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    元スレ幼女「ねぇおじちゃんたち」

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    151 :

    寝たいんだがまとめのるよな?

    152 = 134 :

    「こんなことを言うのも失礼ですが、昨夜から様子を見ていまして…」

    「…すみません、やはりご迷惑をお掛けした様で」

    「いえ、もしよろしければ…ここで寝泊まりしませんか?」

    「へ?」

    「突然の事で驚かれてると思いますが、私にはあなたが悪い人には見えないのです」

    「私は汚れてしまった人間ですよ…、ここに居る権利など…」

    「私も仕事に行ってる間は家の事が出来ない状態で…あの子にも、娘にも寂しい思いをさせていますし…」

    「しかし、私が悪人だったらどうするんですか?昨日まで公園に住んでいた浮浪者ですよ?」

    「…そうですね」

    「そんな男を家に泊めるだけでも問題なのに…、住ませるなんて…」

    「あなた方親子は親切過ぎる…もう少し警戒すべきです…」

    「本当に悪い人は、そんなことを言えませんよ…」

    「…」

    「もちろん無理にとは言いませんが、私はあなたを見ていてそんな風に思いました」

    「少し考えてみてくださいね、では片付けをしてきます」

    154 = 134 :

    ―バサッ、バサッ

    (考えるも何も…)

    (俺はこんなところにいちゃいけない人間なんだ…)

    (俺は…俺ができる形で恩返しをしよう)

    (それが最善だ…)

    ―カリカリカリカリ

    ――カリカリカリカリ

    「昨夜は本当に有難う御座いました、こうして黙って出ることをお許しください」

    「久し振りに人の温かさに触れられました、言葉にできないほど嬉しかったです」 ポタッ

    「しかし、ここに居てしまうとあなた方の厚意に甘えてしまいそうで怖いのです…」

    「先程のお話はお気持ちだけ受け取っておきます、申し訳御座いません」 ポタッ

    (よし…いくか)ソッ

    (有難う御座いました…このご恩は必ず!)ペコリ


    ――パタン

    156 = 134 :

    (さて…、何からすべきか)

    (まずはきちんと働かないとな)

    (職安にいくかな…)

    ――

    ―カタッ

     「失礼な事をお聞きしますが…住所無しとは…?」

    「そのままの意味で取って頂いて結構です」

     「…大変申し訳御座いませんが、また後日ご来店下さいますか?条件に合ったものを探しておきますので…」

    「はい、有難う御座います、失礼します」

    ―パタン

    (やはり、だめか…)

    (求人誌も見てみよう)

    (住み込みならあるいは…)

    157 = 134 :

    ―チャリッ

     「はい、○○工業株式会社です」

    「すみません、住み込み希望なんですけれども」

     「はい、面接の日程については後日お知らせ致しますので、お名前、年齢、住所、ご連絡先をよろしくお願いします」

    「男と申します、年齢は26歳、住所…連絡先はない…です」

     「…少々お待ちください」

    「…はい」

    (やはり…)

     「大変お待たせ致しました、申し訳御座いませんが今回は―」

    「有難う御座いました」

    ―ガチャッ

    (まだだっ…まだ…他にも!)

    158 = 143 :

    がんばれ男

    保守

    159 = 134 :

    ――



    (こんなにも難しいとは…)

    (だがこんな事で挫けちゃいけない)

    (分けてもらった元気を無駄にしちゃいけない!)



    「すみません!外の募集を見たんですけれども」



    「突然失礼します、求人広告を見て来たのですが…」

    ――



    (どこも…だめか)

    (今日はもう遅いな…明日また頑張ろう…)

    (公園に戻るか)

    161 :

    おじちゃんを私怨

    162 = 134 :

    (あれは…?)

    ―バキッ、ガシャッ

     「うはは、今日はいねーんだなあのおっさん」ガシャン

     「いつもきもい顔してガンつけやがってよー、頭来るわ」

     「だよなー、でも喧嘩になったら殺しちゃいそうだしー」ドカッ

     「言えてる、一発殴ったら死ぬんじゃね?」

     「あっはははー言えてるわー」グシャッ

    (…また、か)

    (暫く戻らない方がよさそうだな)

    (明日は忙しくなるな)

    (早起きして寝床も直さなきゃな…)

    (頑張ろう…頑張ろう…)

    163 :

    エロはありますか?

    165 = 143 :

    >>163
    どうみてもないだろ

    166 = 134 :

    (今日は風が冷たいな…)

    ―おじちゃんお泊りしよー?

    ―たまには自分を甘やかしてもいいと思いますよ

    (本当に温かかった)

    (あの親子に会えて良かった…)

    (心から頑張ろうと思えた…)

    (これで、よかったんだ)

    (……)

    ―トントン

    「ん…」

    ―トントン

    幼女「おじちゃん?」

    「お嬢ちゃん、なんでここに!」

    幼女「おじちゃん…」


    ―かえろ?

