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元スレまどか「ほむらちゃんがビルの屋上から落ちてきた」
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>>953
これです
これです
>>951
チラ見する
チラ見する
>>212の続き
――――
翌日・放課後
まどか「ごめんねさやかちゃん、仁美ちゃん! 今日の放課後も……」
さやか「転校生と放課後デート、でしょ?」
仁美「あらまあ」
まどか「ええっ!? ちっ、ちがっ、そんなんじゃ!」
さやか「いやいやー。あれを見れば一目瞭然でしょ」
ほむら「……」チラッ
仁美「帰り支度していると見せかけて、まどかさんを気にしていますわね」
さやか「ほーら! あたし達のことはいいから行ってきなって!」
まどか「……うん。2人とも、ありがとう」
さやか「いいってことよ。その代わりあたし達にも、いつか転校生のこと紹介してよね?」
まどか「はーい!」
――――
翌日・放課後
まどか「ごめんねさやかちゃん、仁美ちゃん! 今日の放課後も……」
さやか「転校生と放課後デート、でしょ?」
仁美「あらまあ」
まどか「ええっ!? ちっ、ちがっ、そんなんじゃ!」
さやか「いやいやー。あれを見れば一目瞭然でしょ」
ほむら「……」チラッ
仁美「帰り支度していると見せかけて、まどかさんを気にしていますわね」
さやか「ほーら! あたし達のことはいいから行ってきなって!」
まどか「……うん。2人とも、ありがとう」
さやか「いいってことよ。その代わりあたし達にも、いつか転校生のこと紹介してよね?」
まどか「はーい!」
まどか「ということで今日も頑張ろうね、ほむらちゃん!」
ほむら「ええ」
まどか「今回はなんと秘密兵器を用意しました」
ほむら「その名もうちわです」
まどか「そう、うちわです……、って、それは前回!」
ほむら「あら。そうだったかしら」
まどか「もうっ。意地悪なんだから、ほむらちゃんは」
ほむら「ふふっ。ごめんなさい」
ほむら「ええ」
まどか「今回はなんと秘密兵器を用意しました」
ほむら「その名もうちわです」
まどか「そう、うちわです……、って、それは前回!」
ほむら「あら。そうだったかしら」
まどか「もうっ。意地悪なんだから、ほむらちゃんは」
ほむら「ふふっ。ごめんなさい」
ほむら「それで、今回の秘密兵器とやらは何なのかしら?」
まどか「それがね……。実は学校までは持ってこられないものなの」
まどか「だからいったんわたしの家まで取りに帰らなきゃいけないんだけど、いいかな?」
ほむら「構わないわ」
まどか「よかった! それじゃ、一緒に帰ろう!」
ほむら「ええ」
まどか「それがね……。実は学校までは持ってこられないものなの」
まどか「だからいったんわたしの家まで取りに帰らなきゃいけないんだけど、いいかな?」
ほむら「構わないわ」
まどか「よかった! それじゃ、一緒に帰ろう!」
ほむら「ええ」
――――
3度目の世界
美樹さやかが魔女になり、佐倉杏子が巴マミに殺され、その巴マミも魔女と化した世界
私とまどかと2人でワルプルギスの夜を迎えることとなった、そんな世界での最期の日、
「ほむらちゃん。後ろに乗ってくれる?」
「うっ、うん!」
まどかは私を後ろに乗せて、自転車を漕いだ
「最後かもしれないでしょ。だから、数年の思い出が詰まったこの街を、もう一度見ておきたくて」
彼女の背に抱きつきながら、私は、いろいろな話を聞いた
あそこのケーキ屋さんは美味しいんだよ
ここのお店は小物が多くてね
この公園でよくさやかちゃんと遊んだんだ―――
背から伝わる鹿目さんの温もりは、どこか脆い
3度目の世界
美樹さやかが魔女になり、佐倉杏子が巴マミに殺され、その巴マミも魔女と化した世界
私とまどかと2人でワルプルギスの夜を迎えることとなった、そんな世界での最期の日、
