元スレほむら「さよならの季節に」
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51 = 10 :
ああ、なるほど……俺得展開期待
52 = 1 :
-中学校の近くの喫茶店
まどか「ゆまちゃんは……紅茶よりジュースの方がいいかな?」
ゆま「ゆまだって大人だから紅茶飲めるよ!」
まどか「はは……じゃあ、一緒にミルクティ飲もうか?」
ゆま「うん!」
チャクセキ
まどか「どう?ゆまちゃん、キョーコちゃんいる?」
ゆま「……いない、かな」
まどか「…そっか」
ゆま「そんなにカンタンに見つかるなんて思ってないよ?もうゆまだってさんざん探してるんだから!」
まどか「…そうだよね」
ゆま「だから……ゆっくり探そう?おねえちゃん。おねえちゃんに買ってもらったミルクティ美味しいよ?」
まどか「ティヒヒ…ありがとう。」
ゆま「…そういえば、マミのくれた紅茶も同じくらい美味しかったな」
まどか「…そうなんだ?…見つかったら一緒にごちそうしてもらおうね」
53 = 1 :
-中学校の近くのケーキ屋さん
ゆま「わあ…このケーキ美味しそうだね?」
まどか「ティヒヒ…ゆまちゃんもそう思う?ここのケーキってとっても美味しいの」
まどか(……あれ?)
ゆま「どうしたの…おねえちゃん……?」
まどか「…ううん、私ここのお店のケーキを食べたこと無かったと思うんだけどな。でもなんで美味しいって知っていたんだろ……?」ズキッ
まどか「痛っ……」
ゆま「おねえちゃん……」
まどか「大丈夫…せっかくだから食べ行こ?きっと美味しいはずだから」
ゆま「……うん。でも、おねえちゃん、無理したらダメだよ?」
まどか「我慢できなくなったら…ゆまちゃんに助けてもらうよ!」
ゆま「うん!まかせておいて」エヘン
まどか「頼りにしているよ!」
54 = 1 :
-学校の近くの路地裏
ゆま「あぁ…結局、一日中探したけれど見つからないか…」
まどか「うーん…まだ1日目だしね…見つかるまで一緒に頑張るから…ね?」
ゆま「……………………」
まどか「ゆまちゃん?」
ゆま「うん!ありがとう!まどか!今日は一日一緒にいてくれて楽しかった!!」
まどか「ティヒヒ…どういたしまして!私も…久々に楽しかったよ」
まどか「…さやかちゃんが死んじゃってから、こうやって誰かと楽しくお出かけするなんて…しばらくしていなかったから」
まどか「……会いたい人も確かに居るけど、ゆまちゃんとふたりでこうしているのも楽しいね!」
ゆま「うん!」
ゆま「…ねえ、おねえちゃん?」モジモジ
まどか「なに?ゆまちゃん?」
ゆま「…手、つないでいい?」
まどか「…うん」
ギュウ
55 = 1 :
ゆま「えへへ……温かいや……」ニギニギ
まどか「うん、温かいね……」ギュウ…
まどか「……そろそろ暗くなってきたし帰ろっか?」
ゆま「うん…そうだね!」
カツカツカツ……
???「…お待ちください。」
まどか「……誰!?」クルッ
ゆま「……………オリコ」
織莉子「あら………かわいいだけの役立たずさん」
ゆま「………………役立たずじゃない」ギリッ
織莉子「私はあなたと喧嘩するつもりはないわ……じゃれあうなら…」
キリカ「私が遊んであげるよ!!」ヘンシン!!
ゆま「くっ………」ヘンシン!!
56 = 1 :
キリカ「ほらほら!おちびちゃん!!そんなにのろのろしてる!すぐに!殺っちゃうよ!!」
ザシュ!!ザシュ!!ザシュ!!!
ゆま「うっ……」
まどか「ゆまちゃん!!」
織莉子「……鹿目まどかさん。大丈夫…あの子の命までは奪いませんわ。ただ、ちょっと二人でお話しするのに邪魔だったから」ゴゴゴゴゴゴ…
まどか(う……こ…怖い……?)
