元スレ結衣「転校することになった」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
結衣「今日ウチに泊まりに来ない?」
京子「お、なになに? 結衣から誘うなんて珍しいね」
結衣「京子はいつも私の意思まるっきり無視だもんな」
京子「私には寂しがりや結衣ちゃんの心の声が聞こえるのだよ」
結衣「はいはい」
京子「なんてったって、一番の親友ですから!」
2 = 1 :
結衣宅
京子「明日は休みだし、めいっぱい遊べるな」
結衣「ああ。その前にごはん作っちゃおう」
京子「私、阿蘇牛のステーキがいい!」
結衣「……わかった、阿蘇牛のステーキね」
京子「!?」
3 = 1 :
結衣「なに? 別のにする?」
京子「いやいやいやいや待って待って。阿蘇牛ってなんだか知ってる?」
結衣「高級和牛」
京子「そうだよ、100gで1000円とかだよ!? 中学生が食べていいもんじゃないよ!!」
結衣「いらんの?」
京子「いや……いただきます……」
結衣「私つくっとくから、京子はお風呂いれといて」
4 = 1 :
京子「あ、待って! 私やっぱり別のでもいいよ!」
結衣「……じゃあ、オムライス」ボソッ
京子「えっ?」
結衣「オムライスとかどう?」
京子「いい! いいねオムライス! 私いますっごいオムライスが食べたいなあ!」
結衣「じゃあ、その二つね」
京子「そんな食べ切れ……」
結衣「文句があるなら食べなくていいぞ」
京子「滅相もございません」
結衣「よろしい」
5 :
つまんねぇから続けんなゴミカス
7 = 1 :
ジャーッ
京子(何かがおかしい……)
ゴシゴシ
京子(一体何を企んでるんだ、結衣のやつ)
ゴシゴシ
京子(ベタなところで、私をとって食おうとしてるとかか?)
キュッ
京子(ちょっと熱めに設定しておこう)
ピッ ピッ ピッ …ジャーッ
京子「よし」
京子(……はっ! まさか結衣のやつ、デブ専なんじゃ……?)
京子(そう考えるとすべてのことに合点がいく……!)
京子(結衣がしょっちゅうラムレーズンをおごってくれるのもそれだったのか!)
8 :
続けたまえ
9 = 1 :
京子「って考えたんだけど、正解?」
結衣「ちげぇよ」
京子「思い出した! そういえば私たちが夫婦になって今日で五周年だったね。忘れてた」
結衣「いつから夫婦になったんだよ。っていうかどっちが夫だよ」
京子「え、結衣に決まってんじゃん」
結衣「まあ……それはそうか」
京子「うん……」
結衣「…………」
京子「…………」
結衣「なんか恥ずかしいから、黙らないでくれないか」
10 = 1 :
京子「でも、結衣さ、ちょうど五年くらい前だったと思うけど」
結衣「うん」
京子「私が犬に吠えられて泣いてる時に『一生私が守ってやるから大丈夫』って言ったよね」
結衣「ああ……まあ、あれはな。まだこどもだったし」
京子「そんなひどい! あの言葉は嘘だったっていうの?」
結衣「……嘘じゃないよ」
結衣「嘘じゃ……ないよ……」ギュッ
京子「……結衣?」
結衣「ううん、なんでもない」
京子「どうしたの、結衣? なにかあった?」
結衣「そんなことより、ほら、出来たぞ。おいしそうだ」
京子「…………?」
11 = 1 :
京子「いっただっきまーす」
結衣「どうぞ」
京子「ステーキうんめー!」モグモグ
結衣「そっか。よかった」
京子「ぴょーいぺばぷぱぴぽむぱいぷぷぷっぺぷぺぱぽぺ」モグモグ
結衣「行儀悪いし、何言ってるのかまったくわからんぞ」
13 = 1 :
京子「そういえば、私が最初に食べた結衣の手料理はオムライスだったなーって」
結衣「そうだったっけ?」
京子「昔はケチャップライスはべちゃべちゃで、卵はすこし焦げてたし、形も良くなかった」
結衣「ほんと文句ばっかだな」
京子「でも、なぜだか、このおいしさだけは変わらんな」パクリ
結衣「はいはい。どーもありがとうございます」
14 :
支援せざるを得ない
16 = 1 :
京子「うっぷ……もう食べられない……」
結衣「まさか本当にぜんぶ食べきるとは思ってなかったよ」
京子「ゆ、結衣の、うっぷ、愛を……うっ」
結衣「はいはい」サスサス
京子「膝枕して~」
結衣「なんでだよ」
京子「寝ゲロしても床が汚れないという画期的な方法ですよ」
結衣「私は汚れてもいいと?」
京子「パクっちゃだめだよ」
結衣「誰もパクらないと思うけどな」
17 = 14 :
しえんぬ
18 = 8 :
しえん
19 = 1 :
京子「……んう?」
結衣「おはよう」
京子「んあ……おはよ……何時間くらい寝てた?」
結衣「そんな寝てないよ。30分くらい」
京子「膝、ありがとね」
結衣「はいよ。楽になった?」
京子「おかげ様でだいぶ」
20 = 1 :
結衣「ゲームやろう」
京子「またあのレベルを上げるだけのRPG?」
結衣「別にいいだろ。私はレベルを上げるのが好きなんだよ」カチッ
テケテケテレレテレレテレレテレレテレレレテレレテレレテン ドン!
