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    元スレP「社長の無念は俺が果たす」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - アイドルマスター + - サイレン + - シリアス + - 美希 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 6 :

    結局その夜、私は美希にずっと寄り添っていた。そしてその間色々なことを話した。
    765プロが買収された後、ボーカルレッスンが満足にできなくなった私のためにプロデューサーが自費でトレーニングに出してくれたこと。
    社長が自殺した後、社長の意志をつぐと固く決心していたこと。
    美希にとっては初めて聞く話も多かったようで、美希は次第に泣き止んで、私達はいつの間にか眠りに落ちていた。
    ~翌朝~

    美希「千早さん、ありがとうなの!」
    千早「私は何もしてないわよ」
    美希「千早さんはこれからもまだ歌い続けるんだよね?」
    千早「もちろんよ」
    美希「強いね、千早さんは」

    美希「美希もね、信じてみようと思うの」
    千早「え?」

    美希「キラキラのステージでね、美希をもっとキラキラ輝かせてくれるってハニー言ってたの」
    美希「千早さんみたく美希は強くはないけど美希も約束、信じてみようかなって」

    昔みたいな満面の笑顔を浮かべた美希の目は、昨日とは別人で、強い意志を感じた。

    千早「もう大丈夫ね、美希」
    美希「またね、千早さん!」
    ~千早編、完~

    52 = 15 :

    これ全員分やるんだよな?
    かなりの大作の予感

    53 :

    続きはよ

    54 = 6 :

    運命の人はいなくなってから気づくもので、気づけばもう五年も過ぎてしまいました。

    あずさ「夢みたいなことばかりいってないで、いい加減に結婚しなさい!」

    あずさ「父さんの会社にいい男がいるんだ。どうだ、あずさ?お前もいい年なんだし」

    あずさ「その…私お慕いしてる人がいますので…」

    私、三浦あずさ、二十六歳適齢期です。

    ~あずさ編~

    スナックバーディ

    小鳥「あらあら、あずささん、お久しぶり」

    あずさ「お久しぶりです。小鳥さん。変わらないようで何よりです」

    小鳥「ええ…相変わらずの独り身です…うぅっ…誰か貰ってくれませんかね」

    あずさ「はぁ…私も早く結婚したいんですが…」
    あずさ「あの人はどこにいってしまったんでしょう」

    55 = 6 :

    小鳥さんはあの人の消息を何かしっているようですが、何も教えてはくれません。
    いつも肝心なところではぐらかされてしまいます。

    あずさ「小鳥ひゃーん。きょーというきょーはあの人のことおしえてくらはい」
    小鳥「ちょっと、あずささん。飲みすぎですよ。」

    あずさ「おしえてくれるまできょーはかえらないんでひゅから」

    小鳥「完全にできあがってますね。あら、お客さんだわ。いらっしゃい、冬馬君」

    冬馬「おう…んっ?泥酔してるこの女、もしかして765プロにいた年増か?」

    56 = 15 :

    おい冬馬ちょっとこっちこい

    57 = 6 :

    あずさ「年増とはなんれすか!わたしはまだにじゅうろくひゃいれひゅよ」

    小鳥「二十代の乙女を年増なんて失礼ですよ、冬馬君!!二十代で年増なら私は…」プルプル

    冬馬「ばばあだろ。三十路は」

    なんて失礼な方何でしょう。それに比べてあの人は紳士で優しくて…。
    それにしても今日は飲み過ぎちゃいました。片思いを酒の肴にするのは本当に危険だわ。
    ついつい深酒をして、私は小鳥さんのお店で眠ってしまいました。


    冬馬「ようやく、目標額まで金がたまりそうなんだ」

    小鳥「がんばってたものね、冬馬君」

    冬馬「がんばってねぇよ。本当にがんばってるのは…」

    冬馬「あの糞プロデューサーだよ」

    58 :

    がんばるのは君なの
    がるばるの

    60 = 6 :

    冬馬「まぁ、あいつもそろそろ戻ってくるってさ」

    小鳥「そう…」

    冬馬「それだけいいにきた。あばよ」

    小鳥「体に気をつけるのよ、冬馬君」

    冬馬「ふん、あんたとそこの年増もな」

    前言撤回。酒の肴はやっぱり恋に限りますね。
    あの人が近いうちに戻ってくる!深酒したおかげでこんなにうれしい知らせを聞けるんですから。

    小鳥「まったく、冬馬君は口が減らないんだから。あれ、あずささん、起きてて大丈夫なんですか?」

    あずさ「はい、小鳥さん!今晩は寝かせませんよ!」
    あずさ「まだまだ飲みましょう!」

    小鳥「ピヨーー!」

    ~翌朝、あずさ宅~

    あずさ「朝帰りか、相手は男か!?」
    あずさ「ちゃんとした人なの!?」

    あずさ「うふふ、お父さん、お母さん。」
    あずさ「結婚するのはまだ先になりそうです」

    プロデューサーさん、私もう少しだけ待ってみますね。
    ~あずさ編完~~

    61 = 7 :

