分かったよ。ごめんね、お姉ちゃん」じわっ

    「………」

    (ちょっと冷たくしすぎたかな。いや…今の対応で良いんだ)フルフル

    (…菫。なんだろう。今、無性に菫に会いたい)

    (……菫)

    宮永照は自らの口唇を優しく指でなぞり、その直後にクリスマスイブの夜の事を思い出して思わず赤面してしまう。

    (私、菫と……)モジモジ

    31 = 27 :

    あの続きか…シエン

    32 = 1 :

    「……」

    (菫…会いたい。…会いたいけどまだやることが沢山残ってる。大晦日の夜までは我慢だ)

    「………」ジーッ

    (さっきから何してるんだろ、お姉ちゃん。時折、顔が真っ赤に―――ッ)

    (そういえばお母さんが言ってた。クリスマスの日に電話で「今日はお姉ちゃんがデート」だと言ってた)

    (…まさか男が出来たとか?)

    (…お姉ちゃんに彼氏。ちょっと確かめてみる必要があるね)

    34 = 27 :

    しえん

    35 = 1 :

    午後の15時。今日の分の掃除を終え、宮永照は濡れた髪をタオルで拭っていた。

    「………ふぅ」

    (あの夜の事を思い出す度に動悸がする。何だか心臓が張り裂けそう…)

    (これが恋。そう自覚するたびに胸が苦しい。菫に会いたい)

    (後で電話…いや流石にそれは迷惑かな。年末はどこの家も忙しいはず。…うん。やっぱりメールにしよう)

    (だけどその前に……)

    「お母さーん。3時のオヤツは?」

    「冷蔵庫にシュークリームが入ってるわよ」

    「ありがと」

    36 :

    まさかまた・・・

    39 = 1 :

    その頃、冷蔵庫の前では宮永咲が辛子入りシュークリームを持ち、右往左往していた。

    (……どうしよう。お姉ちゃんのシュークリームをこの激辛シュークリームに取っ替えたい。でも…)

    (流石に今度ばかりは絶縁されちゃうよね。だけど…)

    (うぅ…お姉ちゃんの泣き顔が見たい。このシュークリームを口にしたお姉ちゃんの潤んだ瞳を見たい)

    (はぁー…どうしようかな)

    (これ以上、お姉ちゃんに嫌われるのは私の本意ではない。だけど…)

    (……謝れば許してくれるよね。この程度の悪戯なら―――)

    40 = 36 :

    この畜生が

    43 :

    アラフォーより駄目だな

    45 = 1 :

    台所。。。

    「……♪」

    (今日のオヤツはシュークリーム!)

    冷蔵庫を開け、お皿の上にあるシュークリームを取り出した。何か黄色いものがはみ出している。

    「……?」

    (今日のシュークリームはいつもと違う。新しい店のかな)

    (まぁ、細かいことはどうでもいい。とりあえず―――)

    「いただきます」

    照は激辛シュークリームにかぶりつき、何度か咀嚼した。
    その直後、彼女は声にならない悲鳴を響かせた。

    「………」ジーッ

    その様子を物陰に潜んで眺めていた宮永咲は照のシュークリームを食べていた。

    46 :

    咲さんはお茶目なだけでかわいい
    かわいい

    47 = 27 :

    リンシャン畜生

    48 = 1 :

    冷水を飲み、なんとか落ち着きを取り戻した宮永照は鋭い眼光を咲に向けた。
    潤んだ瞳を凄ませる照の姿に咲は異様な感覚に陥った。

    これは罪悪感などではない。ただの昂揚感だ。

    「咲。照に謝りなさい」

    「うん、分かった。ごめんね、お姉ちゃん。本当は私がそれを食べる予定だったんだよ」

    「……もういい」

    「えっ、ホント?許してくれるの?」

    「…もう…いい」

    「ありがと、お姉ちゃん」ニコッ

    「…もう…二度と私に話し掛けないで」

    「えっ…」

    「照、ちょっとそれは」

    「…自分の部屋に戻る。今日の私の担当場所の掃除は終わった。もう…休む」

    50 :

    アラフォーの仲間入りおめでとう


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