「ほむらちゃん。後ろに乗ってくれる?」
「うっ、うん!」
まどかは私を後ろに乗せて、自転車を漕いだ
「最後かもしれないでしょ。だから、数年の思い出が詰まったこの街を、もう一度見ておきたくて」
彼女の背に抱きつきながら、私は、いろいろな話を聞いた
あそこのケーキ屋さんは美味しいんだよ
ここのお店は小物が多くてね
この公園でよくさやかちゃんと遊んだんだ―――
背から伝わる鹿目さんの温もりは、どこか脆い
「鳥はいいなぁ。翼があるから」
自転車を休憩し、河原に並んで腰掛けたところで、鹿目さんがそんな言葉を漏らした
空には、冴えた空気に研ぎ澄まされた星々が、目にも鮮やかに煌めいている
「この状況から飛んで逃げだせたら、どれだけ楽だろうね」
「……だったら、逃げようよ」
「……」
「そうだよ、逃げようよ鹿目さん!」
沈黙した鹿目さんに向け、捲し立てるようにして話す
「今ならまだ間に合うよ! このまま自転車なり電車なりでどこへでも―――」
「駄目だよ」
小さく、しかしはっきりとした、鹿目さんの拒絶
泣きそうな笑いを纏った決意
自転車を休憩し、河原に並んで腰掛けたところで、鹿目さんがそんな言葉を漏らした
空には、冴えた空気に研ぎ澄まされた星々が、目にも鮮やかに煌めいている
「この状況から飛んで逃げだせたら、どれだけ楽だろうね」
「……だったら、逃げようよ」
「……」
「そうだよ、逃げようよ鹿目さん!」
沈黙した鹿目さんに向け、捲し立てるようにして話す
「今ならまだ間に合うよ! このまま自転車なり電車なりでどこへでも―――」
「駄目だよ」
小さく、しかしはっきりとした、鹿目さんの拒絶
泣きそうな笑いを纏った決意
――――
ほむら「これがまどかの秘密道具?」
まどか「うん! 自転車!」
ほむら「……」
まどか「これでスピードを付けてから、バヒューン!」
まどか「……って飛べば、勢いで空に浮かべたりしないかな!」
ほむら「もう私を痛い目に合わせたくないのではなかったの?」
まどか「うっ、そ、それは……、だってビルから落ちるよりは、まだこっちの方がマシそうだし……」
ほむら「ふふっ。冗談よ冗談」
ほむら「いいわ、広い場所へ行って試してみましょう」
ほむら「これがまどかの秘密道具?」
まどか「うん! 自転車!」
ほむら「……」
まどか「これでスピードを付けてから、バヒューン!」
まどか「……って飛べば、勢いで空に浮かべたりしないかな!」
ほむら「もう私を痛い目に合わせたくないのではなかったの?」
まどか「うっ、そ、それは……、だってビルから落ちるよりは、まだこっちの方がマシそうだし……」
ほむら「ふふっ。冗談よ冗談」
ほむら「いいわ、広い場所へ行って試してみましょう」
――――
何度目かもわからない時間遡行を繰り返した末にたどり着いた、この世界で
疲れを感じた私は、病室のベッドからすぐ起き上がらずに、窓の外を眺めてみた
「……」
1羽のスズメが、窓枠のそばを横切っていく
私はそれをみて、久しぶりに以前の時間軸のことを思い出した
『鳥はいいなぁ。翼があるから』
鳥を羨んだ、あの時の彼女の発言
今になって思えば、どうしてまどかは飛べるという能力面ではなく、
鳥が翼を有しているという身体的特徴に着目したのだろうか
「飛べるから羨ましいのではなく、翼があるから羨ましい、理由」
もしかしたらそれはただの言葉の綾なのかもしれない
「……」
それでも……
どうにも私には、飛べるということと、翼を持っているということの間に、
何か差があるような気がしてならなかった
「知りたいな。あの時のまどかの気持ち」
「どうすれば知れるのかな」
何度目かもわからない時間遡行を繰り返した末にたどり着いた、この世界で
疲れを感じた私は、病室のベッドからすぐ起き上がらずに、窓の外を眺めてみた
「……」
1羽のスズメが、窓枠のそばを横切っていく