    167 = 161 :

    ブワッ(顔略

    168 :

    寝るから明日の昼間で保守頼む

    169 = 134 :

    幼女「いなくなるのやだ…」

    「ここにいるよ…」

    幼女「なんでいなくなったの…」ギュッ

    「ごめんね」

    幼女「やだ…」

    「おじちゃんはお嬢ちゃんとは一緒に居られないんだよ…」

    幼女「やだ!」

    「我儘言わないで…」

    幼女「らって…ひくっ…ぐすっ…おじちゃ…ぐずっ…いい…家いて…ぐすっ…いい…だから…ひっく…かえろ…」

    「…」

    幼女「おじちゃん…おうち、かえろ…」ギュッ

    ―こんな現実をどのように受け入れたらいいのかわからなかった

    ―タタタタッ

    「こんなところに…良かった…、突然家を出るものだから……」

    「…すみません」

    171 :

    素晴らしい

    172 = 134 :

    「帰りましょう?」

    「…」

    幼女「ぐすん…ひくっ…」

    「泣きながら、ずっと家の中を探してて…、ずっとあなたの事を心配していたんですよ…」

    「申し訳ない…」

    「この子には、あなたが必要なのかもしれません…」

    「そんなことは…」

    「それは他の誰にもできない、あなただけなんです」

    「…」

    「だから―」

    幼女「…おじちゃん?」


    ―おうちに、かえろ?

    175 = 134 :

    自分でも気付かない内に涙を流していた

    「私は…私は…」

    「いいんですよ…」

    幼女「…わたし、おじちゃんと一緒がいい」

    「どうしたら…」

    「誰にでも帰る場所は必要です…」

    「もう、わからない…自分が何をすればいいのか…」

    幼女「大丈夫だよ、おじちゃん」

    「なんでこんなにも…」

    幼女「―だから」ソッ


    泣かないで…

    176 = 134 :








    ―その夜、男は泣いた




    177 :

    なんか見てて辛くなってきた

    178 = 134 :

    ――

    ―スタスタスタ

    「色々すみませんでした」

    「いいえ、大丈夫ですよ」

    幼女「すぅすぅ…」

    「可愛い寝顔ですね…」

    「心から安心できたんですね…」

    「この子にも心配させてしまった…」

    幼女「んぅ…おうち?」

    「ええ、もうおうちの近くよ」

    幼女「そっか…」

    「起こしちゃったか、ごめんね」

    幼女「いい…」

    179 = 134 :



    「ほら、ついたわよ」

    幼女「降りるう」

    「ん、ごめんな」

    ―スタッ

    幼女「ママ、あのね」

    「うん、わかった」

    幼女「おじちゃん」


    幼女・母「おかえりなさい」

    「ああ…」


    ――ただいま

    181 :

    うおおおおおおお

    183 = 134 :

    ―数日後

    「じゃあお昼過ぎにお迎えいくから」

    幼女「うん、いってきます!」

    「いってらっしゃい」

    「さて、俺も準備するか」

    ―まずは体を慣らすため、という母さんの助言もあってバイトを始めた

    乱れた生活習慣が徐々に直っていったのはいうまでもない

    184 :

    こんなものをこの板で見ることになるとは

    186 = 143 :

    最高に暖まるSSだった、ありがとう。

    保守した甲斐あったぜ!

    187 = 134 :

    数ヶ月後

    幼女「ぴっかぴっかのー」

    「ランドセルの方が大きいぞー」

    幼女「私大きくなるもん!」

    「あはは、いつになることやら」

    幼女「すぐだもんー!」

    「はいはい」

    幼女「わたしね、大きくなったらね!」

    「うん」

    幼女「おじちゃんのお嫁さんになってあげるね!」

    「あはは、そりゃどうも」


    ―そこにはもう戻ってこないと思われたものが

    ――幸せな日々があった

    189 :

    全俺が泣いた

    190 = 134 :

    ―後日談

    母親に旦那はいなかったが俺との関係が進展することはなく、同居人のままだった

    それから十数年

     「ねぇちょっと」

     「なんだよ」

     「あんたいつになったら結婚するの」

     「相手が居ない」

     「わたし」

     「おまえかよ…じゃあ結婚するか」

     「うん、やっとお礼してもらえた」

     「何の事だ?」

     「なんでもないですぅー、ばぁか」



    二人が結ばれたのは秘密

    191 = 189 :

    えんだあああああああああああ

    192 = 171 :

    素晴らしい

    193 :

    いやああああああああ

    194 = 145 :

    完結して本当に良かった・・・

    195 = 134 :

    おーわりっ

    仕事中から書き始めて途中抜けましたが終わりましたヽ(゚ω゚)ノ
    読んで下さった皆様と保守して下さった皆様有難う御座いました
    最近鬱っぽいのばっかりだったので温かいの目指してみました
    少しでも皆さんの心が温かくなったなら幸いです

    ではではまたどこかでお会いしましょう

    197 :

    乙乙

    200 :

    >>1面白かった乙!


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