織莉子「そんなに怖がらなくてもいいですよ?今のあなたに危害を加える気は全くないですから」
まどか「…どう……いう………こと?」
織莉子「あなたが知る必要は無いわ……ただ、今日は忠告しに来たの」
織莉子「鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う?家族や友達を、大切にしてる?」
まどか「え…?……う…うん」
織莉子「…そう、なら、今の生活で満足していることね。決して、何かを思い出そうなんてしないことね」
57 = 10 :
まどかとおりこ勢の絡みとか俺得
58 = 1 :
まどか「…どういうこと?」
織莉子「…好奇心は猫をも殺すわ」
まどか「……!!」ビクッ
織莉子「興味を持つなと私が言ったということを理解してもらえなかったかしら…」ゴゴゴゴゴ…
まどか「うっ………」ヘナヘナ…
織莉子「…そう、いい子ね。分かってくれたのね」
コツコツコツ…
まどか「や……こないで………」
織莉子「……忠告が無駄にならないことを祈っているわ」
………………………………………
織莉子「貴女にとって、三回目の同じ忠告が…無駄にならないことをね」ニコッ
………………………………………
織莉子「キリカ!帰りましょう。これ以上、ここに用事は無いわ」
キリカ「!!!!!!……なんだ!残念!もう少し、遊べたのに!」
59 = 1 :
ゆま「………………痛っ!!」
まどか「ゆま……ちゃん?」
ゆま「……おねえちゃん?大丈夫?」
まどか「…ゆまちゃんも……その傷は……大丈夫?」
ゆま「回復は得意だから………」
まどか「…………………」
ゆま「へへ……やっぱりキョーコの言うとおりだった…」
まどか「ゆまちゃん?」
ゆま「一般の人を魔法少女に巻き込んだらダメだって……」
ゆま「…それなのにゆまったら………おねえちゃんが優しいから、甘えちゃってた」
まどか「ゆまちゃん!」
ゆま「バイバイ、まどか。一日だけど……楽しかった!」シュタッ!!!
まどか「…ゆまちゃん!!!!!」
60 = 1 :
-まどかの家
まどか「……………………」
知久「おかえり、まどか…帰ったらあいさつくら……まどか!どうしたんだ!その格好は!?」
まどか「あ………うん……転んじゃって………」
知久「怪我はないかい!?」
まどか「うん……大丈夫。ちょっとショック受けちゃっただけだから…」
知久「……何か、隠していないか?まどか」
まどか「…大丈夫、パパやママを心配させること……絶対にしないから」
まどか「…私ね、パパやママが大切だから……今のままの生活がいいの…」
まどか「……だから、絶対に、危ないことしないから…」ポロッ…
知久「…うん、わかった。もうすぐご飯にするから、着替えておいで…」
まどか「うん……」
61 = 1 :
-まどかの部屋
まどか「…………私、最低だ」
まどか「…心のどこかで、ゆまちゃんが居なくなって」
まどか「また、普段の生活が戻ってくるのかなって…期待している……」
まどか「もう…怖い思いしたくないって…」
えぐっ………えぐっ………ポロポロ……
まどか「私……なんて悪い子なんだろ……」
まどか「もう……嫌だよ………誰か、助けてよぉ……」
まどか「………---ちゃん」
62 = 1 :
-魔女の結界の中
ほむら「………終わりよ」
ドカーン……
ほむら「……時間停止が使えなくなって、随分並の魔女にも苦労するようになってしまったわね」
QB「……とはいえ、その辺りの魔法少女よりよほど凶悪な戦闘能力だと思うけどね」