私はそれをみて、久しぶりに以前の時間軸のことを思い出した
『鳥はいいなぁ。翼があるから』
鳥を羨んだ、あの時の彼女の発言
今になって思えば、どうしてまどかは飛べるという能力面ではなく、
鳥が翼を有しているという身体的特徴に着目したのだろうか
「飛べるから羨ましいのではなく、翼があるから羨ましい、理由」
もしかしたらそれはただの言葉の綾なのかもしれない
「……」
それでも……
どうにも私には、飛べるということと、翼を持っているということの間に、
何か差があるような気がしてならなかった
「知りたいな。あの時のまどかの気持ち」
「どうすれば知れるのかな」
――――
ほむら「けっきょくこの河原が一番適していそうね」
まどか「よいしょ、と」
ほむら「ちょっと!? どうしてまどかまで自転車に乗るの!?」
まどか「 二人乗りで一緒に飛んじゃおうよ」
ほむら「そんな、危ないわ!」
まどか「大丈夫。ギュッとつかまってるから」
ほむら「でも……」
まどか「それにここは草が生えてるから、転んでも平気平気ー!」
ほむら「はあっ、仕方ないわね。言い出したら聞かないんだから」
ほむら「けっきょくこの河原が一番適していそうね」
まどか「よいしょ、と」
ほむら「ちょっと!? どうしてまどかまで自転車に乗るの!?」
まどか「 二人乗りで一緒に飛んじゃおうよ」
ほむら「そんな、危ないわ!」
まどか「大丈夫。ギュッとつかまってるから」
ほむら「でも……」
まどか「それにここは草が生えてるから、転んでも平気平気ー!」
ほむら「はあっ、仕方ないわね。言い出したら聞かないんだから」
ほむら「漕ぐわよ。しっかりつかまってね」
まどか「うん!」ムギュッ
ほむら(まどかの、胸が、背中に……!?)ドキッ
まどか「ほむらちゃん前! 前! 石が落ちてる!」
ほむら「えっ!? あ、やばっ!?」
石を踏みつけ、自転車がバランスを崩す
私とまどかの身が宙に投げ出される
まどか「うん!」ムギュッ
ほむら(まどかの、胸が、背中に……!?)ドキッ
まどか「ほむらちゃん前! 前! 石が落ちてる!」
ほむら「えっ!? あ、やばっ!?」
石を踏みつけ、自転車がバランスを崩す
私とまどかの身が宙に投げ出される
ほむら(くっ! せめてまどかだけでも……!)
ふわっ
まどか「……あ、あれ?」
ほむら「私達、飛んでる……?」
ふわっ
まどか「……あ、あれ?」
ほむら「私達、飛んでる……?」
まどか「わああーっ! すごいすごい! 本当に飛んでるよ、ほむらちゃん!」
ほむら「ええ!」
夕陽を浴びながら、魔力でふわふわと低空に浮かぶ私とまどか
ほむら(魔法のシステムは感情に大きく根ざしている)
ほむら(まどかの身の為に)
ほむら(そう思った瞬間が、私の最も力を発揮できる時だというのは……)
ほむら(考えてみれば当たり前の話かもしれないわね)
まどか「ねえ、ほむらちゃん」
ほむら「うん?」
まどか「ほむらちゃんはどうして飛びたかったの?」
ほむら「ええ!」
夕陽を浴びながら、魔力でふわふわと低空に浮かぶ私とまどか
ほむら(魔法のシステムは感情に大きく根ざしている)
ほむら(まどかの身の為に)
ほむら(そう思った瞬間が、私の最も力を発揮できる時だというのは……)
ほむら(考えてみれば当たり前の話かもしれないわね)
まどか「ねえ、ほむらちゃん」
ほむら「うん?」
まどか「ほむらちゃんはどうして飛びたかったの?」
ほむら「飛びたかったから飛びたかったのよ」
まどか「ええーっ! それじゃあ答えになってないよ!」
ほむら「常に答えが見つかるほど甘くはないのよ、世の中って」
まどか「ほむらちゃんの意地悪ー!」
ほむら(それでもなんとなく分かった、かな)
ほむら(まどか)
ほむら(貴女が鳥の飛行能力ではなく、翼を羨んだ理由)
まどか「ええーっ! それじゃあ答えになってないよ!」
ほむら「常に答えが見つかるほど甘くはないのよ、世の中って」
まどか「ほむらちゃんの意地悪ー!」