    あずささんぺろぺろ…エロあってもいいんだよ…

    62 = 6 :

    ~伊織編~

    全部あの馬鹿のせい。本当なら今頃とっくに私は国民的なスーパーアイドルになってるはずよ。
    新しく事務所作る費用、私の家が出してあげようとしたのに、なんであのバカ断るのよ。

    63 = 6 :


    「お前は家族を見返すためにアイドルやってるんだろう」

    伊織「こんな時にそんなこと関係ないでしょ!このままじゃみんな飼い殺しよ!」

    「お前の夢を犠牲にしてまで俺はプロデューサーはできない」

    伊織「なによ…かっこつけちゃって…」

    「だから五年。五年だけ待っててくれないか。」

    伊織「え?訳わかんないわよ」

    「五年の間に何とか形は作る。やってやる」

    「ただ…みんなには内緒にしといてくれ…成功する保証はないし、期待だけさせてもな…」

    伊織「何、最初から弱気なこといってんのよ!」

    伊織「あんた私のプロデューサーでしょ!絶対成功させなさい!」

    伊織「それまで…五年だけ待っててやるんだから」


    もうとっくに五年たったわよ。胸もあの時より大きくなったし、あいつきっとびっくりするわ。
    だから早く帰ってきなさいよ…言いたいことたくさんあるんだから。

    ~伊織編完~

    64 = 15 :

    伊織1レスwwww

    66 :

    みじかっwww

    67 = 6 :

    ~貴音編~

    冬の澄んだ空気は月をよく見せてくれます。
    申し遅れました。私、四条貴音と申します。かつてはあいどるをやっておりましたが、諸行は無常。
    今は銀座でほすてすをやっております
    殿方を相手に酌をして生活するなど眉をしかめる方もおいででしょうが職業に卑賤はございません。
    あいどるをやっていた時ほどではないにしろ、私はこのお仕事に誇りをもっているのです

    とはいえ仕事柄、帰りは夜分遅くになるもの。
    小腹がすいてついついらぁめんなどが食べたくなるものですが、このような時間ではらぁめん屋もなかなかやってはおりません。
    もっとも今では二十四時間こんびにが開いておりますのでこのような事態も安心です。

    68 :

    朝まで残しておいてくれよ

    69 :

    しえんだ

    70 = 7 :

    貴音ぺろぺろ…

    71 = 6 :


    とはいえ仕事柄、帰りは夜分遅くになるもの。
    小腹がすいてついついらぁめんなどが食べたくなるものですが、このような時間ではらぁめん屋もなかなかやってはおりません。
    もっとも今では二十四時間こんびにが開いておりますのでこのような事態も安心です。


    私が過去の仲間との邂逅を果たしたのは、まさに深夜のこんびににおいて、でした。

    美希「もしかして貴音!?」

    美希は昔と変わらず、いえ、どこか寂しさとそれでも強さを秘めたいい目をしておりました。

    貴音「美希なのですか…?ご無沙汰しておりました」
    美希「もう少しでバイト終わるから少しだけ待っててほしいのー」

    待つにしても冬の夜は冷えるもの。仕方なしにふらいでーなる下世話な週刊誌でも読んで時間を潰すことといたしましょう。

    天ケ瀬冬馬、引退後はホストで年収一億五千万!?

    引退したあいどるのぷらいばしーを侵すなど全くもって下品です。

    貴音「しかし、あの者も苦労しているのですね…」

    765プロを買収した後、彼らもまた黒井社長に飼い殺しにされておりました。
    あの方は元765プロのアイドルだけでなく、切り捨てられた彼らの面倒もよくみていたようでした。

    72 :

    貴音は何やっても成功する
    星の下に生まれてそう

    73 :

    ふぅ……

    74 = 73 :

    ふぅ……

    75 = 6 :