ほむら「インキュベーター……何しに来たの?」ギロリ
QB「やれやれ…君にとって重要な情報を持ってきたというのに、そのように敵意を向けられてはね。話だけでも聞く気は無いのかい?」
ほむら「…何?」
QB「鹿目まど……」ダダダダダダダ
ほむら「…二度とその名前をおまえが口にするなと行ったはずよ?」
QB「…やれやれ、無駄だと知っていて、なぜ僕を殺したんだい?話が先に進まないじゃないか」
ほむら「……まどかに契約を勧めても無駄なはずよ。あなたの目論見はつぶしたはずだから」
QB「その通りだよ、暁美ほむら。君の催眠のおかげで、僕たちにとっての財産を失うところだったよ…」
63 = 10 :
ほむほむ生きてたか
64 = 1 :
ほむら「……だった?」
QB「君は、催眠を使うことによって、まどかから魔法少女の記憶を完全に消し去り、魔法のような非合理的な存在を否定することを、まどかの心に植え付けた」
QB「そのおかげで、まどかの魔法少女としての素質に見事に栓をされてしまった。」
QB「よく、君たち人間が『自己暗示』というもので、自らのポテンシャル以上のことを引き出すという話は聞くけど…」
QB「まさか、それを逆に利用して、自身の可能性を押さえ込むなんて考えつきもしなかったよ」
ほむら「研究不足ね…感情というものがわからないから、貴方たちにはトラウマだとか…そういうものは理解できないでしょうから」
QB「そうかもしれないね…けれども、やっぱり僕には理解できないな、感情なんてもの。未来永劫の幸せを願うときに…感情なんて不安定なものを信用しきってしまうのは愚かにしか見えないよ」
ほむら「………どういう意味?」
QB「催眠なんて所詮ごまかしだ。本質的には、潜在的には記憶がなくなったわけでは無い。」
ほむら「まさか…」
QB「ここからは君たちの方が得意だろう?仲間を思う気持ちだとか、絆を懐かしむ思いだとか…強ければ強いほど……ごまかしなんてきかないんだろ?」
65 = 1 :
ほむら「馬鹿に……するな!!!!!!」ダダダダダダダダ…
ほむら「………はぁ……はぁ………はぁ………」
QB「だから、無駄だと言っているだろ?さすがに僕としても、無駄に残基を減らされるのは好ましくはないよ」
ほむら「…まどかの催眠が切れかかっているのね?」
QB「客観的に見れば、そういうことになるね。」
ほむら「……たった、半月で切れちゃうなんてね。せめて…まどかが大人になるまで持ってくれれば……魔法少女にならないで済むというのに」
QB「…なるほど。魔法少女になる資格があるのは思春期の少女だけ。だから、君ははじめから、催眠が切れることを前提に…」
ほむら「…そうよ、まどかの契約の時間切れを狙ったのよ。杏子ならともかく…私の付け焼き刃の催眠では、永続的な睡眠なんてはじめから無理だから」
ほむら「せめて…まどかがすべてのものごとを受け入れられるくらい成長するまでは…と思ってた」
QB「……目論見が外れたというのに、なんで君はそんなに嬉しそうなんだい?」
66 = 1 :
ほむら「………記憶を消されても、それでも私たちのこと……思い出してくれる友達がいる」
ほむら「……嬉しくないわけがないじゃない」
ほむら「自分で裏切るような真似をして……勝手にまどかの目の前と…文字通り記憶からも消えて…逃げ出したのに…」
ほむら「それなのに…覚えていてくれることが……嬉しくないわけ……ない!」
ほむら「まどか………」
…………………………………………
まどか(私は…ほむらちゃんのこと、ずっと覚えている!)