京子「え、まだそこなの? この前やった時から全然進んでないじゃん」
結衣「でももっとレベル上げないと。あのボスには勝てない」
京子「待って結衣! あれ負けイベントだから!」
21 = 14 :
しえんた
24 = 1 :
京子「…………」
テレレレッテレー
京子「…………」
テレレレッテレー
京子「…………」
テレレレッテレー
京子「…………」
テレレレッテレー
京子「……ねえ、結衣」
27 = 1 :
結衣「なに?」
京子「今日、どうしたの?」
結衣「ん? 何が?」
京子「なんかおかしいよ」
テレレレッテレー
結衣「……うん」
結衣「私、実はさ……」
結衣「……転校することになったんだ」
28 = 1 :
結衣「実は、親の都合で引っ越すことになったんだ」
京子「……引っ越すってどこに?」
結衣「まあ、そこまで遠いところじゃないよ。会おうと思えばいつでも会える」
京子「そう……なんだ……」
結衣「うん……」
京子「で、でも、今も一人暮らししてるんだから、別にこのままここにいればいいじゃん?」
結衣「親もそう言ってるんだけど……」
結衣「でも、こうやって、たかが数百メートル離れてるのとは訳が違うし、」
結衣「親も私の意思を尊重するとか言いながら、言外にはやめろって仄めかすんだ」
結衣「やっぱあまりに離れすぎるのは心配みたい」
30 :
すでにつらい
31 = 23 :
しえん
33 :
34 :
俺は信じてるぞ
35 :
さるくらったのかな?
36 = 1 :
京子「ちなつちゃんが悲しむよ」
結衣「うん……」
京子「あかりだって悲しむ」
結衣「…………」
京子「生徒会のみんなもクラスのみんなも」
結衣「うん、ごめん」
京子「私に謝ったって仕方ないって」
結衣「ううん、ごめん、京子」
京子「…………」
37 = 14 :
せつない……
38 = 1 :
京子「いつ頃いくの?」
結衣「明日の夜にはもう……ごめん、なかなか言い出せなかった」
京子「そっか、すぐだね」
京子「まったく、いきなりそんなこと言うからびっくりしちゃったよ」
京子「私なら大丈夫だから。そんなことより、寂しがりやの結衣ちゃんの方が心配だな~」
結衣「大丈夫だよ」
京子「えーそんなこと言わないで、ちょっとは寂しがってよー」
結衣「まあ、会えなくなるわけじゃないからな」
39 :
ほうほう
それでそれで?
41 = 23 :
しえん
42 :
シェーン
43 = 23 :
しえん
44 = 1 :
京子「そうだよ、たまには親友の顔も見に来てよ?」
私と結衣は親友だから。
だから、結衣が自分で考えて決めたことは尊重してあげなきゃいけない。
私の勝手なわがままで引き止めたりしちゃいけない。
結衣「ああ。親友なんだから、会いたくないわけないだろ。休みには必ずくる」
そう、私たちは親友だ。唯一無二の親友なんだ。
けれど、結衣に「親友」と改めて言われると、
なぜだかわからないけど胸がしくしくと痛んだ。
45 = 14 :
しえんぬ
46 = 23 :
ああ・・・
47 = 1 :
結衣「ふ~いい湯だった」
結衣「京子。つぎ、風呂いいぞ」
京子「…………」
結衣「なんだ、また寝てるのか」
京子(本当はここから逃げ出したいけど)
京子(泊まりに来た手前、帰るとは言い出せない……)
結衣「おーい、京子。風呂にも入らないで寝るなー」
京子「…………」
48 :
やっぱり行くのやめたって反抗するss一度もないからたまには...
49 = 23 :
続きが気になってしかたねぇ
50 = 14 :
京子ちゃん……
みんなの評価 : ★
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