    美希「はい、貴音。お待たせなのー」

    美希はそういって私に肉まんをひとつくれました。
    消えていく街のネオンを眺めながら食べる肉まんというのもまたおつなものです。

    貴音「あの方はどこへ行ってしまわれたのでしょうか…」

    冬にはついつい思っていたことが口にでてしまうことが多いです。
    美希は一瞬ポカンとして、そして次の瞬間にはあの笑顔でこういってくれました。

    美希「ハニーは絶対帰ってくるの!だって約束したから!」

    貴音「約束…ですか?」

    美希「そうなの!千早さんを一流の歌手にして…それから美希をきらきらに輝かせてくれるって」

    美希「ハニーは美希達と約束したの!」

    はて、私もかつてプロデューサーと何か約束したような…生活ための仕事、仕事のための生活。そんな日々に追われて、私はいつの間にかあの方との大切な約束を忘れてしまったようです。

    貴音「美希がうらやましいです…私は…約束すら忘れてしまいました」

    約束を固く信じて、日々を精一杯生きる者の瞳のなんと強く輝くことか。
    私には約束を忘れず強く生きている美希の瞳がたまらなく眩しく見えたのです。
    美希「大丈夫!ハニーはちゃあんと覚えてるから」
    私の未来に一筋の光明がさした気がしました。
    ~貴音編完~

    76 = 73 :

    ふぅ……

    77 = 73 :

    ふぅ……

    80 = 73 :

    ふぅ……

    81 = 6 :

    面接官「えっと…菊地真さん。自己PRをお願いします」

    「えっとボク、じゃなかった私は…」

    どうも菊地真といいます。
    アイドルをやめた後は持ち前の運動神経を生かして体育大学へ…まではよかったんですけど、この就職難、なかなか仕事が見つかりません。

    「はぁーまたダメっぽいな…」

    アイドルを続けていたらこんなこと悩まずにすんだのに…
    ネガティブ思考が嫌いな僕ですが、こう何度も失敗続きだとついつい後ろ向きなことばかり考えてしまいます。

    「いっそ萩原組にでも雇ってもらえないかなぁ…」
    菊地真、22歳。社会の荒波に揉まれています。

    82 = 73 :

    ほう

    83 = 73 :

    春香がすごく気になる

    84 :

    デコ助短っ

    85 = 6 :

    「プロデューサー…ぼくのことをお姫様にしてくれるっていったのに…」

    辛いとき、プロデューサーを思い出すことが増えました。
    あの人は僕たちをおいてどこにいってしまったんだろう。
    考えても仕方ない。兎にも角にも僕は仕事を見つけなきゃいけないんだ。

    しかし先立つものがありません。就活って案外お金がかかるんですね。

    「バイトでもはじめるか…どうせならすっごくフリフリきゃぴきゃぴなバイトにしよっと!」

    銀座のホステスなら綺麗なドレスもきれるし、客も上品だろう。
    そんな甘い考えで僕は海千山千の強者が集う銀座のホステスで働こうと思ったんです。


    黒服「四条さん、こちら新人の菊地真です。研修をお願いします」

    「た、貴音!?なんでこんなところにいるのさ!?」

    黒服「こらっ!四条さんに失礼だぞ。この方は当店のナンバーワンで…」

    貴音「いいのです、このものは…いえ、菊地真は私の知り合いですから」

    黒服(この方の知り合いだと…)

    貴音「では真、参りましょう」

    86 = 7 :

    貴音はどんなエロい水商売を…支援

    87 = 6 :

    ~3日後、バイト帰り~

    貴音「お仕事には慣れましたか、真?」

    「うん!お客さん、みんな僕をお姫様みたいに扱ってくれるんだ!この仕事天職かも」

    貴音「はて、真の天職はあいどるではないのですか?少なくとも私にはそう思えます」

    「貴音がアイドル時代の僕のこと買い被ってるだけさ」

    「ダンス以外に取り柄はないし、ファンも女の人ばっかりだったし…」

    貴音「真、そんなことはありませんよ。ダンスを踊っているときのあなたは少なくとも今日接客していたあなたよりもずっときらきらしておりました」

    「貴音も上手だなぁ」

    貴音「私が世辞などいうとお思いですか?では今から踊っていただけませんか、真?」

    「そんな…ボクダンスなんてあの日からずっとやってないし…それ…」

    「もう誰も見てくれる人いないじゃないか…」

    貴音「私が見ています」

    88 = 73 :

    ふぅ……

    89 :

    春香は森で小学生に捕まえられたりしながら生きてるのか

    90 = 6 :

    久しぶりのダンスはステップもリズムもバラバラで、とても見れたものじゃなかった。

    「はぁはぁ…ほら、全然ダメだっただろ?」

    貴音「はい、ダンスは見れたものではありませんでした。でも…」

    貴音「あなたの顔はとても楽しそうでしたよ、真」

    「まったく…貴音はホントに口がうまくなったんだから」

    「アイドルの楽しさ、思い出しちゃったじゃないか、もぉ。」

    「またアイドル目指してみるかなぁ…それじゃあたったひとりのお客さんにはお礼をしないとね。チュッ」
    貴音「なっ、なんと破廉恥な!真、冗談がすぎますよ!!」

    「へへーんだ!またボクをやる気にさせた仕返しだよーだ!」

    ~真編完~

    91 :