…………………………………………
QB「やれやれ…自分たちで面倒なことをしておいて、勝手に喜ぶなんて、理解に苦しむよ」
ほむら「……とはいえ、あなたたちの目論見をつぶすために、まどかには私たちのことは忘れていてもらうわ…」
QB「どうするつもりだい?」
ほむら「……何もしないわ。」
QB「どういうことだい?」
67 = 1 :
ほむら「催眠は、相手の意識に穴を開けてそこに別に意識で塞ぐようなものよ。そして、その時、意識に穴を開けるのには鍵が必要なの」
QB「なるほどね…その鍵を持っている限り、まどかの意識から記憶があふれ出すことはないというわけだね」
ほむら「ええ……そして、それは本人にとって大切なものを鍵にすればするほど…強力な催眠になるの。」
QB「その鍵は君が持っているというわけだね」
ほむら「…そういうことね。」
QB「その鍵は何なのだろうね?」
ほむら「無駄よ、モノではないから私の隙を突いて、まどかのところに持って行こうなんて真似できないわよ」
QB「やれやれ…僕たちが基本的に君たちの行動には不干渉なのは君も知っているだろう?僕たちの都合の良いように立ち回りはするが、君たちに対しては物理的に何か影響を与えるのはルール違反だ」
ほむら「…だからといって、手の内を見せる気はないわ」
ほむら(そう…だって、まどかの催眠の鍵は…)
………………………………………
…………………
………
68 = 1 :
ほむら「さあ、選びなさい、まどか。それが貴女ができる闘うこと。そして…貴女のために死んだ人たちへのはなむけよ」
ほむら「…どちらの選択肢を選んでも、残った私が必ず貴女を幸せにするから」
まどか「ほむらちゃん………」
まどか「私はっ…………………!!!!」
まどか「私は、みんなのこと忘れない!!みんなのことを覚えて生きていく!!」
ほむら「……そう、やっぱりあなたはそういうのね」
まどか「…居なくなったみんなだけじゃない!!ほむらちゃんと……これから一緒に仲良くなりたいよ……」
まどか「全部…終わったんだよね?私なんかのために…ほむらちゃんが苦しむこと…もう、ないんだよね?」
ほむら「……『私なんか』ってなんて言わないで………貴女だったから……私は頑張れたんだから…」
まどか「…だったら、私。ほむらちゃんと……せめて、ほむらちゃんと…一緒に幸せになりたい。」
ほむら「………ありがとう。まどか」
69 = 1 :
ほむら「……でも、さようなら。」ドスッ
まどか「うっ……」
ほむら「…ごめんね、まどか。手荒なまねしてしまって…。」
まどか「…ほむら…ちゃん?」
ほむら「…あなたが、私たちのことを忘れないというのであれば、無理矢理にでも記憶を消すって…もう、決めていたの」
ほむら「…もし、貴女が記憶を消して欲しいと頼んだのであれば、ラクだったのにね」
まどか「……………うう」ガクッ
ほむら「さようなら、まどか。」
ほむら「…私たちは、あなたの幸せを守るわ」
ほむら「あなたは…私たちの希望……つらい思いをさせて…ごめんなさい」
ほむら「……もう、声も聞こえてないかしら」
ほむら「でも、最後に一言だけ……」
ほむら「まどか、私ね…あなたのことが…」
71 = 10 :
そこの台詞はそういう意味か、どっちにしろほむらは決めてたと
72 = 1 :
「大好きだったよ」
まどか「---ちゃん!!!!!!!!!」ガバッ
キョロッ…キョロッ……
まどか「はぁ………また……思いだせなかった……」
まどか「…なんでだろ……あってこともない子の言葉のはずなのに…」
ポロッ……ポロッ……
まどか「…涙が出るほど………嬉しいや…」
まどか「ひっく……ひっく………えぐっ……えぐっ………」