ほむら(それでもなんとなく分かった、かな)
ほむら(まどか)
ほむら(貴女が鳥の飛行能力ではなく、翼を羨んだ理由)
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「ええ」
まどか「空をとぶって、気持いいね!」
ほむら「そうね」
ほむら(きっと貴女は―――)
ほむら(どこへでも飛んでいける、鳥のそんな立場に、憧れたのね)
ほむら(何にも縛られることなく、自由に大空を舞える)
ほむら(そんな、鳥の自由さを、翼に写し見て)
ほむら「ええ」
まどか「空をとぶって、気持いいね!」
ほむら「そうね」
ほむら(きっと貴女は―――)
ほむら(どこへでも飛んでいける、鳥のそんな立場に、憧れたのね)
ほむら(何にも縛られることなく、自由に大空を舞える)
ほむら(そんな、鳥の自由さを、翼に写し見て)
――――
その帰り道
自転車を引きながら、2人で薄暗い寒空の下を歩く
空にはいつか見たような星々が、浮かび始めていた
まどか「またいつか、こうして飛べるといいな」
ほむら「飛べるわよ」
この子にはもう重荷を背負わせたくない
しがらみで縛り付けられ、自由という名の翼を失ったその姿を、もう見たくはない
ほむら「私が貴女の翼になってあげる」
まどか「ふふっ。ほむらちゃんがわたしの翼、かぁ。なんだか素敵だね」
彼女の前に立ちはだかる全ての障壁を打ち払う決意を、私は更に深めた
その帰り道
自転車を引きながら、2人で薄暗い寒空の下を歩く
空にはいつか見たような星々が、浮かび始めていた
まどか「またいつか、こうして飛べるといいな」
ほむら「飛べるわよ」
この子にはもう重荷を背負わせたくない
しがらみで縛り付けられ、自由という名の翼を失ったその姿を、もう見たくはない
ほむら「私が貴女の翼になってあげる」
まどか「ふふっ。ほむらちゃんがわたしの翼、かぁ。なんだか素敵だね」
彼女の前に立ちはだかる全ての障壁を打ち払う決意を、私は更に深めた
――――
想いは力になる
まどか「また、約束通り飛べたね」
ほむら「ええ」
まどか「もうビルの屋上から落ちた時みたいに、落下したりはしないよね?」
ほむら「あっ、あの時は不慣れだったのよ! 何度も言うように、もうあんなミスはしないったら!」
まどか「どうだかー」
ほむら「まどかの意地悪……」
まどか「なーんて、ね!」
ほむら「えっ?」
まどか「ちゃんと信じてるよ。だってほむらちゃんは、わたしの翼なんだもんね」
ほむら「……そうよ」
そうして迎えた夜明けの空は、どこまでも自由だった
おわり
想いは力になる
まどか「また、約束通り飛べたね」
ほむら「ええ」
まどか「もうビルの屋上から落ちた時みたいに、落下したりはしないよね?」
ほむら「あっ、あの時は不慣れだったのよ! 何度も言うように、もうあんなミスはしないったら!」
まどか「どうだかー」
ほむら「まどかの意地悪……」
まどか「なーんて、ね!」
ほむら「えっ?」
まどか「ちゃんと信じてるよ。だってほむらちゃんは、わたしの翼なんだもんね」
ほむら「……そうよ」
そうして迎えた夜明けの空は、どこまでも自由だった
おわり
終わったか
なんということでしょう乙乙
奇跡も魔法も保守もあるんだよ
なんということでしょう乙乙
奇跡も魔法も保守もあるんだよ
さすが超絶倫の>>1さんや、正直もう来ないと思ってたぜ
マジで乙乙すぎる
マジで乙乙すぎる
乙ーっ! なんという逆転、バルス乗り越え保守してきた甲斐があった!
今だから言おう
バルスも乗り切り昨日一日様子見ながら適度に保守したりもしてたがもう来ないと思っていた
バルスも乗り切り昨日一日様子見ながら適度に保守したりもしてたがもう来ないと思っていた
>>1000なら俺とほむほむがゴールイン
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