    >>89
    カブトムシに失礼だろ

    92 :

    スレタイでロマサガかと思った

    94 = 6 :

    亜美でーす
    真美でーす

    二人とも今、受験生でーす。

    ~亜美真美編(一レスのみ)~

    亜美「やだ→亜美もぉ勉強したくないよぉ→」

    真美「仕方ないじゃんか→真美達もうアイドルじゃないんだから大学行かないと就職できなくてお先真っ暗だよ」

    亜美「リーマンショックに欧州危機…大人なんて嫌いだよぉ→」

    真美「そういえば、兄ちゃんいなくなってもう五年も立つんだね」

    亜美「ふふふ、セクシ→になった亜美達みたら兄ちゃんびっくりするだろうね」

    真美「あったりまえじゃ→ん。真美達が今再デビューすれば売れっ子間違いなしだって!」

    亜美真美「はぁ→兄ちゃん今なにしてんのかな…」

    亜美「真美→亜美もぉ微分積分なんてやりなくないよぉ→」

    真美「そりゃあ真美も古文なんかよりアイドルやりたいよ…」

    亜美真美「みんな今何してるのかな→」

    ~亜美真美編完~

    95 = 84 :

    成長した真美亜美に価値はない

    96 = 6 :

    うっうー高槻やよいです。
    アイドルを辞めて生活は苦しくなったけど家族みんなで元気に楽しく生きてます!
    やっぱり家族が一緒で元気に暮らせるのが一番かなって。
    高校を出た後、伊織ちゃん家の女中をやってもらわせてます。就職難でお仕事決まらなかったから伊織ちゃんにはほんとに感謝しています。弟達は大学まで行かせてあげたいから、私、頑張らないと!
    ところで最近、伊織ちゃんの様子が少しおかしいけど何かあったんでしょうか?
    なんかソワソワイライラしてて落ち着かない感じです。
    うぅっカルシウムが足りたいのかなぁ?あとで牛乳持っていってあげないと!

    ~高槻やよい編~

    やよい「伊織ちゃーん、牛乳を持ってきましたよー」

    伊織「なんでいきなり牛乳なのよ!?」

    やよい「うぅっ…なんか最近の伊織ちゃんイライラソワソワしてるからカルシウム不足かなって…」

    やよい「はっ!もしかしてあの日じゃ!?ごめんなさい、私デリカシーなくて」

    伊織「はぁ…もういいわよ、そんなこと。けどやっぱりやよいにはお見通しってわけね」

    97 :

    美希には幸せになってほしい

    98 = 6 :

    伊織「あの馬鹿…まだ帰ってこないのよ…もう五年たったっていうのに…」

    やよい「プロデューサーさんのことはもう忘れようよ…」

    伊織「忘れられるわけないじゃない!帰ってきたらぎったんぎったんにしてやるんだから」

    やよい「そういえばプロデューサーさんで思い出しました。今日は社長の命日です」

    伊織「そっか…」

    やよい「だからね、伊織ちゃん。今から社長のお墓参りいこうよ」

    伊織「そうね。社長の命日なら、もしかしたらあいつも来てるかもしれないわ」

    やよい「来てなかったら?」

    伊織「社長にあいつのところに化けてでるよう頼むまでよ」

    やよい「うっうー伊織ちゃん、それはプロデューサーさんがかわいそうですー」

    99 = 72 :

    うっうー

    100 = 6 :

    ~墓地~

    伊織「あら、どうやら思わぬ先客がいたようね」

    律子「久しぶりね、伊織、やよい」

    やよい「律子さんもお元気そうで何よりですー」

    律子「あんた達も社長のお墓参り?ふふふ、社長も喜ぶわ」

    やよい「社長は賑やかなのが大好きでしたからねー」
    伊織「律子、あんたに聞きたいことがあったの」

    律子「何、伊織。何やら穏やかじゃないわね」

    伊織「何で社長は自ら命をたったの?」

    律子「長い話になるわよ?」

    伊織「五年よりは短いでしょ。」

    律子「そうね。じゃあ場所を変えましょう」

    社長が何で自殺したのかは私も知りませんでした。
    当時まだ中学生だった私には身近な人の死という事実だけが重たくて詮索する余裕なんてなかったですし、今の今まで知る機会もありませんでした。


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