まどか「ねえ!あなたは誰なの……!?」
まどか「わたし……あなたに会いたいよ……」
まどか「---ちゃん!!!」
73 = 1 :
QB「なるほどね……鍵はやはり君自身か……」
ほむら「………………」
QB「沈黙は肯定と受け取るって…教えなかったかな?」
ほむら「……まどかをつけ回したな、インキュベータ」
QB「そりゃあ、以前ほどの才能はなくても、今のまどかだった、十分魔法少女としての才能はあるからね。インキュベータとして、才能のある子を監視するのは仕事だからね」
ほむら「……この外道が」
QB「褒め言葉として受け取っておくよ、暁美ほむら」
QB「…もう一つ、君に教えてあげたい情報があるんだ」
ほむら「……なに?」
QB「君たちがやっとの思いで倒した…ワルプルギスの夜だけれども」
QB「彼女の正体は何だか知っているかい…?」
ほむら「…魔女の複合体」
QB「そう…だから、だからワルプルギスの夜は一が全体で全体が一なんだ」
ほむら「……何が言いたいの?」
QB「…見滝原にまたワルプルギスの夜が来る。」
74 :
今から読むお
75 = 1 :
ほむら「ば……馬鹿な………。私たちが……ヤツは倒したじゃない!?」
QB「うん、確かに君たちはワルプルギスの夜は倒したよ?」
QB「でも、ワルプルギスの夜はそもそもが魔女の集合体みたいなモノだから…魔女がいる限りいくらでも復活する」
QB「君たち人類の歴史が幾たびも災害でリセットされていることからすれは当然推測できる事実だよね?ほむら」
ほむら「ッッッ……だからといって!こんな短期間にワルプルギスの夜が生まれるなんて!!」
QB「……以前、君に話したはずだよね?因果の数ほど魔力は強くなるって……」
QB「そうだよ、ほむら。君のお手柄だよ。君は、ワルプルギスの夜のたびに時間を巻き戻していた……当然、因果の特異点となったまどかが膨大な素質を身につけた…」
QB「それと同時に、時間遡航の起点となるワルプルギスの夜も……君が時間を繰り返すだけ強力になっていったはずだ。」
ほむら「…まさか」
QB「その通りだよ、魔女としての素質が強大になったワルプルギスの夜は、容易に多くの魔女を自分自身に取り込み…復活できるサイクルが早くなった…」
ほむら「じゃあ……私の…やってきたことは………」
QB「無駄だね。ワルプルギスを倒すには、存在そのものを断ち切るような力が必要になるから…それこそ、神でもなければ無理なんじゃないかな?」
76 = 39 :
ほむぅ……
77 = 1 :
ほむら「クッ……………………」
QB「また、ワルプルギスの夜は強力な魔法少女を優先的に駆逐しようとするからね。まどかの才能に引き寄せられて、何度でも見滝原に現れるだろうね」
QB「まあ、気休めを言うのであれば、以前ほどの威力はないよ。巴マミと佐倉杏子がいれば、問題なく倒せる規模さ」
QB「でも、ほむら……君はどうなのかな?時間なんて特異な魔法に特化しすぎて、君は攻撃面では何もできなかったはずだよね…」
ほむら「……うるさい」
QB「おやおや…怒らせてしまったようだね。僕はそろそろ退散するよ」キュップイ
QB「…そうそう」
ほむら「……まだ、何かあるの?」ギロリ
QB「美国織莉子がまどかと接触したようだよ。」
ほむら「織莉子……ですって?」
QB「どうするかは…君に任せるよ」
78 = 1 :
ほむら(………くっ、何もかも最悪じゃない。)
ほむら(いったい何をどうすればいいというのよ!)
ほむら(ワルプルギスの夜を乗り越えた……未来ってこんなにつらいモノなの…!?)
ほむら(ねえ!私は、まどかが幸せなら…それでいいんだよ?)
ほむら「なんで、神様はそれさえも許してくれないの!?私の幸せはいらないから、まどかの幸せを叶えてあげてよ!!!!!」
ほむら「はぁ……はぁ………」
カチャ…
ほむら「…ソウルジェムが濁ってる。」
カチッ………シュゥゥゥゥ…
ほむら「…まだ、絶望するわけにはいかない。何度でも、私はまどかを救う……それまでは、魔女になんてなるモノか!」
ほむら(でも……こんなに先の分からない日々が……つらいなんて思わなかった…)
ほむら(私って…ドジでグズだったんだなって……思い出すわ)
ほむら(まどかぁ………)
79 = 10 :
ワルプル倒せば解決じゃないもんな
それにしても完全に寝るタイミングを逸した
他に合間レス入れる人いるなら後で読むか……
80 = 1 :
まどか「……………すみません」
シーン…
まどか「…留守なのかな?」
まどか「すみませーん!!」
ガチャリ…
まどか「あ………」
まどか「…突然、お邪魔してごめんなさい」
まどか「でも…どうしても、お話ししたくて……」
織莉子「待っていたわ……鹿目まどか……というよりも、貴女が来ること識っていたわ」
キリカ「ま、とりあえず、入りなよ!おまえじゃ何もできないから、私も別に心配してない!」
まどか「……お邪魔します」
81 = 1 :
織莉子「…紅茶で良かったかしら?」
まどか「…はい」
まどか「……………………」
織莉子「ここにあなたが来たと言うことは、私の忠告を聞く気はないということね」
まどか「……はい」
織莉子「私は、貴女くらい殺すことは躊躇いはないわ。正直、こうやって目の前に来てもらえると、手間が省けて助かる……そこまで思っているわよ?」
まどか「…私、今までも怖くて……足がすくんでしまっているんですけど……それでも、思い出さなければならないって気がして……」
織莉子「やめておきなさい……それは、貴女の幸せを望んだ人の本意ではないわ」
まどか「……何か知っているんですか?」
織莉子「そうね……識っているというところかしら?」
まどか「???」
織莉子「…私の能力は、未来予知。まあ、現在における…という修飾語があった方が正しいわ」
まどか「………私について何か見えるんですか?」
82 :
追い付いた支援
だが寝る
83 = 10 :
なら俺も寝るわけにはいかないじゃないか
84 = 1 :
織莉子「なかなかよい質問ね……。いいわ、まずは、昔話からしてあげる」
……………………
…………
……
…
まどか「……私って、そんな魔女になるんですか?」
織莉子「ええ…それはもう最悪ね…。すべての生命を根こそぎ奪っていく…」
まどか「…………」
織莉子「…だから、私は貴女を殺そうと思ったわ。いいえ…今でも、貴女を殺さなければならないと思っているわ」
キリカ「織莉子、そいつ、殺す?」
まどか「……!!」ゾゾゾゾ…
織莉子「…やめなさい、キリカ。今はその必要は無いわ」
まどか「………………」
織莉子「あなたは、自分にとって辛い話聞きたい?」
85 = 1 :
織莉子「そう……なら、教えてあげるわ」
まどか「……本当…ですか?」
織莉子「でも、私からではなくて……」
ドドドッドドドドドーーーン!!!!!
まどか「きゃあああああああああ」
織莉子「ちょっと礼儀知らずな…貴女のお友達から直接聞いてちょうだい」
ほむら「……まどかに手を出すなと忠告したはずよ、織莉子?」
織莉子「…せめて、玄関から入ってこれないのかしらね」
ほむら「……………………」ガチャリ
キリカ「織莉子!!!!」
織莉子「…別に私をこのまま打ち抜いても構わないけど。貴女は自分のお友達の前でそんなことできるのかしら?」
ほむら「……?」
まどか「あ………あ………?」
ほむら「!!!!!!」
86 :
6時ごろには終わるかな
支援しておくよ
87 = 1 :
>>85の前にこれが入らないとダメだ……ちくしょう、ミスった。
まどか「え………」
織莉子「もっというのであれば……あなたを魔女にしまいと思って、今の貴女を作り出した人たちの気持ちを踏みにじってまで、自分のワガママを貫く自信おありかしら?」
まどか「…私は」
織莉子「前にも言ったわよね?自分の今の人生が尊いなら、今の自分から変わろうなんて馬鹿な真似はよしなさいと」
織莉子「今の貴女は、自分の今の人生を否定しようとしているようなものよ。今のあなたにその覚悟はあるのかしら?」
まどか「……………」
織莉子「その覚悟がないならやめておきなさい。貴女の現在を贈ってくれた人の気持ちに答えることなんてできないから。」
まどか「私は………」
織莉子「何かしら?」
まどか「…私は、まやかしの楽しさが幸せなら、それが間違いだって言い張れます」
まどか「…何度傷ついたって、何度苦しんだって……」
まどか「本当の自分と向き合うのが…本当の幸せなんだって…そう言い張れます」
88 = 10 :
どんまい
まどかは本当の土壇場になると強い子
89 = 82 :
さるさんなくなってよかったと思うよ支援
だが寝る
90 = 1 :
まどか「ほ……ら…ん…?」
ほむら「しま………」
まどか「…むら…ん?」
フラフラ....
ほむら「!!!!!まどか、危ない!!!!」
ガバッ…
まどか「ん………」
ほむら「……まどかっ!!!!」
ダキッ……!!!!
まどか「……ほむらちゃん…」
まどか「……やっと、会えたね。ほむらちゃん」
ほむら「…まどか!……まどか!!」
まどか「……ティヒヒ。ほむらちゃん、ズルイよ…。別れ際に『大好き』だなんて。」
まどか「……私が返事言えないじゃん」
ほむら「……まどか」
91 = 1 :
まどか「…大好きだよ、ほむらちゃん。今までも……そして、これからも」
ほむら「まどか!!!!!」
ダキッ…
まどか「…ごめんね、私。ずっと、ほむらちゃんのこと…忘れていたみたい…」
ほむら「ううん……私が…そうしたんだもの……。ごめんね…まどか…」
まどか「………またあえて嬉しいよ」
ギュウッ…
織莉子「……人の家で随分見せつけてくれますね」
キリカ「私の愛も、織莉子への愛も、有限で無限!負けないよ!?」
織莉子「ふふ…ありがとう、キリカ。貴女が大好きよ」
92 = 1 :
ほむら「……どういうことなの?織莉子。少なくとも、貴女はまどかの敵でしかなかったわ」
織莉子「ええ…鹿目まどかが世界を滅ぼす魔女になる限り…私は、どんな手段でも、彼女を殺すわ。貴女が、譲れないように私も譲る気は無い」
ほむら「………………」ガチャリ
織莉子「……打つつもりのない脅しは時間の無駄よ?」
ほむら「…妥協点はないわね。だとしたら、なぜ、まどかを殺さないの?そればかりか、魔法少女の力を蘇らせるような真似までして」
織莉子「…………………」
ほむら「答える気は無いのね」
織莉子「いえ……あなたには辛い話だと思って」
ほむら「……ワルプルギスの夜が来るということかしら?」
織莉子「ええ……お仲間を死なせておいたから、もっとショックを受けると思ったのだけど」
ほむら「……私の…私たちの目的は『まどかを守ること』だから。何度だって、まどかを守るわ」
まどか「……ほむらちゃん」
織莉子「…ワルプルギスの夜が来ても、彼女が魔女になる未来が…視えなくなった」
93 :
一瞬ほむらって思いだしそうなのを
しまむらに誘導しようとしているように見えた
94 = 1 :
ほむら「…どういうことかしら?」
織莉子「私が識っていた未来では、鹿目まどかはワルプルギスの夜を倒すために、魔法少女となり、力を使い果たして魔女になる……」
織莉子「でも…いつの頃か、鹿目まどかが魔女になる未来が視えなくなった」
ほむら「…ずいぶん、いい加減な能力ね」
織莉子「…少なくとも、この能力は魔法少女がらみを除けば絶対。……未来が視えない理由としては二つ考えられるわ」
ほむら「……………………」
織莉子「一つは、暁美ほむら。貴女という存在のイレギュラー。貴女の因果の意図は、膨大な「因」に対して「果」が明らかに少なく…不安定だから、予知が難しい」
ほむら「…時間遡航の副作用というところかしらね。原因となるような時間軸はいくつも私は束ねているはずだから」
織莉子「もう一つは鹿目まどか。貴女は暁美ほむらと逆に「果」の可能性が極端に多い……。これは、結局、鹿目まどかの持つ魔法少女の素質の大きさによって…」
織莉子「つまり、貴女がどのような願いをするかによって…未来が変わってしまうような力を持っているということ」
まどか「…………でも、私は魔法少女になる気は無いよ?…みんなが命がけで守ってくれたのに、今更…約束破れないよ」
95 = 39 :
ほむ
96 = 1 :
織莉子「…それはそれで、世界のためには一番助かる選択肢であるわ。
織莉子「ただ……今度来る相手がワルプルギスの夜となると…本当に、それで済むのかしらね。鹿目まどかに倒させるのが一番じゃないかしら?」
ほむら「!!!!!……ワルプルギスの夜は私が倒す」
織莉子「…時間停止も使えなくなった、最弱の魔法少女の貴女が?一人で?」
ほむら「っ………やって見せるしかないじゃない」
キリカ「勇気と蛮勇は違うって、話、しらないのかな?もう少し、君は頭良さそうだけど?」
ほむら「…蛮勇なんかじゃ、ない」
織莉子「やめなさい…キリカ。…………ただ、キリカの言うことが間違えじゃないことくらい理解できているでしょ…」
ほむら「………………」ギリッ
織莉子「魔法少女としては最強クラスの二人と相打ちのワルプルギスの夜を、最弱の貴女一人で倒せるつもり?」
97 = 1 :
織莉子「しかも、今回の貴女は、お得意の統計もないわよね?この時間軸は…初めてなんだから」
ほむら「……っなんとか……するっ!」
織莉子「それを蛮勇というのよ、暁美ほむら」
ほむら「……………………」
織莉子「…そして、それが、『生きる』ということよ。何が正しくて何が間違いかなんてやってみなきゃわからない…」
織莉子「貴女はもう…あの、時間軸から外に出ているのよ?自分の頭で考えて生きなさい!!」
ほむら「………………」
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「……ふふふ」
織莉子「どうしたのかしら?」
ほむら「…何度もまどかを殺して、そのたびに憎んだ貴女に励まされるなんて妙な気分ね」
98 = 1 :
まどか「…ほむらちゃん!」
ほむら「……何を言われたって、私は、私の生きたいようにするわ」
織莉子「随分、自分勝手ね。ワルプルギスの夜が来たら、私たちだって無事じゃ済まないのに」
キリカ「そうだーそうだー!」
ほむら「…どうしろと?」
織莉子「貴女方の未来を側で見させてもらいますわ」
ほむら「……………何のつもり?」
織莉子「単純に……あのインキュベータの思惑から外れてやりたくなっただけよ」
ほむら「……そう、気にくわないけれども」
織莉子「…共闘ね」
ガシッ
キリカ「私もやるからね!ね!織莉子のためなら、私も頑張るから!」
まどか「…みんな………」
99 = 1 :
ほむら「……ねえ、まどか?」
まどか「…なあに?ほむらちゃん」
ほむら「貴女は自分の人生が、貴いと思う?家族や友達を、大切にしてる?……もし、そうなら……今からでも引き返して…」
まどか「あ…だから…三回目…」
ほむら「…?」
織莉子「………」ニコニコ
まどか「ううん、なんでもない………ほむらちゃん。それでも、私、一緒に行くよ。」
まどか「…もう、みんなのこと忘れちゃうのは嫌なんだ。どんなに辛くても、どんなに悲しくたって……みんなといることが大切なんだって」
まどか「どんなときでも言い張れるもん」
ほむら「…そっか………まどかは、いつでも…強いね」
まどか「ティヒヒ…ほむらちゃんと…一緒だからだよ!」
キリカ「いいね!愛の力ってヤツだよね!うんうん、それは強い!」
まどか「愛の…///」
ほむら「力だなんて///」
100 = 1 :
ほむら「…それじゃあ、今度はワルプルギスの夜のときに…会いましょう」
織莉子「ええ…未来が変わって視えない限りね」
ほむら「………期待してるわ」
まどか「あ………」
ほむら「…どうしたの?まどか?」
まどか「…ほむらちゃん、ちょっと、一カ所付き合ってもらっていい?」
ほむら「…構わないけど?どこ行くの…?」
まどか「……隣町の教会」
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